戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

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どうも、ポッキーです。
投稿ペースは割と適当ですので、ご了承ください(←
さてさて今回は色々と動きがある様子。タイトルがもう侵略してますからね、一体どうなることやら。

それではどうぞごゆっくり。

前回感想をくださった
左京大夫さん
ウィングゼロさん
宇宙とまとさん
ありがとうございました!



第66幕 侵略者

 

 

 

「いやー、今日もみかんが上手い!」

 

「千歌って本当みかん好きだよね。毎日そんなに食べてさ、飽きないわけ?」

 

「全然!あ、果南ちゃんも食べるー?」

 

「あー……遠慮しとく」

 

 

 こちら内浦城。あっちこっちに蜜柑が配置されているせいか、相変わらず酸っぱい蜜柑の香りが漂う。それ故、巷では「蜜柑城」とも呼ばれる始末である。

 

 

「あぁぁぁぁあッ!!何なのよぉ!!」

 

「よ、よっちゃん……?」

 

「何でこんな……こんな……!!

 死の果実の匂いがするのよぉぉぉぉおッ!!!!!」

 

 

 その蜜柑の香りは高海家のある1人の堕天使をも苦しめていた。その堕天使曰く、蜜柑は「死の果実」

 食べると堕天使の命の炎が尽きてしまうとか。

 

 

「あはは……よっちゃん、みかん嫌いだもんね」

 

「うぅ……リリィ……ヨハネ死ぬぅ……」

 

「はいはい、撫でて欲しいのね〜。ほら、こっち来て?」

 

「……分かってるじゃない、流石ヨハネのリトルデーモンね……」

 

「はいはい、よしよし♪」

 

 

 梨子曰く、善子……もといヨハネがみかんの話をし始めたら「甘えたい」という意思表示らしい。梨子も甘えられるのは嫌いではない……というかむしろ好きなようである。よしりこ尊い。

 

 

 ご覧のように、完全に平和ボケしている高海家。高坂と同盟を結んだことで、他国も攻めにくくなり、かなり安全性が増したと考えているご様子。

 

 

 

 しかし、出る杭は打たれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「申し上げます!!!!———がッ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「——え?」」

 

 

 内浦城に黒い影が、迫る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦国ラブライブ! 第66幕 侵略者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひゃぁぁぁあ………」

 

「ようやく着きましたね……」

 

 

 こちら音ノ木坂。平成生まれの御二方が内浦からの長旅からようやく到着した模様。

 既に日は落ちてしまっていた。

 

 

「今日はゆっくり休みましょうか」

 

「そうだねぇー……」

 

 

 疲労困憊の2人。今日はゆっくりと温かい湯に浸かり、長旅の疲れを癒す。そしてぐっすりと明日の朝まで寝る。

 そんな癒しの時間を過ごそうと考えていた2人だが………。

 

 

 

「ちょっと、今日はお願いだから吐かないでよ?」

 

「分かってるって〜!にこにーに任せなさぁい」

 

「もう酔っ払ってもうてるで」

 

「これは今日もやりそうね」

 

「それじゃ真姫ちゃん。今日も頼むで〜」

 

「だーかーらっ!!私はにこちゃんの汚物処理班じゃ『それじゃ真姫、私と希は亜里沙の所に行ってくるから』

 

「ちょっと!!!」

 

 

 そう、音ノ木坂城内では勝頼と亜里沙の歓迎の宴が開かれていたのだ。

 こんな中ではゆっくり湯に浸かって……などという願望は叶わぬ夢である。

 

 

「な、なんですかこれは」

 

「……ぁぇ?」

 

「今日って何かありましたっけ……?」

 

「何にもないはずだけど……」

 

 

 無論、目の前の光景にこの2人は絶望である。一体今日は何があったというのか。

 

 

「あー!!!穂乃果ちゃんと海未ちゃんにゃー!!!」

 

「ようやく帰ってきたのねぇぇ!!!」

 

「無事でよかったやんな♪」

 

「ただいま帰りました……。あの、皆さん、これは一体……?」

 

「今日はね!亜里沙ちゃんと勝頼さんが来てるから、それのお祝い!」

 

「どんなお祝いですか……」

 

「亜里沙ちゃん達来てるんだ」

 

「そうよ〜。貴女達にも挨拶したいって言ってたから会ってきたらどう?」

 

「勿論そのつもりですが……。何故今日はこんな豪勢に?」

 

「亜里沙ちゃんがお土産持ってきてくれたの!」

 

「今日は大漁でしたし!」

 

「あー……そういうことですか」

 

「それでこんな凄いパーティを開いてるんだ」

 

 

 信州からの土産である山菜や、武蔵の海から獲れた色とりどりの魚達。更にはことり特製マカロンにチーズケーキ。

 そして信州で作られた酒に、海外から輸入した酒。

 戦の勝利の宴以上のモノがそこでは行われているのである。

 

 

 

 

「これはこれは、高坂殿に園田殿。突然おしかけて申し訳ござらん」

 

「いえいえ、全然大丈夫ですよ!お久しぶりです!」

 

「長旅ご苦労さまです」

 

「そちらの方も長旅ご苦労であった。

 ……改めて、武田勝頼と申す。しっかりとした挨拶が出来ていなかった故、今日ここに参上した」

 

「御丁寧にありがとうございます。私は園田海未、そしてこちらが高坂穂乃果と申します」

 

「あれ、海未ちゃん言っちゃったの?」

 

「……穂乃果がちゃんとした挨拶出来るとは思いませんから」

 

「酷いよ!?」

 

「ほれ、御二方も飲んだらどうだ?」

 

「あー……いえ、私達は……」

 

「ありがとうございます!」

 

「穂乃果!?」

 

「えー、いいじゃん、もうここまできたらヤケだよ!」

 

「ヤケとかそういう問題ではありません!内浦でもあれだけ飲んだではないですか!」

 

「でも日にちは空いてるよ?」

 

「しかし、この疲れた身にお酒は毒です!」

 

「相変わらず海未ちゃんは硬いなぁ……。この状態でゆっくり休むなんて出来ないんだし、もう流れに身を任せたほうがいいと思うけど?」

 

「しかし」

 

「大丈夫だって!どうせ明日は特にやる事はないんだし、明日ゆっくりしよ?」

 

「………はぁ。仕方ありませんね、少しだけですよ?」

 

「やったぁ!海未ちゃん大好きぃっ!」

 

 

 色々と指摘したりするが、根本的には甘い海未。穂乃果のこととなると尚更のようである。

 

 勝頼に酒を注いでもらい、グイッと一杯。2人はあまり酒に強くないため、2、3杯も飲めば完全に出来上がってしまう。

 故に、2杯目の酒はまた後で。大きな皿に乗っかっている料理達に手をつけていく。

 

 

「わぁ、これ美味しい!」

 

「でしょー?ことりの自信作です♪」

 

「ふむ……。この鯛の煮付けは白米によく合いますね……」

 

「流石海未ちゃん!白米を食べてくれてますっ!!」

 

 

「もー、亜里沙、そんなに食べると太るよ?」

 

「大丈夫〜!雪穂と一緒にしないでくれる?」

 

「ちょっとそれどういう意味!?」

 

 

「これが武蔵の魚なのか」

 

「そうやで〜!美味しいから食べてみ!」

 

「うっわ、この魚目が飛び出てるにゃぁ!?」

 

 

「にごぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 

「あーあーあー、やっちゃったわね」

 

「汚ったない……。毎回毎回よくこんなに汚物を出せるわよね、にこちゃんは」

 

「綺麗な床が台無しね……。てことで後は頑張ってね、汚物処理班さん☆」

 

「だから誰が汚物処理班よ!!あ、ちょ、エリー!!待ちなさい!!」

 

「にごぉ……」

 

 

 賑やかな声に包まれた夜の音ノ木坂城。

 無論、時間は過ぎるものでその宴の終了の時刻も迫ってくる。

 

 

 しかし、そんな音ノ木坂城にある1つの情報が入った。

 

 

 

 

「……殿、殿!少しよろしいですか」

 

「……ん?どうしたのかにゃ?」

 

「あのですね………」

 

 

 日の本一の情報伝達力、星空軍の忍達によって。

 凛の家臣がボソボソと耳打ちをする。

 

 

「……本当?」

 

「間違いないかと」

 

「……分かった。情報ありがとう」

 

 

 

 

 

 

「穂乃果ちゃん、ちょっと」

 

「……?凛ちゃんどうかした?」

 

「さっき情報が入ったんだけど……」

 

「……うん」

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「……本当?」

 

「間違いないらしいにゃ」

 

 

 穂乃果の顔が青ざめていく。汗が流れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「千歌ちゃん達が危ない……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 徳川家康、始動。

 

 

 




お疲れ様でした。
やー、ようやく出てきましたね、狸さんが。
例によって脱糞するあの大名が遂に出演ですよ皆さん。
三河と駿河は隣国ということで攻めるに至ったのでしょうね。
はてはて、高海家の運命は?
無論、この情報が高坂に入ったのは深夜の為、援軍を送るにしても早くて翌日の早朝となります。
それまでは高海家の自力が試されますね。
次回はどうしようかなぁ、いきなり戦いっちゃう?(←

とりあえず次回もよろしくお願いします。

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