箱庭物語「バグだらけの世界で…」   作:青空 優成

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どうも、青空です、
高校生活にも慣れ、ようやく続きを出せました

…気が早いですが早く次回を投稿したくてウズウズしてますw


ハイラルへの帰路2

…コケッコッコーォオー……

 

ん?

 

スティーブ「あ…朝か」

 

ここ数日ろくに寝てなかったからな…さらにブタマスクとかいう豚野郎との連戦で俺らは体力を消耗してた…

 

姫には「ハイラルへ戻れば安全に寝れますから急ぎましょう!」と言われたが、無理だよハイラル遠いもん、安全よりも眠気をとった俺ら……ん?

 

スティーブ「姫??…エスメラルダぁ?」

 

よく見ると地面に川の字で寝てた姫と俺らのところに姫の姿はなかった

 

スティーブ「あ…あれ…?」

 

目を擦りもう一度確認…

 

いない

 

スティーブ「…」

 

ガバッと飛び起きる

 

スティーブ「ちょ、ええ?はぁ??!アレックス起き……」

 

エスメラルダ「あ、おはようございますスティーブ。」

 

スティーブ「…姫、、、」

 

姫はすぐ近くの河原?的なところにいた…

 

エスメラルダ「疲れはとれました?」

 

俺は姫の近くに移動し、座る

 

スティーブ「おかげさまで…姫は?」

 

エスメラルダ「私はただ囚われていただけですし、戦ってなんかないので疲労はそこまで…」

 

スティーブ「そっか」

 

エスメラルダ「と、そんなことより、今日こそはハイラルへ帰りましょう!」

 

スティーブ「わ、分かってるよ」

 

地面で寝たってのが屈辱なのか?姫とかそういう系のってなんだがプライド高そうだな。

 

スティーブ「んじゃアレックスを起こすか」

 

スティーブ「おーい?」

 

スティーブ「アレックス〜??起きろ〜」

 

アレックス「Zzzzz」

 

スティーブ「起きろって。」

 

身体を揺さぶってみる、

 

起きない

 

スティーブ「ったく」

 

顔をペチペチ叩いてみる

 

起きない

 

スティーブ「しょうがないこうなったら奥の手だな」

 

スティーブ「起き」

 

タイガ「ろ、アレックス!」

 

俺がアレックスの顔を殴るよりも一瞬早くタイガに先を越されアレックスの顔を往復ビンタする

 

パパパパパパパパパパパパ…

 

アレックス「ぐふぇぉっ……」

 

スティーブ「おい、アレックス…平気か?」

 

スティーブ「おい!なにしてんだよタイガっ!おまえ、最低だな!アレックスの顔を殴るなんて…!」

 

アレックス「…うう……本当…最低だよ…って…スティーブ、君も前僕のこと叩いたよねぇっ!!」

 

スティーブ「いや、その説はどうも…笑」

 

タイガ「いや、なんか本当すまん…、」

 

スティーブ「先越して殴りやがって」

 

アレックス「え?それはどういう意味かな?」

 

タイガ「こいつも殴ろうとしてた」

 

アレックス「ん?」

 

スティーブ「…あ、いや、えとー…」

 

アレックス「おおおオォイッ!!!どっちもどっちじゃねぇえかぁッッ!」

 

スティーブ「いや、本当ごめん…」

 

エスメラルダ「あの…もう行きませんか?」

 

はっ!そうだった、そうだった…本来の目的忘れてたよまじでw…この姫、エスメラルダをハイラルの王まで届けねば…

 

スティーブ「んーっじゃとりあえず支度して、ハイラルへ姫を届けて……王から沢山御礼を…ムフフ」

 

アレックス「おーい、スティーブ顔がゲスいぞー」

 

スティーブ「顔がゲスい??何言ってんだアレックス

 

 

マイクラには顔のエモーションなんてあるわけないだろ?まだ寝ぼけてんのか?叩いてやろうか?」

 

アレックス寝ぼけてんのか?ここはマイクラ、顔の表情なんてあるわけない、そんな仕様実装されてたっけ??いやアプデは来てないから実装されてないはずだ

 

アレックス「いやいや、自分の顔見てみなって!ゲスいから!!あと叩いてやろうか?の時になんか嬉しそうだったから!!」

 

スティーブ「嬉しそーなんかじゃないしー」

 

タイガ「棒読みすぎだろ」

 

んー、自分の顔を確かめるったってな、この世界には鏡なんかないし…確かめようがないな

 

スティーブ「まぁ、アレックスの言ってることだしきっと顔の表情が追加されたんだろーな、いや、違うな、そーゆーバグだろーな」

 

タイガ「だろーな」

 

っと、話がずれた…さっさと姫を届けないと

 

スティーブ「んじゃ、出発しますか」

 

エスメラルダ「ええ、よろしくお願いします」

 

………

 

……

 

 

……1時間後……

 

スティーブ「ふぅ、よーやく見えたなあ、懐かしきハイラル!」

 

エスメラルダ「ええ…こんなに自分の足で歩いたのは初めてで、少し疲れました」

 

アレックス「もうすぐですからね、姫!」

 

きっと姫は今まで歩き、じゃなくてなんか乗り物(?)この世界にあるのかは分からないけどそういうので移動してたんだろうな

 

スティーブ「俺も一回でいいから王とか呼ばれてみたいし王になってみたいな」

 

そんな事を呟きながら歩く

 

アレックス「スティーブ王wwww」

 

スティーブ「あ、やっぱりスティーブでいいですはい」

 

タイガ「スティーブ王とかwwww」

 

スティーブ「スティーブで良いって言ってんだろが!」

 

エスメラルダ「ふふふ」

 

姫が笑う、え、今の何が面白かった?俺が王って呼ばれてんのそんなに面白いか?(怒)

 

スティーブ「あ?」

 

エスメラルダ「いえ、その、なんか良いなって思いました」

 

アレックス「ん?」

 

エスメラルダ「なんかそうやって言い合えるのも良い関係だと思いますし、なにより楽しそうで…私にはそういうことできる人がいませんので…」

 

スティーブ「……」

 

タイガ「…」

 

アレックス「…んー」

 

アレックス「えと、僕たちで良ければ…」

 

エスメラルダ「え?」

 

エスメラルダ「良いんですか?」

 

スティーブ「っー…まぁ確かに1人って1番辛いもんな、俺たちで良かったら!」

 

タイガ「…ああ」

 

エスメラルダの顔から一筋の涙が流れる

 

エスメラルダ「嬉しいです…ありがとう、、ございます、皆さん」

 

ふっ、と俺は笑う

 

スティーブ「さ、着いたぞ」

 

エスメラルダ「…本当に、着いたんですね、…うう、」

 

スティーブ「おま、泣きすぎだろ」

 

ポロポロ、とお上品に泣くエスメラルダ、やっぱこいつ姫だ

 

スティーブ「あ、懐かしい門番さんだ、軽いんだよなこの門番w性格的に」

 

案の定一目見てすぐ中に入れてくれた、俺らのこと覚えてたんかな??あ、違う、姫がいるからだコレ

 

スティーブ「よーし、着いたなあ」

 

エスメラルダ「ありがとうございます!」

 

タイガ「良いってー」

 

アレックス「うん」

 

スティーブ「んで、とりあえず王の城に行くか」

 

エスメラルダ「ええ」

 

 

……

 

城に着いた、相変わらずデカイなあ、なんて思いながら門の中に入る、なんですぐ入れたかって?姫がいるからに決まってるじゃないか、

 

スティーブ「んで、王ってのはどこにいんだっけ?前はなんかテキトーに歩いてたら会えたんだよな」

 

アレックス「そうだったね」

 

エスメラルダ「父はいつも王室に居ますよ」

 

スティーブ「王室か、んでどこに王室はあるの?広すぎて分からないんだけど」

 

エスメラルダ「着いてきてください!」

 

スティーブ「うい」

 

言われるがままエスメラルダの後をついていく、にしても広いなーこんな家欲しいなー…ん?あれ?ここマイクラだよね、そういや家作れるんだっけ、東の村の家は仮の家でしかも村長の家だし…この際家建てるか!!あ…駄目だ、俺建築センスのステータスが0だから豆腐しか作れん、アレックスに作ってもらうか

 

エスメラルダ「着きましたよ」

 

とりあえずこの件はまた後でだな

 

コンコン、とエスメラルダが扉を叩く

 

エスメラルダ「お父様…?」

 

と、エスメラルダが訪ねた瞬間!

 

王「エスメラルダかッ!?!来るなッ!!」

 

王が叫ぶ

 

スティーブ「っ!??」

 

アレックス「え?え??どゆこと?」

 

エスメラルダ「お、お父様っ?」

 

敵A「ん?姫の声か?」

 

見知らぬ声が王室から聞こえてくる

 

スティーブ「ん?誰?」

 

エスメラルダ「き、聞いたことない声です」

 

敵A「あいつらもいるようだな」

 

スティーブ「ん?あいつらって…俺らのことか?」

 

王「お主ら!頼む!娘を守ってくれ!」

 

スティーブ「…分かった」

 

敵B「外にいるじゃねぇか…姫は、さらにあいつらもな」

 

スティーブ「こっちに来そうだな…」

 

アレックス「うん、それに王に何が起こってるかも分からないし…ここは」

 

スティーブ「ああ、入るぞ」

 

ドアノブに手をかけ、思いっきり開く

 

バタン

 

スティーブ「エスメラルダは俺のそばにいろ」

 

中にいた敵Aは王の首に剣を突き出している

 

アレックス「王ッ」

 

敵B「おやおや、まさかお前らから入ってくるとわな」

 

敵A「くくく、お前らそっから動くなよ、動いた瞬間王の首がはねるぜ」

 

スティーブ「なっ」

 

くそ、王をなんとか助け出せれば良いと思ったんだが動けねぇ…

 

敵B「動くなよー」

 

敵Bが俺らの方へ歩み寄ってくる

 

スティーブ「アレックス…」

 

小声で囁くように言う

 

アレックス「?」

 

スティーブ「俺はもう腕は平気だ、気にすんな、それよりお前、瞬殺切り…出来るか?」

 

アレックス「う、うん」

 

よし、と俺は頷く

 

敵Bは既に剣を抜いているようだ

 

アレックス「じゃ…、行くよ…」

 

スティーブ「おう、頼んだっ!」

 

敵B「何をこそこそ喋ってやが」

 

アレックス「瞬殺斬りいいいいい!!!」

 

バビュンッと床を蹴り敵Bの剣を弾きそのまま押し倒す、そのままの勢いで敵Aへと向かい、Aの腹部分を少し剣で抉る

 

敵A「うぐっ、お前、動いたなっ!!」

 

敵Aは剣を振り上げ王の首をはねようとする…がアレックスの剣筋によりそれは止められAもアレックスの方へ体を向け、

 

敵A「へっ、俺と剣勝負か??お前絶対勝てねぇぞ」

 

アレックス「そーゆーっのは勝ってからでいいから!!」

 

ガキーン、ガキーンガキーン、剣と剣がぶつかり合う、両者ともに引かない、

 

敵A「っぜぇな!」

 

アレックス「ぬん!ぬんっ!!」

 

ガキーーン、ガキガキガキ…

 

Aが大振りで剣を振る、それを受け止め…ないアレックス、華麗に避ける、そして大振りに振ったからか隙ができる、それを見逃さないアレックス…隙だらけの胸位部分に思いっきり剣を斬りつける

 

敵A「っぐぬ」

 

Aの口から血が飛ぶ

 

王「…な、お主」

 

王、呆然としてる、そりゃそうかアレックスどっからどう見てもこういうの弱そうだもん、それがまさかって感じなんだろーな

 

アレックス「な、お前絶対勝てねぇぞ…ってこの状況でもっかい言える?そういうのは勝ってから言った方が後悔しないよ?」

 

アレックス「君、僕には絶対勝てないよ」

 

バタリ、と床に倒れる敵A

 

さっきアレックスが押し倒したBは俺が上から押さえつけてるから何もできない

 

とりあえず俺は無差別に人を傷つけたくはないんだけど…この状況、気絶させないとマズイよな、んじゃこいつには悪いけど

 

ぼかっ

 

敵B「ぐへぇ」

 

よしおーけー、頭を殴ったら気絶した

 

王「お主ら、娘のことといい私のことといい…重ね重ねありがとうな」

 

スティーブ「別にいいって」

 

アレックス「ふぅ…」

 

王「いや、改めて言わせて欲しい…本当にありがとうな!」

 

かくして2人は予想外の出来事に巻き込まれはしたものの無事エスメラルダを王へ届けること、エスメラルダを救うこと、を達成した…

 

そして、2人はこの後、王からとある御礼、

 

とある驚愕の事実を教えられるのだが…それは…次回へと続く

 




少し長くなってしまいましたね…
本当は次回の分も今回へとまとめたかったのですが
文字数の関係上こんな中途半端で終わりました
すいませんm(__)m
あー、早く次回が書きたいっw

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