戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

51 / 82

どうも、ポッキーです。
毎日更新!という大嘘をかかげ、やっていきましょう(殴

今回は絵里ちゃん回です。
あの生徒会長が戻ってきたぞぉぉ!!
怖いわー、恐ろしやー(←

話が分からなくなって参りました、どうぞごゆっくり。

前回感想をくださった
ウィングゼロさん
ありがとうございました!




第46幕 鋼の知将

 

 

 

 

 

 

 

 

「…それで?亜里沙は何と言っていたの?」

 

 

「…あ、えっと」

 

 

「…早くしなさい」

 

 

「あ、ご、ごめんなさい…」

 

 

「絵里ち、落ち着き」

 

 

「私は至って冷静よ?」

 

 

「エリー…」

 

 

「それで?穂乃果?亜里沙は何と?」

 

 

「亜里沙ちゃんは別にしてもいいって…」

 

 

「本当に?」

 

 

「うん」

 

 

「そう。なら認めるわけにはいかないわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「凄いわよ、絵里が賢い…」

 

 

「あはは…。にこちゃん、そんなこと言ってる状況じゃないよ…」

 

 

 

 

 

「このエリー…。久々に見たわね」

 

 

「せやな。高坂へ入る前とかこんな感じやったっけ…」

 

 

「そうそう。穂乃果と海未が希の力を借りて、なんとか説得したんだっけ…」

 

 

「あー、そうやったね。あれは大変やったで」

 

 

「…そのエリーが戻ってきちゃったわけだけど」

 

 

「かつて日の本一の天才軍師と名を馳せた…」

 

 

「武田も上杉も欲しがった、鋼の知将…絢瀬絵里がね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦国ラブライブ! 第46幕 鋼の知将

 

 

 

 

 

 

 

「希ちゃん、真姫ちゃん。今の話どういうこと?絵里ちゃんが鋼の知将…って」

 

 

「ん?あぁ…花陽は絵里が入った後に高坂に来たから知らないのね」

 

 

「そうやったっけ?じゃあ教えてあげよう、花陽殿」

 

 

「凛も聞きたいにゃー!」

 

 

「凛は知ってるでしょ?」

 

 

「でも聞きたいにゃ」

 

 

「構わん、構わん。聞きたまえ、凛二等兵」

 

 

「ありがとうございます!希隊長!」

 

 

「なんなのよ、これ」

 

 

「あはは…」

 

 

「それじゃ話していくな」

 

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「昔、昔、ある所に、お爺さんとお婆さんが…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「って違うでしょ!!」

 

 

「お、真姫ちゃんナイスツッコミ!」

 

 

「キレッキレにゃ!」

 

 

「バカなこと言ってないで早くちゃんと教えてあげなさい?」

 

 

「それもそうやね。ごめんな〜花陽ちゃん」

 

 

「ううん、大丈夫だよ」

 

 

「じゃ、今度こそ話していくな?」

 

 

「頼むわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「昔な?関東は北条、高坂、絢瀬、東條…が主として治めていたんよ。まぁ、絢瀬と東條は2つ合わさってようやく北条と高坂に追いつくかどうかって所やったけど」

 

 

「…それで、その絢瀬の総大将がエリーだったわけ」

 

 

「あの頃の絵里ちは本当凄くてな?今より頭がキレて…。武田も上杉も北条も。みんなよって集って絵里ちを軍師として迎え入れようとしたんよ」

 

 

「今のエリーの様子からは考えられないでしょうけど、あの頃のエリーの頭脳は本当狂気じみていたわよ。それくらい相手の裏をかいたり、相手を確実に仕留める策を考えられる人だった」

 

 

「そして、さっき見た絵里ちみたいに、感情を一切表に出さず、冷酷な人やったな」

 

 

「あの絵里ちゃんが…?」

 

 

「せや。うちら東條とは付き合いが長かったせいか、心を開いてくれていたから、怖い…とか感じたことは無かったんやけど」

 

 

「元々敵同士だった身からするとあの時のエリーは本当に怖かったわよ?今の武田とかよりもずっとね」

 

 

「でも何でそんな頭脳を持った絵里ちゃんが関東を治められなかったの?」

 

 

「そこなんよ」

 

 

「そうね」

 

 

「絵里ちは、武田とかからの書状をひたすら無視し続けたんよ」

 

 

「絢瀬に我々の下に入って欲しい…っていう内容の書状をね」

 

 

「それで、返事が来ないって激昂した武田と北条が絢瀬領へと兵を送った」

 

 

「…ってそれじゃあ負けちゃうよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…普通、ならな」

 

 

「…え?」

 

 

「エリーは武田と北条の攻撃を凌いだのよ。その頭脳でね」

 

 

「…え、え?」

 

 

「それって物理的に不可能じゃないかにゃ?」

 

 

「うちにも分からんよ。でもそれをやってのけたのが絵里ちなんやもん」

 

 

「本当、イミワカンナイわよ。だから言ったでしょ?あの頃のエリーの頭はどうかしてるって」

 

 

「絵里ちゃんってそんな凄い人だったんだ…」

 

 

「武田と北条をはねとばし、絢瀬は勢いに乗るかに見えた」

 

 

「でも、そこに武田と北条勢の第二波がやって来た」

 

 

「武田と北条は一大大名やからな。兵は余るほどいたんよ」

 

 

「でも、絢瀬はなんとか生き残ってるような小さい大名家。兵力の差がここで響くわけ」

 

 

「絵里ちの頭をもってしても、兵力の差は補うことが出来んかった」

 

 

「結局、そのまま武田と北条に潰されちゃったのよ」

 

 

「そんでも、絵里ちはなんとか東條の領地に逃れて助かった」

 

 

「そこで、希が提案したんだっけ?」

 

 

「せやね。一緒に高坂へ入らんかー…ってな」

 

 

「…何で高坂に入ろうと思ったの?」

 

 

「うーん、カード…かな?」

 

 

「か、カード?」

 

 

「うん。絵里ち達が潰されたって聞いて、うちらも何か対策を立てなきゃなー…って思った結果、カードに頼ることにしたんよ」

 

 

「どうしてカード?」

 

 

「うーん…。スピリチュアルやし」

 

 

「えぇ!?そんな理由なの!?」

 

 

「希ちゃんらしいにゃ」

 

 

「ま、それでな?絵里ちに提案したんやけど…」

 

 

「あの人はどうも頑固でね…。絶対入らないって聞かなかったのよ」

 

 

「どうしてなんだろう?」

 

 

「未だに謎なんよ。何であの時あんなに他の大名の下に入ることを拒んでいたか…」

 

 

「とりあえず、あの頃のエリーは謎に包まれてるのよ」

 

 

「ほぇー…」

 

 

「それを、無理矢理うちが穂乃果ちゃん達に会わせてな」

 

 

「本当、いい迷惑だったわよ。いきなり変人が来るんだもの」

 

 

「絵里ちは何を言っても聞こうとせんでな?認められないわーしか言わんのよ」

 

 

「あはは…。それはそれでどうなんだろ」

 

 

「穂乃果達も手を焼いちゃっててね。どうしたら絢瀬を仲間にできるだろうって」

 

 

「そんで、何回か絵里ちを無理矢理高坂へ連れて行ったんよ」

 

 

「何回目だったかしらね、エリーが落ちたの」

 

 

「覚えてないなぁ…。でも穂乃果ちゃんの言葉が凄かったっちゅうのは覚えとるで」

 

 

「そういえばそうね。詳しくは覚えてないけど…」

 

 

「絵里ちの心を無理矢理こじ開けたんよ、あの高坂穂乃果って人はな」

 

 

「穂乃果ちゃん…凄い…」

 

 

「そ、結局、穂乃果は凄いって話よ」

 

 

「…何か話が違うくなっとらん?」

 

 

「…そう?」

 

 

「それで、今私たちの目の前にいる絵里ちゃんは、鋼の知将って呼ばれていた頃の絵里ちゃん…ってことだよね?」

 

 

「そう」

 

 

「さすが花陽ちゃんやね。物分りが良くて助かるわ」

 

 

「多分、エリーは断固として亜里沙ちゃんの結婚を許さないわよ」

 

 

「そうやんな。あぁなったらもうどうしようもないし」

 

 

「…え、そうなの?」

 

 

「無理やね。いくらうちでも今の絵里ちは止められん」

 

 

「…それじゃ、私は戦の準備でもしてくるわね」

 

 

「戦?」

 

 

「ええ。どう考えても武田と戦する気でしょ?だったら準備は早い方がいいだろうし」

 

 

「…行動が早いね」

 

 

「ま、それくらい身構えなあかんで。絵里ちが折れるとは思わんし」

 

 

「それじゃあ私は補助の準備を…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「え、絵里ちゃん?」

 

 

「…何?」

 

 

「あ、い、いや…」

 

 

「…何でもないなら話しかけないでちょうだい」

 

 

「…ごめんなさい」

 

 

「…」

 

 

 

 

絵里と穂乃果は亜里沙の部屋へ進軍中。

無論、亜里沙への事情聴取の為である。

 

 

 

 

「穂乃果」

 

 

「は、はい?」

 

 

「私が武田と戦うって言ったらどうする?」

 

 

「…え?」

 

 

「…そのままの意味だけど」

 

 

「あ、うん。穂乃果は…」

 

 

「…」

 

 

「穂乃果は止めないよ?」

 

 

「……え?」

 

 

「これは高坂の問題とかじゃなくて、絵里ちゃんと亜里沙ちゃんの問題だし…」

 

 

「…」

 

 

「絢瀬姉妹が決めたことを私たちがサポートするのが高坂の仕事だと思うから…」

 

 

「穂乃果…」

 

 

「だから、武田と戦をするってなっても仕方ないのかなぁ…って」

 

 

「そう」

 

 

「だから、遠慮なんかしないで思いっきり話し合って来てよ。ちゃんと想いを伝えなきゃ…。絶対後悔するから…」

 

 

 

 

これは、穂乃果が海未の死から学んだことだった。

 

 

 

 

「…元から遠慮なんかする気は無かったけど」

 

 

「あはは…。なら大丈夫だね」

 

 

 

 

「…亜里沙?入るわよ?」

 

 

(どうぞー!)

 

 

「絵里ちゃん、頑張ってね」

 

 

「…言われなくても頑張るわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵里は襖を開け、亜里沙の部屋へと消えていった。

 

 

 

 





お疲れ様でした。

はて、一体どうしたものか…。絵里ちゃんも過去に色々あったんですねぇ…。
ポンコツエリチカは何処へ…。

次回は絢瀬姉妹がぶつかる…のかな?お楽しみに。

それでは次回もよろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。