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これからも頑張っていくのでよろしくお願いします。
何故か俺は今、
「それじゃあ、そろそろ始めるで~」
準備はええか? とロキが聞いて来たので俺は無言で頷き、ベート君はただただこちらを睨んでくる。…………だから何で?
「……始めぇ!!」
その瞬間、俺の目の前にはベート君の足があった。俺は避けきれずもろに跳び蹴りが当たった。その勢いのまま俺は仰け反ってしまった。何とか全体に力を入れて倒れるのは全力で阻止した。ベート君……もうベートでいいか。ベートは俺の顔を踏み台にして遠くに跳躍した。
「フン! やっぱり雑魚じゃねーか!」
このやろう。人の顔踏み台にしといて、あろうことか人の事を雑魚ですか。いいぜぇ、やってやるよぉ。泣いたって知らないからな! 俺はここで急激に体を起こした。見てる人が全員驚いていた。今はそんなの関係ない。
「ちょ、ちょっとはやるみたいじゃねーか」
「そんなことはどうでもいい。さっさとかかってこいよ」
ベートは舌打ちをして俺に向かってきた。拳と脚を使って絶え間なく打ち込んでくる。俺はそれを全て紙一重で避ける。その中で一番だと思える物を優しく受け止めて押し返す。後はこれを繰り返すだけ。
30分は続けてたかな。今のベート君は
「ヒグッ、グスッ、何で当たらないんだよぉ」
号泣である。もう一度言う、号泣である……いや、本当に泣かすつもりはなかったんですよ? それがちょっと楽しくなってきちゃったのは認めるよ? だけど、こんなに泣くなんて思わなかったんですよ。可哀想なので終わらせます。はい。一瞬でベートの背後に回り、首筋に手刀を入れて終了です。終わったのに終了の合図が無いなと思ってロキの方を見たら
「あはっ……アハハ…………アハハハハハハッ!!」
腹抱えて笑ってました。おい、お前それでいいのかよ。仮にも主神なんだろ?他の奴も見てみると笑いを堪えてるみたいだ。アイズだけよくわかってないみたいで首を傾げている……アイズにはそのまま成長して欲しい限りだ。そして、ベート本当にすまなかった。俺だけでも優しくしてあげるから強く生きるんだぞ。
「アハハ、久しぶりに大笑いしたわ~」
とこちらの肩をバンバン叩きながら言ってくる。痛くはないけど揺れるから止めてほしい。
「じゃ、
「え? ベートは放置なのか?」
「そのうち起きるやろ」
もう俺は何も言わない。ごめんなベート。郷に入っては郷に従えって言う言葉があるんだ。お前の事は忘れないよ。それでロキ、お前は何で俺の肩に乗ってるんだ。そしてアイズ何時の間に手をつないでたんだ、気付かなかったぞ。そんな状態がロキの部屋の中まで続いた。
「上着脱いでそこにうつ伏せになってな」
俺はそう言われたので上着を脱いだ。ロキはじ~と、アイズは指で目を隠しながらたまに指と指の間からチラチラと見てくる。一体何なんだろうか? 俺は不思議に感じながらうつ伏せになった。するとロキは俺の上に馬乗りになって指で何かを書き始めた。指の動きが終わったと同時に
「完了や。初めはみんなLv.1スタートや」
「へぇー、そうなのか」
何だか面倒な仕組みだなと思っていると急に背中が熱くなりはじめた。
「な、何やこれ!? 数値が急激に上昇しとる!」
とロキの驚きの声が聞こえた。アイズの方を見てみると目を丸くしている。滅多にないことなのかもしれないなと理解することができた。そして、段々と熱が引いて来たので、俺はロキに退いてもらいステータスを見せて貰うことにした。そのステータスを確認すると
『サイタマ Lv.測定不能
力 ・・・Error
耐久・・・Error
器用・・・H 150
敏捷・・・Error
魔力・・・I 0
≪魔法≫
・なし
≪スキル≫
・神を宿した肉体
詳細不明 』
……ま、普通だよね(混乱)
スキル名についてはしっくりきてないのでこれからも考えて行きたいと思います。
何か良い案があったら教えてください。