腐った世界で強者を求め戦う少女   作:抹殺完了

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あれ?本編開始が早い……だと?


第5話 IS学園

キツイ

 

其れが俺織斑一夏の正直な感想だった。

 

直ぐに丁度近くにいた幼馴染みの 篠ノ之箒に視線を送るも無視された。

 

(其れが幼馴染みの態度かぁ⁉︎あんまりだァァ!)

 

ではっと隣に居る彼女の光に助けを求める視線を送るも、そもそも視線を気づいてすらくれない。

 

どうにも光は俺がクラスの女子にジロジロ見られるのが気に入らないらしい。

 

そもそも何で俺はクラスの女子の視線を総なめしているかと言うとこの学園 IS学園には『女子しか居ないのだ』

 

そう女子しか居ないのだ

 

ISとはインフィニット・ストラトスの略称で宇宙に行く為のパワードスーツなのだが…『白騎士事件』いやもうその名前ではなく『白銀事件』と言う事件で約二千ものミサイルを撃破。

 

その事件でISは宇宙に行く為のものではなく、戦闘用の最新鋭のパワードスーツと言う認識となったいった…そのISの開発者 篠ノ之束さんが言ってくれたのだが、ISの元にしたものがあるらしくて其れはこの日本に武士と言う者達がいた時代に鍛治氏が心血を込め生み出された兵器 『武者』を元にISは造られたらしい。

 

このISにはモデルになった武者よりも致命的な欠点があり、それは

 

 

女にした使えないと言う物だ。

 

その所為で世の中は女尊男卑の世界となり、女は偉く男は奴隷と言う可笑しい世界と変貌していった。

 

因みに光は学校で女尊男卑に染まった女子に「たかがISを乗れるだけで何で偉そうにする?乗れても人を殺せなければ意味がないだろう?」と真顔で言って周りにいたクラスメイト達をドン引きさせた事があった。

 

 

其れで何で俺がこのISの話をしたかと言えば俺が今居る学園がIS操縦者を育成するIS学園に居るからだ。

 

何で俺がISを動かせたかと言うと別に俺が実は女だったと言う衝撃の事実などでは無く『たまたまあったISに触れたら動かせたからだ。』

 

その所為で世の中は俺の話題で持ちきりとなって。

 

俺はIS学園に無理矢理入学する羽目になった、IS学園に入学したかった他の人には悪いが俺もカエルの解剖とかサンマの開き見たくなるのは御免なんだ、本当に申し訳ない。

 

 

ガラッと扉が開き、其処から子供が大人の服を無理矢理着た様な教師が教室に入ってくる。

 

ほら其処の女子「馬鹿な……デカすぎる」とか言っちゃいけません…光お前もシャーペン握り潰すのは止めような?シャーペンだってタダじゃないんだから。

 

「皆さん全員居ますか?皆さん始めました私はこのクラスの副担任の山田麻耶です、これから三年間頑張りましょう。」

 

 

 

無言無音

 

まるでこの教室が真空状態になったのか?と思うぐらいに静まり返っている。

 

この状況に耐え切れず山田麻耶先生は涙目になるが、別に貴女が悪いわけではないんですよ!

 

「うっうぅ…そっ其れでは皆さんに自己紹介してもらいますね?」

 

自己紹介…初対面のクラスメイト達相手に自分の事を紹介する何て緊張するし、上手く自己紹介が出来なくて中学三年間を暗い奴と認識されて過ごしていた悲しい元クラスメイトを思い出してしまった……だっ大丈夫だおっ俺なら出来る!

 

「おっ織斑君?」

 

そうだ先ずどんな風に自己紹介をするべきか…

 

先ず例1 「ふははははは!俺の名前は織斑一夏だ!特技は制圧前進だ!好物は金曜日のカレーだ、ふはははははははー‼︎お前ら皆下郎!ふははははは!」

 

駄目だ…何が駄目とか言えないくらい駄目だそもそも俺のキャラじゃない。

 

「あの〜織斑君?」

 

例2 「天下布武だ!」

 

先ず名前言えよ⁉︎それ光の方が言いそうだぞ。

 

例3 「バナー◯・リン◯スです。」

 

何で偽名を使うんだよ

 

「織斑一夏君…お願いだから返事して下さい……グスン」

 

そんな保護欲を掻き立てるような声がふと前から聞こえ前を見ると其処には涙目の山田麻耶先生が!

 

「やっ山田先生⁉︎」

 

「やっやっと気付きました?織斑君自己紹介してくれますか?」

 

そう目をウルウルしないで下さい、後光、俺目掛けて殺気を飛ばすの止めてくれ…

 

「やっやります!やりますから泣き止んで下さい!」

 

「ほっ本当ですか?」

 

バン!と物凄い音と共に俺の後頭部に凄まじい痛みが走る。

 

「ッ⁉︎」

 

「…何副担任を虐めているんだお前は」

 

痛みに悶絶していると後ろから居るはずのいない人物の声が聞こえる

 

「げぇぇ⁉︎悪鬼!」

 

バン!

 

「誰が悪鬼だ馬鹿者!」

 

 

 

「其れで貴様はとっとと自己紹介をしろ馬鹿者」

 

「えっ…えーと……織斑一夏です」

 

だが…クラスメイトは其れだけでは満足しないのか期待の目で此方を見てくる。

 

幼馴染みと彼女も此方を見てくるが幼馴染みは何だか嬉しそうな表情で此方を見て逆に彼女の光は完全に拗ねていて頬が膨らんでいる……不味いあの状態の光は不味い…後でボコボコにされる!

 

「おい、織斑其れだけか?」

 

「えっ…はっはい!以上です!」

 

ズデデンとクラスメイトの半数が椅子から転げ落ちる、昨日の夜にド◯フでも見たのか?

 

「マトモな自己紹介は出来ないのか」

 

はぁと呆れの溜息を吐く千冬姉

 

そりゃあねぇよ千冬姉

 

 

それから自己紹介は続き遂にこのクラス1の問題児になるであろう俺の彼女の自己紹介が始まる。

 

「俺の名前は織斑光だ、因みに織斑と言っても血は繋がってなくて養子だ、後

 

 

 

 

俺の彼氏をジロジロ見るな‼︎一夏は客寄せパンダじゃないんだぞ⁉︎」

 

 

「「「「「えぇぇぇぇぇ‼︎」」」」」

 

「いっいいい一夏!なっなんでお前があんな暴力女と付き合っているんだ‼︎」

 

ガタリと幼馴染みの篠ノ之箒が立ち上がり言うが…人の事言えないだろ?


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