運命を覆す伐刀者   作:蒼空の魔導書

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動き出す者達

夕暮れ時の破軍学園・・・本校舎一階昇降口前の掲示板に経った今国際魔導騎士連盟から発行された情報誌のある一面が張り出され、その一面があまりにも衝撃的な内容だったので掲示板を見に集まった人達は騒然となっていた。

 

「おいおい、いよいよ本格的に動き出せるって時にコレかよ・・・チッ、厄介な事になりやがった」

 

掲示板の前に集まる人だかりの後方で重勝が掲示板に張り出された情報誌と同じ物の一面を手に持って見て舌打ちをする、その隣では涼花が神妙な表情で生徒手帳を耳に翳し誰かに連絡を取ろうと通信を試みている事から彼等はかなり深刻な状況に直面しているという事が窺い知れる。

 

「・・・・・ダメ、繋がらないわ、どうやらあのお馬鹿は今山奥にいるみたいね」

 

「圏外か・・・幸斗の奴東堂達と奥多摩の合宿場に行くと言ってやがったからな、黒鉄とヴァーミリオンも同行しているらしいから連絡が取れれば都合が良かったんだが・・・仕方ねーな・・・」

 

「それで、どうするの?」

 

「急いで奥多摩に行くぜ姫ッチ、【奴等】が黒鉄と接触する前に黒鉄とヴァーミリオンを保護しねーと後々面倒な事になる!」

 

生徒会の仕事が溜まっているからとスバルに引きずられる形で貪狼学園へと帰って行った楯無を見送った直後に齎された衝撃の情報・・・それは情報誌の一面を飾る木々を背景に口付けを交わしている一輝とステラのスキャンダル記事だった・・・。

 

今、何者かの陰謀によって破軍学園に波乱が起きようとしていた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・あ”、あ”ぁ・・・・」

 

「・・・何なの・・・これ?」

 

幸斗のパフォーマンスによって雨雲が吹き飛びギラギラと燃える夕陽が天を朱に染める中、一輝とステラは唖然と立ち竦んでいる・・・・・目の前で無数の岩人形達を痛快タクティカル無双ゲームの如くハリケーンの様に蹂躙する鬼の姿を目の当たりにして。

 

「ドラァッ!!」

 

幸斗は後方から殴りかかって来た一体の岩人形の拳に振り返り様に真正面から鬼童丸を叩き付ける、規格外の膂力で叩き付けた衝撃は岩の腕を爆砕し身体をも連鎖破壊して粉々にし、更には爆砕した岩人形の衝撃波によってその後方30mまでに存在する数体の岩人形達をも連鎖的に爆砕した。

 

「温りぃんだよデク人形共がっ!!」

 

続けざまに挟撃で襲い掛かって来た二体の岩人形が繰り出して来た拳をスライディングで躱し正面の岩人形の股下を潜り抜ける、攻撃対象を見失った二つの岩拳は互いのドテッ腹に突き刺さり貫通してそこに嵌まってしまい二体共に身動きが取れなくなってしまう。

 

「オラァッ!!」

 

その場で軽く跳び上がった幸斗はその二体に水平蹴り一閃!二体纏めて容赦なく粉々に破砕した。

 

「オリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャリャ!!ダリャァアアアアアアアッ!!!」

 

幸斗は水平蹴りの勢いのままに右脚を軸にしてその場で独楽の様に回転し台風の如き蹴圧で周囲360°全方位から群がって来る無数の岩人形達を纏めて吹っ飛ばした。

 

「す・・・凄い・・・」

 

「ま・・・まさかユキトがここまで規格外の怪物だったなんて・・・」

 

吹っ飛ばされた岩人形達が木々を薙ぎ倒し、切り立つ断崖の形を変え、空の星になるなどをして次々と屠られていく様を見て一輝とステラは呆気に取られている、自然災害級の暴力で襲い来る有象無象共を蹂躙する幸斗はまるで台風の目だ、圧倒的な鬼のチカラの前に遠からん者はひたすら戦慄し近からん者はただただ撲滅されるのみなのだ。

 

「うわっ、何これぇ☆、ゴ◯ラでも暴れてんの?」

 

「うひゃ~、サナダ君もうメチャクチャじゃん、あはは♪これはアタシ達の出番は無いかもね」

 

「・・・これが殲滅鬼(デストラクター)の・・・いや、傭兵団西風特攻部隊のエース【子破王】のチカラということか・・・正直想像以上でした・・・」

 

「御祓さん!兎丸さん!」

 

「トーカさんまで」

 

「黒鉄さん、ステラさん、お待たせして申し訳ありません!」

 

暴れまわる鬼が引き起こす嵐の中、先程形が変わった断崖の上に泡沫と恋々そして幸斗の後を追って来た刀華が到着、ハリケーンのように無数の岩人形を相手に無双する幸斗を目の当たりにして三者三様の言葉を発し戦慄しており、その姿を確認した一輝とステラは彼女達の名を呼び、後から来た事を刀華が三人を代表して謝罪の言葉を言った。

 

———あのゴーレム達は魔力の糸で遠隔操作されているみたいだね・・・成程、敵は【鋼線使い】か・・・。

 

刀華は謝罪を言うとすぐに戦場を全体的に見回して状況を分析して敵の正体を見破った、【鋼線使い】の特性について彼女は良く知っている、刀華は敵の弱点を幸斗に伝えるべく声を上げた。

 

「真田君!聞いて下さい!敵は無機物を糸の霊装で操る【鋼線使い】です!複数同時にゴーレムを操っているならば攻略するにh「中継地点(ハブ)の奴を探せってんだろ?」・・・そうです・・・」

 

聴こえるように大声で説明している途中で伝えようとしていた事を幸斗が言い返して来たのでテンションが冷めてしまう刀華、彼女は失念していた、幸斗は頭は残念でも歴戦の猛者である元傭兵、実戦経験は特例招集の経験がある刀華よりも圧倒的に上なのだから【鋼線使い】と対峙した事など幾らでもある、告げ口など余計なお世話というものだった。

 

「こういう類は自分の手を汚さない粋好かない陰湿ヤローだというのが相場で決まってやがるからな、中継地点を作ってそこから複数のデク人形共を操ってんのは間違いねぇだろうよ・・・」

 

中継地点を介することで遠くに姿を隠しながら一方的に敵を攻撃する、それが【鋼線使い】の鉄則(セオリー)だ、この戦術の長所は遠くに身を隠しているので自分は傷付かずに相手をフルボッコにできる事だが・・・故に敵に中継地点を索敵されるのは避けなければならない、よって自分の元に繋がる糸はできるだけ少ない方がいいのだが、逆に言えば中継地点が破壊されたら人形を操れなくなる、つまりこの戦闘はその中継地点の岩人形を破壊すれば終息するのだ・・・。

 

「・・・・・へっ!なら———

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

———全部ブッ壊せばいいっ!!」

 

「「「「「へっ?」」」」」

 

不敵な笑みで幸斗がそんな頭の悪い事を自信満々に言い放ったので一輝達は全員呆けた、何言ってんだコイツ、敵の魔力が続く限り無限に再生し続ける岩人形達を全て破壊するなんて不可能だ・・・というのが常識だが、前にも言った通り西風に常識など通用しない。

 

「・・・・行っくぜぇぇええええええっ!!」

 

左手に持った鬼童丸を高々と上に振り上げる幸斗、その左腕に【戦場の叫び】の闘気を纏わせ雄々しい咆哮を上げる、そして———

 

「オラァァァァァアアアアアアアッ!!!」

 

振り下ろした・・・人知を超越する膂力により発生した剣圧が事象改変を引き起こし光の波が一直線に全ての岩人形達を先にある山林ごと飲み込んで跡形も残らず消滅させて行く。

 

「「「「「・・・・・」」」」」

 

絶句する一同、もはや何も言うまい・・・真田幸斗というおバカに常識を求める事自体がそもそもの間違いなのだ。

 

「スッキリしたぜ!買ったばかりのパンツを履いた正月元旦の朝のように爽やかな気分d「幸斗君!危ないっ!!」ん?」

 

気持ち良さそうに額の汗を拭う幸斗だったが一輝の突然の呼び声に後ろを振り向くと、なんと目の前には一回り大きな一体の岩人形が岩拳を振り下ろして来ていた、一体だけ剣圧閃光の攻撃範囲外に居たのだ、そしてあれだけの岩人形を撃破したというのに動いているという事はコイツが術者の中継地点だという事だ。

 

「ほっ!」

 

「「「「「へっ?」」」」」

 

そして再び呆気に取られる一同、中継地点の岩人形が不意打ちで繰り出して来た岩拳を幸斗は右手の人差し指と中指の二本の指だけで軽々と止め———

 

「うぉりゃぁぁあああああっ!!」

 

そのまま前に出されている岩人形の太い腕を両手で掴みジャイアントスイングの要領で岩人形の身体を振り回しそのまま上空に投げ飛ばして———

 

「これでフィーネ(終わり)だぜっ!!!」

 

鬼童丸を振るって特大の剣圧閃光を上空に放ち、中継地点の岩人形は光の中にカッ消された。

 

「グラッツェ!楽しいバトルだったぜ!!」

 

「「「「「・・・・・」」」」」

 

遥か上空で祝砲のように弾けた剣圧閃光に指さしてウィンクをして勝ち鬨を挙げる幸斗にもはや言葉すら出ない一輝達・・・へっ、汚い花火だと言いたくなるような圧倒的な勝利であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻、日本某所・・・真昼でも暗いこの室内は今、何かが爆発したかのように爆煙が蔓延しその場に居る二名を含めて部屋全体が煤塗れになり真っ黒になっている。

 

「ごほっ!ごほっ!・・・ふんっ、所詮はくだらん人形だな、魔力の欠片も無い攻撃などで消されるとは」

 

「ナハハハハハッ!いや最高だろ?糸に伝わった衝撃の振動であの粋好かねーイカレピエロが盛大に大爆発したんだぜ、まあ本体じゃねーのが残念だけど爽快サプライズだったぜ!」

 

室内のソファーに座っていた黒い長髪で長身の男が煙で噎せながら立ち上がり身体中に付いた煤を手で払いながら数秒前まで人型の何かがあった爆心地点の前に立ち見下して蔑む、その後ろで額にヘアバンドを着けたツンツン頭の長身の男が実に愉快そうに腹を抱えて爆笑しており、その男は笑い終わると黒髪の男の隣に並び爆心地点を見下ろして気分良さそうに笑みを浮かべた。

 

「さっすが幸斗!相変わらずブッ飛んだ爽快さ!へへっ、アイツまた一段とバケモノになりやがったな」

 

ツンツン髪の男は宙にコインを指で弾き飛ばしながら気分良さそうに幸斗を昔馴染みのような口調で称賛する、その口振りからして彼は幸斗の知り合いなのだろうか?それを聞いて黒髪の男が不機嫌そうに鼻で笑う。

 

「ふんっ、だが所詮は出来損ないに毛が生えた程度の有象無象だ、魔力無きペテンに興味など無い」

 

黒髪の男は圧倒的チカラを見せつけた幸斗を世界最底辺の魔力量だからという理由で自分の敵ではないと評価を下す、どうやらこの男は今の魔導騎士世界に良くいる魔力至上主義者のようだが、他の口だけの奴等とは明らかに違う猛者の雰囲気を放っている。

 

そんな黒髪の男の評価を聞いてツンツン髪の男はやれやれって感じの落胆した表情をした。

 

「お前まだそんなくだらねー価値観で判断してんの?呆れて物も言えねーな」

 

「貴様こそもはや存在せぬ身内の人間にくだらん幻想を抱くのは止める事だな」

 

「うっせぇよ、頭の固い家出ヤローが」

 

テンション低めで不毛な言い争いをする二人、なんだかんだ言っているが険悪な関係であるわけではなさそうだ。

 

「そもそも騎士が騎士たる由縁は魔力の有無だ、そして魔力とは理(ことわり)を逸脱して世界を変革するチカラ、【この世界に自らの意志を反映するチカラ】と言われている。総魔力(オーラ)量が生涯変化しないのは生まれ落ちた瞬間にその者の世界に及ぼす影響力、世界に刻む歴史の大きさが決まっているからに他ならない。人はこれを【運命】と呼ぶ、すなわち【騎士のチカラ】とは他者の【運命】を退け、自らの【運命】を押し通すチカラだ・・・あの小僧の膂力の高さは認めるが魔力という運命に抗うチカラを持たない有象無象など話にならん」

 

黒髪の男は【魔力は運命を押し通すチカラ】だと主張する、事実これまで強い魔力を持つA級魔導騎士は一人残らず歴史に名を刻む大業を成している。故に騎士の世界では魔力量が一番大切だと言われるのだ、一般的な解釈に基づいた黒髪の男の主張は決して的外れではない・・・しかし、それを聞いてもツンツン髪の男は実にくだらなそうな目を黒髪の男に向けている。

 

「得意気に言ってるけどよー、じゃあ何で世界最高の魔力量とか言われているあのエロい身体の皇女サマは無様にも魔力量が低い幸斗と姫(涼花)にボッコボコにされて七星剣武祭の代表から落ちてんだ?・・・お前確かあの皇女サマと戦る為に日本に戻って来たんだったよな?皇女サマが七星剣武祭に出ねーんじゃお前ここに居る意味あんの?」

 

「その事か・・・正直紅蓮の皇女には失望した、最上質の魔力を持っていながら【あの愚弟】を含めてEランク以下のペテンなどに三度も遅れを取るとはどうやらオレの眼も腐っていたらしい・・・無論【前夜祭】が済んだならオレは日本を再び去る、オレの求めるものが無いこの国に居ても意味など無いのだからな」

 

ツンツン髪の男が言うには黒髪の男はステラと戦う為に海外から日本にやってきたらしいが、どうやら凡才の涼花や世界最低クラスの魔力量しか持たない幸斗と一輝に敗北したという情報を耳にして失望を抱き彼女を見限ったようだ。

 

一輝の事を【愚弟】と罵る黒髪の男、そう、この男こそ日本の【風の剣帝】の異名で呼ばれるAランク学生騎士にして一輝と珠雫の兄【黒鉄王馬】その人であった。

 

「オレが求めているのは死力を尽くしても手も足もでない程の圧倒的なチカラによる、もしもの余地など微塵もない程の絶対的な【蹂躙】だ、オレを相手にそれができるとすれば絶対的な魔力量を誇るステラ・ヴァーミリオン以外あり得ないと思ったがとんだ期待外れだった・・・」

 

下唇を噛み締めて失意を口にする王馬、ステラが自分の求める者足り得ないのならば日本に帰って来たのは無駄足だった、なら仕事が済んだのならこの国を去る・・・ツンツン髪の男にその旨を伝え行き場を失くした目的を呟くとツンツン髪の男は———

 

「絶対的な蹂躙?・・・プッ!ダァーッハハハハハハハハッ!!!」

 

眼から大量の涙を飛び散らせる程大爆笑した。

 

「貴様・・・何がおかしい!?」

 

「だってよー、圧倒的な蹂躙なら真田幸斗以上に適任な奴なんていねーだろ!お前もさっき見た筈だ、あれはまさに蹂躙だっただろう?」

 

不可解な表情を浮かべる王馬にツンツン髪の男は真田幸斗こそ王馬の求める条件にドンピシャで当てはまると豪語する、当然だ、蹂躙とは最強の攻撃力があってこそ、攻撃力EX(測定不能)の規格外な幸斗が論外のわけないのだから・・・しかし、王馬はそれを否定する。

 

「ふっ、どうやら貴様は先程言った話を聞き逃していたようだな、魔力無きペテンなど———」

 

若くして耳の遠い愚者には情けとしてもう一度説明してやろうと鼻で笑って先程言った説明を復唱しはじめる王馬であったが、その愚者がいきなり話に横槍を入れて来た。

 

「お前面白い意志持ってんのによー、そのつまんねー価値観の所為でそれが全部台無しになってんだよなぁ、その価値観変えねー限りお前は幸斗と戦れば確実に簡単に蹂躙されて負けるな」

 

「なんだと?・・・」

 

それは王馬にとって聞き捨てならない暴言だった、Aランクである自分が魔力がほぼ皆無に等しい小石に蹂躙されて負ける?ふざけるのは遊んでいる時だけにしろ、彼はそうツンツン髪の男を睨む。

 

「幸斗とお前は良く似てんだよなぁ、誰の為でもねー、自分が最強になる為にひたすら自分(テメー)の意志で突き進み続ける信念を持っている・・・だが幸斗とお前とでは決定的に違うものがあるんだ、それがわからねー限りお前は幸斗に勝てねーよ、絶対にな、なんなら命賭けたっていいぜ」

 

ツンツン髪の男は今の王馬では幸斗に勝てないと小馬鹿にした笑みで断言する、幸斗と王馬の違いと言えば魔力量の差だが真田幸斗という規格外に魔力量の差など意味が無い事は一月前のステラ戦で証明されていると言っていいだろう、王馬のような絶対的魔力至上主義な人間でもなければ嫌でも理解する・・・ではそれ以外で二人の決定的な違いとは一体何なのだろうか?この男の言う魔力至上主義の価値観を変えなければ王馬は幸斗に圧倒的大差を付けられて負けるというのにヒントがあるのかもしれないが・・・。

 

「・・・ふんっ、くだらん!これ以上貴様の戯言などに付き合ってられるか!」

 

元々不機嫌だった王馬は更に不機嫌になって部屋を出て行ってしまった、F-の魔力量しか持たない伐刀者として出来損ないである幸斗に勝てないと言われた事が余程腹が立ったのだろう、部屋にはツンツン髪の男だけがポツンと残された。

 

「まったく短気なヤローだな、もっと視野を広く視れりゃあアイツは劇的に変わるってのに勿体ねー」

 

一人寂しい殺風景な部屋の真ん中で指でコインを上に弾き飛ばし、アイツは困った奴だと訝し気な表情をしてそう言い、宙に舞うコインが落ちて来る間に顔と髪に付着している黒い煤を両手で払い落した。

 

「まっ!実際に幸斗と会って戦ってみれば堅物王馬も変わるだろーけどな、アイツに係わった奴は何らかしらの影響を大きく受ける、運命すらも・・・へっ、【前夜祭】が楽しみだぜ!」

 

不敵に笑い落ちて来たコインを掴み取る幸斗を知る男、先程まで黒い煤で真っ黒になっていた彼の顔と髪は煤を払い落した事によって本来の色を取り戻した———

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・男は幸斗と同じ前髪朱メッシュの夕焼け色の髪で燃えるような灼熱色の眼を持っていた・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




【風の剣帝】黒鉄王馬の登場、幸斗との対決フラグがビンビンに立っていますねぇ(遠い目)。

そして幸斗を知り、幸斗と同じ色の髪と眼を持つ謎の男、果たして彼は何者なのか?

引かれ始める次編の伏線でした。


次回、あのみんなの嫌われ者の狸登場。



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