バカと一途の純愛者 Re.MAKE   作:魔剣姫の従僕

5 / 9
リメイク版だから戦闘描写をもっと頑張ってみた


episode4 ~アットウテキタルボウリョク~

side 明久

 

4時限目

 

僕らは体育館に集まり、召喚獣の訓練を行う事になった

 

「吉井、まずは月夜にお手本を見せてみろ」

「わかりました。『試獣召喚(サモン)!』」

 

僕の足元に魔方陣が現れて、改造制服と木刀を装備した

デフォルメした僕が現れた。

 

「今のが呼び出し方だ、月夜やってみろ」

「はい、……『試獣召喚』」

 

そう言った志弦の足元に魔方陣が……出てこない

その時警告音が鳴り、目の前に

 

【Error 形式選択をしてください】

 

という文章が現れた。

みんながその警告文に疑問を持っていると

 

「あ、そっか」

志弦がつぶやき

「えっと、……『試獣召喚・シフト』」

 

再び喚び声をあげた志弦の足元に魔方陣が現れ、デフォルメされた志弦が現れた。

 

頭にヘッドドレス、服はシックな色合いのエプロンドレスにロングスカートを合わせ、首にチョーカーをまいた

 

何故か愛らしいねこみみをつけたメイドがそこにいた

 

「「うぉーーーーーー!!!!!」」

 

まぁ、あんなものをみたら興奮するよなぁと思いつつも

僕はいたって冷静だった

(何回かみたことあるしね)

そして、志弦は召喚獣を動かしはじめた

 

side 志弦

 

学園長から説明された私だけにある、スタイルシステムのことをすっかり忘れていた。

これは、私の身体能力をそのまま召喚獣にフィードバックするとシステムが壊れるため、負荷を減らすための制限だそうです。

 

まぁ、いまは訓練だから直接戦闘向きではないシフトで試してみた。

フランスで着てたメイド服とは違って、細かいながらもフリルで装飾された見せるタイプのメイド服みたいだ

 

すこし動かしてみて、自分の状態を判断し

(体が動かしづらい……拘束具としての働きもあるみたいだけど、これくらいなら普通に動く分にはなんとかなりそう)

(武装はナイフが15本、内11本が投擲専用……持ち手の尻にピアノ線があるから回収は出来るの……かな?強度がわからないから試してみないと)

(あとは、簡易治療セット……使い方はわかるけど召喚獣ってゲガするのかな?それに私の点数じゃ一発受けただけで致命傷だから……)

 

「では、月夜と吉井「「待ってください、西村先生!」」どうした姫路?」

女の人が声をあげた

 

「私が相手として、月夜さんと戦います」

「……別に誰でもいいよ」

あーちゃんじゃなければそこそこ力出しても

「……わかった。では、姫路準備をしろ」

「はい!『試験召喚』」

「では、始め!」

 

《Fクラス 姫路瑞希 世界史 384点》

《Fクラス 月夜志弦 世界史 28点》

 

そうして、初めての召喚獣戦が始まった

 

相手は、大剣を背負った騎士の出で立ちで

その剣を構えこっちに突っ込んでくる

それを受け止めようとして

 

「志弦!その点数差だと押し負けるよっ!」

「……」コクリ

 

あーちゃんの声を聞いて受け止めるのをやめ、大剣を手に持ったナイフで捌いた。腕は痺れたけれどこの程度なら戦闘に支障はない

 

「えっ……!?」

 

体勢を崩したのを確認し後ろに下がりつつナイフを4本、足元めがけて投擲

 

「そんなもので……!」

 

たいしたダメージにならない、しかしそれでも動きは少し止められた。

突撃、相手の横振りした剣を腰を落とし避けつつ切り裂きながら横をすり抜ける。

振り向き様に4本投擲、左右の腕のあたりを狙う

 

「どこを狙っているんですか!?」

当たらない、けれど目的は達成した。

 

「これで……おしまいッ」

私はひとつのピアノ線を引っ張る。それを引き金に彼女の召喚獣は縛りあげられた。

ピアノ線の通る位置は力の込めにくい場所を選んだため、もがいても彼女は開放されず強く縛り付けられる。

そして止めとしてその胸にナイフを突き立てた。

 

「………勝者月夜」

 

こうして私の初戦は勝利に終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。