戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

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どうも、ポッキーです。
最近疲れすぎてもう寝ても寝足りません、助けてください(殴

今回のお話は、新たな敵・登場ということで……。
厄介なキャラの奴が出てきます、ちょっとふざけすぎましたごめんなさい。

それではどうぞ、ごゆっくり。


前回感想をくださった
左京大夫さん
ウィングゼロさん
ありがとうございました!

今回のお話は左京大夫さんの情報をもとに作らせてもらっています。
左京大夫さんの作品も戦国×ラブライブ!ということで、非常に面白い作品ですので是非、ご覧になってみてください。



第52幕 宣戦布告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな、集まったわね」

 

「「はい!」」

 

 

こちら音ノ木坂城。緊急事態発生……ということで、家臣団は大広間へ集合していた。

 

 

「花陽、何があったの?」

 

「は、はい!それがですね……」

 

「今回の敵はどこかしら?」

 

「にこが蹴散らしてやるわよ」

 

「にこっち、死ぬで」

 

「うん、死ぬにゃ」

 

「ぬぅあんでよ!?」

 

「あー、はい。で?どこなの、花陽」

 

 

 

 

「八王子城より……北条氏照、北条家が挙兵しました!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦国ラブライブ! 第52幕 宣戦布告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「北条が挙兵した?」

 

「うん」

 

「八王子城って……すぐ近くやん!?」

 

「これはまずいわね……。早く戦の準備をしなきゃ」

 

「ええ、そうね。みんな、至急戦の準備を」

 

「詳しい戦術とかは後で海未とエリーと話して決めるから、とりあえずいつでも出陣出来るようにしておいて」

 

「それじゃ、凛は北条の様子を見てくるよ」

 

「はい、お願いします」

 

 

「それで、ことり、花陽」

 

「どうかした?絵里ちゃん」

 

「結城と佐竹に援軍を要請してきてくれないかしら?戦力は多い方が優位に戦を進められるわ」

 

「了解しました〜!じゃあ援軍を頼んでくるね!」

 

「私は佐竹に行くから、ことりちゃん、結城をお願いね」

 

「うん!任せておいて」

 

 

「それじゃあみんな、準備が出来たらもう一度大広間に集合。いいわね!」

 

 

「「はい!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……凄いですね、戦の前はこんな感じなのですか」

 

「うん、一気にスイッチ入るからね」

 

「相手は北条と言っていましたが……。かなり手強そうですね」

 

「穂乃果もちゃんと戦ったことないから分からないけど……。聞いた話だと、強敵中の強敵って感じかな」

 

「大丈夫なのですか?」

 

「大丈夫だと思うよ。兵力はこっちの方が上だし、いざとなったら頼れる仲間もいるしね」

 

「高坂に死角なし……と言ったところでしょうか」

 

「あはは……それは言い過ぎかもしれないけど、今の高坂はかなり強いよ」

 

「自画自賛ですね」

 

「でも、それくらい強いんだもん」

 

「……穂乃果がそう言うのなら、きっとそうなのでしょう」

 

「だからさ、海未ちゃん!今回の戦、楽しもう!」

 

 

「……戦を楽しむ、ですか?」

 

「そう!無茶苦茶かもしれないけど、それがやっぱり一番なんだよ!」

 

「死が近くにある戦を楽しもう、とは……。流石穂乃果ですね。呆れて物も言えませんよ」

 

「ええ!?なんでさ!!」

 

「ふふっ……冗談ですよ。貴女の言った通りこの戦、楽しませてもらいます!」

 

「そうそう!初陣だしね!」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「みんな、準備は出来たわね」

 

「いつでも大丈夫にこ」

 

「うちもや」

 

「さっきエリーと話したんだけど、布陣はいつも通りでいくわ」

 

「迎え討つ場所は特に決めてはいないけど……。基本この城付近よ。正面衝突で蹴散らしましょう」

 

「兵力もこちらの方が上ですし、それで十分倒せると思います」

 

「そう言うことだから。後は北条がこちらに到着するのを待ちましょう」

 

「うん!今回は真っ向勝負だからね、みんな!張り切っていこう!」

 

 

「「おぉー!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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星空軍——

 

 

 

「殿!北条勢が見えましたぞ!」

 

「ふむふむ……。兵力はさほど多くないみたいだね」

 

「はい。これなら勝つことは容易いかと」

 

「うん、そうだね!じゃあ、穂乃果ちゃん達に伝えて来てくれるかにゃ?」

 

「承知しました」

 

 

こちら星空軍。高坂へ迫る北条の様子を偵察中…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

厄介な強敵が潜んでいるとも知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お久しぶりぶりざえもん……星空ちゃん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……っ!?」

 

 

 

凛は背後から聞こえた声に即座に反応、体を翻し、戦闘態勢に入る。

 

 

 

 

「……やる気満々、闘志メラメラってか?」

 

「にゃ……。お前は……」

 

「忘れたとは言わせんよ?」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ……。恐ろしくて言葉も出ないか、星空ちゃん」

「誰かにゃ?」

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!!!」

 

 

 

 

その男、盛大にずっこける。

 

 

 

 

「は!?覚えてない!?記憶にない!?この俺様が!?」

「ないにゃ」

「即答ぉぉぉお!!!!」

 

 

「え、本当に誰かにゃ?」

 

「いやいや、この大きな体!」

 

「うん」

 

「この特徴的な男前な顔!」

 

「男前っていうより化け物にゃ」

 

「そして、泣く子も黙るこの身のこなし!」

 

「うん」

 

 

「それでも思い出さないというのか!?」

「ないにゃ」

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!!」

 

 

この男、非常にうるさい。

 

 

 

「もう面倒だから早く名乗るにゃ」

 

「本当に、覚えてないのか!?」

 

「覚えてない」

 

「おぅ……。俺様、ありふれた悲しみの果て」

 

「…………」

 

凛はその男を白い目で見る。凛に白い目で見られるということは、人生の終わりを意味する。

 

 

 

 

 

「それでは、気を取り直して……。俺様の名を名乗ってやろう!」

 

「うん、早く」

 

「聞いて驚くなよ……?俺様の名は……!!!」

 

「…………」

 

 

 

 

「風『殿!!北条の動きがおかしいですぞ!!』

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!!!!!」

 

 

 

その男、素晴らしい運をお持ちのようで。

 

 

 

 

 

「おかしいってどういうことにゃ?」

 

「ちょっと……!!」

「音ノ木坂の方面へ向かっておらぬのです!」

 

 

「……なんでにゃ」

 

「ねぇ……!」

「私には分かりかねます……。しかし、あの方角は小田原城があったはず……」

 

 

「小田原城……!?そういうことかにゃ!?」

 

「あのー……」

「どういうことですか!?」

 

「北条は、小田原城を奪還しに来たんだよ!そして、そこを拠点にして、高坂を攻めるつもりなんだ!」

 

「みなさーん」

「そ、そうか……!あそこなら北条が得意とする籠城が出来る……。それで1発逆転を狙っているのですね!?」

 

 

「きっとそうだよ!!これは早くみんなに教えないと!!」

 

「そうですね!!それでは早速行ってまいります!!」

 

「うん、お願い!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、お話すみました?」

 

「あれ、まだいたのかにゃ」

 

「そりゃいますよ〜」

 

「んじゃ、早く帰るにゃ」

 

「えへへー、それは出来ないんですー」

 

「んじゃ斬り殺すから早く首をだすにゃ」

 

「あははー、怖いですねー、星空ちゃん」

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは気を取り直してもう一度!!俺様の名は!!!」

 

「………面倒な奴にあったなぁ」

 

「泣く子も黙る!!!!」

 

「泣く子も黙る、大好きなんだなぁ」

 

「風魔ことぅろうなり!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………え?」

 

「………え?」

 

「いや、今、何があったの?」

 

「いやいや、何も」

 

「なにがあったの?」

 

「噛みました」

 

「ださいにゃ」

 

「もう一度機会をください」

「嫌にゃ」

「ひどい」

 

「凛も忙しいの……。早くしてくれる?」

 

「はい。ごめんなさい」

 

「で?名前は?」

 

「風魔小太郎です」

 

 

 

「風魔党の?」

 

「いかにも」

 

「へー……」

 

「思い出したか?」

「全然」

「へい、星空ちゃん!!!」

 

 

「っていうか何で風魔君、凛の名前知ってるの?」

 

「それはだね……。忘れもしないあの日のこと!!!!」

「あ、長くなりそうなんでいいです」

「聞いてくださいお願いします」

 

 

「じゃあ手短にお願いするにゃ」

 

「北条と高坂が戦った、氏政様が討ち取られたあの日!!俺様は、俺様はぁぁぁぁあ!!!」

 

「…………」

 

「貴様の急襲に気づくことが出来ず!!氏政様をお守りすることが出来なかったのだ!!!」

 

「なんの宣言だろう、これ」

 

「それからというもの……。俺様はあの日の事をずっと悔いた……。そして決めた!!!星空凛を氏政様の仇として討ち取ろうと!!!」

 

「………宣戦布告かな?」

 

「勿論」

 

「ふーん……凛に喧嘩売るなんてね」

 

「貴様は絶対に倒さねばならぬ相手……」

 

「いい度胸してるね、風魔小太郎さん?」

 

「星空凛……覚悟!!」

 

 

 

そう言ったと同時に、小太郎が凛に飛びかかる。

しかし、飛びかかった先に凛はいなかった。

 

 

 

「っと……これは?」

 

「甘いよ?風魔君」

 

「ほう……。瞬間移動とな?」

 

 

瞬間移動?そんなことは出来るはずがない。

 

 

「ま、そういうことにゃ。それじゃあ風魔君」

 

「?」

 

「凛はお先に失礼するよ」

 

 

そう言ったと同時に辺り一面を白い煙が覆った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……さてと、ここら辺まで来れば大丈夫かな」

 

 

こちら凛さん。煙玉を使い、上手に小太郎から逃げてきた模様。

 

 

 

「邪魔が入ったけど……。まぁこれくらいの情報があれば大丈夫だよね」

 

 

凛は城へ戻ろうと、再び駆け出した———

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺様の脚力、舐めてもらっちゃあ困るんだよねぇ……。星空ちゃん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凛の背後に大男が出現した。

 

 

 

 

 

 





お疲れ様でした。
いかがでしたでしょうか?

……最早北条というより風魔小太郎君が主役だったね、うん。
忍対決も面白いかなぁ、なんてね。
次回はちゃんと北条でますので、ええ。

それでは次回もよろしくお願いします。

【報告】
今週末より、総体が始まります故、約一週間更新が出来ません。
ご了承ください。

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