やはり俺のゲーム攻略は間違っている。   作:湊眞 弥生

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ごめんなさい、0時に少しだけ間に合いませんでした。

今後もこういうことがあると思いますが許して欲しいです


第2話 こうして比企谷八幡はデスゲームに巻き込まれる。

 

辺りを見回すと、そこには今現在ログインしているであろうSAOプレイヤーが全員集結していた。

まるで人がゴミのようだ!…嘘です、ごめんなさい。調子に乗りました。

しばらくして、空から赤い血のような液体がマントを着た人影を作っていく。そして、赤い血のようなマントを来たやつが話し始める。

 

「諸君、私の世界へようこそ。私の名前は茅場晶彦。この世界を唯一コントロールすることが出来るゲームマスターである」

 

茅場…。お前は絶対に許さん!これじゃあ小町や戸塚に会えないじゃねえか!小町と戸塚のいない世界なんて間違ってる!

そして、茅場はこのゲームについて話し始めた。ログアウトが出来ないのはこのゲーム本来の仕様だとか、このゲームの中で死んだら現実でも死ぬだとか。脱出する方法は全100層あるこのゲームをクリアすることだとかな…。なんだよ、それ。ふざけんな。

キリトやクラインを始めとする全プレイヤーは思考がまるで追いついていないようだと勿論俺もそのひとりなんだけどな。

 

「そして最後に、私からのささやかなプレゼントがある。確認してくれたまえ」

 

プレゼントがあるというのでメニューの開き、オブジェクト化をさせる。

 

「手鏡…?こんなもん何に使うんだ…」

 

すると、手鏡が光だし、俺達を呑み込んでいく。しばらくして目を開けると、手鏡には現実での俺の姿が映っていた。腐った目をしやがって誰だよと思ったけど、間違いなく俺ですね、はい。

 

「ハチ、クライン大丈夫か…?」

「おう、なんとか…。って、お前もしかしてキリトか?」

 

俺の目の前には赤い髪をした中年のおっさんと幼い顔のような可愛い系のイケメンがいた。イケメンまじ許さん。爆発しろ。

 

「で、ハチとクラインはどうする?俺はこの後次の街に行こうと思う。ここもいつまでも安全とは限らないしな」

「いや、俺はやめとく。現実での仲間と一緒に来てんだ。そいつらを俺は置いていけねぇしな」

 

クラインまじカッコいい。…口だけはというのが最後につくが。

 

「ハチはどうする?俺と一緒に行くか?」

「いや、やめとく。この後ちょっとばかし用がある」

「そっか…。じゃあ、フレンド登録しようぜ。そうすれば連絡取れるし」

「そうだな、そうしとくか」

 

キリトと、ついでにクラインとフレンド登録をし、それぞれ別の方向に走り出した。

まあ、俺の用があるって言うのは半分は嘘なんだけどな。少しだけ1人になりたいっていうのがあったしな。で、もう半分は本当だ。ある情報屋のやつに少しばかり用がある。

始まりの街を歩くこと10分ぐらいたった頃に、そいつは噴水広場に現れた。

 

「よう、アルゴ。ちょっといいか?」

「あれ?ハッチーじゃないカ。どうしたンダ?もしかして、おねーさンにわざわざ会いに来てくれたのカ?」

「まあな。ちょっと聞きたいことがあってな」

 

俺の聞きたいこと、というのは一つだ。

 

「βテストの時と変わったこととかはあったりしたか?」

「少しだけナ。この先のこと聞きたいカ?」

「ああ、教えてくれ」

「じゃあ、情報料100コル」

 

おい、金とるのかよ。ほんとにちょっとしたことを聞いただけだろ。この鼠め。

 

「仕方ねーな。ほら、これでいいだろ」

「毎度あり。変わったことと言えば、迷宮区のモンスター達の攻撃パターンとかだナ。だからもしかしたらボスも攻撃パターン変わってるカモしれないゾ」

「それだけ聞ければ十分だ。ありがとな」

「オレっちとハッチーの中だからナ。これくらいお安い御用サ」

「あ、それと…ハッチーはやめろって何度も言ってるだろ」

「まあまあ、いいじゃないカ」

 

そして、俺はアルゴの元を去って、始まりの草原に出た。アルゴの情報によると、迷宮区からモンスター達の攻撃パターンが変わるらしいから気をつけないとな。つか、迷宮区の情報なんてどうやって知ったんだよ。あいつやっぱりスゲーな。

次の街に向かって走り出し、道中モンスターが出てくるが、まあ所詮は雑魚だからな。すぐに倒してまた次の街に向かって走り出すということを繰り返すこと1時間。ようやく次の街に着いた。いや、次の街遠くね?どんだけこの世界広いんだよ。

今日は疲れたし、この辺が潮時だな。宿屋で休むか。早寝遅起きは重要だ。ここ、テストに出るからな。

宿屋を探していると見慣れた顔のやつがいた。だが、あえて無視だな。もし声を掛けて似てるだけの全くの別人だった時恥ずかしいからな。

そう思い、横を通り過ぎようとしたら首根っこ掴まれた。

 

「ぐえっ」

「ハチ、無視は良くないんじゃないか?」

「いや、気づかなかったんだよ。まさかお前とは思わなくてな」

 

おい、つい変な声が出ちゃっただろ、どうしてくれんだよ。

 

「んで、なんか用か?俺はこれから宿屋でもう寝るんだよ」

「ハチは相変わらずだな」

「うるせえ。俺に働くという選択肢はない」キリッ

「まあいいけど。じゃあ、明日迷宮区に行かないか?」

「明日?明日はちょっとアレがアレだから…」

「なら大丈夫だな。じゃあ、また明日宿屋の前に10時頃行くよ」

 

ほんと、なんで俺の周りってこう話聞かないやつが多いんだよ。雪ノ下さんとかもそうだけどよ。

宿屋で部屋を借りてベッドに横になる。今日は色々と災難だったな。まさか自分がデスゲームに巻き込まれるなんて思ってなかったしな。茅場まじ許さん。そして、俺は瞼を閉じた。


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