戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜   作:pocky@

16 / 82

ギリギリセーフ…。間に合いました…。
これはやらなければならないなと思ってやってやりましたよ。

…戦国関係ないけどいいよね?

それでは、どうぞごゆっくり。




番外編 祝賀〜蒼海〜

 

 

今日は3月15日。

 

 

 

 

 

 

皆さんは何の日だか分かりますか…?

 

 

 

 

 

 

 

そう、この日は———

 

 

 

 

 

 

 

「海未ちゃん!お誕生日おめでとう!!」

 

 

 

 

 

戦国ラブライブ 番外編 祝賀〜蒼海〜

 

 

 

 

 

「ありがとうございます、穂乃果」

 

「はい、これ!プレゼント!」

 

「…ぷれぜんと?」

 

「うん!誕生日にはプレゼントをするんだよ!」

 

「えぇっと…。そういう習わしがあるのですか?」

 

「うーん…。習わしかどうかは分からないけど、とりあえず誕生日にはプレゼントをあげるの!」

 

「はぁ…。それで、これがプレゼント…なのですね?」

 

「うん!」

 

穂乃果が海未に渡した物は、白い布に包まれた謎の物体だった。

 

「…これは?」

 

 

「お饅頭だよ!」

 

 

 

「お饅頭…!?」

 

 

 

「お饅頭」という単語を耳にした海未は白い布をすぐさま取りにかかった。

 

 

 

海未はお饅頭が大好きなのである。

 

 

 

 

お饅頭軍師だ。

 

 

 

 

「こ、これは…!!」

 

「そう…!!穂乃果特性の…!!」

 

ピカァァァア…!!海未が開いた布の中からは眩しいばかりの光が放たれる。

 

 

 

…とまぁ、漫画ならば書くのであろう。

 

 

 

 

 

 

しかし、その中のモノとは光が溢れるどころか、何か饅頭とは異質の物だった。

 

 

 

 

 

「何ですか?これ」

 

 

 

「おまんじゅ…ってあれ?」

 

 

「これが、お饅頭なのですか?」

 

 

「…あはは。ちょっと失敗しちゃった」

 

 

その饅頭は、形はぐちゃぐちゃであんこは饅頭の各地から溢れ出ている。

 

これは饅頭というには少し無理があるレベルだった。

 

 

 

 

—というか和菓子屋の娘はいずこへ?

 

 

 

 

 

 

「…嫌だった?」

 

 

「…」

 

 

海未はただ手の中にあるソレを見つめていた。

 

 

「ごめんね…?もう少し上手く出来たのを渡したかったんだけど…」

 

 

「…いえ、とても美味しそうです」

 

 

「…え?」

 

 

海未は饅頭を口に運ぶ。そして、ゆっくりと味わう様に顎を動かす。

 

 

「…」

 

 

ゴクリと音を立てた海未の喉。

 

 

「…どう?」

 

 

海未は穂乃果の問いかけに答える様に笑顔を見せ、余った饅頭を口に運ぶ。

 

 

 

 

「…ご馳走様でした」

 

「…」

 

「穂乃果…。とても美味しかったですよ」

 

「本当?」

 

「…私が嘘をついた事がありますか?」

 

そう言って、海未は穂乃果に優しく微笑む。

 

 

「最高のお饅頭でした。今まで食べたお饅頭の中で一番美味しかったです」

 

 

「でも形が…」

 

 

「形なんでどうでもいいんです!…まぁかなり衝撃的な形でしたけど…」

 

「ほらぁ!やっぱり汚いって思ってたんじゃん!!」

 

「しかし、形よりも大切な…。いえ、一番大事な物は入っていたと思いますよ?」

 

 

「…?」

 

 

 

 

 

「穂乃果の愛情が」

 

 

 

 

 

 

うわぁ、出ました、イケメン。

 

 

 

惚れてまうやろぉぉぉお!!…と叫ばせて下さい。

 

 

 

「なななっ!?」

 

 

「…?何かおかしなこと言いました?」

 

 

「…たまにそういうこと平気で言うからタラシなんだよ、海未ちゃんは」

 

 

「えぇ!?何でそうなるのです!?」

 

 

「…でも、ありがとう!海未ちゃん!」

 

 

そう言って、穂乃果は海未に飛びついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「愛情がね」

 

 

「止めてくださいっ!!」

 

 

「一番大事な物は入っていたと思いますよ?」

 

 

「ですから!!」

 

 

「「穂乃果の愛情が」」

 

 

海未は顔を赤くして、崩れ落ちた。

 

 

「いや〜、本当海未ちゃんはさすがやね〜♪」

 

「愛情とか普通に言えるあたりが凄いわね」

 

「海未ちゃんかっこいいにゃ〜!」

 

 

「はいはい、お遊びはそこまで!今日は海未の誕生日のお祝いよ?それなのに主役をそんなにいじってどうするの」

 

 

そう、ここは海未の誕生日パーティーの席。先程の穂乃果とのやり取りを希が見ていたらしく、例のごとく海未をいじって遊んでいたのだ。

 

 

「よいしょっと…」

 

「ことり?…って凄いわね、それ」

 

「うん!海未ちゃんの誕生日だから頑張っちゃいました♪」

 

「…頑張りすぎよ。どうやって食べるのよ!これ!!」

 

ことりが作ったものとは、縦約1メートル30センチ、横約50センチ程の巨大なチーズケーキだった。

 

 

 

でかすぎる。

 

 

 

 

 

 

そのパーティーを見渡してみると、あちこちにご馳走が。肉に始まり、野菜はもちろん、魚にマカロン。

 

これは全てことりが用意したものだという。

 

お見それしました。

 

 

 

 

 

「みんな〜!ジュース渡ったー?」

 

「「はーい!」」

 

「今日の飲み物はね!東京の花陽ちゃんが作った果物をミックスした特性ジュースだよ!」

 

「わざわざ花陽が送ってくれたの。みんな、感謝して飲みましょう」

 

 

花陽は稲作の他に、果物も栽培している。

城作りの合間合間に農業をしているという。

 

 

 

「じゃあみんな!コップを持って!」

 

その合図で皆がコップを持つ。

 

「それじゃあいくよ!」

 

 

 

「海未ちゃん!!」

 

 

 

 

「「お誕生日おめでとう!!」」

 

 

 

 

 

 

 




お疲れ様でした。
3/15といえば!海未ちゃんですよね!
ってことで流れで書いたのですが…。無茶苦茶なところもあると思いますが、見なかったことにして下さいませ。

海未ちゃんお誕生日おめでとう!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。