ジョジョの奇妙な冒険~episodeofhighschool~   作:DJトッティー

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理想郷の進撃

イミテイトside

 

 

イミテイト『今のが相棒の過去だ』

 

俺が顔をあげると、涙を流すオカ研メンバー達が居た

 

イッセーに関しては泣きすぎて顔が腫れている

 

 

イッセー『ジョジョ先輩にそんな過去があったなんて』

 

リアス『知らなかったわ……』

 

小猫『ジョジョ先輩……起きていたら私が癒したかった…』

 

朱乃『反乱の末の悲劇ですわね……』

 

アーシア『うぅ、私……ジョジョお兄様にそんな過去があったなんて知らなくて……』

 

ゼノヴィア『その七原と言う男!生きていたら私が斬り捨ててやったものを!』

 

イミテイト『はは、それは頼もしいな』

 

 

俺はオカ研のメンバーに対して安堵した

 

相棒…お前の仲間はこんなにもお前の事を心配してくれているぞ

 

リアス『そういえばイミテイト、ジョジョの容体を聞いてなかったわね』

 

イミテイト『相棒の容体に関してだが……俺もよく分からない、医者は暫くは目を覚まさないだろうと言っていた』

 

イッセー『やっぱり……あの時の傷が……』

 

 

イミテイト『そう悲観するなイッセー、俺の相棒はそんなにヤワじゃない』

 

イッセー『そう……ですよね!ジョジョ先輩ならきっと目を覚ましますよね!』

 

イミテイト『そういえば、アグルと言う男は?』

 

リアス『ジョジョを運んだ後、何処かに行ってしまったわ』

 

イミテイト『そうか……』

 

 

俺達が話をしていると

絋汰から連絡が入る

 

 

リアス『なんですって!分かったわ!』

 

イミテイト『どうかしたのか?』

 

リアス『街で怪人達が暴れてるそうなの!イミテイト、後は頼めるかしら?』

 

イミテイト『任せておけ!』

 

リアス達は病室を後にした

 

相棒…早く目を覚ましてくれよ?

 

 

イミテイトsideout

 

 

絋汰side

 

絋汰『はぁぁぁ……セイハァァァアアア!』

 

 

[wake up!]

 

ソーナ『ダークネスムーンブレイク!』

 

 

[rocket on!drill on!limit break!]

 

 

匙『ライダーロケットドリルキィィィック!』

 

翔太郎『うぉら!オリャァァァ!』

 

俺達は大量発生したマスカレイドやらレイドラグーンやらを倒していた

 

 

進之介『おい!これじゃキリがねぇ!』

 

絋汰『リアス達さえくれば後はなんとかなる!』

 

フィリップ『確かに、リアスちゃんの滅びの魔力を使えば、数は減らせるね』

 

ソーナ『そうなれば大分楽にはなりますね』

 

すると

 

[clock up!]

 

電子音が聞こえたと思ったら目の前のレイドラグーンが爆発した

 

 

木場『ごめん!遅くなって!』

 

絋汰『木場!』

 

 

リアス達が来てくれたのか!

 

リアス『消し飛びなさい!』

 

リアスは滅びの魔力をレイドラグーンとマスカレイドにぶつける

 

大量のレイドラグーンとマスカレイド達は瞬く間に消え去った

 

けど油断は出来ねぇ!

 

しばらく警戒するが

一向に出てくる気配は無い

 

その時―――――

 

 

 

ズッ・・・・・・

 

「「「「「っ!!!!!」」」」」

 

 

突然、息が詰まりそうなくらいの重圧に襲われた。

 

 

な、なんだ・・・・・この感じは・・・・・っ!?

 

 

 

まるで体に重りを乗せたような感覚だ!

 

押し潰されそうになる!

 

 

 

皆も俺と同様で、翔太郎や戒斗ですら汗を流していた。

 

 

今まで感じたことのないこの重圧! 

 

このプレッシャー!

 

 

こいつが放たれてくるのは!

 

 

 

進之介『上か!』

 

 

 

 

 

俺達は上空を見上げた。

 

そこにいたのは――――――

 

 

加藤『貴方が赤龍帝ですか?』

 

白いスーツの男が俺達を見下ろしていた。

 

 

を見上げる俺の視線の先にいるのは一人の男性。

 

死人のように血の気がない白い肌

 

 

何処までも冷たい、見ている俺達の方が凍りつきそうな瞳。

 

その男から感じられる圧倒的なプレッシャー。

 

あまりの重圧に息苦しささえ感じる。

 

アーシアとなんて耐えることが出来ずに膝をついてしまっているほどだ。

 

額から冷たい汗が流れ落ちる。

 

 

 

進之介『………な、んだ……あいつは……ッ!』

 

 

 

この場にいる全員の視線が男に集まる。

 

だけど、全員が動けないでいた。

 

 

 

アザゼル先生やティア姉さんでさえ。

 

 

加藤『もう一度聞きます。貴方が赤龍帝ですか?』

 

イッセー『っ!』

 

 

 

冷たい視線がイッセーの姿を捉えた瞬間、全身に悪寒が走った。

 

まるで、心臓を鷲掴みにされたような気分だ………。

 

 

あいつ、イッセーのことを知ってるのか……?

 

 

 

トンッ

 

 

 

 

 

 

 

イッセー『っ!!!』

 

 

気づけば男性はイッセーの直ぐ近くに舞い降りていた。

 

 

全く反応できなかった…………!

動きが全く見えなかったぞ………ッ!!

 

 

 

 

翔太郎『あいつ…………いつの間に………ッ!』

 

 

翔太郎が僅かに聞き取れるほどの小さな声を漏らしていた。

 

 

翔太郎も今の動きは見えなかったようだ。

 

 

見ればティア姉さんも同様の反応だった。

 

 

イッセーは驚きながらもゆっくり呼吸を整えていく。

 

そして、その男の問いに静かに答えた。

 

 

 

イッセー『ああ。…………俺が赤龍帝だ』

 

 

 

加藤『そうですか……ロキさんから聞いていた外見的特徴が一致していたので。恐らくと思いましてね?』

 

 

 

ここでロキの名前が出てくるってことは間違い無さそうだな………。

 

 

 

翔太郎が一歩前に出て、男性に問う。

 

 

 

フィリップ『おまえがさっきの奴らの親玉だな?』

 

 

 

確信を持った声。

 

 

 

こいつから放たれるこの濃密な力。

 

それにロキの名前を口にした。

 

 

 

この場にいる全員が確信していた。

 

 

 

 

 

男は無表情のまま口を開いた。

 

 

 

加藤『おや?お久しぶりですね?左翔太郎、フィリップ君』

 

 

その答えに俺達は怪訝な表情を浮かべた。

 

 

…………まさか、こいつら知り合いなのか?

 

 

 

翔太郎が聞き返す。

 

 

 

翔太郎『おまえがこの騒ぎを起こしている張本人で間違いないんだな?』

 

 

加藤『……………そうですよ?。何か問題でも?』

 

 

翔太郎『なるほど………それなら……うぉらぁ!』

 

翔太郎は男に拳を放つが、受け止められる

 

 

翔太郎『おまえの目的はなんだ?この世界を本当に滅ぼそうとしているのか?その理由はなんだ?』

 

 

 

そうだ。

 

そこが一番肝心なところだ。

 

 

すると――――

 

 

加藤『目的ですか……それは世界の混沌です』

 

 

 

フィリップ『何?』

 

 

加藤『私はそのためだけに派遣された名誉ある人間なのです』

 

[utopia]

 

男はメモリを腰のバックルに装填した

 

すると、男は怪人態に変化した

 

 

加藤『全てを破壊し、全てを滅ぼす。それが、我が主の理想郷です』

 

 

ズッ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

っ!!

 

 

 

アイツから放たれる力が上がりやがった!

 

こいつ、どれだけの力を持ってやがるんだよ!?

 

 

 

俺は極ロックシードとカチドキロックシードでフォームチェンジを行う!

 

 

 

こいつは危険だ!

 

 

 

光実『リアス部長!皆を連れて逃げてください!ここは僕達が―――ガッ』

 

 

 

 

 

ミッチーが言い切る前に横からの衝撃に吹き飛ばされ、幾つもの家屋を突き抜けていった!

 

 

 

ヤバイ!

 

 

ユートピア『正直に言いましょう。今の貴方達ではまずは勝てません。アザゼルやティアマットと共闘したとしてもです。現段階で私の力は全盛期の二天龍を超えています』

 

 

 

っ!

 

 

 

おいおい、マジかよ…………!

 

 

 

全盛期のドライグより強いとかどんだけだよ!

 

 

 

加藤『更に言うなら今の私まだ本気ではない。どれだけの力があるのか、それは私にも測れません』

 

 

 

クソッ…………

 

嫌な追加情報だぜ。

 

 

[extreme!]

[type!trydoron!』

 

 

 

ドゴォォォォォオオオオオオン!!!

 

 

 

 

 

 

 

ミッチーがさっきいたところから爆発音が聞こえる。

 

 

 

見れば翔太郎と進之介がロスウォード相手に戦っていた!

 

 

二人とも最終フォームになっていた

 

 

あの状態の二人はパワーアップした旧魔王派の幹部を圧倒できるほどの力を発揮する。

 

その二人を相手にして加藤は押されるどころか圧倒していた。

 

 

 

 

 

なんて奴だよ……………!

 

 

 

 

 

俺も直ぐに加勢しねぇと!

 

[極アームズ!大・大・大・大・大将軍!]

[ブドウ龍砲!ソニックアロー!火縄橙DJ銃!]

 

俺は怪人に向け、ブドウ龍砲とソニックアロー、DJ銃の銃口を向ける

 

翔太郎と進之介に当たらないように気を付けないとな。

 

 

 

俺は二人の戦闘を注意深く見て、タイミングを伺う。

 

 

 

早まるな、と自分に言い聞かせる。

 

二人が離れた瞬間、奴の動きが止まった瞬間を狙い撃つ!

 

 

 

 

 

そして、その時が訪れた!!

 

 

 

 

 

絋汰『いっくぜぇぇぇええええ!』

 

 

 

放たれた銃弾と矢は空中で孤立した怪人に向かって突き進む!

 

 

 

怪人は自分に迫る砲撃に気付きながらも、その場から動く素振を見せない。

 

そして――――――

 

 

ドドドドドォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!

 

 

俺が放った砲撃は見事に直撃した!!

 

煙が辺りに立ち込める。

 

 

俺は怪人の動きが止まっている間に二人と合流する。

 

 

 

絋汰『翔太郎!進之介!二人とも無事か?』

 

 

 

翔太郎『今のところはな。それにしても良いタイミングだったぜ?』

 

 

 

二人とも少しボロボロになっているけど今のところは大きな傷を負っている様子はなかった。

 

流石だ。

 

 

 

 

 

ふと見ると、リアス達の姿がどこにもなかった。

 

 

 

俺の様子に気づいたのか進之介が教えてくれた。

 

 

 

進之介『リアス達には下がってもらった。あのレベルを相手にあいつらを守りながら戦うのはきついからな。』

 

 

 

なるほど。

 

確かにその判断は間違ってない。

 

 

 

リアス達には悪いけど、そのあたりは皆も理解しているはずだ。

 

フィリップ「さて、僕達は目の前の奴に集中しないとね。今の一撃をまともに食らったんだ。倒せなくとも傷は負わせたと思いたいところだが………』

 

 

 

フィリップと翔太郎が今だ煙に覆われている場所を睨む。

 

 

 

俺もそう思いたいところだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゥンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

煙の中心から強風が巻き起こり、煙を掻き消していく。

 

 

 

現れたのは―――――――――――無傷の怪人の姿だった。

 

 

 

絋汰『マジかよ………』

 

 

 

つい声が漏れてしまう。

 

 

 

それほどに衝撃だった。

 

 

 

極の最大出力の砲撃をまともにくらったんだぞ!?

 

それなにに無傷なんて………

 

 

 

翔太郎『こいつは……ヤバイな』

 

 

進之介『どうする?』

 

 

翔太郎『どうするって言われてもな………………エクストリームの力を吸収出来るようになってるとは完全に想定を超えてる。俺としては一旦下がりたいところだが、そういうわけにもいかねぇだろ?』

 

 

 

そう言って翔太郎はチラッと町の中心部に視線を送る。

 

 

 

向こうにはまだ、町の住民の人達もいる。

 

ここで俺達が下がってしまえば、間違いなく被害は拡大するだろう。

 

 

 

せめてもう少し保たせたいところではある。

 

 

 

 

 

怪人は自分の掌を見つめた後、俺達の方に視線を送ってきた。

 

 

ユートピア『なるほど……。君達三人はレジェンドライダーだから少しは期待していたんですが、残念です。どうやら期待外れのようだ』

 

 

 

 

 

 

 

また俺の視界から奴の姿が消える。

 

 

 

そして次の瞬間、風を切る音と共に苦悶の声が聞こえた。

 

 

 

翔太郎『ガッ………!』

 

 

 

振り返れば、俺の隣にいた翔太郎の姿は無く、代わりに怪人が立っていた!

 

 

 

翔太郎達はどこに………!

 

 

 

奴の視線を追うと、その先には破壊された廃工場。

 

瓦礫の中に翔太郎達が埋まっていた!

 

 

 

また見えなかった!

 

 

 

 

 

進之介『チィッ!!』

 

 

 

 

舌打ちをしながら進之介がパワーで押しきろうとする

その拳が怪人を捉えた!

 

衝突の衝撃が空気を震わせる!

 

完全に捉えた!

 

 

 

 

 

だが――――

 

 

 

 

 

ユートピア『この程度では私には届きません』

 

進之介『なっ!?』

 

 

 

進之介が宙を舞った。

 

 

絋汰『テメェ!!!ぜってぇ許さねぇ!』

 

 

激高した俺は無双セイバーと大橙丸を召喚する

 

絋汰『うおおおおおおおおおおっ!』

 

 

 

この近距離だ!

 

この一撃は外さねぇ!!!

 

 

 

怪人目掛けて放った全力の一撃!

 

 

 

それは奴を捉えて、かなりのダメージを与える………はずだった。

 

 

 

 

 

パシィッ

 

 

 

 

 

空しく響く音。

 

俺の全力の一撃は怪人によって軽々と受け止められていた。

 

 

 

絋汰『なっ!』

 

 

 

俺は驚愕しながらも、更に追撃を仕掛けようと大橙丸を握った。

 

 

 

しかし、

 

 

 

ユートピア『言ったはずです。期待外れ、と』

 

 

 

叩き落とされる俺

 

激痛が走る!

 

 

 

なんなんだ、こいつの異常な力は!?

 

 

 

戒斗『葛葉ぁ!』

 

 

 

戒斗がロード・バロンの姿でこちらに向かっている

 

俺は咄嗟にその場から離れる!

 

 

 

それと同時に戒斗の一撃が怪人に当たる

 

だけど、これで倒せるような奴じゃない!

 

 

 

怪人の背後に回り、全力で大橙丸を振り下ろす!

 

 

しかし

 

…………こいつ、大橙丸を受け止めやがった。

 

それも素手で!?

 

ユートピア『無駄ですよ!』

 

怪人は腕を上空に上げる

 

 

ユートピア『そろそろ終わりにしましょう。貴方らでは私の相手になりません』

 

怪人が指を鳴らした瞬間、何かのエネルギーが怪人に吸収される!

 

それは街の至る所から伸びてきている

 

なんだよこれっ!

 

ユートピア『終わりです!』

 

 

怪人が俺を殴り付ける

その一撃の威力に、俺は耐えることが出来ず地面に落下してしまう!

 

そして、そのまま地面に張り付けにされてしまった!

 

 

 

絋汰『ぐぁっ!』

 

 

ヤバイ……

体に力が入らない。

 

動けねぇ…………!

 

 

 

 

 

怪人はこちらに手を向けて、手のひらに黒い光を集めていく。

 

俺にトドメをさそうってのか!

 

ダメだ、避けられねぇ……!

 

 

 

 

 

そして、黒い光が強くなった。

 

 

 

その時――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

奴の動きが止まった。

 

 

 

 

 

 

 

何だ?

 

トドメをさすんじゃないのかよ?

 

怪人は自身の掌を見て呟いた。

 

 

 

ユートピア『これは………?なるほど、まだその時では無いと……』

 

 

どういうことだ?

 

怪人の視線が怪訝に思う俺に移る。

 

 

 

ユートピア『命拾いしましたね。私が動けるのはここまでです………。

 

 

そう言うと、怪人はそのまま何処かに消えていった

 

 

 

 

 

 

 


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