戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

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どうも、戦国ラブライブです。
今回はほのぼのした感じになってます。
…ほのぼの系はもう当分ないので、噛み締めてください(殴

それではどうぞ、ごゆっくり。

前回感想をくださった
ウィングゼロさん
しょーくんだよ!さん
あげどうふさん
宇宙とまとさん
ありがとうございました!




第29幕 京へ

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇー、海未ちゃぁん」

 

 

 

 

「何ですかー…?」

 

 

 

 

「まだ着かないの〜…?」

 

 

 

 

「まだです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、海未ちゃぁん」

 

 

 

 

 

「…何ですか?」

 

 

 

 

 

「まだ着かないのぉ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…先ほど答えてからまだ数十メートルしか歩いてませんが?」

 

 

 

 

 

 

 

 

戦国ラブライブ! 第29幕 京へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、そろそろ休憩にしましょうか」

 

 

 

 

「そうですね!中々順調に進んでますし…。それに、何と言ってもお姉ちゃんが…」

 

 

 

 

 

「あぁ…。お尻が…。下半身が…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果は長時間の馬の旅で疲れ切っていた。

特にお尻が大変なようである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぉぉぉぉぉぉ…」

 

 

 

 

地面に降りた穂乃果は思い切り伸びをする。

それと同時にとんでもない声が出ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…お姉ちゃん。そんなみっともない声出さないでよ…」

 

 

 

 

「現在地は越後(新潟)の南ですか…。これから西へ行って、そこから織田領へ…ですね」

 

 

 

 

「はい。あと一週間もあれば京付近に到着すると思いますよ!」

 

 

 

 

「うぇぇ!?あと一週間もかかるの!?」

 

 

 

「当たり前です!たった一週間で到着なのですから、少しくらい我慢してください!」

 

 

 

「…鬼だぁ…」

 

 

 

「あ、そういえばことりさんからマカロンを貰ったんでした!食べますか?」

 

 

 

「うぉぉ!!マカロンっ!!」

 

 

 

「立ち直りが速いですね…」

 

 

 

 

穂乃果はお菓子が絡むと、いつもこうである。いくら疲れていても、お菓子と聞けば飛びついてくる。

 

 

 

 

お菓子パワー恐るべし…。

 

 

 

 

 

 

 

 

「美味しい…♪」

 

 

 

「頰っぺたが落ちるとはまさにこのことですね…」

 

 

 

「ことりさん…。凄い…」

 

 

 

 

ことりの作ったマカロンは旅の疲れをとるには最適なものであった。甘くて、とろけるマカロンは絶品である。

 

 

 

 

 

流石は世界の西木野を唸らせたちゅんちゅんマカロンである。(第7幕参照)

 

 

 

 

 

 

 

「さてと、そろそろ行きますか。皆さんも待たせていますし」

 

 

 

「はい!今日の宿へ向かいましょう!」

 

 

 

 

 

皆さん…というのは、園田軍と高坂軍の足軽達のことである。

彼らも商人の変装をし、穂乃果達と距離をとり歩いていた。

 

 

護衛部隊だ。

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ行きますよ、穂乃果!」

 

 

 

 

「しょうがないなぁ…。うんしょっと…」

 

 

 

 

穂乃果が馬にまたがる。

 

 

 

 

「よぉし!じゃあ出発!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

「弥太郎!穂乃果殿達は見えるか!?」

 

 

 

 

「い、いえ。全く見えませぬ…」

 

 

 

 

「くっそ…。あの3人のペースが速すぎる…。これでは追いつかぬ…!!」

 

 

 

 

「どちらにせよ、追わねばなりません!拙者達もペースを上げていきましょう、謙信様」

 

 

 

 

「うむ…。それでは皆の者!ペースを上げるぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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高く上がっていた太陽は落ち、辺りはすっかり漆黒に包まれた。

道を示すものは月明かりのみである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな中、あの3人達は何故か途方に暮れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…宿が潰れた?」

 

 

 

 

「はい…。本来宿が在るべき場所の建物が完全に廃墟でしたので…」

 

 

 

「多分あの廃墟は宿…。火事でもあったのかな…?」

 

 

 

 

「…うぇ?ということはつまり…」

 

 

 

「はい。今晩は野宿です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただの平地で穂乃果の叫び声があがる。

 

 

しかし、その叫び声は虚しく、響くこともせず、ただ消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

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「…もう穂乃果は寝てしまったのですか?」

 

 

 

 

「はい…。相変わらず寝ることだけは早いので…」

 

 

 

 

「寝ることだけは早いって…。ここは地べたですよ?」

 

 

 

 

「私に聞かれても困ります」

 

 

 

 

雪穂が苦笑いを浮かべる。

 

 

 

 

 

 

 

「…そういえば雪穂と2人で話すのは初めてではないですか?」

 

 

 

 

 

「うーん…。そうかもしれないですね。よく海未ちゃんとは話しますけど、必ずお姉ちゃんがいるので…」

 

 

 

 

「確かにそうですね。雪穂と会うときは必ず穂乃果がいる気がします」

 

 

 

 

そう言って海未は寝ている穂乃果の頬を少し摘んでやる。

 

 

 

 

「ふにゃ…。ぐへへぇ…。んみちゃぁ…♪」

 

 

 

「ぶっ…!!」

 

 

 

おお、海未さんが吹いておられるではないか。

珍しい…。

 

 

 

 

「ふふっ…。お姉ちゃんは本当だらしない…」

 

 

 

 

「相変わらず穂乃果は穂乃果ですね…!」

 

 

 

 

「そうですねぇ…。でももう少ししっかりして欲しいですけど」

 

 

 

 

「…しっかりした穂乃果ですか。想像もつきませんね」

 

 

 

 

「…あり得ない話ですね」

 

 

 

 

「さて!そろそろ私達も寝ましょうか」

 

 

 

 

「はい!明日も早いですしね!」

 

 

 

 

 

「それでは雪穂、おやすみなさい…」

 

 

 

 

「おやすみなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

2人は仰向けになり、満天の星空と向かい合う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…星空にゃ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雪穂」

 

 

 

「…?どうかしました?」

 

 

 

 

「穂乃果のこと、よろしく頼みますよ?」

 

 

 

 

 

「…お姉ちゃんが頼りたいのは海未ちゃんですよ?」

 

 

 

 

 

「もしものときですよ。…もしも」

 

 

 

 

 

「そうですか…。分かりました。お姉ちゃんは私が何とかしますので、安心してください…!」

 

 

 

 

 

「…ありがとうございます、雪穂」

 

 

 

 

 

雪穂はそれ以上、海未へ何かを問うことはしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3人の寝息が聞こえてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜はそれくらい静かな夜だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でした。
海未ちゃんの様子がおかしいですねぇ…。
中々この3人の組み合わせも良かったり。

次回からはほのぼのはないです。当分の間、戦国を出していきます。

そして、作者の方にテストという巨大勢力が近づいて参りましたので、金曜日まで更新はないと思います。ご了承ください。

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