光が一夏との交際を千冬に認めさせようと奮闘します。
俺は前世や装甲悪鬼村正の世界で織斑一夏の様な存在は見た事が無かった
前世の世界はあらゆる人間が無気力で悪意しか無く、装甲悪鬼村正の世界でもあらゆる人間が他人に対し構う事が出来無い程誰も彼も必死に生き死んでいく悪鬼が居る世界に彼みたいなそう……
こんなに甘い人間は見た事が無かった、だからだろうか俺は彼 織斑一夏に惚れたと思う。
あの後俺と千冬は言い争っていた、理由はそう
「何故だ千冬!一夏は俺の初めてを奪ってくれたのだぞ‼︎何故認め無い!」
「はっ初めてダトォォォ⁉︎一夏ァァ‼︎」
俺と一夏の交際について絶賛口論になっている。
顔が赤くなり雪片を一夏に向けブンブンと振り回してくる、千冬よ自分の弟を殺す気か?
「ごっ誤解だ!なっなんの事言ってるんだよ⁉︎光!」
なんの事だと?
ふっ!ならば言ってやろう!あの日の事を‼︎
「なんの事だと?一夏お前は全く罪作りな男だな、俺のファーストキスを奪ってくれた日の事を忘れるなんて」
「なっ…なん…なんだと?……なんだとぉぉぉ⁉︎」
「そう…あの日は夕暮れの剣道場で俺の唇を奪ってくれたんだ、あの時の一夏は凄かったぞ?貪欲に俺の唇を奪ってきてな、しかも舌も入れてきたんだぞ!」
「舌ぁ⁉︎いっいい一夏⁉︎」
「ちっ千冬姉…そっそれは…」
「余りにも情熱的なキスで其れで一夏が出来上がったらしくて俺の服を脱がして来たんだ。」
「いっ一夏…本当なのか?」
千冬が問うて来るが等の一夏の顔が真っ赤になっている。
「まぁ一夏のこの表情を見れば分かるだろう?」
「一夏……一夏は光の事が好きなのか?」
これに一夏は
「……あぁ、千冬姉俺は光が好きだ…でも」
其処で一夏が区切り
「誇張し過ぎだ光!」
チッ…
「あのな俺は舌とか入れてないし脱がそうとかしてないけど⁉︎」
「ひぃぃかぁぁぁるぅぅ‼︎」
「うわ!おい千冬やめろ!流石に死ぬ!俺が死ぬ⁉︎」
「死ねぇぇ‼︎」
「俺は一夏と結婚するまで死ねん‼︎」
「其れで…一夏は光の事が好きなんだな?」
「あぁ…」
「光も……光は聞かなくてもいいか」
それはあんまりじゃ無いか千冬?
「はぁ…本来なら光見たいな奴に一夏は渡したくは無いが両思いじゃあ…仕方無いな」
「ちょっと待て千冬、俺にキツくないか?」
「そうだよ千冬姉、何で光にそんなにキツイんだ?」
「何で光にキツイかだと?……光がやった事を思い出してみろ」
俺がやった事だと?
確か小学生だった時……まぁ虐めとかしてた奴を片っ端から叩き潰したりしたし、俺を潰しに来た中学の男をボッコボッコにしてやった。
「………でも千冬姉だってそんなかわら…ゲフ⁉︎」
一夏⁉︎あぁ哀れ一夏は千冬の無慈悲な拳を受けて吹き飛んでしまった。
「煩い!…えぇぇい!もうキスとかしたんならもう付き合ってしまえ!だけどな淫行とかまだ早いからするなよ?いいかするなよ⁉︎したら暮桜を纏って襲撃するからな‼︎分かったな光!ベッドの上で一夏を押し倒すなよ‼︎」
「ぬぅ…そんなに言われたならするしかないな」
「死ね!この淫行娘が‼︎」
「煩い!筋肉ゴリラ‼︎」
俺と千冬の後ろで一夏が頭を抱えているのはきっと錯覚だ。