戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

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どうも、ポッキーです。投稿ペースできるだけ戻せるように奮闘中にございます(←

さてさて、今回は急展開……かな?ちょっと展開がすごすぎてついてこれない可能性がありますが、いつものことですので、心配しないでください♡(殴
すみません、文章構成能力が低いんです、許してください。

それではどうぞごゆっくり。

前回感想をくださった
左京大夫さん
伊勢盛時公さん
ありがとうございました!



第59幕 超新星

 

 

 

 

 太陽の日差しが眩しく、その光は戦場に転がった戦死者達を照らす。

 

 

 

 

 

「終わった……ね」

「……はい」

「危うくやられるところだったけど」

「まぁ、結果的にうちらが勝ったんやし」

「そうね。まったく……にこちゃんも色々やってくれるわよね」

「当たり前でしょ?にこがすぐに引き下がると思った?」

「え、でも西木野の家臣の策なんやろ?」

「そうですね、にこはただ大砲を打っただけ……?」

「はぁ?あんたらね、にこの狙撃がなかったら死んでたのよ?感謝しなさいよ」

「いや、武田さんが来てくれたから穂乃果達は助かったんだよ!」

「そうね。感謝するわ」

「いえ、同盟国として当然のことをしたまで。姉上の事も守らねばなりません故」

「姉上言わないでくれる?」

「わー!!絵里ちゃん姉上だぁ!」

「にしし……いいんやない?姉上?」

「エリー……いえ、姉上?」

「姉上言うな!!!」

 

 

 

 高坂に北条が絶命した、という情報が入ったのはほんの少し前。激闘を制した高坂は戦場にて少しばかりの勝利の余韻に浸っていた。

 奇跡の大逆転勝利である。

 

 

 

「やー、でもにこっちの大砲はなんだかんだでかなり助かったやんな」

「ええ。あれがあったから氏康も、氏照も一斉に倒すことが出来た。感謝してるわよ」

「はい。私からもお礼を申し上げます」

「え、あ、そう?そ、そうでしょ?やっぱりにこの大砲が良かったのよね!!」

「にこちゃん、顔赤くなってる」

「まったく……。褒められるとすぐに照れるんだから」

「面倒な人だね」

「誰が面倒な女よ!!」

 しっかりとお約束のにこ弄りをする高坂の皆さん。ようやく平和な光景が戻ってきた。

 

 

 

「みんな、ありがとね!」

「いや、拙者でよければいつでも呼んでくれ」

「是非是非、某のことも!!!」

「義光さんはちょっとご遠慮してもらいましょうか……」

「え、何で!!?」

「ええい義光!!静かにせんか!!」

「勝頼さんも、ありがとうございました!」

「いやいや、これからもよろしく頼むぞ」

「勿論です!」

「……そういえば今川殿は?」

「あ、そう言われれば見当たらんね」

「さっきまでいたはずだが……?」

「あぁ、今川なら心配ない。どうも自国で少しばかりの騒ぎ事があったらしくな。駿河へとんぼ返りしたぞ」

「あ、そうなんですか」

「ふーん、何にもなきゃいいけど」

 

 

 

 

 

 

 “何にもなければいい”

 何にもないことがないのが戦国なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 駿河——

 

 

 

「氏真様が来るまでなんとか持ち堪えろ!!」

「まずい、城門がもうもたんぞ!!?」

「何だって!!?」

「申し上げます!!」

「何があった!!?」

「今川軍、ほぼ壊滅に近い状態!!このままではこの城も落とされかねます!!」

「くっ……何故、何故いきなり現れた!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「高海家とは一体何なのだ!!!」

 

 

 

 

 

 

 こちらは駿河の今川館。この状況を見る限り、全力で危ない様子。『高海家』と言われるところに攻められているようだ。

 氏真の不在により、ただでさえ弱い今川家は更に弱くなっており、最早壊滅寸前。今川もこれまでか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ、意外と今川家もちょろいね♪」

「あはは……想像以上に弱いね、こりゃ」

「しかし、まだ気を抜くのは早いですわ」

「うん、そうだね。ちゃんと攻めきらなきゃ」

「よっし!!じゃあもっと攻めよう!!みんな、いっくよぉぉぉお!!!」

「「オォー!!!」」

 

 

 

 こちら高海家本陣。かなり形勢有利、ということもあり、陣の士気は最高潮。更に、蜜柑色の髪をした総大将と目される者の掛け声で、より一層士気が高まる。

 そして、この雰囲気はどことなく高坂家を思わせるものがあった。

 

 

 

「でもまあ、よく今川を攻めようなんて思ったね、千歌ちゃん」

「うん!なんか大将が小田原に援軍に行ってるって聞いたから、攻めるなら今かなぁーって」

「それじゃタイミングばっちりってわけだ」

「エクセレント!!」

「千歌ちゃん凄いずら!」

「えへへ〜でしょ?でしょ?」

「調子にのるんじゃありません」

 

 

 高海家の今川攻めは完全に計算し尽くされたモノだったようで、型にしっかりはまった……と言ったところだろうか。

 今川を滅ぼせば、高海家が駿河を治めることとなり、新たな大名の誕生となる。

 

 

 

「こんな戦……この堕天使ヨハネが出る必要もありませんね。なんせこのヨハネが必要とされる戦は……」

「よっちゃん、1人でぶつぶつ喋ってどうしたの?」

「あ、うぇっ!?り、リリー!?」

「お、驚きすぎだよ、よっちゃん」

「いきなり後ろから声かけないでよ!」

「えー?だってよっちゃん、何か1人でつまんなそうにしてたから……」

「つまんなそうなんかにしてない!ヨハネは戦の戦況を眺めていたの。この堕天使の目を使って……」

「あー、はいはい。“善子”ちゃんは戦況を見つめていたんだね!」

「よし……!?善子言うなぁ!!」

「さすがは“善子”ちゃん!敵の奇襲が無いかとか色々見てたんだね!」

「だーかーらぁ!!善子言うなぁぁあ!!!」

 こんな光景、高坂家でも見たような……?

 

 

 

 

「氏真様ぁぁぁあ!!!」

「……何が起こった?我が留守にしている間、何があった!!」

「そ、その……。今川の支配下にあった高海家が反乱を起こし、あっという間に……」

「そ、そうですか……。我が兵を多く連れて行っていたから……!!」

「氏真様は悪くございません……。我々の力不足で……」

「そなたも己を責めるのは止めなさい。今はどうこの反乱を食い止めるか、考えましょう」

「氏真様……」

 氏真は考えよう、と言ったが、はっきり言って、そんなことをしている時間はない。今すぐにでも策をたて、即座に行動しなければ、本当に今川は終わりである。

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「よぉし!みんな、お疲れ様!よく頑張った!!」

「「オォー!!」」

「高坂の勝利を祝って……かんぱぁぁあい!!!」

「「乾杯!!!」」

 

 

 こちら音ノ木坂城。同盟国の今川が攻められているとはつゆ知らず、北条戦の勝利を祝う祝賀会が行われていた。

 

 

「にこ、今回こそ飲みすぎて吐き散らすのは止めてね?」

「大丈夫だって!にこは足怪我してるし……。そんな今日は飲まないわよ」

「……信用ならんな」

「ぬぅあんでよ!!?」

「本当止めなさい?せっかくの新しい城が汚くなっちゃうから」

「大丈夫だって言ってるでしょ?絵里も心配性よね」

「当たり前でしょ?貴女どれだけ前科があると思ってるわけ?」

「せやで?にこっちが吐き散らしたモノを片付けるのは真姫ちゃんやから別にええけど……。城が汚くなってしまうのはなぁ?」

「ちょっと待ちなさい!!!」

「おぉ、真姫ちゃん。どないしたん?」

「さっきから黙って聞いてれば……。何で私がにこちゃんの汚物を片付ける専門になってるわけ!?」

「え、違うん?」

「違うわよ!!」

「ふーん、いつも楽しそうに片付けてるからそういうのだと思ってたんやけどなぁ」

「は、はぁ!?何で汚物を楽しそうに片付けなきゃいけないのよ!!」

「え、真姫ちゃんってそういう趣味だったにこ……?」

「だから違う!!」

「真姫、さすがにそれは引くわよ」

「エリー!!貴女まで!?」

「あらー、真姫ちゃんの好感度だだ下がりやね」

「希ぃぃいい!!!」

 真姫さん大絶叫。μ's3年生組の真姫弄りは手慣れたものである。

 

 

 

 

「うへへ〜♪海未ちゃぁあん♪」

「ちょ、穂乃果!くっつかないでください、暑いですぅ!!」

「あー、いいなぁ!ことりも抱きつくぅ!!」

「ちょ、ことりっ!!?」

「「海未ちゃぁん♪」」

「く、苦しい……です」

「あー!!ことりちゃぁん!海未ちゃんは穂乃果のモノだよぉ!!」

「えー!?ことりのおやつだよぉ」

「ちょ、2人共!!?」

「穂乃果の方が海未ちゃんへの愛は深いもんねぇ〜♪ぎゅぅうう!!」

「あぅっ……」

「いーえ、ことりの方が海未ちゃんの愛は深いもん!!ぎゅーっ!!」

「ぐぇっ……」

「「ぎゅーっ!!!!」」

「あ、ぁぁ……川が、みえ……ます」

 園田海未、2人に思いっきり抱きつかれ、死んでしまう目前。穂乃果とことりに抱きつかれて死ぬとはなんと贅沢な。ずるいぞ、海未よ。

 

 

 

「………ん?」

「……むぅ」

「んみちゃー……」

「……寝てしまいましたか」

「ぐへへー……」

 抱きついた2人はそのまま天に召され、現在海未の腕の中。酔っ払っていた為、眠ってしまうのも無理もない。

 

 

 

 

 

 

 

「おぇぇえぇえ……」

 

 

 

 

 

 

 

「うわっ!!にこっち!?」

「……やっぱり、なのね」

「……はぁ」

 はい、こちら事故現場。あれ程今日は飲まないから吐き散らすことはない、と豪語したのだが……。

 

 

「せっかくの新しい城が台無しじゃない……」

「やー、怪我してても酒は喉を通るんやなぁ」

「本当、ありえない……」

「にごぉ……」

「……それじゃ、真姫。あとはよろしくね?」

「…………は!?」

「そういうことやから」

「ちょ、ちょっと待ちなさい!!エリー!!希っ!!」

「……ん?どないしたん?」

「どうしたじゃないわよ!!何で私!?どうして私!?」

「え、だって真姫、にこの汚物処理班でしょ?」

「せやね」

「汚物処理班なんかじゃないわよ!!」

「まぁ、そういうことで」

「頑張ってな〜汚物処理班♡」

「……後で覚えてなさい?」

 安定の汚物処理班、西木野真姫。なんだかんだ言いながらもしっかり片付けるのである。

 

 

 

 

「あらら……寝ちゃったのね」

「はい」

「ええなぁ、海未ちゃんに寄りかかって眠る2人……。可愛いもんやな♪」

「少し、重いですが……」

「ま、いいんじゃない?海未の側はそれくらい落ち着くってことよ」

「そうやね。2人共、海未ちゃんがいなくなった時は相当病んどったし……」

「それはこの2人に悪いことをしましたね」

「今はその分甘えさせてあげなさい?」

「はい。ほどほどには」

 

 

「申し上げます」

「おっと、突然やね」

「どうしたの?」

「その、今川家のことなんですが……」

「今川家?」

「はい。今日の戦の後、駿河で反乱があり戻られたという話でしたが……」

「そういえばそうね。それで?」

「その、ここだけの話どうも今川が滅ぼされた、という話が」

「……はい?」

「ちょっと待ち。今川が滅ぼされた?どういうことや」

「拙者にも分かりかねますが……。どうもそういう噂がたっておりまして」

「ほぉ……。それで?どこに滅ぼされたのです?」

「確か、高海家だった気がします」

「高海家……?」

「聞いたことないな」

「はい、世に言う下剋上です」

「私たちと一緒ってことね」

「はい、そうですね。相手は北条ほどのものではありませんが……」

「せやけど、今川は一応同盟国やで?それでもええんか?」

「うーん……。今回の戦も一応助けてもらったし、いいわけじゃないんだけど……」

 

 

 今川家は一応高坂と同盟関係にあるのだが、一応である。一応。それ故、高坂から言わせると正直今川が滅びようが滅びまいがどうでもいい部分はある。それよりも今、重要なことは……。

 

 

 

「その高海さんっていうのはどんな武将さんなの?」

「あ、穂乃果。起きていたのですか」

「うん。それで?高海さんって?」

「あー……。拙者もよく分からぬのですが、どうも9人の女子で構成された武家であるとか……」

「ん?9人の女子?」

「左様にございます」

「へぇ……。それじゃ他人とは思えないわね?」

「中々面白そうな武将が出てきたやんな」

「そうですね。これは是非会ってみたい限りです」

 

 

「よし、じゃあ決まりだね!」

「はい?」

「穂乃果?」

 

 

 

 

 

 

 

「高海家と仲間になろう!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今後、東国を大きく動かす2つの大名家が遂に、対峙することになる。

 

 

 

 

 

 

 

 戦国ラブライブ! 第59幕 超新星

 

 

 

 

 




お疲れ様でした。
いかがでしたでしょうか?
ん?意味わかんない?知ってます。
まぁこんな感じでやってますので、慣れてください(殴

次回は少し休憩、ということで、登場人物紹介パート2を投稿しようかと。「高坂家」は勿論のこと、その周辺の同盟国、更には今回登場した「高海家」も徹底解析しちゃいます!お楽しみに。

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