暗殺者になりまして   作:お米精米委員会

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前回の2話をプロローグとするなら今回からタイトルどうり暗殺者になるはず・・です
あ、因みにオリジナル要素はここから入る・・はず
ああ前回話から出てくるおっさんの容姿はスキンヘッドで筋肉質でガタイの良い男2m以上程度にでも思ってください。後は各々の妄想で。


2人

 

知らない天井だ・・・・。

気がついて最初に思ったのがこれかぁと思いつつよっこいしょと立ち上がる。

どうやら自分はこのベットで寝かされていたようだ。

しかしここはどこだろうと部屋を見渡しているとちょうど部屋のドアが開いて誰か入ってきた。

入ってきたのはおっさんだった、先ほど自分が声をかけようとして近づいたのにも関わらずその容姿にびっくりしてしまい気絶してしまった自分は慌てて謝ろうと近づくと

おっさんは豪快に笑いながら近づいてきた。

 

「おぉ嬢ちゃん目が覚めたのか!いやぁびっくりしたぜ、足音がしたと思って振り返ったら急に倒れちまったんだからな!。」

 

と言いつつバシバシと肩を叩いてきた。

・・・正直すごく痛いからやめて欲しいのだが、いまは謝罪が先だ。

そう思い頭を下げて謝罪してると

 

「いいってことよ、俺の顔を見たやつぁ大体皆逃げちまってなぁ」

 

おかげでこの有様だと、やれやれといった具合に首を振っていた。

そこでおっさんがふとこちらに手を差し出しながら

 

「俺の名はケラントていうんだ、嬢ちゃんの名前はなって言うんだ?」

 

手を握り返しながらだったからか急に言われたからかふと思ってしまう。

 

自分の名前が思い出せないことに。

そんなはずないと思っているが思い出せるのは今までの思い出と死ぬ間際だけ。

家族の姿も服装までは思い出せるのに顔は黒く塗りつぶされて思い出せなかった。

そう思うと無性に悲しくなってきた。

なんでこんなわけのわからないことに来ているのに家族のことを思い出せないのか。

少しホームシックになってしまい気づいたら視界が霞んでいる、どうやら目涙が出ていたようだ。

といきなり頭にぽすっといった感じに衝撃がきた。

どうやらおっさんに撫でられているようだ。

おっさんもといケラントは少し悲しそうな顔(怖い)で

 

「あー、すまねぇな俺はあんまりそういう気遣いできないタチでなぁ、悪かった。」

 

そう言いつつ撫でてくれた。

男としてどうかと思っている自分と素直に嬉しいと思っている自分に苦悩しながらもなでられ続けるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し時間を費やしてどうにか泣くことを止められた自分は、ケラントに何か考えがあるらしく現在建物の中を歩き回っていた。

小一時間ほど歩いているがとにかく広い。

はて、オルタナにこんな大きな建物あっただろうかと少し考えていたら、ケラントの足が止まった。

どうやら目的地らしい。

ケラントは扉に手をかけてからこちらを振り返ってきた。

 

「さて嬢ちゃん、ここがどこだかまだ説明してなかったな。」

 

そう言って扉を開けながらケラントは言った。

 

「ようこそ暗殺ギルドに、俺達はお前を歓迎しよう。」

 

一瞬なにを言っているかわからなかったが、成程ギルドだったのかぁ。なるほどぉ。

・・・・てなるかぁ!え?暗殺?あの闇に紛れて人を殺める人のこと!。

うわぁ最悪だぁ、とうい感情を必死に顔に出さないようにしつつ考える。

とりあえず話だけ聞いてみてダメそうだったら逃げようと心に誓いつつ手招きしているケラントに付いて行く事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケラントの説明によると昔はアルバキア王国の裏社会を牛耳っていたらしいが、このオルタナに人類が追い詰められてからは盗賊達と一緒にこっちにやってきてギルドを開いていたらしい。

次第に衝突が増えて遂には離反、新しく暗殺ギルドを結成することとなったらしいが、周りからの批判などが激しく、地下に拠点を構えることになったらしい。

元々暗殺者自体少なくてそこまでこの拠点は大きくなかったらしいのだが、他ギルドの

離反者を匿ってくうちにオルタナの3分の1ほどの大きさまでになったらしい。

なのでここには暗殺ギルド以外にも多数のギルドがあるんだとか。

・・・・まあ秘密らしいが。

一般的に外部から余所者が入ってくるとそいつは二度とお日様を拝めないとか、そんな感じに噂程度に話が言ってるらしい。

おっとケラントが立ち止まった、どうやら目的地に着いたようだ。

自分たちが向かっていたのはこの地下街にある暗殺ギルドだ。

自分はここでこのギルドに入るかどうかの質問をされるらしい。

・・・まぁもう入る流れになってるんだがね。

いつの間にか革袋の中に入っていた10シルバーのうち8シルバーが抜かれてるし、さっきケラントがさっきからいろんな人に声をかけていたので、多分組合員だろうと辺りを見回しながら思う。

ギルドの中は・・・まぁ外見もだがそこまで大きくはない、疑問に思っているとケラントがこちらに振り返りつつ笑った顔で

 

「いやぁ良かったぜ、これでこのギルド記念すべき組合員10人目だ!」

 

笑いながらそんなこと言ってきたが、言われてすぐわかった。

暗殺者は人を殺す。

これが一般的な知識だろう。

普通の人はやりたがらないに決まっている。

そう一人で考えているとケラントは何個かある扉からひとつ選びその中に入るよう言ってきた。

正直言ってかなり不安だったが、勇気を出してはいることに。

扉の先には椅子が二つとテーブルが一つのシンプルな部屋だった。

その一つに腰掛けるよう促され座った。

思ったより何もなく、キョロキョロとしながら辺りを見ているとケラントが早速と言った感じに説明を始めた。

 

「さて嬢ちゃん、ここまで連れてきたはいいが、基本的オレ達暗殺者が何をしてるかわからねぇと思うから説明するぞ。まず、暗殺者はパーティーを組んで行動しないことだ、昔ほどじゃないが今も変わらず暗殺者は嫌われもんでな、あまりいい顔されねぇんだ。

他ギルドの奴らにもたまにだが俺ら暗殺者を恨んでいる奴等がいるからな、パーティーが組みづらい。

だから基本単独行動・・・まぁ要するに一人でモンスター共と戦うってことだ。モンスターについては後で説明させる。

さてじゃあ暗殺者は基本どんな戦闘スタイルなのかと言うとだな、まず機敏にそして優雅に!相手を翻弄し、一瞬の隙をついて一気に殲滅、てとこだな。

予想と違ったか?まぁ相手は大体人型だから暗殺するのもできないことはない・・・だがな夜に紛れて殺るのと昼間に殺るのとだと大違いだ、モンスター共は多くはねぇが夜に強い奴がいてな、人間である俺たちより悔しいことに一枚上手でな、昔は全く歯が立たないと来た、おまけに武器も大して強くねぇからな今のスタイルになったのさ。

さて、このギルドにはスキルがねぇ、他のギルドには金でスキルを身につけるが、うちは違う、まずはこれお見てくれ、おっとどっから出したとか言いっこなしだぜ。

まぁ見てなこれは俺特製の酒でな、かなりきついがこれが武器にもなる。威力についてはまた訓練の時にでも話してやるよ。

ほかにも色々あるが、それはまた追々話すとして、このギルドの掟について話をしようか。」

 

おっと話が長すぎて寝そうだったがどうやらバレずに済んだようだ。

はて?掟ってなんだろう。いやこの際もうギルドに入るのはいいんだけど何か不安だ。

と考えてたらケラントが真面目な顔になった。

どうやらちゃんと聞かないとまずいようだ。

 

「うちのギルドの掟、それは暗殺の依頼を他人に言いふらさないってことだ。」

 

え?あんさつのいらい?この街にそんなものあるのだろうかと疑問に思っているとケラント頭にてを当てながら言葉を続けた。

 

「一度ギルドを抜けた組合員のうち、何人かは何かしら持ってる時がある、そのやばい情報やら優秀な人材を他所に渡したくないやらアイツを殺したいやらと割と頻繁に依頼はある。そういう依頼をよその誰かが聞いて敵討ちだ!なぁんてこともザラにある。

だからそういう依頼があっても受ける受けないにかかわらず決して他人には言うなよ。もちろん俺にもな。」

 

どうやら相当危険なギルドらしい、いやまぁいいんだけどいやよくないけどここ以外で行くとこもないし今更探すのもめんど・・・いや大変だからいいけどさ。

てか掟聞いて辞められるの?あれ?もう逃げ道がないような・・・あれ?

なんて考えているとケラントが立ち上がり訓練所に向かうからついて来いと言ってきた。

訓練所は歩いて二分もしないで着いた。

訓練所内は学校の教室一個分ほどの広さで壁には武器だと思う剣や槍、弓など多くの武器が置いてあった。

ケラントは近くにあらかじめ置いてあった木箱の中から何か探しながら話を始めた。

 

「これからちょっとした模擬戦をやってもらう、この模擬戦の結果で今の嬢ちゃんの実力を試してから本格的な訓練になるってわけだ。簡単だろ?」

 

ガサゴソと木箱の中を探しながらそう言ってきた。

その模擬戦とは?と疑問に思っているとケラントが何かをこっちに放り投げてきた。

自分はあたふたしながら受け取ると、二本のナイフだった。

自分が唖然としているとケラントは入口と反対側、丁度自分の正面の方まで歩いていきある程度距離を開けて立ち止まった。

・・・まさかと思うがそんなことないよねと僅かな希望にすがってケラントをみる。

ケラントは実にいい笑顔で言った。

 

「残念ながら組合員は全員出ててな、よって俺が模擬戦の相手だ、安心しろ加減してやるからよ」

 

まさかの死刑宣告とは。

ケラントが直剣を構えながらそう言ってきたので覚悟を決めて挑むことにした。

ハッキリ言って剣なんか握ったことがないのでそれっぽく握って構えることに。

あぁなんてことだ本当に

 

憂鬱だ

 

 

 

 

 

 




最後まで見ていただいた方ありがとうございます。
さて、次回は戦闘描写・・・ですがあまり長くはないかと。
小説の保存の仕方がわからないので一回書くとずーとかいてます
今回も内容ガバガバなので後1、2話投稿したら補足でも入れようかなと考えています。では(・ω・)

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