戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

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ポッキーです。
今回の話は題名どおりです。…ていうか題名ださいですね、ええ。

さて、今回は希ちゃんと凛ちゃん、にこちゃんが活躍しますよ。
推しの方、パーティの準備を(←

出てくる武将の性格とかは完全なオリジナルです。

前回感想をくださった
ウィングゼロさん
シャーロックさん
ありがとうございました!



第40幕 獲得 前編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最上家——

 

 

 

 

 

「ここね。最上氏の居城は」

 

 

「そうみたいだね」

 

 

「…」

 

 

「…」

 

 

「凛、何やってるのよ。早く行きなさいよ」

 

 

「…え!?凛が先にいくの!?」

 

 

「当たり前でしょ?」

 

 

「いやいや、ここは年上のにこちゃんがいくのが無難だと思うにゃ」

 

 

「は、はぁ!?なんでそうなるのよ」

 

 

「あ、そっか。にこちゃん怖いのかぁ…」

 

 

「ば、馬鹿!誰が怖いなんて…」

 

 

「そっかぁ…。残念だなぁ…。カッコいいお姉ちゃんだと思ってたんだけどにゃぁ…。そっかぁ…」

 

 

「…しょうがないわね。このにこがお姉様の威厳っていうのを見せつけてあげるわよ!」

 

 

(…ちょろいにゃ)

 

 

 

 

 

 

 

戦国ラブライブ! 第40幕 獲得 前編

 

 

 

 

 

 

 

 

「申し上げます!」

 

 

「何事じゃ」

 

 

「高坂の者達が殿に御目通りしたい…と」

 

 

「高坂…?あの関東の高坂か!?」

 

 

「ええ、おそらく」

 

 

「父上!これはいい機会かもしれませぬぞ」

 

 

「よし、通せ」

 

 

「承知」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…失礼します」

 

 

「失礼しますにゃ」

 

 

「ふむ…。お主らが高坂の使いの者達か?」

 

 

「使いっていうか…まぁ、そうですかね」

 

 

「っていうか武将?」

 

 

「武将?お主らは下っ端ではないのか?」

 

 

「し、失礼ね!下っ端なんかじゃないわよ!」

 

 

「父上、無礼ですぞ」

 

 

「これは失敬…。それで?名はなんと申す」

 

 

「…矢澤にこ。高坂ではよく先鋒をしているわ」

 

 

「矢澤…」

 

 

「あ、あの矢澤でございますか!?」

 

 

「何だ義光。知っておるのか?」

 

 

「ち、父上!?ご存知ないのですか!?」

 

 

「あぁ」

 

 

「何と…。これは失礼しました、矢澤様」

 

 

「あ、いえ、お気になさらず」

 

 

「父上!この矢澤様は、高坂の重鎮にございます!武田の騎馬隊をも凌ぐと言われる、最強の騎馬隊を保持している方ですぞ!?」

 

 

「…誠か」

 

 

「誠です」

 

 

「…そんな凄い者が何故…」

 

 

「…そちらの方は何と申されるのですか?」

 

 

「…あ、凛ですか?」

 

 

「左様」

 

「えっと…。星空凛!高坂の間者です!」

 

 

「星空!?あ、あなたが高坂の情報源…。その情報が伝わる速さは日の本一…。その星空様ですか!?」

 

 

「うーんと…。ま、まぁそうかにゃ?」

 

 

「す、凄い…!」

 

 

「貴方よく知ってるのね」

 

 

「それは勿論!!某は高坂が大好きなのです!!」

 

 

義光さん、目を光らせております。

 

 

「そうなのか?義光」

 

 

「はい。あの武田との戦を見たとき、これだ…と思いました。それに、我らが主君であったツバサ様を救う為に、あの様な負け戦に援軍を出してくれるとは…」

 

 

「凄い思い入れがあるんだね」

 

 

「そうみたいね。絵里が何か言っていたけど…。予想以上だわ、これ」

 

 

「とにかく、父上!この方達は物凄い方々なのです!!」

 

 

「あい分かった。…それで?お主達は何故こんなところに?」

 

 

「あ、はい!凛、説明しなさい?」

 

 

「…うぇ!?凛がやるの!?」

 

 

「当たり前でしょう?」

 

 

「もう…しょうがないなぁ…。えっとですね…。凛達が最上殿のもとへ参った理由は…」

 

 

「理由は…?」

 

 

「最上殿、高坂穂乃果に仕えてはみませんか?」

 

 

「高坂穂乃果に仕える?」

 

 

「はい。高坂は今、武将が足りない状況なんですにゃ」

 

 

「それで、綺羅の右腕とも呼ばれた最上殿にお力添えを願いたい…ということなんですが」

 

 

「それは、我々が高坂の下へ入るということか?」

 

 

「…まあそうなるでしょうね」

 

 

「ふむ…」

 

 

「父上、これは好機にございますぞ」

 

 

「好機だと?」

 

 

「左様。高坂穂乃果様は、あの上杉謙信が認めたお方です。そんな方の下に入れるとは…。我々小大名にとっては願ってもない話ではないですか!」

 

 

「…高坂殿は家臣の扱いはどうなっておる」

 

 

「どうなってるも何も…。凄い…大事に扱ってくれますよ。一仲間そして友人としてね」

 

 

「…誠か?」

 

 

「ええ。穂乃果は天性の才能を持っています。人を導き、引っ張っていく能力を」

 

 

「父上。高坂につけば、最上は安泰かと」

 

 

「……」

 

 

「いかがでしょう?」

 

 

「…今、最上は我々をしっかり守ってくれる大名を探していたところじゃ」

 

 

「父上…」

 

 

「よかろう。この最上義盛、高坂穂乃果様にお仕えいたそう」

 

 

「本当かにゃ!?」

 

 

「左様。武士に二言はない!」

 

 

「よし!!なんとか抑えれたわね…!」

 

 

「これからよろしく頼むぞ、矢澤殿、星空殿」

 

 

「こちらこそにゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

最上家・最上義盛、義光親子獲得。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

結城家——

 

 

 

 

 

「よっしゃ、今回はうち1人やからな…。気合いいれていこか!」

 

 

「結城殿は頭が切れるって有名やからなぁ…。口で負けんようにせんとな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「申し上げます!」

 

 

「何事だ」

 

 

「高坂の者が殿に御目通りしたいと」

 

 

「高坂だと?」

 

 

「はい」

 

 

「…いいぞ、通せ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま参上つかまつりました…。御目通りいただき、光栄にございます」

 

 

「…高坂の者といったな」

 

 

「はい」

 

 

「名は」

 

 

「東條希」

 

 

「東條殿…は何故某のもとに」

 

 

「ご相談がございまして」

 

 

「相談?関東を治めた高坂が関東の小大名の結城に相談だと?」

 

 

「はい。とても重要な」

 

 

「…申してみよ」

 

 

「高坂の下についてくれませんか?」

 

 

 

 

 

160kmの直球がど真ん中に飛び込みました。

 

 

 

 

 

 

「…単刀直入だな」

 

 

「そちらの方がいいかなと」

 

 

「下につくのか、結城が」

 

 

「はい」

 

 

「…それでは断る」

 

 

「何故ですか?」

 

 

「何故?決まっているだろう?」

 

 

「貴方も関東の小大名ではないですか」

 

 

「我々は小大名なりに頑張って来たのだ。それをここですぐに手放すわけにはいかん」

 

 

「…誰も領地を渡せ、とは言ってないですよ?」

 

 

「…は?」

 

 

「我々高坂は、貴方の領地ではなく…。結城晴朝、貴方が欲しいんです」

 

 

「…某が欲しいだと?」

 

 

「はい。貴方のその頭脳、戦の技…。それを高坂に貸してはくれないでしょうか?」

 

 

「…」

 

 

「…殿は領地とかは全く気にしない人なんですよ」

 

 

「領地を気にしないだと?」

 

 

「はい。戦で活躍できれば、今より多くの領地を与えるかもしれませんよ?」

 

 

「…多くの領地か」

 

 

「どうです?一緒に戦いませんか?高坂の仲間として」

 

 

「…」

 

 

「高坂穂乃果は貴方達を必ずいい方向へ導いてくれます。…それは約束しますよ」

 

 

「…何故お主がそう言い切れる?」

 

 

「簡単じゃないですか。…それくらい殿は家臣に信頼されているんですよ。殿はいつだってぶれない…。どんな強敵にも怯まないでぶつかっていく強さを持ったお方です。これだから高坂の家臣はやめられないんです!」

 

 

「家臣をやめられないとは…。面白い言い方であるな」

 

 

「そうですか?でもそういう事なんです。それくらい高坂の家臣はやりがいのあるものですよ?」

 

 

「そうか…。しかしなぁ…」

 

 

「…やりたいなら、やってみたらいかがですか?」

 

 

「は?」

 

 

「特に理由なんて必要ない。やりたいからやってみる…。本当にやりたいことっていうのはそうやって見つかるものですよ?」

 

 

「…」

 

 

「結城家を守らなければならないという義務感。…そんな中やっていても面白くないですよね?」

 

 

「仕方ないだろう、結城家の当主なのだから」

 

 

「私は、結城家の為にもその繁栄の為にも…。高坂で戦う方が良いと思いますけどね」

 

 

「高坂で戦う…」

 

 

「ずっと結城家だけで戦っていくおつもりですか?」

 

 

「それは…」

 

 

「それではもう答えは出ているじゃないですか」

 

 

「…」

 

 

「もう一度…聞きます。高坂に力を貸してくれませんか?」

 

 

「…」

 

 

「…」

 

 

 

 

暫くの沈黙。結城はかなり悩んでいる様子だった。

 

 

 

「…」

 

 

「一度…」

 

 

「…一度?」

 

 

「一度やってみてもいいか…?高坂の家臣を」

 

 

「…勿論ですよ。合わなかったら辞めればいい。それだけの話ですからね」

 

 

「…高坂殿はやめることを許すお方なのか」

 

 

「はい。人に強要したりはしないです。好きにやらせてくれますよ」

 

 

「誠か」

 

 

「はい」

 

 

「…それは面白そうであるな」

 

 

「では?」

 

 

「…結城晴朝、高坂穂乃果様にお仕えいたす」

 

 

「承知しました。それじゃ、よろしくな、晴朝さん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…口調が変わりすぎではないか?」

 

 

「あはは…。堅苦しいのは苦手なんよ」

 

 

「まぁよいか。これから共に戦う者なのだからな」

 

 

「さっすが晴朝さん!分かっとるな」

 

 

「それでは東條殿、よろしく頼むぞ」

 

 

「こちらこそ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結城家・結城晴朝獲得。

 

 

 

 




お疲れ様でした。
いかがでしたか?

いやはや、最上義光凄いですね。高坂マニア。
こんな感じでやっていきます。

次は後編です。誰が落ちるかお楽しみに。

それでは次回もよろしくお願いします!

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