戦国ラブライブ! 〜みんなで作る戦国時代〜 作:pocky@
今回は全くラブライブ!のキャラクターは出演しません。
謙信オンリーとなっております。
しかしながら、この回は今後の展開にどうしても必要なものですので、ご了承下さい。
今回は史上最強の駄作になっております。
作者自身も何を書いてるのか意味不明です♪
それでもよい方は、どうぞごゆっくり謎解きをしていって下さいませ。
しょーくんだよ!さん、感想ありがとうございました。
「景虎様、新・上杉家の当主としての挨拶と、意気込みを」
春日山城・大広間では、上杉家第6代当主となった上杉景虎(後の謙信)の挨拶が行われていた。重鎮達が勢揃いし、それはもう凄い雰囲気である。
「えー…。この度、上杉家第6代当主となりました上杉景虎にございます」
あちこちから拍手が沸き起こる。
「この上杉景虎、上杉家を更に大きくすると共に、天下統一を目指して日々精進していく所存でございます。そして…」
謙信は1つ咳払いをし、城全体に響き渡るような大きな声でこう宣言した。
「戦のない世を私が作ってご覧にいれましょう!!!」
戦国ラブライブ! 第十幕 過去
「景虎様…いえ、殿。素晴らしい挨拶にございました」
挨拶を終えた謙信は、散歩しようと側近の鬼小島弥太郎を連れて城下町へ繰り出していた。
「そうか?それならば良かった」
「戦のない世を作ろうとは…。さすが景虎様にございます」
「私の夢だからな。戦のない世界を見ることは。…弥太郎、お主はついてきてくれるか?」
「勿論にございます。この鬼小島弥太郎、どこまでも景虎様についていきまするぞ!」
「それは良かった。これからもよろしく頼むぞ」
「殿に手出しをしようとする者、拙者が捻り潰して見せます故、どうぞご安心を」
この弥太郎は筋肉ゴリラとしても有名な武将であり、武田の猛犬を片手で絞め殺したという武勇伝もある最強のボディーガードなのである。
ーーーーーーーー
その頃、大広間には上杉家の家臣達が集まり、ちょっとした会議が開かれていた。
「…さて。景虎様が殿になったわけだが…」
「まさかあんな馬鹿げたことを申されるとは…」
「全く…。期待していただけ失望したわ」
「戦のない世を作る…。無謀にもほどがある」
そう、その会議とは謙信が掲げた「戦のない世を作る」という目標についてだった。
表向きではその考えに賛同した家臣達であったが、裏ではほとんどの家臣…というか側近の弥太郎を除いた全ての家臣が反対派であった。
「いかがする…?」
「知らぬ。上杉はもうお終いじゃ」
「天下統一でも難しいというのに…」
「更に戦のない世を目指すとは。まことに変なお方だ」
「とりあえず、今の殿についていってみましょう…。それが適策であろう」
家臣達は表向きでは今の謙信に従うことにしたのであった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「戦のない世を作る」というものを掲げた謙信率いる上杉家。
その後6年間は大きな戦もなく、今の目標のままでも問題はないかと思われた。
しかし、家臣達は我慢の限界だったのであろう、この平和ボケした上杉家を変える為に行動にでた。
「…私達はよく我慢しました。今ここで行動を起こしても何も問題はないかと」
「左様。全家臣、そう思っていることであろう」
「謙信様を交え、会議を開きます」
「…殿。戦のない世を作る、という目標のもと、6年間やって参りましたが…」
「あぁ。今も特に戦はなく、平和でよいではないか」
「…天下統一の目標はいずこへ?」
「…私は自ら戦を仕掛けようとは思わぬ。戦のない世を作るといっている者が戦ばかりしていてはいかぬだろう?」
「…それではお聞きしますが、殿は戦をせず、かようにして戦のない世を作るおつもりで?」
「それは…」
その質問は謙信が穂乃果にしたものとほぼ同じ内容だった。
「分からぬではありませんか…。それならばいい加減止めに致しませぬか…?」
「それは出来ぬ。戦のない世とは私の夢だからな」
「乱世では夢や理想は塵と同じ」
「…何だと?」
「そのままの意味です。この乱世、生き抜く為には夢など追っている暇はないのですよ…?」
「私の夢が塵だというのか!?」
「…ええ。殿の夢は塵と同じなのです」
定満はきっぱりと言い切った。
「…」
「今、上杉はそんな夢を追っている程余裕はありませぬ。隣国に戦を仕掛け、勝ち残っていくのが我々の役目にございます」
「…知らぬわ。上杉の目標はあくまで戦のない世を作ること…。それ以外は認めん」
謙信はそう吐き捨て、大広間を後にした。
どれだけわがままな当主だったのであろうか。
「謙信様…」
「仕方ありませんね、宇佐美殿」
「最終手段にうって出ましょうか」
翌日、謙信は騒々しい叫び声により目を覚ました。
「…様!!謙信様!!」
「…?いかがしたのだ…。朝から騒々しい…」
「直江景綱が謀反を!!!」
「…何だと?」
この時、謙信の思考は停止していた。
「早くお逃げ下され!!早く!!」
謙信は弥太郎に言われるがまま、部屋を出て逃げようとした。
ふすまに手をかけ、乱暴に開け放つ。
しかし、退路があるべきその場所は1つの障害物によって封鎖されていた。
「宇佐美…!!」
「どこへ行かれるのです?…殿にはここに居てもらわねば」
「邪魔だ!!今すぐそこをどけ!!」
「それは無理な願いです。なんせ私は…。いえ、私を含め、鬼小島殿以外の家臣は皆、直江軍についているのですからね」
謙信は驚愕の表情を浮かべ、全身の力が抜けたようにふらふらのその場にへたり込む。
「これが私達家臣の答えですよ…?」
へたり込んだ謙信を見下し、蔑むような声で言う。
「家臣もまともにまとめられないような人が、戦のない世界を作ろうなんて語るとは…」
「非常に滑稽な話ですね…?謙信様?」
この言葉は謙信の決心を打ち砕くには十分すぎるものだった。
その後、この謀反は家臣達が謙信を変える為に行われた芝居であったことが分かり、謙信から特に刑罰は与えられなかった。
しかし、「謙信に夢を捨ててはならん」と最後まで言い続けた一番の側近・弥太郎が謙信の命令により上杉家から追放されることになった。
それも、全ては謙信が変わってしまったからなのであろう。
そして謙信は百戦百勝・常勝上杉を掲げ、その目標に恥じない様な戦を幾度と展開。
これにより、上杉の名は全国へ広まることとなった。
我は毘沙門天。
常勝上杉を率いる
——軍神なり——
謎解きお疲れ様でした。
意味不明すぎて目は回ってませんか?無事ですか?
…次回は今回の分を挽回できるように頑張りますので、これからも宜しくお願い致します。