バカと一途の純愛者 Re.MAKE   作:魔剣姫の従僕

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お久しぶりでございます
もういっこが難産でこっちがなかなか書けませんでしたがようやくの続きです 

[質問]
『学園祭にてあなたが注意すべきことを一つあげてください』

姫路瑞希の答え
『自分の体調に気をつけ倒れないようにする』

教師のコメント
はい、楽しく終えるには大切なことですね

土屋康太の答え
『十分な量の血液パックとカメラの予備』

教師のコメント
血はなるべく流さないようにお願いします

月夜志弦の答え
『不測の事態における護身具と脱出ルートの確保』

教師のコメント
あなたは学園祭で何が起こると思っているんですか


清涼祭編(原作2巻あたり)
episode7 ~マツリノウブゴエ~


side 明久

 

「あー、起きたー?」

パンの焼ける匂いで目を覚ますと

志弦がフライパンで目玉焼きとベーコンを焼いていた

焼いていたのはいいけれど

 

「志弦、服を着てよ!」

ネグリジェエプロンというとんでもない格好

僕の目には毒過ぎた

というか志弦のあの目はまだ寝ぼけてる目だ

 

「んー?わかったー」

フライパンの中身を皿に移すと寝室に入っていった

冷蔵庫から牛乳とレタスを取り出し、レタスを刻む

刻んだレタスを二つに分け皿に盛り何気なく時計をみた

 

8時05分

 

え?

もう一度みてみた

 

8時05分

 

「志弦!急いで時間がない!」

志弦に急ぐように伝え、自分も着替える

二人でご飯を食べ皿を流しに突っ込み、部屋を出る

 

部屋を出たのが8時10分

 

全力で走っても普通なら間に合わない

 

「じゃあ、あーちゃんちょっと待ってて」

そういうと、建物の裏手に回り

「お待たせ」

志弦の愛用しているバイクを引いてきた

(フレームからエンジンに至るまで計算されて作られた多数企業製品継ぎ接ぎバイク 愛称はヒルダ)

知らない間にサイドカーもついている

「学園長に許可はもらってる?」

ダメ元で聞いてみた

「うん大丈夫」

僕は諦めてヘルメットを受け取り、サイドカーに乗り込んだ

 

ーーーーーーーーーーーーー

side 志弦

 

こないだまでは乗る機会がなかったから

久しぶりにヒルダにまたがる

それでも私専用にチューンナップされたこの子

手に馴染むこの感触

心地よいエンジン音

 

「じゃあ、いこっか」

アクセルを踏み風になる

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

「ついたよ、あーちゃん」

時間は8時12分

もちろん安全運転

 

「おい、月夜」

西村先生が近づいてきた

何か言われる前に用意していた免許と許可証を見せる

 

「学園長から許可はもらいました、免許もこの通り」

「いや、だが……」

「何か問題でも?」

言い切る、相手に反論の余地を与えない

下手に依頼についての疑いを与えるつもりはない

だって

 

あなたがターゲットになるかもしれないから

 

「じゃあ、あーちゃん教室で」

「うん、わかった」

私はヒルダを指定された場所に停め

サイドカーからアタッシュケースを取り出した

 

 

「失礼します、学園長」

「あぁ、月夜か…入りな」

「わかりました」

 

「んで、何の用だい?」

「取りあえず、昨日調べた限りであなたに害に与えるつもりの人、その関係者全てを洗い出した書類です」

「それで、どうしろと?」

「学園長が悪意を感じる相手がいるか、または感じなかった相手がいるか、教えていただきたいです」

「ふん、昼までには見ておくさね」

「よろしくお願いします」

 


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