ジョジョの奇妙な冒険~episodeofhighschool~   作:DJトッティー

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みっしょんこんぷりーと!

モカside

 

私は今、荷物を整理していました

 

今日がラビットハウス最後の日だからです

 

荷物を整理していると、昔の写真に目が行く

 

モカ『……はぁ……』

 

物思いにふけながら、私は鞄のを閉じる

 

そして、階段を下りると……

 

ココア『うぇるかむかも~ん……』

 

少しドスの効いた声が聞こえた

 

目の前に兎の被り物をした謎の人物が立っていた

 

モカ『ひっ!な、なに!?』

 

ココア『こっちへ……』

 

謎の人物は私の腕を掴み、どこかに連れていく

 

ココア『入れ……』

 

謎の人物はポケットから銃を取り出して私に向ける

 

ココア『これが駆王地区の……』

 

撃たれる!

 

そう思って、目を瞑ってしまう

 

すると、周りからクラッカーの音が聞こえてきた

 

メグ『サプライズパーティーの!』

 

マヤ『はっじまりだよ~!』

 

モカ『へ……?』

 

見ると、テーブルにはパスタやケーキ、パンやジュースが置かれていた

 

千夜『モカさんが元気無いから…』

 

シャロ『さよならパーティーを皆でやろうって、ココアが計画したんです』

 

あ、やっぱりあの謎の人物はココアだったのね……

 

ココア『ココアじゃ無いよ!この街のマスコットのキグミンだピョ~ン!』

 

ほんとにもう……

 

 

モカ『ココアぁぁぁ!元気が無いのはあんたのせいでしょぉぉぉ!』

 

ココア『うぇぇぇ!ギブ!ギブ!』

 

モカsideout

 

 

ジョシュアside

 

モカさんがココアを抱き締めてると、その後ろで

マヤとメグが自己紹介を始めた

 

マヤ『マヤでーす!この銃私とジョジョ兄が選んだんだよ!』

 

メグ『メグです!この被り物、ジョジョさんと一緒に選んだの!』

 

ジョシュア『おいおい、選んだのはお前らで、俺は荷物持ちだったろうが』

 

モカ『そうなの?うん!マヤちゃんメグちゃん!いいセンスだ!』

 

マヤ『やったぁ!モカ姉って呼んでいい?』

 

メグ『モカお姉ちゃ~ん!』

 

ココア『……うん!順調に甘え上手な妹に育っているようだね!』

 

チノ『急にあの二人の将来が心配になりました』

 

ジョシュア『奇遇だな、俺もだ』

 

モカ『ココア!この娘達も私へのプレゼントかな?』

 

モカさんに抱き寄せられ、まんざらでも無い顔をする二人

 

ココア『違うよ!もう!お姉ちゃんは見境無さすぎ!』

 

モカ『ん~?聞き捨てならないな~!』

 

チノ『あ、あの……喧嘩は……』

 

マヤ『あの位なら兄貴といつもやってるよ!』

 

メグ『じゃあ心配無いね!』

 

チノ『……あの位……姉妹なら普通……なるほど、そんなもの何ですね』

 

マヤ『めんどくさくなったら、CQCでねじ伏せれば完璧だね!』

 

チノ『な、なるほど!』

 

ジョシュア『それはお前んちだけだ』

 

俺達が話していると

モカさんの感嘆の声が聞こえてきた

 

あぁ、ブルマンさんが来たのか

 

モカ『ほ、本当に作者様だったなんて……これにサインして下さい!』

 

モカさんはどこからか麺棒を取り出した

 

つーかその麺棒どっから出したんだよ!

 

翠『はい。……あ!失敗してしまいました……』

 

字ぃでか!?

 

モカ『ありがとう!大切にします!』

 

タカヒロ『さぁみんな!冷めないうちに!』

 

「「「「「「はーい!」」」」」」

 

俺達はモカさんのさよならパーティーを楽しむことにした

 

 

ジョシュアsideout

 

 

モカside

 

ジョシュアくんとココア、チノちゃんは駅まで私を見送りに来たくれた

 

ココア『お姉ちゃん、元気でね』

 

モカ『うん、ココアも』

 

ココア『あ、そうだ!』

 

ココアはポケットから、桜の髪飾りを頭につける

 

ココア『みて!お姉ちゃんとお揃い!』

 

……ココア……

昔のココアを思い出しちゃうな……

 

ココア『お姉ちゃん?』

 

モカ『ううん……そうだ!』

 

私は昔ココアにあげた桜の髪飾りの半分を取り出して、自分の頭につける

 

モカ『私もココアのまね!』

 

ココア『お姉ちゃん!まだそれ持ってたの?』

 

モカ『もちろん!ココアとお揃い!だって、私の宝物だもん!』

 

ココア『お姉ちゃん……』

 

モカ『それと、ココアにこれを渡す時が来たようだね』

 

私はココアに自分の麺棒を見せる

 

ココア『それ………』

 

麺棒を回して見せると……

 

ココア『大事にするって言ったよね!?』

 

ナイスツッコミ!

 

私達が談笑してると、チノちゃんとジョジョくんがやって来た

 

モカ『あ、チノちゃん!ジョジョくん!』

 

 

チノ『モカさん、これ……列車の中で飲んでください』

 

モカ『ありがとう、チノちゃん。ココアもたまには帰ってきなさい?お母さんが待ってるんだから』

 

ココア『でも、チノちゃんが寂しがるから』

 

チノ『なっ!私を引き合いに出さないで下さい!しょうがないココアさんですね!』

 

ココア『チノちゃん……ホントは私が寂しいの!ごめんねぇ!』

 

チノ『喧嘩にすらならない!』

 

 

……あぁ、そっか……

もう私の真似じゃなくて、本当のお姉ちゃんなんだ……

 

 

ココア『なにこれ!?』

 

チノ『CQCです!多分!』

 

ココアが、この街の学校に通いたいって言い出したときはとっても驚いた

 

小さい頃に旅行に来てから、駆王地区が大好きだったからって……

 

モカ『ねぇ、ココア?この街に来て良かったね!』

 

ココア『………うん!』

 

そして、私は列車に乗り込み

 

ココアとジョジョくん、チノちゃんと別れる

 

私のサプライズに気づいてくれるかな?

 

 

モカsideout

 

 

 

 

ジョシュアside

 

 

俺達はモカさんを見送って、ラビットハウスに帰ると、カウンターにカップが一つ置いてあった

 

ジョシュア『おい、ココア、チノ……これ……』

 

ココア『これは……』

 

チノ『モカさんが……』

 

ココア『私より上手い!』

 

チノ『見事なサプライズ返しです!ずっとウチで働いて貰いたかった……』

 

ジョシュア『即採用だな』

 

ココア『もぉぉ!お姉ちゃんは妹達の心を奪って去っていくよぉ!』

 


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