ジョジョの奇妙な冒険~episodeofhighschool~   作:DJトッティー

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決着と復活

獅音side

 

俺は白音に呼ばれ

廃墟に来ていた

 

目の前には白音

 

獅音『何の用だ?』

 

小猫『あなたの言葉を信じたいんです』

 

こいつ……

本気で俺が世界を救うと思っているのか?

 

すると白音は俺に箱を投げ渡した

 

恐らく、中には幻アイコンと獣アイコンがあるやつか

 

俺がその箱を拾おうとすると

 

白音は俺に気弾を放った

俺はそれを同じ気弾で相殺する

 

獅音『……何のつもりだ?』

 

小猫『もうこれ以上、今の兄様は見ていられない!』

 

そう言って、白音は俺に殴りかかった

 

俺もそれに応戦する

 

白音を投げ飛ばし、距離を取る

 

小猫『兄様は……私が倒す!』

 

白音は尻尾と猫耳を出す

 

本気……と言うことか

 

白音の攻撃を交わしつつ、動きを止める

 

獅音『大事な仲間はどうした?』

 

小猫『部長達にはこれ以上迷惑を掛けられない!』

 

なるほど……!

 

しばらく戦っているとイゴールが現れた

 

イゴール『手伝いますよ!』

 

獅音『手を出すな!』

 

俺は蹴り技を繰り出し、白音に反撃する

 

獅音『今さら一人で来て、俺に勝てると思ったのか?』

 

小猫『私はもう、オカ研のメンバーではなく、白音としてあなたを倒す!』

 

白音は親指を立て、自分の胸の間に当てた

 

小猫『うぅ!うぁぁぁ!』

 

イゴール『勝てないと知り、自決を選びましたか……』

 

獅音『いや、あれは我が一族の秘術…無限烈覇…自らに気を送り込むことにより、戦闘能力。飛躍的に向上させる術』

 

白音は俺に蹴り技を繰り出すが、

 

俺は全て交わす

 

獅音『その代償は自らの命!』

 

 

そして、白音を柱に押さえつけ

蹴りをお見舞いする

 

小猫『ぐふっ!』

 

獅音『……だが、俺の強さには届かない……』

 

白音はその場で気を失う

 

そして再び、俺はアイコンの入っている箱を拾う

 

獅音『……これで王は俺の物だ!ふふ、ふはははは!』

 

しかし、光弾が俺の手に当たる

 

獅音『っ!』

 

また奴等か!

 

獅音side out

 

ジョシュアside

 

俺たちはキールから帰路に立っていた

 

その道中、アザゼルからの連絡が入った

 

ジョシュア『どうした?』

 

アザゼル『小猫が消えた』

 

ジョシュア『はぁ!?』

 

アザゼル『恐らく、一人で決着をつけるつもりだ。大至急小猫の所に向かってくれ!』

 

ジョシュア『りょーかい!』

 

俺たちは小猫の元に急ぐ

 

そして来てみたら

 

小猫は倒れてるわ

獅音が高笑いしてるわ

イゴールがいるわで

分からなさそうで分かるでもちょっとわからない状況になってる

 

リアス『小猫!どうして一人で!』

 

小猫の奴!もう虫の息じゃねぇか!

 

朱乃『!?小猫ちゃんの頭!』

 

小猫の頭には猫耳がある

 

ジャイロ『何があったんだ!?』

 

小猫『ほっといてください……』

 

ジョシュア『んなことできるわけねぇだろ!』

 

俺たちは思い思いの武器を手に

獅音に仕掛ける

 

だが、イゴールが邪魔しに入った

 

イゴール『させませんよ!』

 

俺たちがイゴールの相手をしていると

 

獅音がアイコンを拾っていた

 

ジャイロ『幻アイコンは渡さん!』

 

ジャイロは鉄球を使って獅音に攻撃する

 

獅音『ちっ!邪魔だ!』

 

ジャイロ『ボール・ブレイカー!』

 

ジャイロはスタンドを使って、獅音を拘束する

 

ジョシュア『ナイスだ!ジャイロ!』

 

獅音『きっ!貴様ぁぁぁ!』

 

獅音はスタンドの拘束を外し、俺とジャイロに気弾を飛ばし、ジャイロの腹に蹴りを当てる

 

ジョシュア『うわっ!』

 

ジャイロ『ぐっ!』

 

小猫『ジャイロさんっ!』

 

獅音『こいつはしばらく預かるぞ』

 

そう言って、獅音は小猫と共に消えていった

 

ジョシュア『ちっ!一旦退くぞ!』

 

俺達はジャイロを連れ、一旦別荘まで戻った

 

アザゼル『ありがとなジャイロ。お陰で獅音に幻アイコンを渡さずに済んだ』

 

ジャイロ『けど小猫が……』

 

沈黙が辺りを包むと除倫達が入ってきた

 

除倫『小猫ちゃんは!?』

 

アザゼル『………ベルトと一緒にこいつが入っていた』

 

アザゼルがテープを再生すると小猫が映し出された

 

小猫『私は……学園を辞めます』

 

ジョシュア『!?』

 

小猫『これ以上、獅音の悪事は見過ごせません……兄様の事は……私がケリを着けます……秘術、無限烈覇は使えば命を失います……私の勝手を許してください……最後に……皆さんに会えてよかったです……』

 

そこでテープは終わっていた

 

ジョニィ『許さない……勝手に死のうとするなんて!絶対に許さない!』

 

ジョニィはそのままラボから出ていった

 

ジャイロ『ジョニィ!』

 

除倫『もうどうしたらいいの……?』

 

ジョシュア『助けるに決まってんだろ!』

 

DIO『しかし、もう小猫は……』

 

ジョシュア『俺達が諦めたらあいつは死ぬ。俺はもう、これ以上誰かが死ぬのは見たくねぇ!』

 

俺の言葉に皆が頷く

 

その直後、地面が大きく揺れる

 

そして映像が流れた

 

獅音『はじめまして、人間界の民よ……間もなくこの世界は滅ぶ、恨むなら悪魔を恨め……悪魔であるリアス・グレモリーが居なければこんなことにはならなかったんだからなぁ……』

 

あの野郎!

 

この期に及んでまだ小猫を堕とす気か!

 

獅音『リアス・グレモリーとその眷属、そしてジョシュア・ジョースター達を俺に引き渡せ。そうすればお前たちは助かる……期待しているぞ』

 

 

そこで通信が切れた

 

アザゼル『奴の狙いは幻アイコンか……』

 

 

ジョシュア『……行くか。これ以上、人に迷惑は掛けられねぇ……』

 

アザゼル『行くしかねぇか』

 

ジョシュアsideout

 

ナレーションside

 

獅音はモニター越しに

人間達を見ていた

 

獅音『フフフ、見ろ。自分たちの命欲しさに守ってくれる者も差し出す……人間とは醜いものだ……』

 

小猫『兄様は……なぜ強さを求めたんですか……』

 

獅音『愚問だな……強さがあれば欲しい物は全て手に入る』

 

小猫『そうじゃありません……あの頃……弱かった私をいつも助けてくれたのは兄様と姉様でした……』

 

小猫は過去の事を思い出していた

 

小猫『兄様は私を守るために強くなっていきました……でもその強さは次第に歪んでいって……私が弱いばかりに……』

 

獅音『勘違いするな……俺は自分の為に強さを手に入れた……最初からお前などに興味は無い』

 

小猫『……優しかった……あの頃の兄様はもういない……』

 

獅音『あぁ……もう戻れない……俺も…お前も…』

 

獅音は自らの気を小猫に注入する

 

小猫『ぐっ!うぁぁぁあああ!』

 

獅音『せめてその命……俺のために使え…』

 

ナレーションsideout

 

ジョシュアside

 

一方

駆王学園では

 

学生達による暴動が起こっていた

 

絋汰『やめろ皆!恥ずかしくねぇのかよ!リアスはお前らの事を守ってんだぞ!』

 

 

生徒『うるせぇ!あいつが来たからこんなことになってんだろ!』

 

生徒『この学園から出ていけ!』

 

ジョシュア『絋汰……もういい。行こうぜ』

 

絋汰『……』

 

俺と絋汰、リアス眷属は暴動の中を進む

 

生徒の何人かは石を投げてきた……

 

その一つがギャスパーに当たりそうになるのを俺が受け止める

 

もういい……もう我慢出来ねぇ!

 

おれは投げられた石を自分の足元に投げつける‼

 

ジョシュア『この世界は俺達が救ってやる!てめぇらは黙って隠れてろ!』

 

暴動を起こしていた生徒はほとんど黙り混むが、まだ一部の生徒がグチグチ言ってやがる

 

もう一度脅かそうとしたその時

 

松田『お前らいい加減にしろよ!』

 

元浜『誰のお陰でこの学園で平和に授業受けられてると思ってんだ!』

 

桐生『黙ってジョシュア先輩の指示に従いなさい‼』

 

「「「じゃないと……」」」

 

桐生『男子全員のナニを数値化して暴露するわよ』

 

元浜『俺は女子全員のスリーサイズを暴露してやる‼』

 

松田『俺の新聞になっ!』

 

そこで完全に黙った

 

桐生『さぁ、ジョシュア先輩。』

 

元浜『行ってきて下さい』

 

松田『あんな奴!軽くぶっ飛ばして下さいよ!』

 

ジョシュア『……ははは!わかったよ。後は任せろ』

 

そして俺達はその場を後にし、獅音のいる場所に向かう

 

獅音『来たか……ちゃんとアイコンは持ってきたんだろうな?』

 

ジョシュア『あぁ!』

 

獅音『ならば寄越せ』

 

除倫『はぁ?あんたに渡すわけないでしょ!』

 

承太郎『不味い飯を食わされて金を払う客なんていねぇぜ!』

 

ジョシュア『……どうせ、渡しても世界を滅ぼすつもりなんだろ?』

 

獅音『……ハハハ…その通りだ…それで?どうする?』

 

ジョシュア『決まってんだろ。命燃やしててめぇを潰す‼』

 

俺はドライバーを召喚する

 

[アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!]

 

ジョシュア『行くぜ、イッセー……変身!』

 

[カイガン!龍騎!周りはライバル!始まるサバイバル!]

 

承太郎『スタープラチナ!』

 

除輪『ストーンフリー!』

 

[orange!]

 

絋汰『変身!』

 

[rockon!ソイヤ!オレンジアームズ!花道!onステージ!]

 

リアス『変身!』

 

[kamenride!ディケイド!]

 

ジョシュア『あのロボット達が邪魔だな……リアス以外はあのロボット達を潰して来い』

 

ゼノヴィア『あぁ!任された!』

 

そしてリアス眷属とジョースターズはロボット達に向かっていく

 

そして俺とリアスは二人で獅音に挑む

 

ジョシュア『小猫はどうしたぁ!』

 

獅音『そんなに会いたければ会わせてやる!』

 

ジョシュア『なんだと!?』

 

すると横から小猫が飛び出してきた

 

間一髪、避けたものの

攻撃の余波が俺達に来る

 

リアス『きゃっ!』

 

ジョシュア『うぉっ!』

 

小猫『フーッ……!フーッ……!』

 

リアス『……小猫…?』

 

小猫がこちらを睨むように見ている

 

そして小猫の顔には紫色の線がいくつも入っていた

 

あれが波紋?

 

いや、波紋は人を完全に操るなんて芸当は出来ないはず……

 

じゃあ獅音が目覚めたのは?

 

………まさか!

 

 

俺が考えをまとめてる間に小猫は再び俺達に攻撃を仕掛けてきた

 

ジョシュア『ぐぁっ!』

 

リアス『やめなさい‼小猫!私よ!わからないの!?』

 

獅音『無駄だ、そいつには波紋を流した』

 

ジョシュア『獅音……てめぇ!』

 

獅音『自ら死を選んだのはそいつだ』

 

 

そして俺達は小猫に手も足も出ずに一方的に攻撃を受け続けていた

 

獅音『どうだ?昨日まで仲間だった奴にやられる気分は?』

 

ジョシュア『はっ!てめぇにやられるよかよっぽど気分がいいぜ!』

 

そう挑発すると獅音は俺の腹を殴り、ヘッドロックをかける

 

獅音『そうか』

 

獅音は止めに入ったリアスに蹴りをいれ、再び俺を殴る

 

獅音『ならば貴様をやるのは後だ』

 

俺は獅音に投げ飛ばされる

 

獅音『白音』

 

小猫『フーッ……!フーッ……!』

 

リアス『小猫……ッ!』

 

ジョシュア『やめろぉぉぉおおお!』

 

小猫は容赦なく、リアスに攻撃を浴びせる

 

そして強制変身解除にまで陥る

 

リアス『うっ!……ぐぅ……!』

 

ジョシュア『リアス!』

 

俺はガンガンセイバーを持ってリアスを助けようとするが

 

獅音に阻まれる

 

獅音『目の前で弱い者が死に行く様を見ているがいい』

 

そして小猫は気弾をリアスに向け、放つ

 

しかし、リアスに当たることは無かった

 

当たる直前にリアスがかわしたのだ

 

リアス『私は……弱くなんか無い!守る物だってある……助けてくれる仲間や眷属がいる!悪魔だって戦えるわ!あなたなんかよりよっぽど強いわ!』

 

獅音『………』

 

ジョシュア『よく言ったリアス!オーズの力を使え!』

 

リアス『ええ!わかったわ!』

[kamenride!オーズ!]

[formride!ブラカワニ!]

 

リアスがブラーンギーと言う笛を吹くと、頭の蛇が小猫に噛みつく

 

小猫『うぐっ!』

 

リアス『目を覚ましなさい‼小猫!私の可愛い下僕』

 

リアスは小猫に入れられた波紋を全て吸いとる事に成功する

無理が祟ったのか、その場に倒れそうになる

 

しかし、小猫がリアスの腕を掴む

 

小猫『……部長……ありがとうございます…』

 

リアス『……小猫……良かった!』

 

リアスは小猫を抱き締める

 

ジョシュア『何一人で抱えてんだ。たまには俺達を頼れ』

 

小猫『……部長や先輩達に迷惑を掛けたくなかったんです……もう、イッセー先輩見たいな事には……』

 

ジョシュア『アイツが聞いたら怒るだろうぜ?「一人で戦わせる為に小猫ちゃんを守った訳じゃない」ってな』

 

小猫『……ごめんなさい』

 

 

ジョシュア『謝る気持ちがあるなら一緒に戦おうぜ?だって俺達はあいつより強ぇからなぁ!』

 

俺はわざと獅音に聞こえるように言った

 

 

小猫『兄様……決着をつけましょう』

 

獅音『ふん……何人で来ようがお前が弱いことには変わりはない』

 

小猫『でも仲間が居ます。だから私達は……兄様より強い!行きましょう!』

 

ジョシュア『おう!』

 

リアス『えぇ!』

 

[一発闘魂!アーイ!バッチミナー!闘魂!カイガン!ブースト!俺がブースト!奮い起つゴースト!ゴーファイ!ゴーファイ!ゴーファイ!]

 

[kamenride!ディケイド!]

 

[タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!]

 

ジョシュア『英霊の魂を繋ぐ者!仮面ライダーゴースト!』

 

リアス『全てを破壊し、全てを繋ぐ!仮面ライダーディケイド!』

 

小猫『仮面ライダーオーズ!欲しいものはこの手で掴みます!』

 

「「「うぉぉぉおおお!」」」

 

俺達は獅音に斬撃を食らわせたる

 

小猫『確かに兄様は強いです。でも1人です!私には仲間がいる!』

 

[scanning charge!]

 

小猫『オーズバッシュ!』

 

[final attackride!S・S・S・Slash!]

 

リアス『ディケイドスラッシュ!』

 

[ダイカイガン!ガンガンミナー!オメガドライブ!]

 

ジョシュア『アサルトセイバーレイス!』

 

獅音は最初の一撃こそ受け止めるも

二撃、三撃目は受けきれなかった

 

獅音『ウグッ!……この俺が…負けるのか…?……そんな事…許されるはずがない!!!貴様らぁ……許さんぞぉぉぉ!』

 

獅音はこれでもかと波紋を俺達に飛ばす

 

つーか波紋ってこんな技だったか!?

 

ジョシュア『うぁぁぁ!』

 

リアス『キャァァァ!』

 

小猫『うぐぅぅ!』

 

波紋は確かに飛ばせる

ただし、花や草といった生命に込めなければ波紋は流れない!

 

槍や剣に波紋を流すのなら直接触れなければ流れないはず!

 

……まさかこいつの波紋は波紋じゃない波紋じゃない(・・・・)……?

 

小猫『まだです!はぁぁぁ!っ!くぅっ!(こんな時に!)』

 

獅音『無限烈覇の後遺症が自らを蝕み始めたか』

 

小猫『この命尽きる前に兄様を倒します!』

 

俺達三人は獅音に突撃するが

獅音の蹴り技で強制変身解除にまで追いやられる

 

ジョシュア『ぐぁ!』

 

リアス『くっ!』

 

小猫『ガハッ!』

 

獅音『トドメだ!』

 

獅音は俺達に先程の蹴り技を使おうと走り始める

 

獅音『死ねっ!』

 

[strikevent]

 

炎の塊が俺達と獅音の間に着弾する

 

今の技は!

 

イッセー『お待たせしました!』

 

ジョシュア『イッセー!』

 

ドラグレッダー『おいおい、なんだその様は兄貴と決着付けるんじゃなかったのか?』

 

小猫『死んでたのは誰なんですか……』

 

ドライグ『お前を庇って死んだんだ』

 

小猫『そういうのが迷惑なんです』

 

イッセー『きつい事を言える元気があって良かったよ。じゃあ、小猫ちゃんの過去にケリを着けよう!』

 

「「「「変身!」」」」

 

[kamenride!ディケイド!]

 

[ライオン!トラ!チーター!ラタラタ!ラトラーター!]

 

[カイガン!オレ!レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!]

 

そして俺達は今までにないコンビネーションで獅音に攻撃を仕掛ける

 

小猫『はぁっ!』

 

獅音『ぬぅぅ!』

 

小猫『兄様ぁぁぁ!』

 

獅音『白音ぇぇぇ!』

 

二人は距離を取る

 

小猫がもう一撃仕掛けようとするが無限烈覇の後遺症が小猫に隙を作ってしまう

 

そこに獅音が蹴りを入れる

 

獅音『終わりだ!』

 

獅音は槍で小猫にトドメを刺そうとするが

 

その瞬間

イッセーの召喚したドラグセイバーが小猫の手元まで飛んだ

 

イッセー『行けぇ!小猫ちゃん!』

 

小猫『はぁぁぁ!』

 

獅音『ぐっ!ぐぁ……』

 

しばらくの静寂の後、小猫の変身が解かれ

 

獅音が倒れた

 

リアス『終わったの?』

 

小猫『兄様!』

 

獅音『白音……強くなったなぁ……』

 

小猫『守るもの手に入れましたから……昔の兄様見たいに……』

 

獅音『俺は……守るものを捨て…強さに魅入られた……白音……トドメを刺してくれ…』

 

小猫『兄様……っ!うぐぅぅ!!』

 

苦しみだす小猫

 

獅音『死ぬな!お前には守るべきものがある!』

 

獅音は掌を小猫の腹部に当てる

 

獅音『逆・深仙脈疾走!』

 

獅音は小猫に流れていた波紋らしきものを自身に取り込んだ

 

苦しんでいた小猫は回復したものの

 

小猫の苦痛がそのまま獅音に上乗せされる

 

獅音『ウグッ!うぉぉぉおおお!』

 

小猫『に、兄様…?』

 

獅音『死ぬのは俺だけでいい…!お前…この世界を守り続けろ…!…仲間と一緒にな…』

 

獅音は眼魂を小猫に手渡す

 

そして震える手で小猫を撫でる

 

獅音『……いい仲間を持ったな…』

 

小猫『はいっ!最高の仲間です!』

 

俺はどうにかこいつを助けてやれないか考えていた

 

しかし

 

ロキ『所詮はその程度か』

 

ジョシュア『てめぇ!』

 

獅音『…ロキ…か…』

 

ロキ『負け犬に用はない……魔王の妹とその眷属と共に消えろ』

 

ロキは単純な魔力の塊を撃ってきた

 

しかもデケェ!

 

俺のスタンドで押さえられるかどうかだ!

 

でもやるしかねぇ!

 

俺が前に出ようとしたその時

 

獅音が魔力の塊を止める

 

獅音『ここは俺に任せろ!』

 

小猫『でも兄様は!?』

 

獅音『……いいから行けぇ!』

 

ジョシュア『小猫!しっかりしろ!』

 

俺は獅音の覚悟を汲み、その場を後にする

 

獅音『……最期に…お前を守れて良かった……』

 

……獅音……

 

あんたの死は無駄にはしねぇ!

 

イッセー『でもどうやって王様を復活させるんですか?』

 

ジョシュア『確かに……マコトとアランがいてくれりゃ…なんとかなるんだがな……』

 

イッセー『あ、それなら!連絡すれば!』

 

ジョシュア『いや、今からなら時間がない……どうすりゃ……』

 

マコト『間に合うさ!』

 

アラン『俺達が来たからな』

 

ジョシュア『マコト!アラン!何でここに?』

 

マコト『嫌な気配を感じて来てみたんだが……』

 

アラン『塔城の決着はついた後みたいだったからな』

 

ジョシュア『でも丁度いい!お前ら!これをセットしてくれ!』

 

マコト『わかった!』

 

アラン『任せろ!』

 

俺はマコトに獣アイコン、アランに皇アイコンを渡してドライバーにセットする

 

 

[カイガン!ファントム!]

 

[カイガン!ビースト!]

 

[テンガン!キング!]

 

 

……ドライバーのメロディーが止まった……?

 

中途半端なメロディーが鳴った直後

 

地震が発生する

 

ジョシュア『なんだこりゃ!』

 

マコト『急に揺れだした!?』

 

ジョシュア『お前ら!何かに捕まれ!』

 

俺達は近くにあった物に捕まる

 

しばらく揺れた後、火山弾が一つ、俺達の近くに落ちて来た

 

イッセー『な、なんだ?』

 

リアス『火山弾……?』

 

何で火山弾が?富士山でも噴火したのか?

 

その時、アザゼルから連絡が入った

 

アザゼル『お前ら!無事だったか…!』

 

ジョシュア『どうしたんだ?』

 

アザゼル『お前らの目の前にデカイ岩が無いか?』

 

ジョシュア『あるけど……それが?富士山でも噴火したのか?』

 

アザゼル『そいつはそんな近場から来たもんじゃねぇ……その岩はイタリアから来たんだ』

 

……はぁ!?

 

イタリアァ!?

 

何でそんな所から!?

 

アザゼル『ついさっき、エトナ山が少し噴火してな……火山弾が飛び出てきたんだが……少し、ヤバい気配がするんだよ……』

 

ヤバい……気配?

 

すると目の前の火山弾にヒビが入った

 

そこからとてつもないプレッシャーが俺達を襲う

 

リアス『ッ!な、なんなの?この気配はッ!』

 

イッセー『あ、足の震えが止まんねぇ…ッ!』

 

小猫『うッ!…気配が大きすぎて吐きそうです……』

 

マコト『何なんだ!この気配は!』

 

アラン『この火山弾から……?』

 

すると岩が砕けて中から人が出てきた

 

こいつは一体……何者なんだよ!


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