戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜 作:pocky@
大変申し訳ございませんでした。スライディング土下座するので許してください(殴
どうも私、晴れて大学生となれたみたいなので、できるだけ頑張って更新できるようにするので、期待せずに待っていてください。
正直いって、モチベは皆無でした。しかし、中途半端は嫌ですし、いないと思いますけど、待っていてくださる方がいると申し訳ないので、なんとか頑張っていきたいと思います。何度も言っていますが、絶対に完結はさせるので、ついてきてくださるとうれしいです。
はい、では前回はヒーロー登場、ということで。一体どうなるのでしょうね?
無敵の本多忠勝vs高海のヒーロー。見ものです。
それではどうぞごゆっくり。
「私の…曜ちゃんに手を出すなぁぁぁぁぁぁぁぁああああああッ!!!!!!!!」
本多が渡辺の首を落として決着…とみられた両軍総大将の一騎打ちであったが、茂みより、流星の如く両者の間に降ってくるモノあり。
「何奴ッ!!!!」
「…ち、かちゃ…っ!」
「助けに来たよ、バカよーちゃん」
降ってきたモノ…もとい、高海軍総大将・高海千歌は、倒れる曜の方へ振り返り、ニっと笑ってやる。
「千歌…。ほぉ、お主まさか総大将の高海千歌か」
「ぴんぽーん、せいかーい」
「と、いうことは、総大将が自ら瀕死の家臣を救いに来たということだな?まっこと、阿呆な話だな、渡辺よ」
「…ッ!わた、し…はっ!!」
「総大将を守る立場のお主が助けられるとは…。情けない家臣をもったものだな、高海よ。同情するぞ」
「よーちゃんが情けない、か」
「あぁ、そうだ。これからお主はその情けない家臣のせいで死ぬ。そいつのせいで高海も終わりだ」
「へぇ、そーなんだ。でも私はよーちゃんが情けないとも、よーちゃんのせいで私が死ぬとも、高海が終わるとも思わないけどなぁ」
「なんだと?」
「私は、高海のためにたった一人で本多さんに突撃したよーちゃんを誇りに思うし、立てなくなるまで戦ってくれたよーちゃんの勇気を無駄になんかする気もないよ」
千歌は強く忠勝を睨んだ。刀を握る手にも力が入る。
「…そうか。それでは某がその勇気とやらを無駄にさせてやろう」
戦闘態勢。忠勝も再び刀を構え、千歌と視線を交わせる。
「行くぞ」
「こちらこそ」
両者がともに斬りかかった。
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黒澤軍--
「援軍、感謝しますわ」
「you're welcome!本当はもう少し早く来れればよかったんだけど」
「そうですね。ここまで耐えてくれたダイヤさんたちに逆にお礼したいくらい」
「善子には特にね!」
こちら黒澤陣営。前方を走っていた鞠莉達の部隊の援軍が到着し、ある程度、余裕が出てきた模様。
「さて…。少しばかり余裕が出たのはいいですが…」
「いつ総大将様がお出ましになるか、ですよね」
「yes.現在、徳川後方部隊の大将・榊原が善子との一騎打ちで負傷退場、この大群の総指揮を任されているであろう本多は、曜とちかっちと交戦中。いくら数で上回るといっても、指揮をとる要となる人物の不足は痛い」
「ええ。ですが、家康に気を取られがちですが、徳川の要の一人といってもいい人物・酒井忠次もまだ出陣していませんわ」
「本陣が今の状況を把握しているとしたら、いつ本陣が動きだしてもおかしくない状態です」
「と、なると……ん、どーなるの?」
「果南さん…」
「ほんと、カナンには頭脳ってものがないわよね」
「む、否定はしないけど、バカにしすぎじゃない?」
「本当のことでしょう?」
「「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ」」
「あーーはい!今は喧嘩してる場合じゃないですから!!」
「そうですわ。先ほども言った通り、いつ本陣が動き出してもおかしくない状況。今、私たちがすべきことは喧嘩ではないのではなくて?」
「…まぁ、そうだけど」
「そうね。とりあえず、できるだけ相手の数をへらしましょう。こちらに分がある状態で、徳川と酒井を迎え撃つわよ」
「はい。曜さんと千歌さんも本多相手に戦ってくれているのです。こちらも踏ん張りますわよ。いいですね」
「「はい!!!」」
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徳川本陣--
「…そろそろかな」
「はい。康政は戦闘不能、忠勝は足止め。さらに現在襲撃されているのが、主となる指揮者がいない後方部隊。早めに出陣のお声がけを」
「うん。そーだね。正直、忠勝と康政なら僕たちの出番はないと思ってたけど…。悪い予感の方が当たっちゃったみたいだね」
「左様。もうそうなってしまったものは仕方ありません」
「うん。さすがに負けるわけにはいかないからね。行くよ、忠次。出陣の準備」
「承知」
こちら徳川本陣。梨子たちの予想通り、このままではまずいと感じた家康が動き出そうとしていた。
徳川・酒井総勢2500。対する曜・千歌を除く高海軍はわずか1200。家康がなだれ込んできたらば、勝機はほぼ、ない。
「殿、用意ができました」
「わかった。じゃあ行こうか。さんざん暴れてくれたんだ、いい?完膚なきまでたたきつぶせ。誰一人として逃すなよ。皆殺し……。分かったね?」
「「ハッ!!!」」
家康の合図とともに、本陣の部隊が動きだした
はずだった。
「…ざんねーん。ここから先は行き止まり、にゃ」
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渡辺・高海軍--
「く……っ!!」
「なぁ…高海よぉ…。まだ…やるか?」
「はっ、あたり、前でしょ…。本多さんこそ、まだ…やるの?」
「ヘロヘロのくせに何生意気な口きいてんだ…?当たり前じゃろ…!お主の首、某がもらい受けるまではなぁ!」
千歌vs忠勝。無論、力で押されているのは千歌だったが、いったいどこからそんな力が出てくるのだろうか、決して倒れることはなく、むしろ気持ちの面で忠勝を押していた。
忠勝がとびかかる。体力の限界を迎えていた千歌は、それをかわすことなどできず、なんとか刀で攻撃を受け止めた。
「んぐぅぅ…ッ!!!」
「っ、いい、加減…!!くたばれ高海ぃぃぃぃいいいッ!!!!!」
忠勝は、これで決めるつもりなのだろう、全体重を刀に伝える。
じり、じり、と千歌の足元の土がえぐれていく。
「ぐ、ん、んんぅ…っ、まだ、ま、だぁぁぁぁあああっ!!!」
「なっ!?」
あたりに金属音が鳴り響いた。
「ちかちゃ…!」
「はぁ…は、ぁ…。残念、だったね。本多さん…っ」
鳴り響いた金属音…。その音源は忠勝の刀であった。
そう、千歌が忠勝の攻撃をしのぎきったために、最大限の負荷がかけられていた忠勝の刀は、真っ二つに折れてしまったのだ。
「…まさか、某の攻撃を耐えきるとは。想定外もいいところだ…」
「想定外のことを、やってのけるのが、高海…だから、ね」
「…そうか。それでは…まだ、お主は戦える、ということだな?」
「…え」
「刀が一本だけなわけなかろう!!!」
「ちかちゃ…!!!」
忠勝が、もう一本の刀を抜き出し、千歌に斬りかかる。
絶対絶命、だった。
金属音が再び響き渡る。
「あぁ…っ!!」
なんとか忠勝の切りを持っていたボロボロの刀で防いだが、忠勝の攻撃をずっとうけていたその刀がもうもつはずもなく、刀が折れて飛んで行った。
「すまぬな、高海。お主の実力は認めてやろう。…だがな、勝つのは徳川だ」
再び、刃先を千歌へと向ける。
千歌は、脇差を抜いて対抗しようとするが、勝敗は見るに明らかだった…が。
「伝令!!!!!!!!!!!!!忠勝様、今すぐ本陣へお戻りください!!!!!!」
「…っ!?何事じゃ!!本陣に戻れだと…!?一体何があった!!!」
「…えっ、えっ…?」
「本陣が星空軍からの奇襲を受け、現在劣勢!!!家康様、忠次様ともに傷を負っているとのこと!!!!」
「星空だと…?なっ、まさか高坂か!!!」
「伝令!!!!!!!!関東より高坂軍約1700、もうそこまできております!!!!!!!!」
「穂乃果ちゃん…!!」
「くっ…来るとは予想していたが…いくらなんでも早すぎる!!!おい、皆の者!!!本陣へ戻るぞ!!!星空に場所がばれたとなれば、高坂が本陣を襲撃するのは時間の問題だ!!!いいか、何としても家康様をお守りするのだ!!!!」
「「オォッ!!!!!!!」」
「…命拾いしたな高海。次は必ず殺す」
忠勝は、ギリギリと悔しさに滲んだ眼で千歌と曜を睨み、本陣へとかけていった。
「…助、かった…」
「ちか、ちゃん、ありがと…」
「…あっはは、本当は千歌がかっこよく本多さんを倒したかったんだけど…。穂乃果ちゃんたちに助けられちゃったな」
「ううん、ちかちゃ…かっこ、よかった」
「…えへへ、ならよかった。私はみんなのところに戻るから、よーちゃんは私の足軽さんたちに城に運んでもらって。ルビィちゃんたちからちゃんと手当てしてもらうように」
「…うん」
千歌は負傷して動けなくなった曜を家臣たちに城へ運ばせ、ダイヤたちが交戦している場所へと向かった。
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黒澤軍--
「まさかこんなにも早く穂乃果さんたちが援軍に来てくれるとは…」
「しかも本陣をあっという間に見つけて奇襲をかけるなんてね」
「…悔しいけど、松浦じゃ本陣を見つけることなんて出来なかったし。さすが星空だよ」
「ええ、そうね。高坂軍のおかげで、本陣の家康と酒井は負傷、その護衛に本多が本陣へreturn。大方、徳川軍はこのまま撤退でしょう」
「本当…高坂はすごいわ…。数は下手したら私たちより少ない。でも、情報を駆使して、本陣の場所を移動中に割り出し、奇襲をかけ、一気に流れを自分の方へと持ってくる…。高坂にしかできない戦法ね」
「はぁ…。結局、私たちはまだまだ、ということですね」
「yes.でも、とりあえず私たちは徳川の残りカスを叩くわよ。まだ撤退命令はでていないからね。高坂軍に感謝するのは、戦が終わってからにしましょう?」
こちら黒澤軍…とその他多数。家康出陣に備え、できるだけ相手の数を減らそうと奮闘していたところ、本陣襲撃の知らせが入った模様。無論、その知らせは徳川の後方部隊の足軽その他もろもろにも伝わっており、皆さん大混乱。
混乱に乗じて高海の皆さんが徳川を斬っていく。
「みんな!!!」
「…!チカ!!!」
「oh!ちかっち、無事だったのね!流石だわ」
「よかった…!!」
「千歌さん、曜さんは…?」
「うん、大丈夫だよ。本多さんとの一騎打ちのせいで重症ではあるけど…。もう城に運んで治療受けてるはずだから心配ないと思う」
「そうですか…。よかった…」
「まぁ、なんにせよ、高海の主要人物はみんな無事ってことね」
「そーだね!でもまだ戦はおわってないよ!星空さんだけじゃなくて、穂乃果ちゃんたちも到着して、前方の徳川軍を斬ってるみたいだから、私たちも負けちゃいられないよ!!さぁ行こう!!!!」
「「オォーーーーーーーー!!!!!!!」」
本多との交戦を終えた千歌も到着し、その鼓舞の声により軍の士気は最高潮。穂乃果たちも到着したということで、徳川軍の撤退は時間の問題だった。
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高坂軍--
「伝令!!星空軍が本陣の奇襲に成功!!攻め込むなら今のうちにございます!!」
「さっすが凛ちゃん!仕事が早いねぇ」
「というか早すぎです。先ほどまでここにいたのですよね?」
「まぁ凛ちゃんやし。本領発揮ってとこやろな」
「そうね。私たちも負けていられないわよ?」
「えぇ、凛にだけ武功を持っていかれるわけにもいかないし」
「よぉぉし!じゃあ行こうみんな!!!」
「「オォーーーーーーーーーー!!!!!!」」
内浦にとんでもない速さで到着した高坂軍。しかも凛は自身の所有する忍部隊からの情報を頼りに、移動中に徳川本陣の場所の割り出しに成功。あっという間にその本陣へと向かい、奇襲を見事成功させてみせた。
しかも名前だけで威圧できるのが高坂軍。高坂が到着した、と聞いた途端逃げ出した徳川の兵もいるとかいないとか。
そんな感じでとんでもない力をもつ高坂軍は、恐れおののく徳川軍を瞬殺。千歌たちのもとへと順調に足を進めていく。
「真姫、そろそろ凛の援軍に」
「そうやね、そろそろ本多も到着するころやろ」
「オッケー。逃げる徳川の頭を撃ちぬいてくるわ。そっちはたのんだわよ、みんな」
「はい。真姫も無理しないように」
ある程度進軍した後、西木野軍が本陣で暴れている星空軍への援軍へ。凛の奇襲により、家康が負傷したことで、撤退はほぼ決定的なのだが、もしもの保険兼ダメ押しの鉄砲隊投入ということらしい。
「さて…。そろそろ徳川もおとなしくなってきたわね」
「そうだねぇ…。とりあえず、千歌ちゃんたちと合流しなきゃだよ!」
「はい。あと少しみたいですし、頑張りましょう」
高坂の介入により、圧倒的に高海有利となったこの戦。
真夜中に始まったこの戦も、完全なる日ノ出とともに終わりを迎えようとしていた。
戦国ラブライブ! 第73幕 日ノ出
お疲れ様でした。
何度も謝ります。大変申し訳ございませんでした。
まぁ、高坂は最強ってことらしいですね。
次回は少しのほほんとしたものをかければいいかなと。5話くらい戦でしたからね。
ではまた。
質問ですが、かなり時間が空いたので、希望があれば振り返り回、戦国ラジライブってものを書こうかと考えていますが、いかがでしょうか?
いらない、というのであれば、このまま続きを書かせていただきます。
というわけですので、またよろしくお願いします。