戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

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2日サボらせていただきました、ええ。
待っていた人はいないはずですので、大丈夫かと(←

仮にお待ちになられていた方がいるのであれば、申し訳ありませんでした…。

今回は久しぶりにμ'sのみんなが登場!
やったぜ。




第13幕 討伐

 

 

 

「さて…。上杉討伐の策を考えたいわけだけど…」

 

「どうする?みんなに集まってもらう?」

 

「軍師としては不本意ですが…。そちらの方が良い策が出ることも多いですし…」

 

 

「それじゃあ集まってもらいましょうか」

 

 

 

 

戦国ラブライブ! 第13幕 討伐

 

 

 

謙信が弥太郎と奇跡的…な対面をしていた頃、鹿嶋城では上杉討伐の計画が始動しようとしていた。

 

 

 

 

「…上杉さんを倒すの?」

 

 

「はい。今の状態ですと、上杉が攻めてくるのは確実でしょう」

 

「だから用意周到…ってことで、今から策を考えてしまおうってわけ」

 

穂乃果、そして家臣達は軍師達の呼びかけにより、大広間に集められていた。

 

 

「大方、上杉側は計画が崩れて少しは動揺があるはず…。そこをつくわ」

 

「計画って…?」

 

「あぁ、穂乃果は知らなかったわね…」

 

「まあ、計画って言うてもうちらが勝手に推測しただけやねんけどな?」

 

「上杉は高坂討伐の策として、同盟を結びにきたのではないかって私たちで話していたの」

 

「上杉側からしたら、高坂と同盟を結ぶことへのメリットは全くありませんからね」

 

「同盟を結んで、高坂が戦をするってなったら、援軍を出すふりをして背後から攻めてくるつもりなんじゃない?」

 

「へぇ…。上杉さんも凄いこと考えるんだね」

 

戦国時代とはそういうものですからね。

 

 

「それで…。対上杉の策を考えようってわけだけど…」

 

 

 

 

「でもさ…」

 

 

 

 

絵里が本題に入ろうとするが、穂乃果が割ってはいった。

 

「…?どうかしました、穂乃果?」

 

「…謙信さんは本当にそんなこと考えていたのかな?」

 

「「は?」」

 

家臣達は一斉に聞き返した。まあ無理もないだろう。

 

「いや、だからね?穂乃果、直接話してたわけだけど…。そんな裏があるようには思えなかったんだよね」

 

 

「いや、それはそうでしょ。裏があるってバレたら終わりだもの。それ位普通よ」

 

「そうじゃなくて!何か…」

 

「何か…?」

 

 

 

「何かに悩んでるみたいだったの」

 

 

 

「悩んでるですって?あの上杉が?」

 

「うん。勘違いかもしれないけど…」

 

「…一体どういうことですか?」

 

「いや、目がね…?」

 

 

「「目??」」

 

 

 

 

 

「目が…そういうんじゃなかった…」

 

 

 

 

 

 

 

「具体性がゼロですね」

 

「ええ。ちょっと私には理解出来ないわ」

 

「意味ワカンナイ…」

 

「えぇ!!?」

 

「うーんとね?穂乃果ちゃん?」

 

「目…。スピリチュアルやね」

 

 

家臣達は皆ピンときていない模様。というか普通に考えて、あんな説明でピンと来る人はまずいないだろう。

 

 

「みんな酷い…」

 

「いや、それはそうでしょ。謎なんだもの」

 

「でも、何かあるのかも…?」

 

「そうですね。目は口ほどに物を言うともいいますし」

 

「現場にしか分からない何かってやつやんね」

 

「…どちらにしろ、上杉は天下を獲るためには遅かれ早かれ倒さなければならない相手。上杉に裏がないとしても、戦はするわよ」

 

「そうね。エリーの言う通りよ。やるしかないわ」

 

「そうだね…。やらなきゃやられるんだもんね、この時代は…」

 

「それじゃ…策をたてるけど、何かいい案がある人は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「申し上げます!」

 

 

 

 

 

 

再び、絵里が本題に入ろうとすると邪魔がはいる。

 

 

「…何なのよ。もう…」

 

「どうかしたの?」

 

「星空軍より伝令!」

 

「凛達から…?」

 

 

 

「武田信玄が……!!!」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

「謙信様…。やはり辛かったのではないですか…」

 

「…」

 

謙信はその涙を拭う。

 

「…仕方なかろう。私はお主には分からぬ物を背負っているのだからな」

 

「…しかしながら、すべて1人で背負ってしまうのは、謙信様の悪い癖にございますよ?」

 

「…」

 

「まぁ、良き相談相手を貴方は手放してしまった故、仕方のないことでしょうが」

 

「嫌味か?」

 

「そりゃあもちろん。上杉の側近からそこら辺の農民になってしまった人の身にもなって下さいよ」

 

「ははは…。悪い事をしたな」

 

「本当ですよ…。全く」

 

弥太郎は1つため息をついた。

 

「…私はもう戻らねばならぬ。失礼するぞ」

 

「それじゃあ1つ言っておきます」

 

「…?」

 

「貴方との勝負に勝ちました故、謙信様は聞く以外の選択肢はありませんよ?」

 

「分かったから早う喋れ。…急いでいるのだ」

 

弥太郎はその身体には似つかないような優しい笑顔で、謙信に言った。

 

 

 

「拙者は、いつまでも待っております…。謙信様が夢見ていた時代が来ることを。そして、謙信様が拙者の事を再び側近として置いてくれることを…」

 

 

 

「農民の分際で何を言うか」

 

「…謙信様。口が悪くなられましたな」

 

「…冗談だ。感謝するぞ、弥太郎」

 

「ええ。見返り、期待しております」

 

「たわけ!お主ももう少し言葉を慎め」

 

「はははっ!いつもの謙信様に戻られたようで。何よりでございます」

 

「…失礼する」

 

「…はい。道中お気をつけて」

 

 

 

弥太郎と謙信が感動的…な別れをし、謙信がその場から去ろうとした時だった。

 

前方より、1人の上杉の家臣が駆けてくる。

 

 

 

「あぁ…!!謙信様!!早く越後にお戻り下さい!!」

 

 

「何事だ…。誰か謀反でも起こしたか?」

 

 

「…どうかされたのですか?」

 

 

「知らぬ」

 

 

「大変なのでございます…!!」

 

 

その家臣は物凄い血相でそう叫ぶ。

 

その顔を見た謙信もただ事ではないと察する。

 

 

「…何だ。早う申せ」

 

 

 

「武田信玄が……!!!」

 

 

「「信玄が…?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「上杉領へ約25000の軍勢で攻めてまいりましたぁぁぁぁぁあ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





お疲れ様でした。

また出ました、武田信玄。この話ではすっかり悪役として定着してしまいましたねぇ…。

ちょっと今回はあんまり良くなかったかな?何かいい感じに仕上がったとは思えず…。

…次回もよろしくお願いします。


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