それではどうぞ
「お、着いたようだな」
数十分の車の旅を終えて、鎮守府に着いた。正門には陸軍の3型迷彩服に身を包み、89式小銃を携えた歩哨が立っていた。
見た所装備は俺達のいた世界の日本陸軍の装備と大して変わり無く、横須賀の街並みも元いた世界とほぼ同じ。 唯、鎮守府の建物は煉瓦造りの写真で見た旧日本海軍横須賀鎮守府の建物と丸々そっくりだった。
茶色いタイル張りの建物の前に止まった高機動車の後部ドアが開き
「提督がお待ちだ。来てくれ」
車から降りた後は隊長格の男 三浦二曹の案内で執務室看板にある部屋に連れてこられた。
「そういえば提督って女の子なのか?」
龍弥が二曹に聞く。
「さあな。さっき無線で提督を名乗る声が女の子の声だったしそうなんじゃねぇの?」
そう返すと龍弥は何故か急にウキウキし始めた。そうこうしてるうちに執務室前に来た。柄にもなく緊張してるのは仕方ない。 龍弥は緊張するというか楽しみにしてるような表情をしている
「提督、先程の2人の狙撃兵をお連れしました。」
「あっ、ど、どうぞ。入って」
俺達は失礼しますと言って三浦二曹の後に続いて執務室に入るとそこには、日本海軍の二種軍装と海自女性隊員の夏制服を足したような制服に身を包んだ少女と長身の男性、艦娘らしき女性が少女の後ろに控えていた。
幾分緊張したような面持ちだが、無線から聞こえた声から察するに、この少女が‘‘提督’’と呼ばれる人物のようだ。だけど、なんで俺たちと同じ歳くらいの女の子が軍の基地にいるんだ?
そんな事を思いつつも、姿勢を正して敬礼する
「日本国海兵隊少尉 櫻井柊司」
「同じく日本国海兵隊少尉 星野龍弥」
自己紹介を終えると少女が「海兵隊って何?米軍の事かな?」とボソッと呟いたのがなんか引っかかる。
「まあ、君達には色々と聞きたいこともあるし、取り敢えず座りたまえ」
二種軍装の男性に促され、部屋の真ん中に置かれた机を挟んで提督達と向き合う形で座った。
「先程は本当にありがとう! お陰で帰ってきた娘達も無事でした。あっ、私はここ横須賀鎮守府の提督 新島奈々美です。 よろしくね」
そう言って握手をする。 龍弥は何故か顔が引きつっていた。 あんなに楽しみにしてたのに何故だ?まさか今になって緊張してきたなんて言わないよな?
「そしてこの方が大本営から来た新島雅紀海軍中将、そして私の秘書艦 戦艦長門です」
残りの2人と握手を交わし終えたところで新島中将が話を切り出した。
「君達はさっき‘‘海兵隊’’と言ったが、それは何だ?」
は?何を言っているんだ? こっちの世界はどうか知らんが、海兵隊あるはずじゃないのか?
そう言いかけた時
「あの…もしかして、こっちの世界には海兵隊が存在しないとか?」
龍弥が尋ねると提督が言う
「ないけど? それよりも貴方達‘‘こっちの世界’’って言ってたけどどうゆうこと? まさかとは思うけど…」
こちらの世界には海兵隊は存在しないのか。こりゃ俺たちのいた世界の事を話さなきゃならんようだ。こちらの人間にはとても信じがたい話になるがな
やっと投稿出来たんですけどまだまだ内容が薄い感じがしますかね?
次ももしかしたら内容がメチャクチャかも… 艦娘のセリフ考えるのが大変なんじゃ(^^;;
実は私……自衛官候補生の試験合格しました! まだ、本命の一般曹の結果が出てないので浮かれていられないのですが、まずは第一段階はクリアといった感じです。