ジョジョの奇妙な冒険~episodeofhighschool~   作:DJトッティー

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笑顔とフラッシュのまぶしい日

ジョシュアside

 

俺は今、旧校舎の部室にいた

 

モモタロス『………なんなんだ?』

 

ウラタロス『なんか今日のジョジョは…少し変だね…』

 

キンタロス『少しちゃうやろ?かなり変やで』

 

ジーク『あのジョジョがあんなににやけるとは……』

 

ネガタロス『よっぽどの事だろ?』

 

リュウタロス『実はね~!ジョジョがついにチノちゃんに告白したの~!』

 

おいおい、リュウタの奴……

まぁいいか

 

ウラタロス『り、リュウタ?嘘は良くないなぁ?特に恋愛事は』

 

モモタロス『いつも嘘ばっか言ってる奴が何言ってやがる』

 

ウラタロス『さすがに他人の恋愛事の嘘は付いたことはないよ』

 

モモタロス『ふん!どうだかな』

 

二人がまた、喧嘩を始めようとするが

ネガタロスに止められる

 

ネガタロス『二人ともやめねぇか!……潰すぞ?』

 

二人ともその威圧感に思わずたじろぐ

 

ジーク『それよりジョジョ、そろそろバイトの時間ではないのか?』

 

ジョシュア『お!そうだな!サンキュージーク!』

 

ジーク『苦しゅうないぞ』

 

ジョシュア『ネガタロス、その二人よろしく頼むわ』

 

ネガタロス『任せろ』

 

俺はモモタロスとウラタロスをネガタロスに売って

ラビットハウスに向かう

 

ラビットハウスに付くと、ココアがチノの写真を撮っていた

 

ジョシュア『何してんだ?

 

リゼ『みんなの写真撮って実家に送るんだとさ』

 

ジョシュア『なーるほど』

 

ココアが何回か写真を撮ってたが……

 

チノが動いてるところを撮ってる……

 

絶対ぶれてるだろそれ…

 

ココア『うん!ブレてても可愛い!』

 

それはわかる

 

ココア『リゼちゃんも撮るよ!』

 

リゼ『うぇ……ちょっと!』

 

そう言うものの、リゼはバラをくわえて、モデルガンを構える

 

リゼ『……バラは要るのか?』

 

ココア『えぇ?気に入らない?だったら!首を傾けて!』

 

ココアの指示に、素直に従うリゼ

 

ココア『口に手を当てて!』

 

リゼ『こ、こうか?』

 

ココア『ニコッ!』

 

リゼ『ニコォ!』

 

あ、可愛い…

俺がそう思った瞬間

 

 

パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ!

 

いや連写!?

 

 

リゼはココアの肩を掴んで、そのまま揺らす

 

リゼ『すぐに消せぇぇぇ!』

 

ココア『これもダメなんてわがままだなぁ』

 

ジョシュア『リゼ~、その位にしとけよ~?』

 

ココアの矛先は俺に向けられた

 

ココア『じゃあ、次はジョジョ君!』

 

俺はココアにバラを持たされ、ポーズを決める

 

ジョシュア『……バラ要らんだろ?』

 

ココア『えぇ?じゃあ、手で髪をかきあげて!』

 

ジョシュア『こうか?』

 

ココア『そこでキメ顔!』

 

俺は言われるがまま、キメ顔をする

 

パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ!

 

 

いやまた連写!?

 

ココア『うん!カッコいい!』

 

ジョシュア『ありがとな。後で消せよ?』

 

ココア『えぇ~』

 

ジョシュア『消・せ・よ・?』

 

ココア『はい!』

 

次にココアの矛先が向けられたのはチノだった

 

ココア『じゃあチノちゃんも!』

 

チノ『わ、私はいいです』

 

ココア『そんな事言わないで~、こっち見て!笑って!』

 

チノ『あ、コーヒー豆の在庫を確認しないと』

 

あ、逃げた

 

リゼ『あまり無理強いするなよ?』

 

ココア『恥ずかしがること無いのに……』

 

ジョシュア『写真苦手な人もいるからな~?』

 

 

その数日後

 

ココア『後はチノちゃんだけなの~!ちょっとだけでいいから撮らせて!』

 

チノ『そ、そういわれましても……』

 

ココア『お願い……可愛い妹が出来たアピールをお姉ちゃんやお母さんにしたいの…』

 

 

チノ『ですが……』

 

リゼ『チノ~、ちょっとだけココアに協力してやったらどうだ?』

 

チノ『少しだけですよ?』

 

ココア『ホント!ありがとう!』

 

そして、ココアはチノへカメラを向ける

 

ココア『チノちゃん!もっと笑顔で!』

 

チノは恥ずかしそうにしている

 

チノ『む、難しい事言わないでください』

 

ココア『えぇ~……』

 

ジョシュア『あ、どうせなら二人並んだ所撮ってやるよ』

 

ココア『ホント!?チノちゃん!一緒なら恥ずかしくないよね?』

 

チノ『は、はぁ…』

 

そして、ココアはチノの隣に並び立つ

 

ココア『チノちゃんに合わせるから、無理に笑わなくてもいいからね?』

 

チノ『そうですか……なら…』

 

ココア『リゼちゃん!お願いね!』

 

リゼ『あぁ、撮るぞ~!』

 

撮れた写真を見ると……

 

ジョシュア『ふっ!あはははは!おま!ふはははは!』

 

リゼ『こ、これは陰気な喫茶店だな……』

 

ココア『笑って下さい、お願いします』

 

リゼ『泣きながら言うなよ!』

 

チノ『なんだか証明写真見たいですね』

 

チノが笑ったところを俺とリゼは見逃さなかった!

 

リゼ『ココア!シャッターチャンスだ!』

 

ジョシュア『っていねぇ!』

 

あいつどっか行きやがった!

 

チノ『撮れなくていいんです』

 

「「???」」

 

チノ『ココアさんにとって、私は我が子を谷底に突き落とすライオンです。這い上がって来たときに笑顔の写真を撮らせてあげるんです!……多分』

 

 

ジョシュア『照れてるだけって正直に言えよ?くすぐったら笑うくせに』

 

俺はチノの脇腹辺りをくすぐる

 

チノ『や、止めてください……///』

 

リゼ『……もしもし?泊さん?』

 

ジョシュア『止めろ!』

 

いや!俺も罪悪感と言うか……犯罪な気がするけども!

 

そうしていると

ココアが千夜を連れてきた

 

ココア『漫才コンビの相方連れてきたよ!コントでチノちゃん笑わせるからね!』

 

ジョシュア『千夜!お前仕事中じゃ?』

 

千夜『それはそれ、これはこれだから』

 

いや、どれだよ

 

千夜『私達、接客業だから笑顔は大事よね?』

 

ココア『じゃあ一枚撮らせてもらおうかな?』

 

千夜『いいわよ~?撮りなさ~い?』

 

千夜が悪役の笑顔をする

 

ココア『千夜ちゃん!?いいね!いいですね!こんな眩しい笑顔見たことないよ!

 

 

リゼ『どこがだぁぁぁ!』

 

「「はい!ナイスツッコミ!」」

 

リゼ『私も参加してたのか!?』

 

ココア『フフン!これであなたも漫才コンビの一員です!』

 

ジョシュア『それじゃ、コンビじゃなくてトリオだ』

 

すると………

 

チノ『ふふ……』

 

お?

 

チノが

 

千夜『あ!ココアちゃん!』

 

ココア『チノちゃん……!』

 

パシャ!

 

チノ『こんなことまでして……ココアさんは本当にしょうがないココアさんです』

 

ココア『チノちゃんの笑顔撮れたよぉぉぉ!わーい!やったぁ!』

 

ジョシュア『おぉ!よかったじゃねぇか!どれどれ?』

 

俺達は、チノの笑顔の写真を見る

 

ジョシュア『これは……』

 

リゼ『笑顔じゃなくて……』

 

「「嘲笑だ……」」

 

まぁ、ココアが笑顔だと思ってればいいんじゃねぇかな?

 

………後でホントの笑顔の写真貸してやるか………

 


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