バカと一途の純愛者 Re.MAKE   作:魔剣姫の従僕

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更新する間に他の作品を作ってしまった……

あ、次回からバカテス特有の問題コーナー頑張って作ってみます


episode5 ~ヒトトキノキュウソク~

side 明久

 

昼休みになり僕達は屋上で昼食をとることにした

 

 

「そういえば志弦」

「なに、あーちゃん」

「ご飯は持ってきてるの?」

他のみんなとは違い包みや袋を持っておらず

手ぶらだったため聞いてみると

「あるよ」

といってポケットから固形食料を取り出す

(久しぶりに見たなぁ志弦の自作レーション)

みんなが固まっているのを見つつ

懐かしい思いでわかりづらい自慢している志弦を見ていた

 

「しょうがないな……、はい志弦」

弁当の蓋を開け彼女の好物であるコロッケをあげた。

「ん、ありがとう」

口を開けた志弦にコロッケを放り込み、お礼を言われた

 

ふと周りが静かな事が気になり、嫌な予感がすると思いつつ確認する。

 

 

黒い笑みを浮かべる雄二

生暖かい目で見てくる秀吉

僕を写さないように写真をとるムッツリーニ

そして

黒いオーラが見える姫路さんと、美波

 

そこまで見て、隣を見ると

僕に向ける微笑を崩さず、二人を見る目が少しずつ冷たくなっていく志弦がいた。

 

ここでとるべき選択肢は……

「み、みんなもほしいものがあればとっていってよ」

 

志弦にしたことを特別なことじゃないと思わせれば、二人は誤魔化せるはず

志弦は二人の殺気に反応してるだけだろうから落ち着くはず

 

長年鍛え続けた勘が働き二人が落ち着いたところで

「あのさ、みんな」

「どうしたんじゃ明久」

「もし、放課後暇ならみんなで志弦の歓迎会をしようと思うんだけど」

「いいんじゃないか?」

どうだみんな?と雄二が声をかけると

「……私もいく」

屋上の扉を開けて霧島さんが声をあげた

みんなが若干びっくりして、あぁ志弦は気がついてたみたい

「誰?」

「霧島さんっていって雄二の奥さんだよ」

「おい、何を出任せ言っているんだ」

「夫婦別姓なんだ」

「月夜、まともにとらえるな」

そろそろ認めたらいいのにと思いながら弁当を食べ進めていると

「あ、時間だ」

唐突に志弦が呟き、屋上の……

 

 

「明久」

「なんだい、雄二」

「屋上にプレハブ小屋なんてあったか?」

「……ボクハナニモイエナイ」

「お、おう」

 

因みにあのプレハブは監視台らしく

今、志弦が受けた依頼である先生達の動向監視の為に設置した監視カメラを確認する端末が設置してあり。その録画データを志弦の持っているメモリに移し変えている。

因みにカメラは志弦の監修の下カモフラージュされているため探査機でも持ち出さなければわからないらしくデモンストレーションで隠した時に学園長は

「今度からは小型探知機を用意しておくさね」

とこぼしていた。

 

 


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