箱庭物語「バグだらけの世界で…」   作:青空 優成

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前書き始まります
やべー…5,000文字も書いちまった、疲れた(T ^ T)
今回は楽しい楽しい戦闘ですぞ!!(^O^)/
ん〜…豚ってタイトル笑
15日目始まるよー
前書き終わります。





西の都ハイラルを出発してから数分…アレックスとスティーブはピッグゴヤという場所に向かい歩いていた…王が言うにはすぐ近く…!とのことだったが歩き始めて10分ほど経つがまだ建物なんかは見えない…走っていかないとエスメラルダ姫はヤバイのかもしれないが歩きたくない…(人の命が懸かっているのに)もう2日、3日も寝てないのだ…眠たくてしょうがない…エスメラルダ姫が死ぬって?俺らが死にそうだよ!

 

スティーブ: …眠ぃ

 

アレックス: …本当

 

スティーブ: あー…。

 

歩く速度がだんだん遅くなる……、視界がブレる…、おおぉヤバイな……ん?

 

スティーブ:なぁ視界がブレるって機能無いよな?バグかこれも…

 

アレックス: うん…多分ね…

 

スティーブ: なぁアレックス…その剣で俺の腕刺してくれないかー?

 

アレックス: 自虐行為好きだっけ?

 

スティーブ: ちげーよ…眠気を吹き飛ばすためにだよ

 

アレックス: ん…分かった

 

アレックスが剣を手にし…俺の腕を刺す

 

スティーブ: …ァ!!!!!?

 

アレックス: えっ!!?

 

スティーブ: グァアア…!!!痛ってぇえええ

 

スティーブ: ん…ああああ!!…あ、あれ…ひ、左手が動かねぇえ!!

 

アレックス: もしかして……もしかしたら…

 

アレックス: ボブのバグのせいで!なんか人間っぽくなってきてるかもしれない!!

 

スティーブ: ど、ドユコトだ?

 

アレックス: 簡単に言えば、もう体力ゲージはちょっと意味なくなってきてるってこと

 

スティーブ: え?

 

アレックス: 今アレックスの腕刺したら普通なら2個体力ゲージ減るはずなのに、3個減ったんだよ。だからもしかしたらだけど、頭とかを矢で刺されたり、首を剣で斬られたりしたら……

 

スティーブ: したら?

 

アレックス: 即死だよ!!

 

スティーブ: っあぁぁあ!?

 

アレックス: 現にスティーブの腕は動かないんでしょ?ってことは人間っぽくなってきてる…!だから!!やばいよ、ボブを早く倒さないとどんどん僕らにとっては不利になる!

 

スティーブ: くそっ!!!動け、動け!!!

 

左手を頑張って動かそうとする…無理だ、動かねぇ

 

スティーブ: あああ…どうしたら…良いんだよ

 

アレックス: 人間界なら包帯とか傷薬とかで治すんだけど…まだこの世界には無いと思うから…

 

スティーブ: ああああ!!!治らねぇのか!?

 

アレックス: 多分…少し経たないとこの世界も対応できないと思う

 

スティーブ: なら…左手無しでエスメラルダ姫は助けないといけないのか

 

アレックス: 僕のせいだ…僕が刺したから…

 

スティーブ: 何言ってやがる、刺せって頼んだの俺だからお前は悪くない!

 

スティーブ: と、そんなことより!行くぞ…!

 

…10分後

 

スティーブ: ここか

 

アレックス: …

 

スティーブ: おい、お前は悪くねーんだから元気出せよ!!な?

 

アレックス: …

 

スティーブ: おい!

 

アレックス: …分かった

 

スティーブ: よし!!

 

スティーブ: んじゃとりあえずこの通りに行くか!

 

ピッグゴヤに着いた2人は建物が多く立ち並ぶ通りを歩くことにした

 

スティーブ: でもモンスター居なくねーか?

 

アレックス: そうだね!!だから楽かもしれない

 

と、その時だった

 

パーーーーーーン

 

スティーブ: !!!?

 

スティーブ: 何の音だ!?

 

アレックス: 音がしたのはあっちだ!行こう!

 

スティーブ: (…何だ今の…銃声?くそっ、左手が使えないせいで思うように動けねぇ!!!今のがエスメラルダだったら…!!!っとフラグ立てちまった、今のはエスメラルダじゃない!エスメラルダじゃない!!!!)

 

2人は音のした方へ向かって走る

 

 

スティーブ: …!!?なんだあいつ!!!?

 

エスメラルダ: あ、あなたはスティーブ!!待ってましたよ!助けてくださいっ!

 

そこには処刑場?のようなものがあり、その上にはエスメラルダが居て、その横には2人の剣を持った処刑人みたいなやつが居る…その後ろには豚の仮面をしたやつが…ん?豚の仮面?猫…猫の仮面となにか関わりがあるのか?

 

ガチャ(銃の引き金を引く音)

 

豚の仮面をしたやつが銃をエスメラルダの頭に押し付ける…

 

スティーブ: おい、なにしてる!!?

 

スティーブ: 逃げろ!エスメラルダ姫!

 

エスメラルダ: うう…無理です!!!手が!

 

スティーブ: ん?

 

よく見ると手が後ろで手錠をされているようだった

 

スティーブ: (なるほど…捕まってるのか、エスメラルダ姫は…、でもこのままじゃエスメラルダ姫が殺される!!)

 

ブタマスク: お前達、何者ブヒ?

 

スティーブ: 俺たちか?

 

スティーブは大きく息を吸い…言い放つ

 

 

 

 

 

 

 

スティーブ: ゆうーーーーしゃぁぁ!!!!!

 

 

 

 

 

ブタマスク: 勇者???なにをふざけているんだブヒ?

 

ブタマスク: なら勇者達よ、そこでエスメラルダ姫が殺されるのを見てるブヒッヒッヒ

 

スティーブ: させねぇ

 

スティーブ: アレックス、行くぞ

 

ブタマスク: そうくると思ったブヒ、なら…!出番だブヒ!!出てこい!!モンスター!!

 

すると建物からモンスターがわしゃわしゃと出てくる…

 

アレックス: 残念だけど…まだ太陽が出てる。モンスター達は燃えて消失するよ!

 

ブタマスク: フゴッゴッゴッゴッ!

 

豚の仮面をした奴が高笑いをする…ムカつくッ!

 

スティーブ: なにがおかしい!?!本当だぞ?そいつらは全員し…

 

ぬ…!と言おうとしたところで……言えなくなった、なぜなら…建物から出たスケルトンやゾンビが…燃えなかったからだ

 

スティーブ: なっ!!?

 

アレックス: なんで!?

 

ブタマスク: ブヒッーヒッヒ!!そのモンスター達は少しばかり改造してあるんだブヒ!だから太陽の下でも戦えるんだブヒ!!さぁ、行け!!!

 

スケルトン: …

 

ゾンビ: ウヴヴアー

 

スティーブ: チッ、まずいな…しょうがない

 

スティーブ: アレックス、お前がエスメラルダを助けろ

 

アレックス: え!?スティーブは?

 

スティーブ: あのゾンビどもをなんとかする!

 

アレックス: その左手で?!無茶だよ!

 

スティーブ: つべこべ言うな!!さっさと行け!

 

アレックス: ……でも

 

スティーブ: ……行けっっ!

 

アレックス: …分かった

 

アレックスがエスメラルダ姫の方に向かっていく

 

まずいな…確かにこの左手でこの数は勝てない…それに頭にスケルトンの矢をくらったら即死(アレックスが言うには)…でも豚野郎がエスメラルダ姫の頭に銃を突きつけてるってことはそうなのだろう…、どっちにしろ……俺はここで…!

 

ゾンビ: ウヴヴアァッ

 

アレックス: エスメラルダ姫から離れろォオ!!

 

ブタマスク: ブヒッーヒッヒ!!!!

 

ゾンビ: ウヴヴアァーー

 

スティーブ: うぉぉおっ!!

 

スケルトンの矢をかわして…ゾンビが攻撃する前にゾンビの頭に剣を刺し、ゾンビが即死する…スケルトンが放つ矢をゾンビを盾にして避け…、スケルトンの背後に回り…頭を刺す

 

スティーブ: …はぁ…はぁ…アレックスの言う通りだ…、人間っぽくなってやがる

 

スティーブ: (伝えなきゃ、アレックスに!)

 

アレックス: うぉぉおお!

 

アレックスの方を見てみると、丁度アレックスが姫の居る処刑台に乗ったところだった。豚野郎がエスメラルダ姫からアレックスに銃を向け…

 

!!!?銃を、壊した…!!…!?!そしてアレックスの胸ぐらを掴み、地面に叩きつける

 

アレックス: ガハッッ

 

ブタマスク: 銃は苦手ブヒ

 

スティーブ: アレッ!!クスゥゥゥ!!!!!頭だけは注意しろぉぉ!!お前の言った通り!!即死するぞぉっ…

 

スティーブ: !!……ゴガハッ

 

スティーブ: な、なに…!?

 

見ると腹部に矢が刺さっていた

 

スティーブ: くそ……、寝てないからかな…油断してた…まだ居たとは…な

 

ブタマスク: ブヒッーヒッヒ!!!エスメラルダァ!お前の頼みの勇者達はこの有様だ!!残念だったなぁブッヒーッヒーッヒー!

 

エスメラルダ: そんな…スティーブ…、アレックス?でしたっけ?アレックス…!!

 

アレックス: くうう…

 

ブタマスク: ブヒッッヒ!まだ立てるはずブヒ!

 

アレックス: うん、立てるよ…!!

 

アレックスは立ち上がる、そして剣を手にして

 

アレックス: 行くぞ…瞬殺斬りッ!

 

足を屈伸させ、剣を構える

 

ピューーーインッ

 

アレックス: ……!

 

ブタマスク: ブヒッヒ、そんなのじゃハエも殺せないブヒ!

 

アレックス: ガハッ

 

アレックス: な、なにが…あったん…?

 

なぜ、僕が倒れてる…!?技を仕掛けたのは僕だよ!!?なんで…なんで!

 

ブタマスク: 教えてやるブヒ、お前が俺を斬ろうとした瞬間に、俺はお前の手を掴み、地面に叩きつけただけブヒ

 

アレックス: み、見えたの?…僕のあの速さが

 

ブタマスク: 止まってるようだったブヒ

 

アレックス: そ、そんな

 

アレックス: (…ダメだ、僕じゃ勝てない…!!)

 

ブタマスク: ブヒッヒッヒ!!エスメラルダ姫が死ぬのをそこで見てるブヒ!勇者アレックス!

 

アレックス: うぅ…くそぉ…

 

スティーブ: ぐ…ぐはっ

 

スケルトン: …

 

スティーブ: やっぱダメだな、人間寝るもんだ…気力が…駄目だ…、立ってられねぇ

 

襲い来る眠気と、左手が使えないということから平衡感覚が失われ、地面に倒れる…

 

ブタマスク: ブヒッーヒッヒ!!あちらの勇者スティーブもダウンしたブヒ!!じゃあもう、エスメラルダを殺すブヒ!

 

スティーブ: (や…やべぇ…今あの豚野郎…殺すって言いやがった)

 

スティーブ: クッソォオオおおおお!!!

 

スティーブ: …く、したんだ、そくしたんだ、約束したんだっ!!!…動け、動け身体ぁ、約束しただろ!!王と!!絶対助けるって…動け!!!

 

スティーブ: 駄目だ…動かねぇ…くそっ、くそっ!!

 

ブタマスク: ブッヒッヒー…さらばエスメラルダ!!!

 

豚の仮面をした男が腕を振り上げ…、エスメラルダ姫に向かって振り下ろす

 

ドガッ!

 

エスメラルダ: キャァアーーーッ!

 

アレックス: …

 

アレックス: そ、そんな…

 

スティーブ: エスメラルダァァァッ!!

 

ゾンビ: ウヴヴ…ヴァ

 

ゾンビが動けないスティーブに向かって近づいてくる

 

スティーブ: (くそ……、エスメラルダも救えねぇし、殺されるっ!)

 

スティーブ: …

 

?: エスメラルダ姫は無事だっ!!

 

アレックス: え……?

 

スティーブ: あ…?

 

ブタマスク: ブ…ブヒ!?

 

少しずつ豚の仮面をした奴のパンチの衝撃で舞い上がった土煙が晴れていく

 

アレックス: だ、誰かいる!!!?

 

?: 残念だったな、豚の仮面をしたお前、縁あって勇者のこいつらとエスメラルダ姫を助ける

 

土煙が晴れ、そこに居たのは…

 

アレックス: タイガッ!!!!

 

スティーブ: タイガだとぉ…!?

 

ブタマスク: ブ…ブヒ!!?お前は…!!

 

タイガ: ったく、自分の身は自分で守れって言ったろ?

 

ブタマスク: お前ぇぇっ!!

 

タイガ: とりあえず豚の仮面…寝てろ

 

そういうと豚の仮面の拳を華麗にかわし、腹に1発、さらに背後にすばやく回って1発…タイガが殴る

 

アレックス: つ、つっよ!!

 

スティーブ: く…タイガァ…!!!

 

ブタマスク: グ……、処刑人、お前らも戦うブヒ!

 

処刑人:はっ、分かりましたブタマスク様!

 

だが、処刑人は一瞬で倒れる

 

処刑人:なっ…バハッァッ

 

タイガ: 遅い!

 

アレックス: タイガ…僕より早い…なんてスピードだ

 

スティーブ: (くそっ…タイガに助けを求めるのか、俺のプライドが、いや、そんなこと言ってる場合じゃねぇな…すぐそこまでゾンビが来てる!)

 

ゾンビが動けないスティーブにもうそこまで迫っていた

 

ブタマスク: ブヒィッ!?

 

タイガ: さぁて、ブタマスクってやら…戦ろうか?

 

ブタマスク: くっ…、いや、やめておくブヒ。

 

ブタマスクは早々と逃げていく

 

アレックス: た、助かったぁ

 

エスメラルダ: あ、ありがとうございます!

 

スティーブ: タイガァッッ!助けてくれぇぇっ!

 

タイガ: 何度言わせるんだ?自分の身は自分で守れ!

 

スティーブ: それが無理だから頼んでんだ!はやくしろぉぉ!!!

 

タイガ: それが人に頼む態度か?

 

スティーブ: (くっ、やばい…もう…殺される!!ァァァッ!)

 

スティーブ: た、助けてください、お願いしま…ちっ、す!!!

 

ゾンビ: ウヴヴア

 

ゾンビが倒れているスティーブに拳をぶつけようとする…、しかしその瞬間にゾンビが倒れる…よかった、タイガが助けてくれたみたいだ

 

タイガ: …最初っからそうやって頼むんだな…

 

スティーブ: (くっそ、命を助けてもらってこんなこと思うのもアレだけど…こいつ、ムカつくッ!)

 

タイガ: ん?なんだその目は…

 

スティーブ: いや、ありがとな、助かった

 

タイガ: 良いよ別に。

 

スティーブ: くっそ…身体が動かねぇ。

 

タイガ: ほら、これ飲め。

 

タイガがスティーブに何かの薬を目の前に差し出す

 

スティーブ: これは?

 

タイガ: その左手と眠気なんかの疲労を回復する薬だ…まぁ回復薬とでも思って飲め

 

スティーブ: …ありがてぇ

 

右手で薬を受け取り、口に放る

 

ゴクン

 

スティーブ: ん…?

 

スティーブ: うわっ、スッゲェ…治った!!!ありがとな!!タイガッ!

 

タイガ: おう

 

アレックス: 姫、大丈夫ですか?

 

エスメラルダ: ええ、大丈夫です!

 

アレックス: 手錠の鍵…あ、落ちてる。

 

多分ブタマスク、もしくは処刑人が落としたのだろう

 

手錠に鍵を嵌めてみる…あ、ぴったりだ、この鍵だな

 

ガチャリ

 

エスメラルダ: あ、ありがとうございます!!

 

アレックス: 全然!怪我とかは平気ですか?

 

スティーブ: おおーい!エスメラルダ姫ぇ、アレックスゥ!!

 

アレックス: あ、スティーブ、左手はもう平気なの?

 

スティーブ: おう!この通りだ!!

 

アレックス: 良かった…

 

エスメラルダ: あ、スティーブ!!

 

スティーブ: お、エスメラルダ姫…!!

 

スティーブ: よし、じゃあ帰るか

 

アレックス: うん

 

エスメラルダ: はい

 

タイガ: じゃあ俺は行くぞ。

 

スティーブ: なぁ、タイガ…俺たちと一緒に来いよ!!お前が居たら心強い!

 

タイガ: …

 

アレックス: うん、僕も一緒に来て欲しいよ!

 

タイガ: …良いのか?

 

スティーブ: 当たり前だ!

 

タイガ: でも、俺はずっと一緒には居られない…他の用事もあるからな…それでも良いか?

 

スティーブ: ああ!

 

タイガ: おう、じゃあOKだ…、一緒に行動しよう

 

タイガ: 因みに俺の戦闘スタイルは、武器は基本的に使わない…、

 

アレックス: え?

 

タイガ: 空手って戦闘スタイルだ

 

タイガ: で、俺はブタマスクみたいなパワータイプじゃない、俺はスピードとパワーどっちもバランスが取れてる。

 

スティーブ: ふーーん…じゃ、帰るか

 

…こうしてブタマスクとの一戦を無事に乗り切り、ハイラルへと戻っていった…

 




後書き始まります。
ブタマスクってネコマスクのパクリかよって思った方、
パクリではありません、ちゃんとしたキャラです。
ということでケータイのケースがヤバい…壊れそう。
後書き終わります。

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