ジョジョの奇妙な冒険~episodeofhighschool~   作:DJトッティー

85 / 93
進撃の姉

ある日……

 

俺がラビットハウスで仕事をしていると……

 

チノ『ジョジョさん!リゼさん!』

 

ジョシュア『ん?どした?』

 

リゼ『何かあったのか?』

 

チノ『耳を貸してください!』

 

チノは俺とリゼの耳に口を近づけると

 

チノ『ゴニョゴニョゴニョゴニョ』

 

リゼ『ココアの様子がおかしい?』

 

ジョシュア『なーるほどな~……』

 

目線を移すと、窓を拭いているココアの姿が……

 

リゼ『確かに…』

 

ジョシュア『いつもより動きが機敏だな……』

 

次にココアはティッピーを撫で始めるが……

 

ティッピー『おぉ、なんじゃこれは…』

 

リゼ『撫で方も機敏だ!』

 

しばらくして、ブルマンさんも店に来てくれるが、ココアがブルマンさんの手を取り……

 

ココア『いらっしゃいませ』

 

リゼ『客の招き方も機敏だ!』

 

いや、ブルマンさんキョトンとしてんじゃねぇか!

 

ココア『お席へご案内します』

 

翠『ジェントルメ~ン!』

 

ジョシュア『もう適応してる!?違う店みたいだから止めなさい!』

 

それどっちかと言えばフルール・ド・ラパンだから!

 

………ん?

 

ジョシュア『ココア……いつもと分け目が逆じゃねぇか?』

 

リゼ『偽物かもしれない……そうだ!』

 

リゼは店の奥にチノを連れていった

 

 

あ、戻って………!?

 

ジョシュア『り、リゼ!?お前…それはっ!』

 

 

俺の目の前に現れたのは、ぬいぐるみを3体ほど持ったチノだった

 

リゼ『もふもふづくし!これなら我慢出来ずに抱きつくはずだ!』

 

その前に俺が抱きつきそうなんですが!?

 

チノはココアの前に立ちはだかる

 

ココアが我慢出来なさそうにチノを見るが……

 

ココア『ま、真面目に仕事しないとダメだよ!』

 

チノ『何故かわかりませんが凄く悔しいです』

 

ジョシュア『じゃあ後で俺が後で抱き締めてやるよ』

 

チノ『よろしくお願いします』

 

っしゃぁぁぁ!

後でおもいっきり可愛がろう!

 

おい、リゼ…何でジト目でこっちを見る………性的な意味は含まれてないからな!

 

 

……にしても、ココアの奴……気を張りすぎて熱出さねぇといいけど……

 

そう思っていた矢先、俺は何かを踏んでしまう

 

ジョシュア『ん?』

 

その何かの正体はココアだった

 

俺はココアを抱き抱える

 

ジョシュア『しっかりしろ!』

 

チノ『どうしてこんなになるまで……』

 

ココア『明後日……』

 

ココアが小さな声で何かを言おうとしている

 

リゼ『明後日?』

 

ココア『お……』

 

チノ『お?』

 

ココア『お姉ちゃんが…来るんだよ……ガクッ』

 

ジョシュア『……それとどう関係が……』

 

俺はすぐさま氷嚢を作ってココアの頭に乗せる

 

その間にココアの姉の件を聞いていた

 

リゼ『つまり、頑張っている所を姉に見せたかったのか……』

 

ココア『うん…もっとしっかりしなきゃって…チノちゃんのお姉ちゃんとしてちゃんとやってるって…』

 

チノ『ココアさんのお姉さんって厳しいんですか?』

 

ココア『安心して!凄く優しいよ!お兄ちゃんが二人いるけど、しつけて従えてる姿がカッコいいんだ!』

 

しつけてって、調教師か何かかよ!?

 

チノ『調教…私、これ以上、何かされるんです……?』

 

怯えちまったじゃねぇか!

人の彼女を怯えさせるな!

 

リゼ『よし!協力するぞ!』

 

 

お前は短時間でどんな結論にたどり着いたんですか!?

 

リゼ『でも、兄弟がいるのは羨ましいな…一人っ子としては……』

 

ココア『リゼちゃん……』

 

ココアは急にリゼに抱きつく

 

ココア『リゼちゃんも妹だって紹介するからね!チノちゃんと一緒に!』

 

リゼ『普通に友達でいい!』

 

その後、シャロと千夜も合流。

チノからお姉ちゃん修行なるものを聞かせれていた

 

千夜『お姉ちゃん修行?』

 

シャロ『何それ?』

 

ココア『どうしたらしっかりして見えると思う?お姉ちゃんに成長した姿を見せたいの』

 

シャロ『そう言われても……』

 

リゼ『とりあえず、さっきから怯えてるチノを安心させてみろ』

 

そう、チノはココアの姉に調教されるかもしれないという事で、凄い怯えてるんだが……

俺が近くにいてもこの様子

 

シャロがはじめに安心させに来た

 

シャロ『大丈夫、私が付いてるから』

 

おぉ、確かに安心出来そうだな。

 

お次はココアか……

 

ココア『大じょーぶ!私が付いてるからー!』

 

………同じ台詞なのにこの違い……

 

 

千夜『あ、そうだわ。リゼちゃん達が少しドジな姿を見せたら?』

 

ジョシュア『ん?』

 

千夜『反対にココアちゃんがしっかり見えるんじゃ?』

 

ジョシュア『なるほど……逆転の発想か……』

 

リゼ『うぅ、わかった!やってみる!』

 

えぇぇぇえええ!?

 

 

千夜『じゃあ、始めましょ』

 

千夜は席に座り、メニューを開く

 

千夜『注文をお願いしたいんだけど……』

 

チノ『え、えっと……私、コーヒーのくべつがつかないので……』

 

リゼ『ココア~!助けて~!』

 

チノ『私……数学苦手ですから、間違えてコーヒー缶1トンも注文してしまいました……』

 

ティッピー『このドジっ子!』

 

リゼ『ココア~……パンって火炎放射器でも焼けるのかな…?』

 

何この茶番!?

見てられねぇよ!?

 

ココア『うわぁぁぁん!こんな二人見てられないよぉぉぉ!』

 

オメーのためだろうがぁぁぁ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方、マヤとメグも参加した

 

マヤ『次は私達がココアを鍛えるよ!』

 

ココア『よろしくです!サー!』

 

そう言って、マヤは窓の縁を指でなぞり、指の先に息を吹き掛ける

 

マヤ『ココアさん?まだ埃が残っていてよ?』

 

お前は姑か!

 

メグ『このフリスビーを取っておいで』

 

ココア『ワン!』

 

犬と飼い主か!

 

マヤ『所でこれ何の特訓?』

 

いや、知らずにやってたんかい!

 

ココア『お姉ちゃんらしくなりたいから妹役をやってほしいんだよ……』

 

マヤ『オッケー!』

 

メグ『じゃあみんなで一緒に!』

 

そして、チノ、マヤ、メグはココアを囲むと

 

メグ『お姉ちゃ~ん!私パンが食べた~い!』

 

チノ『私は……』

 

マヤ『私は宿題手伝って~!』

 

チノ『私も………』

 

ココア『後でね~!』

 

四人がキャッキャしてるのを眺めるだけの俺達……

 

シャロ『あれ……いつまで続くんですか?』

 

ジョシュア『……ココアが無意味と気づくまで……かな?』

 

後は……もう知らん

 

 

その後、修行が終わったのか

俺達にカフェラテをご馳走してくれた

 

ココア『みんな、今日は私の為にありがとう!ほんの気持ちのカフェラテだけど……』

 

 

目線をカフェラテに移すと、そこには絵が描かれていた

 

ジョシュア『お、これココアが描いたのか?』

 

ココア『え?』

 

千夜『初めて貰ったときから、凄く上手くなってる!』

 

その絵はまだ下手ではあったが、最初より上手くなっている

 

チノ『ずっと見てきたから気づきませんでした…』

 

リゼ『ちゃんとした成長の証があるじゃないか!』

 

メグ『ココアちゃん凄~い!』

 

マヤ『スゲー!カッコいい!』

 

皆が、ココアのラテアートを誉めると、ココアは俺達に笑顔を見せる

 

ココア『よぉーし!今もぉ~っと凄いものを振る舞うからね~!』

 

マヤ『3Dラテアートってやつ!見てみたい!』

 

ココア『任せて!』

 

メグ『楽しみ~!』

 

 

メグとマヤがココアに甘えるのを見たチノは頬を膨らませる

 

チノ『店員として成長してても、姉としてはまだまだです』

 

リゼ『そうか?』

 

すると、ココアがデカいマグカップにティッピーを入れて持ってきた

 

ココア『出来た!3Dラテアート!』

 

チノ『ただのティッピー!』

 

 

 

今日も今日とて騒がしいラビットハウスだぜ

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。