戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

59 / 82

どうも、お久しぶりです、ポッキーです。
いやぁ、待ちましたか!みなさん!……ん?待ってない?知ってます。

今回は題名通りってことで……。小田原征伐開始かな?
海未ちゃんの躍動!!これが北条戦では書きたいところです。
そして、風魔小太郎書くの楽しい()

それではみなさんごゆっくり。

前回感想をくださった
ウィングゼロさん
左京大夫さん
GUMIさん
ありがとうございました!



第53幕 小田原征伐

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なめてもらっちゃあ困るよ……星空ちゃん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……!?ふ、風魔っ!?」

 

「最高だよ、星空ちゃん……。もっと驚け、もっと恐怖しろ!!今の君のその驚愕と恐怖が混じったその表情……!!最高にそそるねぇ!!」

 

 

 

「へ、変態にゃ」

「誰が変態じゃ、阿保」

 

 

 

「ふーん……。ちょっと舐めてたよ」

 

「ちょっとどころじゃないよね、貴女」

 

「まあいいにゃ。逃げた凛を見つけて、そして追い付くなんてね……。いいよ、認めてあげる」

 

「認める?星空ちゃんがこの俺様を?」

 

「はい?」

 

「いつから星空ちゃんが俺様より上の忍者ってことになったのかしらねぇ?」

 

「いや、最初から星空軍は風魔党より上の忍び集団にゃ」

 

 

「認められないわ」

「絵里ちゃん推しなの?そうなの?」

 

 

「まあいい。この瞬間から、風魔党が星空より強い忍となるんだから」

 

「……は?」

 

 

 

 

小太郎の目が、獲物を捉えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦国ラブライブ! 第53幕 小田原征伐

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最強の忍は俺様だ」

 

 

小太郎が凛に猛スピードで斬りかかる。肉眼では捉えられないくらいの速さだった。時速何キロだよ。

 

 

 

「速い……っ!?」

 

 

 

凛はその攻撃を間一髪のところでかわす。

しかし、僅かに刀の刃が顔を掠めたのだろう、頬に切り傷が入り、血が垂れる。

 

 

 

 

「ほぉ、さすが星空ちゃん。避けれるのね、この攻撃」

 

「あ、当たり前にゃ」

 

「ふーん、そう。でもさ、俺様の速さわかったでしょ?普通にやったら勝てないよ、星空ちゃん?」

 

「……」

 

「あらら、最もすぎて言葉も出ないか!そうかそうか!星空も落ちぶれたねぇ?」

 

「………」

 

「いやぁ、大将がそんなことじゃねぇ?星空の力量なんてたかがしれてるなぁ……」

 

「……甘いね、やっぱり」

 

「……?何か言ったか?降参の挨拶??」

 

 

 

「砂糖より甘い、って言ったの」

 

「………は?」

 

「あのさ、ここ敵陣なの分かってる?」

 

「……??」

 

「……凛が1人でいるわけないでしょ?」

 

 

 

 

その瞬間、複数の忍が木の上、或いは草むらの中から飛び出し、小太郎に飛びかかった。

 

 

 

 

「え、いや、ちょっと!?」

 

「敵陣に1人で乗り込んで来るなんて馬鹿だにゃ……。凛の近くには必ず誰か星空の忍がいるに決まってるでしょ。それくらい少し考えれば分かることだよ?」

 

 

小太郎はあっという間に取り押さえられた。逮捕である。

小太郎はただの馬鹿だったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

「離してください」

「ダメ」

「お願いします」

 

「離してもいいけど……」

「けど?」

 

「離す代わりに処刑でいいならいいよ?」

「離さなくて結構です」

 

「え、いいの?」

 

「はい、ずっと捕らえていてください」

「気持ち悪いにゃ」

「ひどい」

 

 

「じゃあ、北条の目的は何?今更高坂に歯向かうなんて……意味わかんないよ?」

 

「……主君を討たれた者達の気持ちなど、お前らには分からないだろうな。俺様は決めたんだよ。必ずいつか、氏政様を討った高坂を殺してやろうってな」

 

「そう。敵討ちってやつ?」

 

「そうだ。氏政様の無念、必ずや晴らしてみせる」

 

「捕らえられてる身でよくそんなこと言えるにゃ……」

 

「捕らえられてる?よく言うね、星空ちゃん」

 

「はい?」

 

「逃がしてもらえないなら逃げるまでよ」

 

「いやいや、どうやって逃げるのさ」

 

「……俺を舐めるな」

 

 

小太郎のいつもと違う冷たい声。それと同時に、辺りを白煙が包む。

 

 

「煙玉っ!?」

 

「殿!!風魔が逃げてしまいます!!」

 

「で、でも前が見えないにゃ!!」

 

「くっそ、腕まで縛ったというのに……!」

 

 

 

 

煙が晴れ、視界が一気に広がる。その景色の中に小太郎はいなかった。

 

 

 

 

 

「逃げられた、か」

 

「無念……」

 

「まあいいにゃ。とりあえず、城に戻ろう。今回の北条はかなり手強そうだし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「何?氏政の敵討ち?」

 

「やっぱりかいな」

 

「北条も恨み深いのね」

 

「しかし、敵討ちとなるとかなり本気でかかってくるのでは……」

 

「でしょうね。気を引き締めて迎え討たなきゃいけないわ」

 

「それで?北条さんは今どこにいるの?」

 

「うーん、多分小田原城だと思うにゃ」

 

「小田原城!?」

 

「うん。北条勢をはっていたんだけど、音ノ木の方面じゃなくて、小田原の方面に向かってたから」

 

「ふーん、籠城戦をしたいわけやね」

 

「小田原城って誰か守ってた?」

 

「ううん、小田原城には誰も配置してないよ」

 

「どんだけ無防備なのよ」

 

「それじゃあもう奪われたも同然ね……」

 

「どうしよか。北条は籠城戦を知り尽くしてる。いくら戦力はこっちの方が上だって言うても、下手するとかなりの損失が出るで?」

 

「そうですね……。籠城の北条、秀吉ですら手を焼いた小田原攻めですから……」

 

「あ、海未ちゃんっ!」

 

「へ?」

 

「海未ちゃん、秀吉の小田原攻めって何?」

 

「秀吉って織田の木下?」

 

「織田が北条攻めなんてしたっけ?」

 

「海未ちゃん、まずいよ」

 

「そ、そうですね。口を滑らせました」

 

「はい、そんな事なんてどうでもいいから!どう攻めるか考えるわよ!」

 

「そうです、ちょっとした私の勘違いですから」

 

「ふーん、ならいいけど」

 

「絵里ちゃん救世主!」

 

「どうしましょうか。誰か案がある人いる?」

 

「……難しいで、小田原城は」

 

「そうね、ちょっと厳しいかも」

 

 

 

 

誰もが頭を抱えた。あの難攻不落の小田原城をいかにして攻めるか。かなりの難題である。

 

 

 

 

そんな中、ある1人は何かを確信したかのように、勝ちを悟ったかのように構えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん、私に策があります」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「いいか、お前ら。高坂は音ノ木坂にいる。高坂が小田原へ向かったと分かったら、俺様達は一気に音ノ木坂を攻める。分かったか!?」

 

「「オォッ!!!」」

 

「氏政様の敵……。必ず!!」

 

「小太郎様、勝算はあるのですか?」

 

「勿論。音ノ木坂には小泉と南しか残らない。あやつらは戦が下手だ。よって、兵力で劣っていようとも、我々風魔党にかかれば余裕のよっちゃんってわけよ!!」

 

「余裕のよっちゃん……??」

 

「いまこそ風魔党の本領発揮!!」

 

「余裕のよっちゃん……???」

 

「音ノ木坂を落とせれば、北条の勝ちも決まったも同然!!!」

 

「よ、余裕のよっちゃん……????」

「うるさいな、ボーイ」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「海未?何かあるの?」

 

「ええ。小田原征伐の策が私にはあります」

 

「へぇ……。かなり自信ありそうじゃない」

 

「はい。勝算しかないです」

 

「お、言うやん」

 

「じゃあ聞かせてくれる?その策を」

 

「はい。それでは説明しますね」

 

「海未ちゃん、お願い!」

 

「まず、小田原城へそのまま攻め込んだとしたら、北条は大方ゲリラ戦を中心に長期戦へ持ち込むでしょう。高坂からしたら、長期戦ははっきり言って厄介です。なので、直接攻め入るような事はせずに……。攻め入る標的を変えます」

 

「攻め入る標的を変える……?」

 

「はい。今回攻めるのは、北条勢の“精神面”です」

 

「……は?どういうこと?」

 

「そうよ。精神を攻めても、兵力は減らないわよ?」

 

「いえ、減るんです。精神面を削れば、必ずや北条内部で崩壊が始まるんですよ。裏切りもあるでしょうし、自害する者が出てくるはずです」

 

「そうか……。そうすれば、直接攻め入るよりも、こちらの損失がかなり抑えられるわね!」

 

「しかも、長期戦になる可能性も低くなる」

 

「そうです。今の高坂にとって、これは適策と言っていいと思います」

 

「ええ、そうね。それで、どうやって攻めるわけ?」

 

「はい。まず、北条の現在の居城である八王子城を落とします。そこで、何人か斬り殺した者の首を落としておいてください」

 

「首を落とす?何の意味があるわけ?」

 

「それは後々説明します。必ず必要になるので、しっかり落としておいてください。そしたら、北条の動きを止める為に小田原城を水攻めにします」

 

「水攻め?」

 

「はい。水攻めにすることで、北条を小田原から出られないようにします。近くにある利根川を利用し、水攻めを行いたいと思います」

 

「ふーん、じゃあここは私の出番ね。船を持ってるのは西木野だけだし」

 

「私も真姫にお願いしようと思っていました。そうなると話は早いです。それで、水攻めの後、北条に八王子城で斬り殺した者の首をいくつか送りつけます」

 

「……は?首を送りつけるですって!?」

 

「う、海未ちゃん鬼や……」

 

「北条も生首を何個も送りつけられては平常心を保つことは難しいでしょう。それが、北条の仲間であれば尚更」

 

「惨いことするわね」

 

「それ位攻めなければなりません。そして、首が届いたのを確認したら、その日の夜のうちに小田原城付近石垣山に、一夜城を築きます」

 

「一夜城?」

 

「一晩で城を建てる作戦ね。夜が明け、目を覚ましたら目の前に見た事もない大きな城が出現するしている……。これはかなり堪えるわ」

 

「首が送られ、妻子が晒され、そしていきなり大きな城が出現したとなれば、北条の士気は大幅に下がり、精神は崩壊するでしょう。そうなればゲームセットです」

 

「……完璧ってことね」

 

「出来上がりすぎよ、全く」

 

「海未ちゃんがいるとやっぱり違うにこ!」

 

「ポンコツ2人だけじゃ、やっぱり心配やったし?」

 

「「誰がポンコツよ!!!!」」

 

 

「じゃあみんな、海未ちゃんの策で大丈夫?」

 

「「はい!」」

 

「よぉし!じゃあ小田原征伐だよ!!行ってみよぉーー!!!」

 

 

 

「「オォーー!!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関東の覇者の小田原征伐が始まった。

 

 

 

 

 

 





お疲れ様でした〜
いかがでしたか?

イミワカンナイ?いつものことでしょう?いい加減慣れてください(殴
今回の策は、秀吉の小田原征伐そのまんまです(^ ^)
海未ちゃんは知ってました、頭いいんで。

それでは次回、高坂vs北条開戦です。よろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。