戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

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どうも、やめられない止まらないポッキーです(←
今日も更新出来ましたね、ありがとうございます。

最近見てくださる方々が増えてる気がするので、ここが頑張りどころかなぁ、と。

今回は絵里ちゃんがメイン…なのかな?大きな変化が起こります。
そして、ちょっと短めですので。
更に、イミワカンナイことになってるので、理解してください(殴

更に更に、後書きにて重要なお知らせ…(?)がありますので、見てくださいね。

それではどうぞ、ごゆっくり。


前回感想をくださった
しょーくんだよ!さん
左京大夫さん
ウィングゼロさん
GUMIさん
ありがとうございました!

前回評価を付けていただいた
羽柴承太郎さん(☆10)
飯盒炊飯さん(☆2)
ありがとうございました!





第45幕 soldier game

 

 

 

 

 

「何で穂乃果が…」

 

 

「亜里沙ちゃんに…。はぁ…」

 

 

こちら高坂穂乃果さん。亜里沙に武田との縁談を伝える為に亜里沙の部屋へ進軍中。

 

…と言っても、ただ単にじゃんけんで負けた為、この酷な報告を穂乃果がしなくてはならなくなっただけなのだが。

 

 

 

「やっぱり気が進まないよ…。好きでもない人と結婚させなくちゃいけないなんて…」

 

 

政略結婚とは、残酷である。

 

 

「はぁ…。亜里沙ちゃんには自分で相手を選んで欲しいなぁ…」

 

 

 

 

葛藤が起こる。ここで亜里沙に伝えずに、武田を無視することは簡単なことだ。しかし、それをしてしまうと、武田が激怒して、高坂を本気で潰しにくるであろう。

 

 

 

 

戦をしない為に、亜里沙を犠牲にするか。

それとも、勝ち目の薄い戦にうって出るか。

 

 

 

 

穂乃果はどうすればいいのか、何が正解なのか、分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

戦国ラブライブ! 第45幕 soldier game

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

 

その頃、絵里は一人、海へと繰り出していた。

 

 

「政略結婚…か」

 

 

海の香りが絵里を包む。少し塩辛い匂いが絵里の心にしみた。

 

 

「…認めるわけにはいかないわよね」

 

 

ぼそっと呟く。

 

 

「ねぇ、海未…。私はどうすればいいの…?」

 

 

答えが返ってこない質問。それは海のさざ波の音と共にかき消される。

 

 

「海未、いるなら教えて…?ねぇ…お願い…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——大切なモノ…。守らなければならないモノ…。それは貴女自身が一番分かっているはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——優しく見守りますか…?大切なモノが奪われる光景を…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——違いますよね?冷たくてもいい。強く…強く…守り抜いてこその貴女ではないですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——「いま」が勝負ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…!!」

 

 

 

絵里はどこからともなく聞こえてきた声に驚く。その声は絵里自身の中から聞こえてきたような気がした。

 

 

 

「…そうよね。私の気持ちは決まってるじゃない」

 

 

 

 

 

 

——それでこそ絵里です。

 

 

 

 

 

 

「ありがとう…海未」

 

 

 

 

決意の絵里は海に別れを告げ、音ノ木坂へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

「…亜里沙が武田勝頼殿と結婚、ですか?」

 

 

「…うん」

 

 

「…同盟を結ぶ為に結婚を?」

 

 

「…うん」

 

 

「へぇ…」

 

 

「嫌、だよね?好きでもない人と結婚するなんて…」

 

 

「…いえ!亜里沙は全然平気ですよ!」

 

 

「亜里沙ちゃん…」

 

 

「それが高坂の為になるなら、亜里沙、喜んで武田に行きます!」

 

 

「…本当に?」

 

 

「はい!亜里沙は戦が出来ないですし…。それしか高坂の皆さんの力になれる方法は無いと思うので」

 

 

「そう…。いい子だね、亜里沙ちゃんは」

 

 

「えへへ…。普通、だと思います」

 

 

「ううん。凄いよ。穂乃果なら絶対無理って言うもん」

 

 

「穂乃果さんらしいですね」

 

 

「…無理はしないでね?嫌なら嫌って言っていいんだからね?」

 

 

「…はい!分かってます♪」

 

 

「なら大丈夫だけど…」

 

 

「心配しすぎですよ!亜里沙は大丈夫です!」

 

 

「…亜里沙ちゃん」

 

 

 

 

 

その無邪気な笑顔は、今の穂乃果にとってこれ以上ない凶器だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

「亜里沙ちゃんはなんて?」

 

 

「大丈夫…だってさ」

 

 

「…ほな、決まりでええ?」

 

 

「…」

 

 

「待って。エリーはどうするの?実の姉のエリーの気持ちはどうなるのよ」

 

 

「それは…」

 

 

「エリーにとっても重要なことよ。エリーを説得しない限り、この話は無しでしょ?」

 

 

「…真姫ちゃん、いつになく積極的やんな」

 

 

「別に…。私はこういう政略結婚とか嫌いなだけよ」

 

 

高坂家臣団内でも、反対派と賛成(?)派に分かれてしまっていた。

 

とはいっても、反対派が圧倒的多数なのだが。

 

 

 

「それじゃあ、とりあえず絵里ちやな」

 

 

「うん」

 

 

「…それで?絵里はどこに行ったの?」

 

 

「さっき城を出て行くところを見たよ?」

 

 

「お出かけ中ってことね」

 

 

「こんな一大事にどこへ行ってるのよ、全く」

 

 

「…海とちゃうかな」

 

 

「…海?」

 

 

「海未ちゃん?」

 

 

「いや、海や、海」

 

 

「あ、お水の方ね」

 

 

 

お水の方?

 

 

 

「何か悩み事とかあると、あの子は海に行くんよ。前にうちのことも連れていってくれた」

 

 

「クールな絢瀬絵里にぴったりね」

 

 

「海の風にでもあたって、頭を冷やしてるのかもね」

 

 

「せやな。ここで冷静さを欠いたら一大事になりかねんからな」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

あれから約一時間。絵里が城へと帰ってくる。

 

 

 

「ただいま、みんな」

 

 

「絵里ちゃん!」

 

 

「待っとったで」

 

 

「全く…。待たせすぎなのよ」

 

 

「…そう、ごめんなさいね」

 

 

 

 

 

 

スタスタと絵里は自分の座る場所へと行き、着座する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その絵里の様子を見た穂乃果達は、何か違和感を感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…それで?何の話?」

 

 

「えっとな?亜里沙ちゃんのことなんやけど」

 

 

「亜里沙?」

 

 

「うん。武田との政略結婚の話で…」

 

 

「…それで?」

 

 

 

 

 

 

 

「…!?」

 

 

絵里が穂乃果を鋭い目で射抜く。その目には温度がなく、とてつもなく冷たいモノだった。

 

 

「…え、エリー?」

 

 

 

「ちょ、絵里ち…?」

 

 

 

 

「…何?」

 

 

 

 

 

穂乃果は背筋が凍るのを感じた。

 

 

 

 

 

 

「あ…あ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果はこの絵里を知っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、絵里ちゃん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果達の目の前に現れたソレは、μ'sの絢瀬絵里ではなく、生徒会長・絢瀬絵里そのものであった。

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でした。
今回は短すぎかな?
許してください、忙しいんです()

イミワカンナイ展開になってきましたねぇ。
高坂の為なら…という亜里沙ちゃん。そして、絶対に認めない絵里ちゃん。さぁ、一体どうなることやら。

重要なお知らせ——

感想のほうで、海未ちゃんは復活させないのかに近い内容のモノが多く寄せられていたので、海未ちゃんを復活させるか否か、読者様に問いたいと思います。
海未ちゃんウェルカムか、ノーサンキューか。感想にてお答えくださると幸いです。


それでは次回もどうぞ、よろしくお願いします。

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