聖杯戦争
万物の願いをかなえる 聖杯を奪い合う争い。
広義には聖杯と思われる何かが発見された際、それが本物であるか否かを確認する為に手に入れようとする競争行為全てを指すが、この項では数十年に一度、冬木市を舞台に行われるものを取り上げる。
この聖杯戦争では聖杯を求める七人のマスターと、彼らと契約した七騎のサーヴァントがその覇権を競う。
他の六組が排除された結果、最後に残った一組にのみ、聖杯を手にし、願いを叶える権利が与えられる。
其れが聖杯戦争である、詰まる所願いを叶える為に人を殺す醜い行為だ。
そして…今回も冬木市で聖杯戦争が行われる。
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師シュバインオーグ。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
サーヴァントとは英雄の生前の状態のことで、英霊は死後、祀り上げられ精霊化した存在のことであり、不滅。時間の縛りから解き放たれ、世界の外側にある「英霊の座」と呼ばれる場所から過去・現在・未来を問わずあらゆる時代に召喚される。
ただ、英霊を直接召喚できるのは世界のみであるため、サーヴァントはこの英霊を元に各クラス毎の側面を切り出したコピーのようなものであり、その英雄達は生前の偉業が称えられ英霊となった一般的な英雄。そういった英雄たちに本来ならば打倒されるべき存在の反英雄。そして生前、英雄としての力の代償として死後の自分を星に売りとばした守護者など。他にも信仰や伝承の有名度などの条件さえ整えば、架空の人物や概念、現象そのものすらサーヴァントとして召喚することが出来る。
そして…今遠坂家と言われる場所の地下ででその英雄の召喚が行われている。
いや…遠坂家だけではない
聖杯を望む組織が
個人が
今正に英雄を召喚しているのだ。
そして召喚をしていた遠坂家の地下其処で眩い光が溢れる
光が収まると遠坂家の当主は召喚された英雄 サーヴァントを見てニヤリと笑う。
「これで我らの勝利だ」
「ほぉー…其れが貴様の英雄か時臣」
背後から声が聞こえ、時臣は振り返る。
「アサシン…警戒は如何した?」
アサシンと言われた彼 赤いマスクにジャケットを着た人物は其れを鼻で笑う。
「言われなくとも警備は厳重、其れにもし突破されても十傑集の一人であるこの俺が直ぐに片を付けるさ。」
そう言いながらニヤリとアサシンは笑う。
「―――――Anfang(セット)
――――――告げる
――――告げる
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に
我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者 」
アインツベルン家
其処の礼拝堂 其処で英雄の召喚が行われている
召喚の詠唱が終わると
「失敗か…」
英雄を召喚をした本人 衛宮切嗣が呟く
彼の目の前にいる少女は何処から見ても本来呼ぶ筈だった、騎士王 アーサー・ペンドラゴンでは無かったのだ。
「ふむ…なる程そうか、戦争か」
何かを納得したらしい彼女だが、確かに戦争と言うのは正しいが…彼女の様な少女がそんな事をハッキリ言える事に驚くと同時に
(使える)
「先ずは君の名前を教えてくれるかい?」
「うむ、そうだな…では名乗ろう!俺はクラス セイバーで真名は織斑光だ、宜しく頼むぞ。」
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者」
アーチボルト家
其処は九代続く魔術師の名門・アーチボルトであり、無論其処も今英雄を召喚している。
その名門 アーチボルト家の現当主 時計塔鉱石科の君主(ロード)である、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは本来呼ぶ筈だった、クラス ライダーを呼ぶ為の遺物を何者かにより奪われたのだ、だが…何とか聖杯戦争が始まるまでに新たな遺物を持ってきたのだが…何と悲しい事に彼の不幸はまだ続く。
召喚された英雄は小柄な少女だったのだ、まるで只の少女を召喚した様に見えるが彼女の手には巨大な銀色の盾がある。
詰まる所彼女も英雄の一人だが…
「何だ!貴様は‼︎」
彼 ケイネスは彼女に怒鳴る
「はぁ…先ずは自己紹介していい?僕のクラスはシールダー、そして…真名はアイギスだよ、まぁ初対面から嫌われたけど宜しくねマスター?」
「閉じよ、閉じよ、閉じよ、閉じよ、閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
一人の少年が召喚を行っている、この少年こそケイネスの遺産を奪った張本人であるウェイバー・ベルベットだ。
召喚された英雄はマシュマロ見たいな帽子にヘンテコなマークが描かれている帽子をかぶっている、桃色の綺麗な髪をした美少女だ。
「あっ…」
つい彼は召喚された美しい彼女に見惚れていた。
「おい」
彼女が言ったのだろう、高い声で彼を呼ぶ。
「はっはい⁉︎いっいやなっなんだ⁉︎」
せめて何とか威厳を保とうとするがこのザマである。
「いやぁ〜中々面白い奴だな、其れに己の英雄殿よりは劣るが……お前名前は?」
ケラケラ笑う彼女に少し腹が立つか
「僕のなっ名前はウェイバー・ベルベット」
「なる程…ウェイバーか、じゃあ次は己の番だな、己はクラス ライダーまぁ…ライダーって呼んでくれ。」
されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし。
汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者――」
外道
其れが正に当て嵌まるだろう彼 間桐臓硯は目の前で英雄を召喚して、その代償で苦しんでいる彼の血の繋がっている家族 間桐雁夜の姿を見て楽しそうに笑う。
間桐雁夜は元々魔術に関しては余り関わっていなかった人間なのだ、そのせいで半端になってしまった、彼の魔術回路を補う為に刻印虫という施術を受け、死人のような体になりながらもマスターとしての資格をギリギリ得えたのだが…その様なボロボロの状態では燃費のいい英雄を召喚した方が良いに決まっているのだが…あろう事か魔力の燃費がかなり悪いバーサーカーを召喚したのだ……いやさせたっと言った方がいいだろう。
そう間桐臓硯はわざと燃費の悪いバーサーカーを召喚されたのだ
彼の苦しむ姿を見る為に
苦痛の果て………漸く召喚が完了
そして…勢い良く光の中から何かが………腕だ!
装甲を纏い鉤爪を装備した凶悪な腕だ!
その凶悪な腕が一直線に外道 間桐臓硯の心臓に突き刺さる。
「う…グゥォ……」
「全く、召喚されて直ぐに気持ちの悪い 音を聞かせてきやがって…」
腕の持ち主の全体像が見える
小柄な金髪の髪を持つ美少女だった。
「さて…邪魔な音は消したし……お兄さん大丈夫?」
ズブリと間桐臓硯から鉤爪を引き抜き、此方を見る。
「あっあぁ」
「ん〜?可笑しいな?お兄さんからはそんなに不快な音が聞こえない……まるで雷蝶みたいだ……そうだ、お兄さん名前教えて欲しいな?」
そう彼女が笑顔で言ってくる、年相応そう言った方がいった方がいいだろう。
まるでそう…今此処に囚われている娘の桜を思い出す。
「俺の名前は間桐雁夜だ」
「なる程なる程…じゃあ次はあての番だね〜あてはクラス バーサーカーで真名だっけ?そうだなぁ…………取り敢えず
地球皇帝とでも名乗ってくよ。」
「もしもさ、悪魔さんが来たら生贄になってね」
「‼︎⁉︎」
血、血、血
人間が流す命を証明する物が周りに家にそこらじゅうに撒き散らされていた。
「汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」
「………これは?」
「はははははは‼︎本当に出た!悪魔が出た‼︎さいっこうにCOOLだよ!」
「おっおう…じゃあ名乗らせて貰うよ……ウチはクラス キャスターで真名はアル・アジフだよ。」
ランサーは…割と思いつかなかったのでいっそとの事で……はい、反省はしてます。
取り敢えず、出てきたサーヴァント 一覧
アサシン マスク・ザ・レッド(ジャイアントロボTHE ANIMATION-地球が静止する日-)
アーチャー ギルガメッシュ
セイバー 織斑光 (腐った世界で強者を求め戦う少女)
シールダー アイギス(インフィニット・ストラトス 異世界からの訪問者)
ライダー 恋するドラゴン(竜+恋)
バーサーカー 足利茶々丸 (装甲悪鬼村正)
キャスター アル・アジフ (インフィニット・ストラトス 異世界からの訪問者)