東方蛇狐録~超古代に転生した俺のハードライフな冒険記~ 作:キメラテックパチスロ屋
by鬼城剛
鬼母子神と蛇狐の挑戦
「儂の名は鬼城剛。よろしくな小娘」
楼夢は戦場に突如現れた女性を見る。髪は紅いロングヘアーで服装は和風だ。そして一番気になるのが彼女の頭から突き出た二つの角だ。
「アンタ......何者だ?」
「う~んこの辺りでは鬼子母神と呼ばれている。それより、お主の方も名乗ったらどうだ?」
鬼子母神......何と言うビッグネームが出て来たのだろう。......まさかこの時代から居たなんて。
「俺の名は白咲楼夢。只のしがない蛇狐だ。後俺は男だ」
楼夢は自己紹介すると同時に
......そして相手の力量を理解した時にはもう口が動いていた。
「嘘...だろ」
剛の妖力......それは今の楼夢の妖力の数十倍程だった。......当たり前だ。楼夢は産まれてまだ百年も経っていない中級妖怪。
それに比べて剛は千年以上生きた大妖怪なのだ。
楼夢は持ち前の妖力と霊力を能力でコントロールする事で少ない妖力で戦う術を手に入れた。...だがいくら頑張ろうとも大妖怪の妖力に中級妖怪の中でも下に入る程の妖力しか持たない楼夢が彼女を倒す事は間違いなく不可能だろう。
「(だからと言って俺が逃げたら妖怪達がロケットの中へ入ってしまう。...それだけは防がないといけない)」
楼夢はそう自分にそう言い聞かせる。
「(そうだ……今は時間さえ稼げれば良いんだ。そうロケットが発射出来る程の時間さえ稼げれば……ッ)」
俺は蛇狐状態になる、と同時に
「大火球『大狐火』」
巨大な狐火を相手に飛ばす。だが
ドガーン
彼女は正拳突きでそれを壊す。そして
「今度はこっちからいくぞ」
そう言い終わると同時に彼女は俺の視界から消える。いや俺の懐に潜り込んでいたと言ったと方が正しい。
ゴオッ
楼夢は反射で後ろに飛び、攻撃を躱す。
「ほう……今のを躱すとは中々やるのう。」
「(マジかよ!?全然見えて無かった。不味い......このままじゃ殺られる!)」
そう悟り俺は彼女と距離を取る。そして
「
拳に妖力を溜め、相手に向けて放つ。
「威力は
俺はそう叫ぶと
「ちぃ!中々厄介な技を持っとるの。...だが...
鬼神奥義『
瞬間楼夢と楼夢のの放った
そして楼夢の目の前には彼女が俺に向けて拳を振り落とす様が見えた。
「
楼夢は尻尾の方の口を開け、そこから
流石にこれには対応出来なかった様で直撃する...が重傷にはなっていない様だ。
「(遠距離戦は駄目か。...だったら)」
俺は再び
「判断を誤ったな。接近戦は儂の土俵だ!」
そう叫ぶと同時に彼女は俺に拳で攻撃する。...だが
「何故だ......何故当たらない!?」
彼女は驚いている。それもそうだ。自分の土俵での攻撃が只の中級妖怪に当たらないのだから。
これも全て
だがこの左目にも欠点がある。
一つはこれは使う時間が長ければ長くなる程妖力の消費が激しくなるという事。
今の楼夢ではもって十分だろう。
二つは使い終わった後に人常じゃない程の痛みが頭に走る事だ。ただ目は30秒以内に閉じれば問題は無い。
しかし今は戦闘中、しかも相手は一瞬でも気を逸らせば殺られてしまう程の格上だ。
そしてこれも使う時間が長ければ長い程後で来る痛みは増していく。便利に見えてかなりの欠陥能力なのだ。
「(残り時間は約八分。それまでに決めないと)」
楼夢は彼女の全ての攻撃を裁きプレッシャーを与える。
「クソが。...この...当たれ!」
彼女は俺に強烈な一撃を放つ。だが
「狂華閃三十ニ奏『
楼夢は彼女の腹に風を纏った居合切りを放つ。
ザシュ
「!?グウ!」
剛の動きが一瞬止まる。その一瞬は楼夢が次の攻撃を放つには充分過ぎる時間だった。
「狂華閃七十五奏『
流れる様な七つの斬撃。その後には凍りついた剛が居た。
今回は戦闘回でしたね。相変わらず戦闘描写は苦手です
ではでは次回も宜しくお願いします。