私を、繋ぎ止める七つの鎖   作:魔剣姫の従僕

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1話 初めての憑依戦

(なんだあれは)

 

ユウの体力が0になりかけたとき

突然鎖が刺さって

おまけに今のユウは

囚人服に似た女性らしい衣装に

鎖つきの首輪

その体に似合わない程の大きな剣

 

あんなものはβテストでは見たことない

 

「皆さん、今のうちに立て直しを!」

 

姿の変わったユウから発せられる

周りは、急いでポーションを使い始める

 

(って、ひとりじゃ無理だ)

気がついた俺は、ユウのそばに駆け寄った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

(えっと、シノア私はどうなってるの?)

今の私は騎士化する前のシノアの衣装を着て

コボルトの剣を受け流してる

 

(先生は今、私の魂を憑依させてるんです)

(憑依?、じゃあシノアの技とかも)

(使えますよ、ただ今の先生の体だと大技は厳しいですけど)

(それに剣を振るのをアシストできますけど、振り続けるには、体力が足りないです)

(ってことは、攻め手に欠けるってことだよね)

(一発で決めるのは、分が悪いですね))

攻撃を避けつつ、シノアとの脳内会議をしていると

 

「ユウ!」

「キリトさん!」

(チッ、じゃまな人が入ってきました」

「……ユウ?」

「な、なんでもないよ、なんでもない」

(シノア、後で怒るからね?)

(ハイ(ゾクゾク)

 

逆効果だったかな……それはともかく

 

「キリトさん、私じゃボスに与えるダメージが少なすぎて倒せないんです、なので攻撃役をお願いします」

「…わかった。任せてくれ」

 

それでは反撃開始です!

 

「パワーアップです!」

ウォークライで、攻撃と防御を上げて少しでも耐久力をつけないと……

 

「女の子に任せっきりじゃ男が廃るだろ」

「助かります」

 

タンク役の一人が私の隣に来て加勢しました、

 

(ならこの間に……)

「苦しいですよ!」

相手の攻撃を任せて猛毒切りを叩き込む

猛毒にはならなかったけれど一瞬だけ怯ませられた

 

向こうでアスナさんとキリトさんが息のあったコンビネーションを見せている

 

コボルトの体力が残り少なくなってきた

2人がトドメのソードスキルの準備をしていると

 

(シノア、行くよ!)

(はい、先生!)

 

2人のソードスキル発生の時間稼ぎに

ありったけの力を込めた

 

 

(二つ熱いの)

「いきます!」

 

炎の二段切りを放つ

炎の剣戟で怯んだコボルトの王は

2人の突撃をくらい、データとなって消えていった

 

(流石に疲れました……)

(お疲れ様、シノア)

(今度、甘いお菓子お願いですよ)

(……あるといいね)

 

「なんなんやあんたら……」

え……

「そこの兄ちゃん、あんたはなんでみんなが知らんような、あのボスのソードスキルを知っとったんや!」

「ッ」

キリトさん……?

「それにそこの女!」

 

え、私?

 

「あんたのそれはなんや、そんなん見たことないで!」

 

剣が炎纏ってたよな……

あんなソードスキルなかったよな……

あいつ等チーターや

 

「その汚い口塞いで貰えますか?」

 

え、私の声ってシノア?

 

 

 

 

 




こんなとこで切れてすんません

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