戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

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遂に来ましたね、完成ですよ、完成!
ようやくあの二人が帰ってきます。推しの人はしっかりとお祝いしてあげてください!

それでは、ごゆっくり。



しょーくんだよ!さん、wadaikoさん毎回ありがたいご感想、ありがとうございます!







第22幕 完成

 

 

 

 

「花陽さん、準備はいいですか?」

 

 

「うん!雪穂ちゃんも大丈夫?」

 

 

 

「もちろんです!」

 

 

「よし、じゃあ行こう!」

 

 

「久しぶりの再会ですね!」

 

 

「うん!楽しみだね♪」

 

 

「そうですね!それじゃあ、胸張っていきましょう!」

 

 

 

 

 

 

戦国ラブライブ! 第22幕 完成

 

 

 

 

 

「厄介なことになったわね…」

 

 

「織田信長は、今一番天下に近い大名って言っても過言じゃないわ」

 

 

「…それに、信長以外にも武田もまだ残っています。信玄公を侮ってはなりません」

 

 

「先のことばっかりみてたら、足元をすくわれるからね…」

 

 

「武田もそうだが、北には伊達もいることを忘れてはならんぞ」

 

 

「伊達さん?」

 

 

「しかし、伊達家は上杉殿と同盟を結んでいるはずでは?」

 

 

「…そうなのだが、現状上杉は高坂の支配下だ。重鎮がほとんどいなくなってしまった故、復興もままならぬ。そんな状態の上杉との同盟など、はっきり言って伊達からしたら無駄なもの。…高坂が上洛するなんてことになったら全力で止めにくるであろう」

 

 

「そうね。私が伊達なら確実に攻め入るわ。伊達も簡単に天下はやれないはずよ」

 

 

「むむむ…。難しいね…」

 

 

穂乃果が呑気そうな声で適当に相槌をうつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを海未は見逃さなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…穂乃果。貴女何も考えていませんね?」

 

 

 

「うぇっ!?と、とても考えてるよ!?」

 

 

いや、声が裏返ってるぞ、穂乃果よ。

 

 

 

「はぁ…。本当、貴女は当主としての自覚が足りなすぎます」

 

 

「またお説教…?」

 

 

「当たり前です!そもそも貴女が天下を獲りたいと言うから私達はこんなに必死になって考えているのではありませんか!それなのに穂乃果は…」

 

 

「う、海未?説教はまた後でにして…ね?謙信殿も来ているのだし」

 

 

「いいですか?穂乃果。当主というものは…」

 

 

 

絵里の忠告など、全く耳に入らないご様子のようです。

 

 

 

「海未ちゃん、ね?そこらへんにしよ?穂乃果ちゃんも分かってるから…」

 

 

「ダメです!ことりは穂乃果に甘すぎます!」

 

 

「あらら、これはもうダメね。何にも耳に入ってないわ」

 

 

「園田殿はこんなにも恐ろしい人だったのか…」

 

 

 

 

もう会議はどこへやら。穂乃果が海未に人前でただひたすら怒られる会になってしまった。

 

 

 

 

そんな中、そのみんなが集まる大広間に1つの知らせが入る。

 

 

 

 

 

「申し上げます!」

 

 

「…どうかしたの?」

 

 

「穂乃果!!聞いているのですか!?」

 

 

「聞いてるよぉ!!海未ちゃんの鬼教官!!」

 

 

「なんですってぇぇぇぇえ!!?」

 

 

 

「…凄いことになってますね」

 

 

「あはは…。いつもの夫婦喧嘩よ。で?どうかしたの?」

 

 

「ある方々がお見えになられています」

 

 

「ある方々…?名前は?」

 

 

「あ、いえ。自分の目で確かめた方がいいのではないかと思いまして」

 

 

「…は?」

 

 

「…お見えになりましたので、それでは失礼します」

 

 

「ちょ、ちょっと!」

 

 

 

 

 

「…どういうことかしら」

 

 

「エリー、どうかしたの?」

 

 

「…いや、お客が来てるみたいなんだけど、伝令の子がそのお客の名前を教えてくれないのよ。自分の目で確かめてくださいとか…」

 

 

「…どういうこと?意味ワカンナイ…」

 

 

 

クエスチョンマークが浮かんでいる絵里と真姫。一方、その他の皆様は穂乃果と海未の喧嘩を止めるのに必死で、それどころではないようである。

 

 

 

 

 

すると、聞き慣れた大きな声が襖の向こうから聞こえてくる。

 

 

 

「失礼いたします…!!」

 

 

「只今参上仕りました…!!」

 

 

 

「…いいわ。入りなさい」

 

 

絵里の返事と同時に勢いよく襖が開く。

 

 

 

そして、その向こうにいた人物を見て、そこにいた皆が口を開けた。

 

 

そして、喧嘩どころではなくなった。

 

 

 

 

「みんな…!久しぶり!!」

 

 

「皆さん、お久しぶりです!」

 

 

 

「は、は、花陽…?」

 

 

「はい!絵里ちゃん!」

 

 

「かよちん…?かよちんなの…?」

 

 

「あはは…。そうだよ、凛ちゃん!忘れられてたかな?」

 

 

「かよちぃぃぃん!!!」

 

 

凛が勢いよく花陽に飛びついた。

 

 

「凛ちゃん、痛い痛い!」

 

 

「あわわ…。ごめんね?大丈夫?」

 

 

「うん。大丈夫だよ、凛ちゃん!」

 

 

「戻って来たってことは、お城が完成したってことだよね!!」

 

 

「うん!また凛ちゃんと一緒にいれるんだよ!」

 

 

 

 

 

 

「雪穂ぉぉぉぉお!!!」

 

 

「のわぁっ!?お、お姉ちゃん!?」

 

 

こちらでも、穂乃果が雪穂に飛びついていた…いや、正確に言うと、穂乃果が雪穂にヘッドスライディングをしていた。

 

 

 

「雪穂ぉぉ!会いたかったよぉお!!」

 

 

「お、お姉ちゃん!うるさい!…本当、相変わらずだね」

 

 

「雪穂ぉぉ!!」

 

 

「ダメだ、この人雪穂しか言わないや…」

 

 

「雪穂ぉぉ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「花陽、城は完成したのね?」

 

 

「はい!ばっちりだよ!」

 

 

「お疲れ様でした、花陽。長い期間でしたが、よくやってくれました。感謝しますよ」

 

 

「ううん!私こそ、いい機会を与えてくれてありがとう!」

 

 

「やればできるじゃない。…言ったでしょう?花陽なら出来る…って」

 

 

「…ありがとう、真姫ちゃん。真姫ちゃんが背中を押してくれたから…」

 

 

「なっ!?そ、そんなこと…」

 

 

「あらら〜?真姫ちゃん顔真っ赤やで?」

 

 

「本当だぁ!真姫ちゃんが照れてるぅ〜!」

 

「う、うるさい!!」

 

 

「花陽ちゃん、お疲れ様!」

 

 

「ありがとう、ことりちゃん!裏方一人で大変だったでしょう?」

 

 

「ううん!大丈夫だったよ!花陽ちゃんの方が大変だったはずだしね♪」

 

 

 

「花陽、完成したってことはもう引っ越しできるのかしら?」

 

 

「大丈夫だよ!中も全部完成してるから!」

 

 

「…よし!そうと決まれば早速移りましょうか!」

 

 

「早く音ノ木坂城を見たいにこ♪」

 

 

「そうやね。どれ位のお城なんか楽しみやんなぁ…」

 

 

「穂乃果、それでいい?」

 

 

「大丈夫だよ!引っ越しするんだよね!!」

 

 

「じゃあ、みんな!引っ越しは明朝!上洛とかについてはその後考えるわ。いいわね!」

 

 

 

「「はい!!」」

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、みんな!!引っ越しだよぉぉお!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高坂の新・居城『音ノ木坂城』がようやく完成した。

 

 

 

 

 

 

 

 





お疲れ様でした。
ようやく完成しましたね、音ノ木坂城が。そしてようやく帰って来ましたね、かよちんとユッキーが。

嬉しい限りですなぁ!

次回は引っ越し回ですね。よろしくお願いします。


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