艦これ世界に転移した狙撃兵の戦闘記録   作:Lindwurm

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皆様お久しぶりですLindwurmです。かなり間が空きましたね…構想が浮かばないし、いろいろと忙しいし…あ''ぁ^〜チカレタ 
今日はハロウィンという事で皆様いかがお過ごしでしょうか? 私は彼女も無い、お金もない、やる事ない三拍子揃っていていや〜(人生)キツイっす
仮装するにしても、MARPATかマルチカム、3型迷彩服とこれくらいしかない…三色混合で着るとすごいバランス悪くなりそうですね(こなみ)
まあ、取り敢えず「Misson7 世話好きな妹達」どうぞ(店長風に)


Mission7 世話好きな妹達

横須賀鎮守府 居室

 

ピピピッ、ピピピッ…

 

薄明るい夜明けの空から差し込む光と腕時計の目覚ましが鳴り響き、目が覚める。

 

「んんっ、あぁ^〜」

 

伸びをしつつ腕時計に目をやると05:45を示していた。 起床時刻の06:00まであと15分あるが、早く起きた事だし着替える事にしよう。

本音を言うと起床時刻までぐっすりと寝ていたいものだが、海兵生活での癖がついてしまった故に仕方ない。

 

着替えを終え、部屋から出ようとした時

 

「うぃ〜っす、相変わらずの早起きだな」

 

隣の部屋に居る龍弥が眠そうに目をこすりながら入って来た。二言三言話して営庭に向かう。

営庭に着くと、提督、当直に就いていた田所と木村の2人に数人の艦娘がちらほらと居る。どうやら、起きた者から出て来ても良いみたいだな。

すると、見知った艦娘が2人こちらに近づいて来た。

 

「柊二兄に龍弥兄おはよう!」

 

「お、おはようなのです…///」

 

その2人は雷と電だ。朝から元気いっぱいの笑顔を見せてくれる雷に俺も何だか気分がいい。 何故か電の顔が少し赤いのが気になった。

 

0600

 

そんな2人をワシャワシャと撫でて居ると起床ラッパが鳴り響き、少ししてからバタバタと営庭に艦娘達が集まる。 さあ、1日の始まりだ。

提督の訓示も終わり、この後は朝飯を食べて自由時間となる。朝飯は間宮さんと鳳翔さんの作ってくれた和風定食だ。2人の作る食事でどぎつい訓練も乗り越えられるかも知れない。朝飯を食べ終えた俺は部屋に戻り、ため息が出る

 

「嗚呼、身辺整理途中だったわ…」

 

未だに部屋の真ん中にドンと鎮座するデカイ木箱… 私物と武器・装具の整理がまだ終わっていなかったのだ。 取り敢えず武器弾薬に関しては銃と弾薬は部屋の保管ロッカーにしまって、余剰弾は隊舎の武器庫へ持っていくとして、問題は私物だ… 少ない私服に装具だけならまだいい。 どうゆう訳か実家にある物まで入っていて、片付けきれていなかったのだ。

 

グダグダ言ってても仕方ねえし、ぱっぱと終わらせっかな。整理に取り掛かろうとした時、ドアをノックされた。

 

龍弥あたりが暇とか言って邪魔でもしに来たか?そうだったらハリセン食らわしてやろうかと思いつつドアを少し開けると、そこにいたのは雷と電、夕雲、時雨、夕立、五月雨、浦風の昨日のパーティーで会った駆逐艦の娘達が来ていた。

 

「おろ?どうした?」

 

何か用でもあるのかと思い聞くと、何もやる事が無く暇で仕方なかったから俺のとこに来たそうだ。 折角来てくれて遊んであげたいのだが、まだ整理が終わっていない…こりゃ困ったな

 

「あら?もしかして柊二兄、整理の途中だったのかしら?」

 

少し空いたドアから雷に部屋の中を見られてしまった。ああ、こりゃだらしなく思われたな…

 

すると時雨がヒョイと出て来て言う

 

「なら僕達も手伝うよ。丁度いい暇潰しになるからね」

 

手伝ってくれるのは有難いが、何だか申し訳なくて出来ない…

 

「もう!全然迷惑だなんて思っていないわ!こういう時はどんどん私を頼ってちょうだい!」

 

俺の思っている事を感じ取ったのか雷が、頬をぷぅと膨らめてぷんすかと怒っているようだった。

うん、普通に可愛い

 

ここは素直に雷達の好意に甘えさせてもらうか…後でちゃんとお礼もしなきゃな。

 

「じゃあ、お願いしようかな」

 

そう言って雷を撫でると嬉しそうにしていたので良かった。

こうして俺達は作業へ取り掛かった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「柊二、服はこっちでいいかい?」

 

「そうだな…そこのロッカーに入れておいてくれ」

 

「お兄ちゃん これはどうするっぽい?」

 

「おう、その戦闘服はロッカーにぶち込んでいいぞ」

 

指示を出しつつ俺も荷物を重い荷物をロッカーやベッド下の物入れに仕舞う。手伝ってくれてるのに何もしないのは人として終わってるからな。

 

「何このもじゃもじゃ〜うわっ⁈」ツマヅキ 

 

もじゃもじゃ…もとい、ギリースーツを運んでいた五月雨がつまづいてズッコケそうになったところを、すんでの所で抱きかかえるようにしてキャッチする

 

「おっと…ま〜たコケたなサミ 気をつけろよ^〜」ワシャワシャ 

 

「あっ、えへへっ ///ありがと」テレテレ

 

照れてる五月雨を撫でているとニコニコした夕雲が口に指を当ててそばに来た。

 

「むぅ、私も頑張ってるのに五月雨ちゃんだけ羨ましいわ」

 

そう言うと夕雲は俺の右腕にギュッと抱きついてきた!

 

「ゆ、夕雲っ⁈ちょっ、おまっ、あっ、当たってる!当たってる!」

 

しかし夕雲はそんな事知らんとばかりに妖艶な笑みを浮かべて腕に頬ずりをしている。

 

「ふふふっ、良いじゃない。それに格好いいあなたが慌てる姿……好きよ」ニコリ

 

「ファッ⁉︎⁉︎」

 

(オイオイオイィ!何で俺はこんなにも懐かれるんだ⁈ それとも何?最近の駆逐艦っておませさん…というか大胆な娘ばっかりなのか?それにデカい!駆逐艦なのにデカい!何がデカいかなんて説明不要ッ! こんな時はどうすれば…くっ、お、落ち着くんだ! そ、そうだ、素数を数えれば…えっと、ぷももえんぐえげぎ…あっ、コレ違う)

 

「夕雲、兄さんが赤くなって困っとるけぇ、そのへんにしとき」

 

何も出来ないで固まっていた俺を見かねて服をロッカーにしまっている浦風が注意してくれた。

 

「仕方ないわねぇ…」

 

ちょっと残念そうな表情に罪悪感を抱いた俺は夕雲を引き止めて耳打ちする

 

(後で皆ワシャワシャしてあげっから待っててくれよ?)

 

するといつもの優しい笑顔の浮かべる表情になってくれから良かった。

 

「柊二兄…夕雲に抱きつかれてドキッとした?」ニヤニヤ 

 

それを見ていた雷が悪そうな笑顔で言った

 

「はぁ? そ、そんな事あ、ある訳ねぇだろ?」

 

本当の事を言うと少しドキッとしました。許してくり〜

…ちょっとだけな

 

「お兄ちゃん照れてるっぽい?」

 

「ソ、ソ、ソンナコトナイゾ〜」

 

「お顔真っ赤なのです!」

 

「ぐっ……」

 

言い返す言葉も無い…

 

「おっ、お前らッ!俺の事はいいからさっさとやらんかい‼︎」

 

『はーい(なのです)』ニヤニヤ 

 

「ああああああ‼︎もう!…ンアッー!」

 

半ばヤケになった俺はそそくさと整理に取り掛かった。 チクショウ…

 

整理も終盤に差し掛かり、後は装具の整理と数は決まっているが即応弾以外の弾薬を武器庫へ運ぶだけだ。

 

「おっ、可愛い妹たちがこんなとこに!」

 

龍弥が部屋の様子を覗きにきたようだ。 そういえばコイツをボコって無かったな…夜にするか

 

「おう、電に五月雨の天使コンビは可愛いな(^ω^)」

 

いきなり部屋に入り込んで五月雨と電を撫で始めた。まあ、2人とも満更でもない様子なのでいいだろう。

 

「んじゃ、俺は折角の休みなんでゴロゴロしてるゾ^^ じゃあの」

 

「おい待てい」

 

「む?なんぞ櫻井さんや」

 

電と五月雨を撫でるだけ撫でて自分の部屋に戻ろうとした龍弥を引き止める。

 

「ちょうど良いとこに来たから弾薬運び行くべ。どうせお前も運んでねえだろ?そして手伝え」

 

「そういえばそうだったな〜じゃあ俺、弾薬準備してくるから(棒)」

 

部屋に戻ってすぐに弾薬箱を抱えてやってきた龍弥と俺は弾薬保管所へ弾薬を収めてきた。さて、帰ったら雷達にお礼をしないとな。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「おし、弾も運び終えたし、残りもちゃっちゃと終わらせ……」

 

弾薬も運び終え、居室のドアを開けて絶句した。何故なら

 

「これならお兄ちゃんにも見つからな…うわぁぁっ」

 

モ○ゾーとかした五月雨がギリースーツを被って部屋の真ん中で待ち伏せてこけてるし

 

「うーん、これ重いっぽい〜」

 

夕立がチェストリグ着て遊んでたり…時雨もちゃっかりMolleベルトを着けようとしてたりしてるし

…勿論するりとズレ落ちてるのは言うまでもないとして

 

「海軍少尉、夕雲よ!うふふっ」

 

夕雲は制帽被ってるし

 

「このハリセン、何に使うのかしら?それっ!」

 

「雷ちゃん、何するんじゃ⁉︎」

 

雷は執行用のハリセンで浦風にペチペチしてるし…

 

『何だこの状況…』

 

呆然としていると

 

「「「「「あっ」」」」」

 

ようやく5人が俺と龍弥が戻ってきた事に気付いて、顔が段々と赤くなっていくのが分かった。こんな漫画みたいな展開本当に体験すんの初めてだ…

 

慌てながら戻そうとする姿、そして「うわ〜ん、ここどこぉ〜」ともじゃもじゃと化した五月雨が抜け出そうと頑張っているのを見て

 

(やっぱりこの娘達も普段は普通の女の子なんだな)

 

そう思えてきてなんだか自然と笑みがこぼれてきた。

 

そんな俺を見て夕立が「怒ってないの?」と聞いてくるが俺は怒っちゃいない、むしろ面白かったと頭を撫でながら言うと皆んな嬉しそうな表情を見せてくれた。本当、可愛くて面白い妹達だ。

 

「さつ、あと少しで終わりだ。ちゃちゃっとやっちまおうぜ。その前にサミを出してから…浦風、ちょい手伝ってくれ」

 

浦風に手伝ってもらって五月雨をギリーから脱出させ、残りの作業に取り掛かった。

そして、脱出して半泣きで抱きついて五月雨を撫でていると浦風と夕雲が凄く羨ましそうに見ていた。

後で浦風も撫でてやるか…

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ふぃ〜終わったぞ〜」

 

装具の整理も済んでやっと身辺整理が終わった。

皆やりきった様子でお疲れモードだ。

 

「今日は手伝ってくれてありがとな。お礼に間宮さんご馳走してあげよう」

 

俺がそう言うと皆んなはとても嬉しそうにしていた。電は「やったのです!」とピョンピョンしていたが、視線を一気に集めて真っ赤になって俯いてしまった。俺を含めてここにいる皆んなが可愛いと思ったのは言うまでもない。

 

「よし、じゃあ行くか!艦隊、この俺に続け!…なんてな」

 

『おーっ!』

 

そんな感じで頼りになる可愛らしい妹達に囲まれて間宮さんに着いた。そこでも美味しそうに食べる姿をみてご馳走して良かった。間宮さんに茶化されたが…

 

そして午後は龍弥も来て駆逐艦の娘達と遊んだり、装具を着けたがっていた夕立のお願いで俺達の装具や制服を着させたりしてコスプレじみた事もしたり、約束通り、夕雲と浦風にお礼で撫でてやると、いつのまにか駆逐艦の子達がどんと集まってきて全員を撫でてやったり…とにかく久し振りに息抜きが出来て俺と龍弥も満足出来た。

 

やはり、駆逐艦の皆んなには俺達は優しいお兄ちゃんで親しまれている。ツンツンとしてる娘も何やかんやで慕ってくれてるみたいだし、こんな皆んなの為にも俺も頑張らなきゃな。そう強く思った楽しい1日だった。

 

 

 

 

 

その日の夜

 

 

 

「おい星野クン、ハリセンの刑をキミはまだ受けていなかったな」

 

「えっ、な、何の事でしょうねぇ…(困惑)」アセアセ

 

「とぼけちゃってぇ…じゃあ、死のうか(無慈悲)」

 

バシッ!!ビシン!!バンバン!!

 

「ちょっと!ちょっと待って!痛いっての!」

 

「痛い?生きてる証拠だよ ほらいくど〜」

 

「ああ、痛い!痛いッ!痛いんだよもぉぉぉぉぉ‼︎」

 

「ほらそっちいったらやるぞ? 真ん中来いよ!エ''エ''ッ⁉︎ 真ん中来いよオイ‼︎」

 

バシバシッ!!

 

「あ''あ''あ''あ''あ”'もう嫌だぁぁぉぁ‼︎(デスボイス)」

 

「ハリセン痛いの分かってんだよオラァ‼︎Y''O''‼︎」

 

 

\イタイヨォ!!/

 

\サイゴノイッパツクレテヤルオ/

 

\ア-モ イタスギルッピ!!/

 

\ウゴクトアタラナオダルォ!?/

 

その日の夜、ハリセンの刑を執行する柊二の怒声とハリセンを喰らう龍弥の悲鳴が響き渡ったという…

 

 




この話を書くのに何ヶ月かかった事やら……
それだけの期間に見合う出来のはず(だと思いたい) でもちょっと長くなったかな? 文章力着けたいゾ…ポッチャマ 

浦風ちゃんと夕雲ちゃんのセリフおかしいかもしれないけど許して下さい!何でも(ry

あっそうだ、0600時前に営庭に居るのはオリジナルの設定です。因みに自衛隊で0600時前に起きてトイレなんかの用事が無いのに隊舎の中ほっつき歩いてると怒られます(本当) これは教育隊も一般部隊も変わらないはず…だと思うゾ ア-イキソ

次回も(いつになるか分からないけど)お楽しみに!

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