戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

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テンション上がってますね、ポッキーです。
今一番書きたい所があと少しでくるーー!!ってことで楽しいです。

今回はどうでしょう?いつもよりはまとまりがあるかなぁとか思ったり。なんで、楽しんでみて下さいませ。

それではどうぞ、ごゆっくり。

Wadaikoさん、ありがたいご感想ありがとうございました。





第16幕 波紋

「みんなー!!準備はいい!?」

 

 

「「オォー!!」」

 

 

「じゃあ、これから上杉さんを助けにいくよ!時間がないから、飛ばしていくよ!!大丈夫!?」

 

 

「「オォー!!」」

 

 

「よし!じゃあしゅっ……」

 

 

「申し上げます!!」

 

 

 

 

戦国ラブライブ!第16幕 波紋

 

 

 

 

 

「何!?武田が上杉領へ進軍を始めた!?」

 

「…これはまずいですぞ!!謙信様がいない上杉軍に武田に対抗出来るはずがありませぬ!!急いでお戻りを…!」

 

「そ、そうだな。急いで戻らねば…!!ということで弥太郎、失礼するぞ」

 

「はい。お気をつけて」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「…ねぇ、伝令さん。今、穂乃果が決めようとしてたよね?何で邪魔するの?」

 

 

「い、いえ…。そういうつもりは決して…」

 

「ねぇ?」

 

 

穂乃果は怒っていた。見せ場を邪魔された恨みは深いようだ。

 

そもそも、一刻を争うこの時に、見せ場がどうこうとか言ってていいものなのだろうか?

 

 

 

 

「…で?どうしたの?」

 

 

「あ、はい。上杉の家臣達が武田についた…という情報が只今星空軍より入りました」

 

 

 

「…え?」

 

 

「ちょ、ちょっと待って下さい!!い、今なんと…!?」

 

「うーん、うちの耳がおかしいんやろか…?」

 

 

 

「…上杉全家臣が武田についた、と申しました。要するに、上杉家に残ったのは謙信ただ1人でございます」

 

 

 

「…な、何ですって!?」

 

 

「それはつまり…」

 

 

「寝返ったってことじゃない!?」

 

 

高坂軍に衝撃が走る。

 

 

「この情報は謙信殿の耳には入っているのですか!?」

 

「い、いえ…。今入った情報ですので、その可能性は皆無かと…」

 

「それじゃあ…謙信殿が危ないやん!!」

 

「でも何で今このタイミングで家臣達が…?」

 

「分からないの?上杉謙信暗殺計画よ。どうりでおかしいと思ってたのよね…」

 

 

「「暗殺計画ぅ!!?」」

 

 

暗殺計画!!?…まぁ、この時代ではよくある話。本当に物騒な世である。

 

 

「あ、暗殺計画って…!謙信さんを殺す為に…!?」

 

「せやから謙信殿自身がうちらに同盟を…?」

 

「ええ。多分家臣達にある事ない事言われて渋々こっちに来たって所じゃない?」

 

「あ、そうか。武田と上杉の家臣達は繋がっていて…」

 

「いえ、そこは違うと思います。上杉の家臣達は武田を利用する気なのではないかと」

 

「利用する?あの武田を!?」

 

「はい。恐らく、謙信殿を上杉の領から一度出して、謙信殿が越後に不在だという情報を武田に上杉自身が流したのでしょう」

 

「謙信がいないとなれば、武田は確実に攻め込んで来る。それを家臣達は狙っていたんじゃない?」

 

「…面倒なことするわね」

 

「そうやね。ここまで厳密な計画をたてるっちゅうことはよほどの殺意があるってことやから…」

 

「多分、こんな策をたてる人といったら…」

 

 

 

 

 

「宇佐美定満…。宇佐美定満にございます」

 

 

 

 

突然の野太い声に皆がその声がした方向を見る。そこにはお馴染みの筋肉ゴリラがいた。

 

 

 

「あなたは…」

 

 

「申し遅れました。拙者はかつての謙信様の側近をつとめた、鬼小島弥太郎にございます」

 

 

 

「へぇ…上杉の側近ねぇ…。って…」

 

 

「「ええぇぇぇえ!!!?」」

 

 

 

「な、なな何で上杉の側近だった奴がこんな所にいるのよ!!」

 

「追い出されました」

 

「追い出されたって…」

 

「凄い人材がいたものね。あなた…鬼小島と言ったかしら?」

 

「その通りで」

 

「側近…ってことは上杉の領地とか春日山城のこととか色々知ってるわよね?」

 

「まあ、多少は」

 

「なら色々教えて欲しいから、ついて来てくれるかしら?」

「ええ。それは構わないのですが…」

 

「…?何か問題があるの?」

 

「先ほど耳にしたのですが、武田は川中島に陣を敷いているという噂が」

 

「…川中島ですって?」

 

「はい。恐らく、そこを拠点に一気に春日山城へ攻め入るつもりかと」

 

「…って何で川中島なの?春日山城から遠いじゃない」

 

「あくまで推測ですが、謙信様の処刑の場所を川中島にするつもりなのではないでしょうか?」

 

「…武田と上杉が4度にわたって争ったあの場所を謙信の死に場所に、ってことかしら」

 

「大方」

 

 

「じゃあどうするの?穂乃果達、川中島に行くの?」

 

「うーん、どうやろか。とりあえず謙信殿を助けるのが先やからなぁ…」

「ここはもう強行突破よ!!」

 

「死ぬで、にこっち」

 

穂乃果、希とにこが頭を抱えているのをよそに、軍師3人衆は小さく丸まって話あっていた。

 

 

「どうします?絵里。あの策を使いますか?」

 

「…川中島だともってこいかしら?」

 

「ええ。そうだと思うわよ。あの土地は山に囲まれた平地。…完璧じゃない?」

 

 

「あのー、軍師さん達?話聞いてました?」

 

「あぁ、すみません。穂乃果。全く聞いてませんでした」

 

 

ここまできっぱり否定されると、逆に気持ちいいというものだ。

 

 

「えぇ…。聞いてなかったのぉ…?」

 

「はい。そう言っています」

 

「今日の海未ちゃんはサッパリしとるな」

 

「ごめんなさい、穂乃果、希。でもね、今回の策は自信大有りなの!!」

 

 

——ドヤチカが現れた!——

 

 

 

「こんなドヤ顔な絵里ち久々に見たで…」

 

 

 

「自分でいうのもなんだけど、今回の策は本当に仕上がりがいいわ。負けることはありえない!」

 

 

「真姫ちゃんはいつもどおりって感じね〜。いっつもふてぶてしいから」

 

「ちょっと!!それどういう意味よ!!」

 

「そのまんまですけど〜?何か問題でも?」

 

「大アリよ!!問題しかないじゃない!」

 

「はいはい、にこまきはそこまでにしいや?誰も百合営業なんて望んでへんから!」

 

 

「「誰も百合営業なんてしてないわよ!!」」

 

 

 

「えぇっと、それで?その軍師さん達が自信があるっていう策を説明してくれるかな?」

 

 

「よくぞ聞いてくれました!穂乃果!!」

 

海未が目を輝かせ、穂乃果の肩を掴んでぶんぶんと揺さぶる。

 

どうしちゃったんだろうか?

 

 

「あー、分かったから!海未ちゃん!!」

 

 

 

 

「それじゃあ説明していくわね…!」

 

 

「私達クールビューティーな軍師3人衆の…!」

 

 

 

 

 

「「とっておきを!!!」」

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?
とっておきですよ、とっておき!!楽しみだなぁー(棒
あと少しで上杉コラボも終了です。
楽しみにしていただけると幸いですねぇ?

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