腐った世界で強者を求め戦う少女   作:抹殺完了

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今回はラウラ戦と言ったな?





アレは嘘だ


ラウラ「うわぁぁぁ‼︎」


第23話 悪鬼

「あっ……」

 

短い悲鳴を上げ私は意識を手離す

 

圧倒的だった…私が憎む人間の一人 織斑光がだ

 

何も出来なかった…レールカノンは発射される前に奴のISの武装 鉤爪で使い物にならない程分解され、AICは当たらずワイヤーブレードも全て斬り裂かれ…織斑光に組み付かれ落とされた。

 

巫山戯るな‼︎

 

私があんな教官を苦しめる人間の一人に負けるだと⁉︎

 

認められるか‼︎いや……認めてなるのもか!

 

最強の兵器をファッションの一部と考えているような奴等には‼︎

 

 

 

力を欲しますか?

 

そんな声が私の薄れゆく意識の中で聞こえてくる、暗い声だがその声ははっきりと聞こえる。

 

力を欲するなら差し上げます………そう言われたら貴女は欲しますか?

 

そんな声と共に一人の人間が現れた

 

その人間はまるで其処だけ闇があるかのような暗く不気味で恐ろしい雰囲気を出している……人間が出せるようなオーラでは無い、アレは正に『悪鬼』と呼ぶに相応しい人間だ。

 

その悪鬼が私に力をくれると言ってきた……

 

「寄越せ‼︎私にあの忌々しい姉弟を殺せる程圧倒的な力を‼︎」

 

其れを聞いた悪鬼はグニャリと顔のパーツ一つ一つを歪ませた

 

 

契約成立です、では善悪相殺の掟に従い成功した暁には貴女の大切な人を2名殺します。

 

 

私が反論するより速く私の機体が変わっていき私も意識を失う

 

 

 

 

 

 

 

 

「セシリア‼︎鈴音!今直ぐ此処から逃げろ‼︎」

 

ラウラ・ボーデヴィッヒを落した直後、奴の機体が変わっていった。

 

原作ではこれを『VT事件』と言う。

 

VTシステム ヴァルキリートレースシステムとは過去のモンド・グロッソ優勝者の戦闘方法をデータ化し、そのまま再現・実行するシステム。

此処までは良い……が然し欠点があり、パイロットに 能力以上のスペックを要求するため、肉体に莫大な負荷が掛かり場合によっては生命が危ぶまれる。

 

つまり原作のVT事件は搭乗者 ラウラ・ボーデヴィッヒ的にはかなり危なかったのだ。

 

だが…アレはなんだ?

 

姿形全てがあの…最悪とも言える要求をし争いを無くす為に戦う最悪の傭兵団のトップが使う真打劔冑と同じだったのだ。

 

 

奴はラウラ・ボーデヴィッヒ等とは比較にならない程の圧倒的殺気を此方に放ちながら、肩にマウントされている野太刀を抜く。

 

其れに答えるように俺も戦闘態勢を取る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あり得ない‼︎あり得ない‼︎あり得ない‼︎

 

僕は織斑一夏に変わる主人公だ!

 

神もそう言ってたのに……先ず織斑一夏の毒牙に掛かっている義理の妹を助け、僕のハーレムの一員にする為に彼女をダシにし織斑一夏との決闘に持ち込めた。

 

後は神から貰った主人公の力を使い織斑一夏をボコボコにしてやれば良い、簡単な話だ…僕は神から貰った主人公に相応しい能力 原作最強の織斑千冬と同程度のスペックにして貰った。

 

そして…専用機、此れも神が造ってくれた…名を『黒式』織斑一夏に変わって主人公に成り代わる僕に相応しい専用機だ。

 

機体スペックは白式の上位互換と言ってもよく、白式の欠点の一つである燃費もかなり改善されて、速度面と攻撃面は第4世代機に当たる赤椿と白式と同等なのだ。

 

余りにも理不尽を詰め込んだ機体…一騎当千も夢では無い織斑一夏のヒロイン達は皆僕が貰うと高笑いしていた……が

 

実際は織斑一夏に手も足もでずに居た

 

隙が無く尚且つ一切の容赦も無く倒れるまで攻撃が続いた。

 

黒式のブースターが破壊され地面に這い蹲っている僕を見下ろしながら、織斑一夏は止めをさそうと雪片二式を振り下ろす。

 

 

振り降ろされるか降ろされないかの一瞬…アリーナの壁が吹き飛んだ。

 

破壊されたアリーナの残骸と共にISを纏った少女が吹き飛んでくる。

 

一瞬の出来事に唖然とする僕と織斑一夏を余所に其の少女はぺっと地面に血を吐き出す、先ので口を切ったのだろう。

 

「光⁉︎」

 

織斑一夏が叫ぶ

 

光……織斑光⁉︎

 

話では所属不明機の攻撃で意識不明の重体だった筈…

 

「ん……一夏か」

 

織斑一夏の声を聞き言葉を返す、身体は真正面を向いたままだ

 

「本当ならば久しぶりの再開だ、一夏とのんびり過ごしたいが…」

 

チッと舌打ちをする

 

腹が立つ…織斑一夏がこんな少女に好かれているのがだ……だけど直ぐに僕の物にしてやる。

 

そうドス黒い感情を浮かべる

 

「其処の黒いの危ないから逃げろ」

 

今度は此方を…僕の方を向きながら言う………が逃げろ?

 

「どうしてだい?大体君みたいな子を残して逃げれる訳が…」

 

「そんな状態で戦える訳が無いだろう……」

 

そう言いながら光さんは在ろう事かISを解除する

 

解除されISスーツ姿の光さんが現れる

 

翠の綺麗な髪と小柄ながらスタイルが良くその小柄ながらも大きな胸……ISスーツ姿の所為もありとってもエロい。

 

「正宗‼︎」

 

正宗……余りにも有名な日本刀の名を叫ぶ…すると

 

『応!』

 

何処からともなく鋼鉄の天牛虫が現れる

 

そして光さんが何やらポーズを取る…まるで悪の組織に改造された正義のヒーローのポーズに似た物だ。

 

「世に鬼あれば鬼を断つ 世に悪あれば悪を断つ ツルギの理ここに在り」

 

口上の様な物を唱えると光さんの身体に天牛虫のパーツが嵌っていき最終的には光さんは濃藍の鎧武者となっていた。

 

「一夏構えろ!来るぞ‼︎」

 

光さんが叫ぶすると…破壊されたアリーナの中から一体のIS……いやアレは…光さんと同じ鎧武者が現れた

 

色は黒…手には野太刀を持ちゆっくりと此方に歩いてくる禍々しい鎧武者。

 

「悪鬼村正ッ……」

 

光さんは呟き腰に差している斬馬刀を抜く…そして

 

「悪鬼死すべし‼︎」




今作の最強の敵の一人の登場です!

説明しますと今回出たアレ、まぁ悪鬼ですがアレは光と言うイレギュラーが存在している為に生み出された歪み的な物です。

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