戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜 作:pocky@
今日はサボった分とりかえしましたよ〜♪
内容はどうかは知りませんが…。
今回は残念ながらμ'sのみんなは出てきません…。ですが、出てこないのはこれが最後だと思うので、堪えてください(何を
因みに今回も謎ですので、謎解き頑張って下さい。
ということで、ごゆっくり。
しょーくんだよ!さん、有り難い感想ありがとうございました。
誰か分かりませんが、評価をしていただきました。ありがとうございました。
「それでは行ってくる」
「行ってらっしゃいませ。いい報告をお待ちしております」
「任せておけ」
「…いきましたな」
「ええ。完璧すぎて笑いがでますよ…」
「渋るかと思ったのだが…。快諾でしたなぁ」
「普通、当主自身で同盟を結びに行きませんよ…。やはりあのお方は根っからの大馬鹿者のようだ」
「…そうですな、宇佐美殿」
「さて…。計画を遂行しますか…直江殿?」
「ええ。毘沙門天もこれでおしまいだ」
「私達、家臣の勝ちです…」
これは、謙信が鹿嶋に向かった後の上杉家の話————
戦国ラブライブ! 第14幕 陰謀
「…謙信様を討ちましょう」
「「は?」」
それは唐突におこった。
宇佐美定満が主導となり、上杉謙信を討とうというのだ。
「皆さんも謙信様には頭を抱えているのでしょう…?違いますか?」
「確かにそうだが…。しかしなぁ…」
「討つ、となるとかなり話は別だ」
「実際、上杉をここまで大きくしたのは謙信様です故…」
しかし、その計画も最初はあまり評判は良くはなかった。渋る者が多く、ソレは難航するかに思えた。
「…謙信様には十分仕事をしてもらった。これからは私達家臣の時代だ。私は宇佐美殿の話に乗らせていただくぞ」
「これは、直江殿…。話が早い」
「直江殿…!?まさかお主が真っ先に寝返り計画にのってしまうとは…」
「皆さんは何故そんなに渋るのです?何か問題でもあるのですか?」
「何故って…。仮にも謀反だぞ?罪を犯すのは…」
「そうだな」
「ああ。罪人にはなりとうない」
家臣達は罪人になる事を恐れていたようだ。確かに、謀反を起こすというのはそんな簡単に出来ることではない。
「はははっ…。貴方達は馬鹿ですか?」
定満は見下すような表情をし、人差し指をこめかみ辺りに当ててそう言う。
「「何だと…!?」」
「罪人になりたくない…ですか?」
「あぁ、そうだ。進んで罪人になる奴の気が知れないね」
「なりたくないなら…。ならなきゃいいではありませんか」
「…は?」
「貴方達は世論というものを知っているか?」
「世論…?」
「そうです。私達家臣が全員寝返れば…。謙信の味方をする人はいますか…?」
この一言で、家臣達の目が変わった。
「…そうか!全員が寝返ってしまえば…!」
「誰かが罪に問われることはない!」
「…ようやくお気づきになられたようですね」
「それではもう一度お聞きします…。この計画、皆さんはやりますか?」
「「オォッ!!」」
上杉家家臣は、宇佐美定満のもと謙信討伐を目標に結束した。
「それでは、対毘沙門天の策を説明しましょう」
謙信が寝てしまった夜中に、その計画はこそこそと行われていた。
「まず…謙信を越後から出すために、高坂討伐の策というのを口実に謙信に鹿嶋城へ行ってもらいましょう。同盟を結んでほしいとか言ってね」
「…謙信様がそれを承諾するでしょうか?」
「五分五分でしょう。半分は運任せですが…。最悪無理矢理押し切りますよ」
「…そこは実力行使なんだな」
「謙信がいなくなった後、武田にその情報を流します…。上杉謙信が城にいない…と」
「…するとどうなるのだ?」
「攻めてくるに決まっているでしょう?この大きな機会を武田が逃すわけがない」
「…ってそれは大変ではないか」
「あぁ、確かに大変だなぁ…」
「武田が敵であれば」
「武田が…」
「敵であれば…?」
「どういうことだ?宇佐美殿。全く理解出来ぬのだが…」
「そのままの意味です。私達が、武田側につくのです」
「…何だって?」
「武田につく…というより、武田を利用する…といったところでしょうか?」
「…利用する?」
「ええ。武田と共に謙信を討ちます。そして、誰もいなくなった越後を私達で治める…。いかがでしょう?」
「いや、ちょっと待て。武田に越後は取られてしまうのではないか?」
「そのことなら心配はいりません。味方につく変わりに越後は我々によこせ、とでも武田に言いましょうか」
「武田がそんな話にのるわけがなかろう」
「いえ、十中八九のるでしょう。武田からしたら、上杉はどうしても滅ぼしたい相手…。今更領地とかそんなものはどうでもいいと思っているはずです」
「のらなかったらどうする?」
「…その時は一度武田につきましょうか。それで高坂辺りを利用して再び寝返り、武田を滅ぼす…。それの繰り返しでございましょう」
「…ここまで考えているとは」
「流石宇佐美殿だ」
「まぁ…それ位せねば、この計画は成功しませんからねぇ?」
定満は不気味に笑った。
「まこと怖いお方よ…」
「毘沙門天の泣き顔が楽しみですなぁ…」
ーーーーーーーーーーー
その後は皆様に見ていただいた通りだ。全てが定満の計画通り。武田もしっかり攻めてきて、毘沙門天討伐計画はは順調に…。順調すぎるほどに進んでいた。
「宇佐美よ、お主達に先鋒を任せるが…。良いか?」
「ええ。光栄にございます…。信玄様」
「まさか上杉家臣全員が寝返るとは…」
「…それくらい謙信には手を焼いていたんですよ。今日で謙信も終わりです」
「ああ、そうだな。頑張ってくれ、宇佐美よ」
「承知」
「宇佐美殿!しっかり頼むぞ。敵が少ないとはいえ、相手は一応謙信様だからな」
「ええ。分かっております」
「これが軍神の最期か…」
「そうですねぇ…」
「宇佐美殿、顔が不気味だぞ?」
「ははっ!いつものことでしょう?…楽しすぎて仕方がないのですよ。直江殿」
「お主が楽しいとは…。珍しいこともあるものだな」
「それでは行ってきましょうか」
「しっかりな」
「勿論…。ふふっ…」
(宇佐美ってこんなに気持ち悪かったか?長年一緒にいるが…。こんな宇佐美を見るのは初めてだ…)
そう、この時の宇佐美は長年の親友でも気持ち悪いと思うほど、凄い表情をしていたのだ。
「皆さん、準備はいいですか?」
「「オォッ!!!」」
定満は刀を抜き、振りかざして叫んだ。
「敵は春日山城にあり!!!」
謎解きお疲れ様でした。
いやー、やっちまいましたね。あの有名な台詞をこんな変な形で使ってしまった…。
とまぁ、史実通りにはこの話は展開していませんので、ご注意下さい。
謙信は本当に終わってしまうのか? 次回もお楽しみに。