戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

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どうも、お久しぶりです、ポッキーです。
やーね、うん、モチベとか、忙しいとか色々あって、4ヶ月放置してました。ほんと申し訳ないです。
あ、明けましておめでとうございます(←
一応受験生だったり、部活が忙しかったりするので、更新頻度は今後も相変わらずかと。
しかしまぁ完結は絶対させますので、ついて来てくださる方は、よろしくお願いします。

さて、もう内容忘れましたか??
大事ですよ、大事。高海家が徳川に攻められております。
小原さんの機転の効いた策でなんとか凌いだと思ったら……。

まあタイトル通りです。

ごゆっくりどうぞ。


感想をくださった方、本当にありがとうございます!
随時返信させていただきますので、これからもよろしくお願いします。


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第69幕 援軍

 

 

 高海本隊。本多の猛攻を鞠莉の咄嗟の機転でなんとか凌いだ。しかし、まだ安心は出来ない。如何にして忠勝率いる徳川を撤退へと持ち込むか。まだまだ頭を使わなければならない。

 

 

「……鞠莉さん、よく思いつきましたね」

 

「あったりまえでショウ?私をだーれだとお思いで?」

 

「鞠莉はこう見えて頭の回転はかなり速いからね」

 

「ふつーに梨子ちゃんよりも頭良いと思う!」

 

「……千歌ちゃん、一言余計よ」

 

 

「全く……。急に後ろでバタバタし始めるから焦ったよ。なんか木とか燃え始めてるし」

 

「アハハー、本多の攻撃が予想外に激しかったからー」

 

「いやー、まさか鞠莉ちゃんと梨子ちゃんがおされるなんてねー」

 

「鬼でしたね、あれ」

 

「いぇす!あれはもう人間じゃないわ」

 

「人間じゃないって色々忠勝公に失礼な気もするけど」

 

「まー、シンプルに言えば猛獣より強い化け物って感じ?」

 

「うん、単純のカケラもないね、鞠莉」

 

「でも私たち、その猛獣より強い化け物を今この瞬間に何とかして倒さなきゃダメなんでしょー?」

 

「ええ、そうね。なんとか足止めはしてるけど……。あの様子だと、鞠莉さんの言ってた城の策も上手くいくかどうか……」

 

「そーねぇ、私も心配になってきちゃったわ」

 

「どうする?もうぶつかっちゃう?」

 

「それは勝ち目がないです」

 

「うーん、困ったねぇ……」

 

 

 4人が頭を掻く。梨子と鞠莉は何かを考えていそうな雰囲気だが、脳筋の方とみかんの方はあまり考えている様子ではない。考えていないのではない、考えられないのだ。

 

 

 

「申し上げます」

 

「お、伝令くん。どうかした?」

 

「果南ちゃんのところの伝令さんだね」

 

「どうかしたのかしら」

 

「黒澤、渡辺、津島の三軍が戦場にうってでました。現在、徳川軍の後方部が襲撃されている模様です」

 

「……ん?」

 

「え、待って、曜ちゃん達動き始めたの?」

 

「左様に」

 

「ワァオ……。これは予定外もいいところね」

 

「いくら前が塞がってるからってあの大軍にあれだけの兵で突っ込んでいったら……!」

 

 

 

 そう。後方部隊の兵力は三隊合わせて約2000足らず。いくら腕のいい武将が3人いたとしても、15000の軍勢、ましてや本多忠勝が率いる大軍とぶつかったとしたら勝ち目はほぼない。

 

 

 

「あの馬鹿ッ!!!!……行くよ、松浦!!」

 

「「ハッ!!!」」

 

 

「あ、ちょ、果南さん!!」

 

「果南も結局馬鹿じゃない……」

 

 

 

 果南はいてもたってもいられなくなり、松浦軍を率いて後方部隊の援護に向かった。その意味は皆無に等しいのだが……。

 

 

 

「梨子ちゃん、鞠莉ちゃん。もし私たちが果南ちゃんを追っかけて行って、徳川全軍とぶつかったとしたら勝率はどれ位か……分かる?」

 

「しょ、勝率?」

 

「うん」

 

「うーん、正確な値は出せないけど……」

 

「まぁー、相手の数とうちの数、アンド相手の武将の能力とうちの武将の能力の差だけを考えて計算するとー……」

 

「……約1割くらいですか?」

 

「うーん、それくらいかしらネ!」

 

「……1割?」

 

「ええ。それ以上は見込めないわ」

 

「そうかー……でも、1割はあるんだよね?」

 

「いぇす!1割、あるわよ?」

 

「……もうここまで来て、しかも勝率が1割もあるなら行くしかないんじゃない?千歌ちゃん?」

 

「勿論だよ、1割あれば十分、0じゃないなら進むしかないでしょ!」

 

「ま、それが高海のポリシーですからねぇ」

 

「高坂の無鉄砲なとんでもない戦い方とあまり変わらないっていうのも面白いかも」

 

「よぉぉぉおし!!!じゃあ、みんな!!!真っ正面から徳川の大軍を吹っ飛ばすよ!!!!」

 

 

「「オォーーーー!!!!!!」」

 

 

 

 練った作戦はどこへやら。勝率1割にかけた無茶苦茶な高海の戦の火蓋が切って落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

戦国ラブライブ!第69幕 援軍

 

 

 

 

 

 

 

 高坂後方部隊——

 

 

 

「いい調子ですわ!!」

 

「いい?リトルデーモン……もっと暴れなさい!!!」

 

「みんな!!まだまだ攻めるよ!!全速全速!!!」

 

 

 高坂後方部隊。徳川の大軍を物凄い勢いで蹴散らしていた。突如の背後からの急襲。徳川の後方部隊はやられるがままだったが……。

 

 

 

「何!?後方部隊が高海の片割れに襲撃されているだと!?」

 

「左様に。突然の奇襲ということもあり、なす術なく、次々と兵が斬られている模様」

 

「康政は!!榊原の部隊はどうした!!彼奴らをなんの為に後方に置いたと思うておる!!」

 

「榊原軍、高海の片割れ……襲撃部隊である、黒澤、津島、渡辺三隊と交戦。なんとか三隊をねじふせようとしたのですが、先ほど申した通り、突然の奇襲だった為に、それに失敗。現在は津島軍のみと交戦中、劣勢にございます」

 

「康政め……姉川の勢いはどうしたのだ!!」

 

「知りませぬ」

 

「援軍……引き返した方がいいのか!?」

 

「可能であれば。更に、高海の片割れが叩かれたとなれば本多様が追っていた高海の本隊も黙っておらぬでしょう」

 

「……成る程、片割れを助けに来た総大将どもを叩けばいいのだな!?」

 

「左様にございます」

 

「そうと決まれば行くぞ、皆の者!!!康政の援軍じゃぁぁぁあ!!!」

 

「「オォー!!!!」」

 

 

 そう、先頭にいた本多忠勝が後方部隊の戦に加わることによって形勢は一気に逆転する。

 そして、徳川四天王は奇襲のみで倒せるような貧弱な壁ではない。

 

 

 

 

「へぇ?これが姉川で武功を挙げた榊原康政ねぇ……」

 

「………」

 

「この程度で手柄をたてれるなんてねぇ……どんだけぬるい戦だったわけ?えぇ?」

 

 

 津島軍対榊原軍。奇襲により多大なる損害を受けた榊原軍は、見ての通り津島軍に仕上げとばかりに攻め込まれていた。

 現在、善子と康政による大将一騎討ちの真っ只中である。

 

 

「姉川をぬるい戦だと言ったな……」

 

「えぇ。私みたいな小大名に仕える侍にここまで劣勢にされてるようじゃたかが知れてるわねってことよ」

 

「……何を勘違いしてるが知らんがな、お主など浅井に比べれば全く恐ろしくないんだよ!!」

 

「っ…!?」

 

 

 康政の目の色が変わる。殺気が身体中から溢れ出る。色で表現するとすれば、無論黒。それはまさに地獄の底のソレ。勢いに乗っていた流石の堕天使ヨハネでさえ後ずさりせざるを得なかった。

 

 

「さぁ行くぞ、津島!!!徳川四天王を甘く見るなよ!!!この名にかけてお前を必ず討つ!!!!」

 

「か、かかって来なさいよ…っ!!その言葉、そのまま返してやるわ……っ」

 

 

 武士としての面子を保つために善子が放った鬼と化した康政への言葉は、ただの虚勢にもなっていなかった。

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 音ノ木坂城——

 

 

 

「千歌ちゃん達が危ないっ!!!」

 

 

 

 高海が徳川に攻められているという情報は、無論この音ノ木坂城にも伝わっていた。

 いつもなら、同盟国として援軍を出すというのは即決なのだが、今回はそうもいかない。

 

 

 なんせ今の音ノ木坂城は、武田勝頼、亜里沙夫妻の歓迎会がようやくお開きになった所。殆どのものが酔い、眠っている。まして今は深夜。この状態で援軍を出すのは不可能なのだ。

 

 

「援軍を……!!」

 

「ダメだよ穂乃果ちゃん、みんな酔って眠っちゃってるし、しかもこんな夜中に内浦まで行こうなんて……」

 

「……そうです。現在、援軍を出そうとして、出陣出来るのは私、穂乃果、凛。この3人のみです。希や絵里、真姫は起こせばなんとかなりそうですが、1番のアタッカーであるにこが死んでしまっています。まして、家臣の者達も酔い潰れてしまっているのが多数。用意できる兵の数も限られてきます。この状況下で援軍を出すのは……」

 

「でも見殺しになんて出来ないよ!!」

 

「しかし」

 

「せっかく仲良くなれたんだよ!?それなのに!!」

 

「ですが、ここで援軍を出したら!!」

 

「もう誰かが死ぬのは嫌なの!!!!」

 

 

 穂乃果の心からの絶叫が城中にこだました。眠っていた者達が目を覚ます。それは絵里達も然りである。

 

 

 

「まったく……煩いわよ、また穂乃果がだだをこねてるわけ?」

 

「ほんとやで……気持ちよく眠っとったのに」

 

「皆さん、酔いは……」

 

「そんなの今の叫び声で眠気と一緒に吹っ飛んだわよ」

 

「さっきの叫び声、少し聞こえてたけど、どうせまた何か無理な援軍とかじゃないの?」

 

「あー、真姫ちゃんもそう思ってたん?奇遇やね、うちもなんよ」

 

「ってか穂乃果があれだけ絶叫する理由ってそれくらいしかないでしょ」

 

「ほんっと、困った君主ね……。で?どこに行くの?」

 

「みんな……!」

 

 

 先ほどまで眠っていたはずの家臣団が、穂乃果の絶叫のみで、状況を把握し、動き出そうとしている。海未はこの光景に目を疑った。

 

 

「ど、どうして……」

 

「……?どうして?」

 

「どうして、そんなにすぐ状況を把握出来るのか……?」

 

「あぁ、それくらいみんな分かるわよ。何年あの子の家臣してると思ってるわけ?」

 

「海未ちゃんかて分かるやろ?」

 

「仲間のためなら無理な援軍も出す、それが穂乃果でしょ?」

 

「あの子は言っても聞かないから。私たちは穂乃果が決めたことについて行くだけよ」

 

「しかし、この援軍は高坂にも被害が及ぶ可能性が……」

 

「被害って……いつからそんなお堅くなったわけ?海未」

 

「……はい?」

 

「可能性があるなら前へ進め、それが高坂でしょ?」

 

「それに、無理な援軍を何回も成功させてきたのも高坂やんな」

 

「そういうこと」

 

「………」

 

「ほら、援軍行くんでしょ?海未も突っ立ってないで準備しなさい?」

 

「は、はい!」

 

 

 

 

 自らの殿に全てを託し、そして信頼し。最早この無謀な援軍に異論をなす者はいなかった。

 仲間である高海家を助ける為に、高坂家が約2000の軍勢で内浦へとうって出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 尚、世界の矢澤は未だ死んでいる模様。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でした。
はてさて、4ヶ月でやる気の出た時に書いてたものを組み合わせてますので、なんか破茶滅茶ですね、最後の方とか勢いで書いてます()
まー……、いつも通りなんで、温かい目でお願いします。

遂に高坂が動きますね、約一名使えないのがいますが(←

次回で徳川戦完結出来るかなー……。無理かな(←
前の話に前編と書いたのは嘘でした()

それではまた次回に!

※更新頻度についてですが、時間のある時にぼちぼち書きますので、2週間に一本あげれるかどうかだと思います。もし仮に待っていてくださる方がいるのであれば、申し訳ありませんが、ご了承ください。

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