東方蛇狐録~超古代に転生した俺のハードライフな冒険記~ 作:キメラテックパチスロ屋
俺らが獣のように人を喰らうのはその者がただ本能に従っているからだ
俺らが獣のように戦いを欲するのはそれ以外に力を得る方法がないからだ
俺らが獣のように冷酷なのはそうでなくては生きていけぬからだ
俺らは罪人、全てを喰らう者
今日も死へのレクイエムが聞こえる
by火神矢陽
楼夢side
「グガァァ!!......痛っ!!......無理をした」
楼夢は斬撃の当たる瞬間に森羅万象斬を放ち威力を減少させた。
言っていなかったが森羅万象斬は狂華閃ではない為、主に刃が付いた武器さえあれば撃てるのだ。
......まあ最終的に手刀でも一応威力は下がるが使えるみたいだ。......何でもありだな。
「ったく、西洋最強の賞金稼ぎじゃなくて西洋最強の妖怪なんじゃないか?」
「まあ一応そうとも言う」
「......認めてんのかよ」
楼夢は火神矢と喋っている間に立ち上がり服に付いた汚れを払う。
「まあ、その刀......いや今は槍か......も普通ではないんだな。あの一撃を食らっても粉々になっていないって事は中々凄いぞ」
「ふん、
説明しよう。妖魔刀とは狂夢の野郎から貰った刀だ。
まあ分かっているのはこの刀は普通のとは次元が違う何かを持っているという事だ。
何故こんなに情報がないかと言うと情報源があの
「楼夢よ 、一つ聞いておきたい。お前にとって自分とはなんだ?」
「どういう意味だ?」
「なーに唯単にお前にとって自分と言う存在はどういう物かと聞いてるだけだ」
「......俺は俺だ。それ以上でもそれ以下でもない」
火神矢がその答えを聞くと少し残念そうな表情になるがすぐさま狂気的な笑みを浮かべ、楼夢にその能力で燃える刃を向ける。
「そうかよ。じゃあーーーー
ーーーーさっさと殺ろうぜ」
火神矢は次の瞬間左手から数十本の炎の矢を作り出し楼夢へと飛ばす。
楼夢は全ての矢をゲイボルグで弾き、左手に霊力を込める。
「破道の六十三『
楼夢の手の平から巨大な雷撃が放たれ、火神矢へと向かう。
「咆哮『インフェルノ・レイ』」
火神矢はギャ●ック砲の構えを取ると両手から巨大な炎を放つ。
二つは大きな爆発を起こし相殺する。
続いて楼夢は火神矢に接近しその手にある巨大な黒い槍『ゲイボルグ』で火神矢をなぎ払う。
火神矢はそれを刀で受け流そうとするが衝撃が予想を超えていた為そのまま吹き飛ばされる。
「主よ。かつて地を支配した旧支配者よ。我の言の葉によりて汝の封印を解き放たん。その力で血肉を喰らい、その血で乾きをうるおせ。そして我の前に立ちふさがる敵に天空の裁きを!!
目覚めよ!!ゲイボルグ弐ノ式『
楼夢は何かの詠唱を唱える。その瞬間、ゲイボルグを赤い霧のような物が包み、やがてそれが晴れると中から赤黒く染まったゲイボルグが出て来る。
楼夢はそれをなぎ払いで吹き飛んだ火神矢へと投擲する。
そして楼夢が投げたゲイボルグは三十の鏃へと姿を変え、火神矢を追うように飛んでいく。
ーーゲイボルグの伝説
伝説上でゲイボルグには本来二つの能力がある。
一つが投擲すると三十の鏃へと姿を変える『
そもそも何故封印をしているのかと言うと楼夢自身完全に操れない為、下手に衝撃を与えると暴走してしまうのだ。
火神矢は地底からマグマを噴火させ全ての鏃を飲み込む。
だがこの鏃はゲイボルグの一部なため、そんな攻撃では止まらない。
数本の鏃が火神矢を貫く。
「グゴハッ、ゲホッ、ゲホッ......クソ、こんな物!!」
火神矢は怒りを解き放つように叫び、乱暴に腹に突き刺さっている鏃を引き抜き、叩き壊す。
粉々になったゲイボルグは光となり、楼夢の右手に集まりだし、最終的に新たなゲイボルグを生み出す。
「ハアッ、ハアッ、......クソテメエ!」
火神矢は腹の傷を抑えながら楼夢を睨み殺気を放つ。
その目は気の弱い者なら心臓麻痺に出来る程の圧力があるがそれで恐れる楼夢ではない。
「極炎『
火神矢はそう叫ぶと刀を地面に突き刺す。
すると......
ドゴオオーーン ドゴオオーーン
地面からいくつもの火柱が吹き出る。
その大きさは約数十メートル程だった。
楼夢は瞬歩で火柱を軽々と避ける。
正直言って火柱を避けるだけの作業なら今までの中で最も簡単だった。
だからこそ、楼夢は
楼夢はふとある違和感を覚え、空を見上げる。
そこにはーーーー
ーーーー今まで吹き出した全ての火柱の炎が天へと上り、巨大な五芒星の魔法陣を描いていた。
火神矢は魔法の聖地ーー西洋出身である。
さらに、火神矢は攻撃魔法だけなら天才を超えていた。
天に描かれし巨大な魔法陣。
その大きさは直径一キロメートル程で、天をも焦がす程の膨大な炎が溜められていた。
火神矢の狙いはこれだった。
まず当たれば強力な技を使い楼夢にこれが本命だと認識させる。
次に楼夢が避けている隙に空に魔法の極地ーー極大五芒星の魔法陣を描き、地から吹き出た炎を集め出す。
足りない量は火神矢が作り出し、後はひたすら溜め続ける。
さて、
楼夢は現在一キロメートル以内ーーつまり魔法の射程圏内に居る。
楼夢は此処までの事を瞬時に悟ると思わず呟く。
ーーしまったと
「極大五芒星魔法『
瞬間、大量の光が解き放たれーーーー
ーーーー世界は紅に染まる
「ハアッ、ハアッ、......ちっ極大五芒星魔法まで使うとは思わなかった。お陰でもう魔力がからからだ」
火神矢は直径一キロメートル程の巨大なクレーターを見下ろし、辺りの岩に腰を下ろす。
「ふー、今日は俺の数億年の人生の中で最も疲れた日だな......いや、核爆弾といい勝負と言う所か......ん?」
火神矢はクレーターの中心に何かが生きている事に気付き目を細める。そして、見た光景に目を疑う。
クレーターの中心、そこにはーーーー
ーーーーボロボロになりながらもクレーターの中心で立っていた楼夢の姿があった。
楼夢は炎が当たる直前に完全な八岐大蛇になり、ダメージを減少させたのだ。
完全な八岐大蛇状態は火や水などの全ての属性魔法を軽減する。
だがそれでもだ。
極大五芒星魔法はその八岐大蛇状態の耐久を遥かに超えた一撃を放つ。
そして攻撃が当たった瞬間、そのダメージは十分の一程しか減少されてなかった。
楼夢は極大五芒星魔法をまともに受けた為、【八岐大蛇状態】が消え普通の【蛇狐状態】に戻る。
その尻尾は人一人飲み込めるサイズからニシキ蛇程まで縮んでいた。
「思い......出したんだ......」
「......何をだ?」
楼夢は語り出す。
「自分と言う存在がどうであったか」
「俺の力は他人を傷付ける為でも金の為でもない、好きな事をやり続け自分が正しいと思った事を貫き通す。
それが白咲楼夢と言うーーーー
ーーーー俺いや私自身だ!!!」
楼夢はそう叫ぶと刀の峰に手を当て目を閉じる。
そしてーーーー
「響け、『
楼夢がそう言うと何処からともなく桜吹雪が現れ楼夢を包む。
そして現れた時にはーーーー
ーーーー刀身に七つの鈴を付けた桃色の刀を持つ楼夢の姿がそこにあった。
~~今日の狂夢『様』~~
狂「ドラクエジョーカー3発売記念、三年E組ーーーー」
生徒達???「「「狂八先生!!」」」
「さーてやってきました特別企画、主役は俺、だけど最近本編で出番が無い、狂夢様だ!」
「何時も元気な作者です」
「んでこのコーナーは何をするんだ?」
「このコーナーではこの小説の分かりにくそうな所をメタ発言含んで説明するコーナーです」
「OK最初は......楼夢の巫女服?」
「はい楼夢さんは超絶美人なんですけど服装の説明が分かりにくそうだから詳しく説明しようかと」
「ふーん、取り敢えず楼夢の服装は大体博麗霊夢の巫女服の色違いバージョンのような物だ。......これでいいか?」
「もっと詳しくお願いします」
「ちっ服の色は博麗霊夢の赤い部分は黒、少し白いラインなどは赤になってるぜ。
ちなみに袖の色も微妙に違い、白の部分が多く赤のラインが少しあるような感じだろ。その白い部分が黒くなってるぜ。
最後は......ロングスカートの紹介か。
これも博麗霊夢のは赤が多く白いラインが少しあるような感じだろ。それの赤い部分を黒、白いラインは赤にしたような感じだ。そして楼夢はこの黒いロングスカートの下に黒よりも長い白いロングスカートを着ている。その為、ロングスカートの一番下の部分は白になってるぞ。
......疲れた!!」
「お疲れ様でした。まあ言っちゃえば霊夢は紅白、楼夢さんは紅黒の巫女と言う訳ですね」
「作者の霊夢好きがよーく分かるぜチョットヒクワー」
「う、黙れ小僧!!!」
「ちなみにドラクエ発売記念とか言ってるけど作者は買ったにも関わらず諸事情で春休みの終わりまでプレイ出来ません」
ピチューん
「......返事が無い、ただの屍のようだ」
「と言う訳で次回予告、
大ピンチに陥った
次回もキュルっと見て来いよ。
アア、ツカレタナナーサッサトゼリークッテカエロウ