戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

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こんばんは、ポッキーですよ、ええ。
久々の二夜連続投稿!!嬉しい?嬉しい??あ、嬉しくない。知ってます。

さて、今回のお話は??題名にある通り、コレが大変な事態を起こすかも……?それは私も知りません(謎

それではどうそごゆっくり。

前回感想をくださった
ウイングゼロさん
左京大夫さん
ありがとうございました!

※前回、小田原城を水攻めするとか書いたのですが、物理的に不可能であることが発覚しました。そのため、ちょっといじりましたので、ご了承ください。



第54幕 覇者の余裕

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんなー!!準備は出来てるかぁあい!?」

 

「「オォーー!!!」」

 

 

こちら音ノ木坂城前。氏政の敵討ちと銘打って挙兵した北条軍を抹殺する為に、多くの皆様方が集結していた。

 

関東からは結城、佐竹。更に、噂を聞きつけた最上まで援軍を出していた。上杉さんは今回は不参加の模様。

 

 

集まった兵は、高坂、結城、佐竹、最上総勢30000。圧倒的戦力である。

 

 

「すみません、わざわざ援軍を出してもらって……」

 

「いや、我々結城は高坂の下に入った以上どんな戦にも援軍を出すつもりでいた。そんなかしこまるようなことではない」

 

「父上!!父上!!!高坂の伝説の司令塔・園田殿ですぞ!!死んだと目されていたんですが、不死鳥のごとく颯爽と高坂に再び現れた園田殿ですぞぉぉぉお!!!!」

 

「たわけ!!興奮するのもいい加減にしろ、義光!!!ワシらは遊びに来たのではないのだぞ!?」

 

「父上!!!何故この素晴らしさがわからぬのです!!伝説の司令塔・園田殿がぁぁぁあ!!!!」

 

 

義光はぶっ壊れているようです。

(義光は高坂マニア、現代でいうライバーの立ち位置である。※40幕参照)

 

 

「さ、佐竹殿、お、おお怒ってらっしゃるのですか……?」

 

「どうした、絢瀬殿。怒ってなどおらぬぞ」

「ひっ!!!」

 

佐竹さん、絢瀬さんに怖がられている様子。

なんせ、佐竹の顔立ちはまさに鬼、鬼、鬼。

角をつければ完璧な鬼である。

 

 

「そ、そう怖がるな……。拙者も悲しくなる」

 

「あ、し、失礼しました」

 

「はぁ……。何故このような顔なのだろうなぁ……。もっと男前に生まれたかった……」

 

 

どの時代でもイケメンに生まれたかったという願望は共通です。

 

 

 

 

 

 

「今回の布陣は真姫ちゃんに説明してもらうよ!」

 

「まず、先鋒・矢澤軍。小田原城へ直接向かって頂戴」

 

「ふふーん♪にこに任せなさい!」

 

「次!東條・結城・高坂(雪)軍は八王子城へ!しっかり頼むわよ!」

 

「うちにお任せやんな!」

 

「それから、私達西木野は水攻めする予定だったんだけど、小田原城を水攻めにするのはちょっと物理的に不可能って事がわかったから、海外から輸入したとっておきの大砲で小田原城を直接狙うわ」

 

「あれ、海未ちゃん。秀吉って水攻めしたんじゃなかったの?」

 

「いえ、私の記憶違いだったようです……」

 

「そして、残った皆で一夜城作戦を行うわ。いい?」

 

「「はい!!」」

 

 

「よしっ!説明も済んだことだし、さくっと北条さん倒しちゃうよ!!」

 

「「オォーー!!!」」

 

「くれぐれも油断しないように。相手は前の帝王よ。舐めてかかればあっという間にこちらが不利な状態に持ち込まれる。隙を見せちゃだめよ!!」

 

「「はい!!」」

 

 

 

「じゃあ北条征伐だよ!!みんな、いっくよぉぉお!!!!」

 

 

 

「「オォーーーーーー!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

高坂軍(約30000)が兵を挙げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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小田原城———

 

 

 

 

「氏照様!高坂が挙兵したとの情報が入りました!!」

 

「そうかそうか。誘いに乗ってくれたか」

 

「氏照様。今こそあの作戦を」

 

「兄上、そうしましょう。高坂は大方、我々は籠城戦に持ち込むと考えているはず」

 

「そうだな。北条といえば籠城戦……と言っても過言ではない」

 

「今こそ北条の底力を見せる時ですぞ、殿」

 

「籠城だけが北条ではないって所……見せつけてやりましょうぞ!!」

 

 

 

「よし、皆の者、よく聞け!!これより、北条は高坂征伐を開始する!!」

 

「「オォーー!!!!」」

 

 

 

「我々には“とっておき”の策がある故、負けることなど断じてない!!」

 

「敵が多いからといって怯むな!!今こそ、帝王の意地を見せるときだ!!!」

 

「氏政様の敵、必ずやとるぞ!!!」

 

 

「狙うは高坂穂乃果の首ただ1つ!!!行くぞ皆の者!!!!!」

 

「「「オォーーーーーー!!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北条軍(約10000)が高坂を迎え討つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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石垣山———

 

 

 

こちら、一夜城作戦が行われる石垣山。

小田原城の本丸がしっかり見える辺りに、本陣を敷いていた。そして、石垣山は約25000の高坂の兵で埋め尽くされている。

 

 

 

「……静かだね」

 

「当たり前よ。北条は籠城戦に持ち込みたいわけだから、城の中にいるでしょうし」

 

「ですが、妙に静かですね」

 

「戦前だし?」

 

「まぁ、とりあえずにこの情報を待ちましょう。相手の出方を探るのも先鋒隊の重要な役目だったりするしね」

 

 

矢澤軍は小田原城に接近し、北条の出方を伺っている様子。

 

 

「さてと……。後は希達が八王子城を落として、首がこっちに送られてくるのを待つだけね」

 

 

 

 

 

 

 

 

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八王子城——

 

 

 

「いやぁ、ついたついた!」

 

「距離が短いと移動が楽でいいですね!」

 

「そうだな、しかし、ここからが本番だぞ」

 

「せやな、結城殿の言うとうりや」

 

「この城を落とすのが私達の役目ですもんね」

 

「うん。しっかりやろうな、雪穂ちゃん!」

 

「はい!」

 

「今、こちらの兵は約5000。これくらいあれば正面衝突でも十分落とせると思うぞ」

 

「じゃあ正面からいったろか!」

 

「正面衝突って意外と楽しいですからね」

 

「よし、なら決まりだな。おい!!皆の者!!

八王子城の門を蹴破れ!!!」

 

 

「「オォーー!!」」

 

 

 

 

晴信の指示により、何十人の兵が門へ突撃していった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

がしかし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その門は突撃するまでもなく、1人の兵が少し体当たりした程度で、開いた。

 

 

 

 

 

「……はい?」

 

「鍵がかかっとらんかったんか」

 

「予想外だな」

 

「と、殿。鍵がかかってません」

 

「見れば分かる」

 

「とりあえず、中へ入ってみよか。何かの罠かもしれんし、慎重に行くで」

 

 

希の指示で、ゾロゾロと足軽達が八王子城内へと足を踏み入れる。

 

 

 

 

 

罠を警戒した希達であったが、何事もなく本丸の方へ辿り着いてしまった。

 

 

 

 

 

 

「はて、いったいどういうことやろか」

 

「このまま攻めちゃいます?」

 

「いや、止めておけ。人の気配が全くない」

 

「あー……。言われてみれば……」

 

「確かに人の気配がしないかも」

 

「……全員出て行ったというのか」

 

「それしか考えられないですよね」

 

「だとすると、生首作戦出来ひんやん!」

 

 

生首作戦、なんと恐ろしい作戦だろう。

 

 

 

「残念だが、ここは引き返すしかないだろう。高坂の皆に伝えておこう」

 

「そうですね……。その後はそれから考えましょう」

 

「じゃあ引き返そうか。小田原へ向かおう」

 

 

 

 

 

 

 

生首勢、まさかの八王子城が空っぽという事態に出くわし、作戦実行不可能。あえなく引き返すこととなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ては北条の手のひらの上である。

 

 

 

 

 

 

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矢澤軍———

 

 

 

「殿、特に変わった様子はないです」

 

「ふーん、そう。やっぱり北条は籠城戦に持ち込みたいわけねぇ……」

 

「まぁ、北条は籠城が得意ですし」

 

「でもさ、つまんなくない?やっぱり正面衝突の本気のぶつかり合いっていうのが一番楽しいのに……。あーあ、期待ハズレもいいとこよ」

 

「本当、殿は正面衝突がお好きですな」

 

「当たり前よ!地力が試されるあの感じがたまらないのよね〜♪」

 

 

矢澤軍(約2500)にこを中心に、北条の偵察に来ていたのだが、北条が城に篭っていると判断。

戦中だというのに、矢澤軍には和やかムードが漂っていた。これも関東の覇者の余裕なのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし。いかなる時も、敵に余裕を見せてはならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「期待ハズレ……ねぇ。随分言ってくれるじゃん?矢澤さん!」

 

 

矢澤軍が布陣する西側から声が聞こえた。

にこはしっかり反応する。

 

 

「何奴!!!」

 

 

「……北条を舐めない方がいいよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……っ!?」

 

その瞬間、にこは謎の寒気を感じた。全身が凍えてしまうかのような冷たさであった。

 

 

「と、殿!!あれは……」

 

「……かなり、まずいわね、コレ」

 

 

 

 

その寒気の正体。その発生場所。にこは分かっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁて、皆さん、ひと暴れしちゃいますか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朽葉色に染まった軍旗を掲げた最強部隊が、始動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

戦国ラブライブ!第54幕 覇者の余裕

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でした。
いかがでしたか?

さぁさぁ、北条さん強敵の予感。高坂はもう油断しまくってますよ、ええ。籠城戦?さあ?そんなこと、北条の誰が言ったのでしょうね?高坂の“予測”に過ぎないわけですよ〜?

帝王の本気は大変です。
次回、大事件が起こるかもしれない、いや起こるとは言ってない。

高坂の最強部隊・YAZAWA対北条の最強部隊・黄備え。どちらが勝つのでしょうね、お楽しみに。

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