ジョジョの奇妙な冒険~episodeofhighschool~   作:DJトッティー

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取材とスナップとノスタルジー!?

ジョシュアside

 

俺達は今、固唾を飲んであることに気合いを入れる

 

ココア『心の準備は出来た?それじゃあ、行くよ!』

 

千夜『OKよ!』

 

ココアは手に持っていた雑誌を開く

 

そこには甘兎庵の文字と千夜の写真が乗せられていた

 

ジョシュア『おぉ!甘兎庵が乗ってるじゃねぇか!』

 

チノ『千夜さん素敵です!』

 

ココア『すっごぉい!こんなに大きい特集記事なんだね!』

 

雑誌に載っていたことにほっとする千夜

 

シャロ『何もここで読まなくても……』

 

千夜『1人だと緊張で怖くて……』

 

ココア『わかる!私も通知表1人で見るの怖くて……』

 

ジョシュア『それ二学期のやつじゃねぇか!早く見ろよ!』

 

リゼ『ていうか学校に返せよ…』

 

再び、雑誌に目をやると俺はあることに気づく

 

ジョシュア『つかこの甘兎庵の記事小さくねぇか?』

 

千夜『ううん、いいの。お店を大きくするって夢の第一歩だから小さくても嬉しい』

 

ココア『こっちにフルール・ド・ラパンも載ってるよ!』

 

シャロ『えぇ!いつの間に……』

 

千夜『ウチより大きく載ってるわ!?』

 

シャロ『今小さくても嬉しいって……!?』

 

 

チノ『ウチには取材来てもらえてません……』

 

ティッピー『周りのお店は載ってるのにのう……』

 

ジョシュア『いつか来るだろ?』

 

ココア『それよりも、今いるお客さん達の為に真心込めてコーヒー淹れなきゃ!』

 

……今、俺達しかいないんだけどな……

 

強いて言えば…千夜とシャロ位か……?

 

そう思ってると、不意にラビットハウスの入り口が開く

 

翠『人が少ない所は落ち着きます』

 

ココア『救世主だ!』

 

「「「「「「おぉ!」」」」」」

 

ブルマンさん、頭の上にクエスチョンマークが出てるけどな

 

翠『あ、この雑誌。私のグルメレポートも載ってるんです。ほら』

 

ジョシュア『そんな仕事もしてたんすね……あ、リゼのスナップ写真も載ってる』

 

リゼ『あぁ!』

 

シャロ『素敵です!先輩!』

 

リゼ『そういえばこの間、買い物している時に撮られたんだった』

 

ん?リゼのスナップ写真の下……

 

ベーカリー保登?

 

ジョシュア『このベーカリー保登って……?』

 

ココア『これ!私の実家の店だよ!』

 

シャロ『こんなところまで取材を?て言うかパン美味しそう…』

 

千夜『素敵そうな場所にあるのね!』

 

チノ『いい雰囲気です』

 

ココア『そ、そうかな?』

 

再び雑誌に目をやると、雑誌に水滴が落ちる

 

見るとティッピーが泣いていた

 

ココア『なんかティッピーがすごい悔しい顔してる!』

 

 

そして、シャロがリゼに対してまた一つ誤解を招いた時

 

チノが暇そうにしていた

 

千夜『チノちゃん、ラビットハウスが取材されなくて落ち込んでるのかしら?』

 

ココア『チノちゃん……私に任せて!』

 

ココアがなにやら作業している

 

ココア『チーノちゃん!』

 

チノ『はい?』

 

ココアは手書きの絵を雑誌に張り付けていた

 

3姉妹きっさラビットハウス……

 

ココア『3姉妹きっさだよぉ!』

 

チノよ、わかるぞ

 

どう反応していいのかわからんのだろう?

 

大丈夫、俺もだ……

 

 

[バキィ!]

 

 

な、なんだぁ!

 

ジョシュア『ちょ!ブルマンさん!?』

 

チノ『だ、大丈夫ですか?』

 

翠『いい椅子ですね。お店の歴史を体で感じました……まさかっ!これはマスターのお叱りの意思!仕事しないから!?』

 

 

……頭打ったのかな?

 

てか、ブルマンさん……仕事しろよ……

 

 

チノ『……こんなオンボロなお店じゃ、取材が来ないのも納得です……』

 

誰かぁぁぁ!

テレビでも雑誌でもいいから!

ラビットハウスに取材に来てくれぇぇぇえええ!

 

シャロ『そんなことないわよ……このテーブルの傷一つにもお客さんとの思い出が詰まってるのよ……』

 

チノ『……それ、ココアさんが付けたやつです…』

 

シャロ『…このカップだって、沢山のコーヒーを注がれて……』

 

ジョシュア『それ、確かココアが割ったから新調したやつ……』

 

 

シャロは顔を赤くしながらココアを叩く

 

シャロ『ココアぁぁぁ!』

 

ココア『何で私怒られてるの?』

 

自分の胸に手を当てて聞け……

 

 

千夜『年季が入ってることは思い出があるってことよ?』

 

チノ『年季……ですか』

 

千夜は壁に耳を当てる

 

千夜『こうやると刻まれた思い出をお店自身が教えてくれるわ……』

 

おお、ロマンチックだな。

 

チノがテーブルに耳を当てる

 

すると千夜が小声で……

 

千夜『第一章、ラビットハウス誕生』

 

………台無し

 

そして、唐突にお店の電話が鳴る

 

リゼ『お客さんからかも!また来るって言ってくれてたしさ!』

 

そう言って、リゼが電話を取る

 

ジョシュア『ほら、リピーターはちゃんといるじゃねぇか』

 

俺はチノの頭を撫でる

 

リゼ『バカを言うんじゃない!』

 

リゼの怒鳴り声に一瞬ビクッとする

 

リゼ『親父の部下達が、客がいないなら自分達が行くって……』

 

チノ『何でウチの状況知られてるんですか……!』

 

………盗聴でもされてんのかな?

 

……………怖っ………

 

ジョシュアsideout

 

 

チノside

 

私は今、学校が終わり

メグさん、マヤさんと一緒に下校してます

 

マヤ『へぇ~!雑誌かぁ!ラビットハウスが載るのも時間の問題だね!』

 

チノ『そうでしょうか?』

 

メグ『そしたら私達、有名人の友達かぁ!』

 

チノ『有名人って……』

 

マヤ『はっ!有名人になったら誘拐とかされるかも知れない!』

 

ゆ、誘拐!?

そ、それは心配です!

 

メグ『だ、大丈夫!何かあったらこれで守る!』

 

メグさんはそう言って防犯ブザーを取り出しました

 

……もし……誘拐とかされたら、ジョジョさんは助けてくれるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

~~~その頃のジョジョ~~~

 

 

ジョシュア『助けるに決まってンだろうが!』

 

絋汰『うぉ!急にどうした?』

 

ジョシュア『いや、なんか誘拐がどうのこうのって聞こえた気がして……』

 

絋汰『???』

 

~~~その頃のジョジョ・終~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

メグ『これ、羊の鳴き声がするんだよ!』

 

メグさんは防犯ブザーを鳴らし始めました

 

[メェェェェエエエ!]

 

マヤ『鳴らしちゃった!』

 

チノ『可愛いです』

 

話は変わって………

 

 

マヤ『取材が来たら、ちゃんと話せる?』

 

チノ『父がいるので……』

 

メグ『インタビューの練習しようよ!』

 

 

インタビューの練習……ですか……

 

マヤさんがマイクを持つフリをして手を私に近づけます

 

マヤ『噂の人とはどういう関係なんですか!?』

 

チノ『ジョジョさんとの事ですか!?』

 

メグ『この写真をバラ撒いて欲しくなければ全部話して下さい!』

 

メグさんが持っていた写真はジョジョさんとデートしていた時の写真でした

 

チノ『脅し!?いつ撮ったんですか!?』

 

……ジョジョさんはこういう時……

 

うん!逃げましょう!

 

私は二人をおいて走り出しますが、

二人は私の後ろに付いてきます

 

マヤ『人気者になった後のパパラッチごっこ~!』

 

チノ『必要ありません』

 

「「待て~!待て待て~!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事、逃げ切った私は自分の部屋に居ました……

 

ジョジョさんは……まだ帰ってきていませんね……

 

ティッピー『……結局、取材には来なかったのう……』

 

ココアさんとリゼさん、私とジョジョさんが写った写真を見て思いました……

 

ココアさん見たいにもっと笑ったら…お客さん…来てくれる……?

 

私は、両手でほっぺたを上げます

 

すると、後ろに気配を感じたので一旦やめます

 

後ろには兎の人形を持ったココアさんが居ました

 

ココア『迷える子兎がいるよぅ!』

 

ココアさん……

 

ココア『チノちゃん腹話術得意だから私も練習してるんだ!チノちゃん元気かい?』

 

 

ティッピー『ワシの真似事など、20年早いわ』

 

ココア『流石だね!良ーし!ワシと腹話術で勝負じゃ!』

 

チノ『ココアさんにはおじいさんの声は出せませんよ』

 

ココア『チノちゃん!さっきお父さんから聞いたんだけどね!』

 

チノ『な、なんでしょうか?』

 

ココア『笑顔になれる報告があるよ!』

 

 

数日後………

 

私達はあの雑誌を購入しました

 

ココア『行くよ!みんな!』

 

リゼ『あぁ!』

 

千夜『オッケーよ!』

 

ジョシュア『いつでも来い!』

 

シャロ『んん、焦らさないでよ!』

 

ココア『せーのっ!』

 

雑誌にはちゃんとラビットハウスが載せられていました

 

千夜『チノちゃんのおじいちゃんの事が語られてるわ!』

 

シャロ『苦労してこの喫茶店建てたのね…』

 

ティッピー『うんうん』

 

ココア『チノちゃんのお父さんの写真も!』

 

リゼ『バータイムの記事デカイな!』

 

ジョシュア『おい、何気に三姉妹って書いてんぞこれ』

 

ココア『えへへ!』

 

思わず、笑ってしまいました…

 

パシャ!

 

チノ『あ……な、何するんです』

 

ココア『ふふっ!』

 

チノ『もう、本当にしょうがないココアさんです』

 

 

 

 

後日、購入した雑誌にジョジョさんのスナップ写真があったので切り抜きました

 


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