腐った世界で強者を求め戦う少女   作:抹殺完了

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第13話 光の目標とお話の結果

愛は儚いかもしれぬ、弱いのかもしれぬ。

移ろいやすいのかもしれぬ。形のない夢なのかもしれぬ。

だが、構わぬ!光は永遠の愛など求めない!

一瞬でいい、一瞬の真実さえ得られるなら---この命には確かな意味があった‼︎

 

だから何かも滅ぼそうとした

 

その為に俺は世界の何かも滅ぼそうとして

 

 

 

 

 

 

 

 

銀星号 俺の下に……俺が取り戻そうとしている人物がいた

 

だが彼は俺を拒絶した

 

なら

 

地球ごと死んでしまえ‼︎

 

「 ッッ‼︎」

 

魔剣 天座失墜・少彗星(フォーリンダウン・レイディバグ)

 

その一撃は江ノ島を半島に変え、月を割った規格外の技であり其れを成す事が出来るこの銀星号もまた規格外であろう、その渾身かつ必殺の魔剣が彼 紅い武者に迫る。

 

彼の手には主力武器であろう野太刀が握られているがその野太刀は既に折れている。

 

しかし彼はあろう事かその折れた野太刀を自分の心臓に突き立てた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔剣の話をしよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔剣とは

 

理論的に構築され

 

論理的に行使されなければならない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔剣 装甲悪鬼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅い武者が飛び上がった

 

確かに自分で自分の人間の急所である、心臓を折れた野太刀で突き立てた筈!

 

 

考えてみれば答えは簡単だった

 

単純にして明快

 

そう彼はあの紅い武者の呪いを使ったのだ

 

善悪相殺

 

憎き者を斬れば愛する者も斬らねばならない

 

この善悪相殺は始祖村正から始まり、この銀星号 村正やあの紅い武者 村正の三世皆に搭載されているものだ。

 

自分を殺した彼が此方に迫るつまり…それは

 

 

 

「…………そう、か……

………………は……

はっ……ははは!

善悪…相殺

そうだ、この掟が

愛の実在を証明する

……ふっ……ふふ…………

やはり、あった

ここに……あった愛は、あった!

ならば――良し!

光は……望みを叶えた……!

この手に取り戻した

絆を

……良い……

……良い夢で……あった…………」

 

 

 

 

 

 

「ッ⁉︎…夢……か…」

 

目を覚ますと其処はIS学園の自室だった

 

「………懐かしい夢を見たな」

 

俺が織斑光ではなく、大和と言う国を地獄に変え世に天下布武を敷こうとして自分の父を取り戻そうとしていた湊斗光の時の最後の…そう自分の愛する父との戦闘をしていた時の夢を見ていた。

 

「俺は…」

 

ちらりと隣のベッドでまだ寝ている彼氏である、織斑一夏をみる。

 

「俺は…一夏の事が好きだ」

 

だからこそ……今回は

 

「確かに善悪相殺は愛の証明になる」

 

だが其れで良いか?

 

「否、この世界では余りにも残酷すぎるではないか……」

 

それだと一夏が可哀想ではないか!だから

 

「俺は証明する!愛の証明をッ‼︎それが!俺……織斑光の目標だッ‼︎」

 

「……光…頼むから隣で騒がないでくれ」

 

「あっ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい!其れではクラス代表は織斑一夏さんに決定です!」

 

授業が始まるや山田麻耶のそんな声と共に

 

「「「さんせーい‼︎」」」

 

クラスの女子達の賛成の声

 

やはりと女子は複数人いると姦しくなるのは本当らしい。

 

「えっ…でも俺は」

 

「それは!」

 

セシリア・オルコットが言うのを遮るように

 

「俺とセシリアが辞退したんだ」

 

「ひっ光さん⁉︎」

 

「お前の場合長くなりそうだから、俺が代わりに言う。」

 

「ウググググ…」

 

悔しそうにしながら席に座るセシリア・オルコット

 

「さて…先ずクラス代表になったらその分戦闘経験を積めれるし、セシリア・オルコットも一夏と戦った後良く分からんが、一夏がクラス代表が相応しいとか言ってきてな……まぁ早い話が男のお前がクラス代表の方が何かと良いだろうって事だ。」

 

其れにまぁ項垂れる一夏だが、諦めろ現実は常に非情なんだから。


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