バカと一途の純愛者 Re.MAKE   作:魔剣姫の従僕

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episode1 ~サイカイトキョウガク~

ふと、目が覚めた

懐かしい思い出見ていた

あの時、あーちゃんと交わした契約を

 

ここは……日本行きの飛行機

と言っても私は国際犯罪者だから

客席や、貨物室にいる訳じゃない

 

「志弦、そろそろ降下ポイントだ」

「了解です父様」

 

飛行機の尾翼にもたれていた体を起こし

バックパックの最終点検を行う

 

「父様」

「なんだい?」

「……ありがとうございます」

「娘のしたいこと、させてあげるのが父親だからね」

 

異常が無いことを確認し

そのときを待つ

 

「久しぶりの故郷だから楽しんでおいで」

「はい、電話も忘れないようにしますね」

「楽しみにしてるよ、おやすみ」

「おやすみなさい」

 

携帯電話をバックパックにしまい込み

私は空へ跳んだ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

side明久

 

久しぶりにあの事を思い出した

3年くらい、会ってない女の子のことを

その子と交わした約束を

 

AM6:00

「こんなに、早く起きるってことは……」

 

突然だけど僕は、他の人より勘が鋭い

志弦が隣に住んでいたときに

かくれんぼをしたら誘拐され

知らないおじさんに拳銃を突きつけられたり

そんな危ない目にたくさん遭い

その後助けに来た志弦の泣きそうな顔を見て

なるべく遭わないように自然と勘が鋭くなっていった

 

その勘が今伝えたいことは……

 

「昼食の時に何かありそう…弁当を用意するか」

というわけで朝食と弁当を作り

時間が余ったから部屋の掃除を少しして

学校に向かった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おはようじゃ、明久」

「やあ、おはよう秀吉」

「お主が、そんな風に登校すると言うことは…」

「なんか朝から変な感じなんだよね」

「……悪い方じゃないといいんじゃがのう」

ごめん秀吉、否定したいけどできないや

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そしてHR

 

「今日からこのクラスに一人増える」

「先生、女子ですか?」

「そのとおりだ『おおぉぉお』……入ってこい」

 

「失礼します」

あれこの無機質な声、

 

入ってきた女子は

黒い髪を腰まで伸ばし

顔は綺麗というより可愛らしい

その体は華奢で

全体的に守ってあげたくなる感じがしている

 

だけど僕はしっている

男でも勝てないほどの強さ

他人には冷淡なその心を

僕を守ると決めたその少女を

 

そして少女は、僕の元へ来た

だから僕は声をかけた

「久しぶり志弦、3年ぶりだね」

 

         マスター

「お久しぶりです。ご主人様」

 

『マスター!?!?』

 

前の仕事メイドさんだったのかな?

僕は志弦の仕事を知ってるけど、他の人にとっては爆弾発言だからねそれ。


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