ジョジョの奇妙な冒険~episodeofhighschool~ 作:DJトッティー
俺は今、リアスの別荘に来ていた
何でって?
話し合いをするのに全員入るスペースが別荘以外になかったからだ
ジョシュア『んで?具体的にはどうするんだ?』
アザゼル『あぁ、それに関しては詳しい奴に聞く』
詳しい奴?
そー言えば
タンニーンもティアもいるし
ドラゴン関係のやつか?
俺達は別室に案内された
アザゼル『アーシア、匙、ヴァーリは魔方陣の上に立ってくれ……っと……イッセーの所は……』
ジョシュア『俺がやる』
俺はドライバーを召喚する
ジョシュア『変身』
[カイガン!龍騎!周りはライバル!始まるサバイバル!]
指示通りに魔方陣の上に立つ俺達
それに続いてタンニーンとティアも魔方陣の上に立つ
すると、足元の魔方陣が光る
俺が赤、ヴァーリが白
アーシアが銀、匙が黒
タンニーンが紫、ティアが青といった具合で
しばらくして、魔方陣の上に映像が現れた
……東洋龍タイプか……しかもデカイ……
???『ぐごごご……ぐごごご……』
ね、寝てるのか?
タンニーン『案の定、寝ているな。おい、起きろ、ミドガルズオルム』
タンニーンが話しかける。
しかし、
『・・・・・・・ぐごごごごごごごごごごごごご・・・・・・』
返ってくるのはデカイいびきだけ。
熟睡中だな。
タンニーン『おい、ミドガルズオルム!起きんか!』
おおっ
タンニーンがキレた。
その怒鳴り声を聞いて、ようやく目の前のドラゴンは目を開けた。
ミドカルズ『………ん? おぉ、タンニーンじゃないか。久し振りだねぇ』
なんともゆっくりな口調だな。
ミドカルズ『…………アルビオン、ティアマットまでいる。………それにファーブニルと………ヴリトラも…………? どうしたんだい? もしかして、世界の終末なのかい?』
タンニーン『いや、違う。今日はおまえに訊きたいことがあってこの場に意識のみを呼び寄せたのだ。それで訊きたいこというのは―――』
ミドカルズ『・・・・・ぐごごごごごごごごごごごごご・・・・・・ずぴー・・・・・・』
ミドカルズオルムとか言う奴が再びいびきをかき始めた!
ダメだ、このドラゴン!
話出来ないじゃん!
ティア『ミドガルズオルムは…………。まぁ、なんと言うか…………。一言で言えば、ただのグータラ野郎だな。しかし………まったく、こいつは…………。変わらんな………』
グータラ野郎?
どういうこと?
俺が怪訝な表情をしているとタンニーンが教えてくれた。
タンニーン『あやつは基本的には動かん。世界に動き出すものの一匹だからな。使命が来るその時まで眠りについているのだ。最後に会ったのは数百年前だが、世界の終わりまで深海で寝て過ごすと言って、そのまま海の底へと潜ってしまった。それ以来あやつとは会っていない』
ティアが説明してくれた
どこか諦めを含めて
ヴァーリなんて苦笑してるぞ。
タンニーン『寝るな!どれだけ寝れば気がすむんだ、おまえは!』
再度、怒鳴るタンニーン。
ミドガルズオルムも大木な目を再び開ける。
ミドカルズ『……………タンニーンはいつも怒ってるなぁ…………。それで僕に訊きたいことって?』
タンニーン『聞きたいことは他でもない。おまえの父と兄、姉について訊きたい』
タンニーンがそう訊く。
なんで、ミドガルズオルムの家族について訊いてんだ?
つーか、このドラゴンに兄姉がいたのな。
怪訝に思う俺に気づいたのか、ティアが解説してくれた。
ティア『ミドガルズオルムは元来、ロキが作り出したドラゴンでな。強大な力を持っているんだが、見ての通りこの性格だ。北欧の神々もこの性格には困り果ててな。結局は海の底で眠るように促したのだ。せめて、世界の終末が来たときには何かしら働けと言ってな』
ジョシュア『何かしらって…………。それで良いのかよ…………』
ティア『まぁ、既に北欧の神々もこいつには何も期待してないだろうがな』
ティアは苦笑しながら言う。
ひ、ひどい話だ…………。
残念すぎるぜ、ミドガルズオルム!
タンニーンの質問にミドガルズオルムが答える。
ミドカルズ『ダディとワンワンとお姉ちゃんのことかぁ。いいよぉ。あの三人にはこれといって思い入れはないしぃ………。あ、タンニーン、一つだけ聞かせてよぉ』
タンニーン『なんだ?』
ミドカルズ『ドライグはぁ?いないのぉ?』
ミドカルズオルムは辺りを見ながら言ってきた。
タンニーン『………ああ、いない。ドライグは瀕死の重体だからな……』
ミドカルズ『そっかぁ……わかったぁ……あ、家族のことはねぇ…ワンワンが一番厄介だねぇ。只でさえ強いのに、噛まれたら死んじゃうことが多いからねぇ。でも、弱点はあるんだぁ。ドワーフが作った魔法の鎖、グレイプニルで捕らえることができるよぉ。それで足は止められるねぇ』
タンニーン『………オーディンから貰った情報では、グレイプニルではフェンリルは抑えることが出来なかったそうでな。それでおまえから更なる秘策を得ようと思っているのだ』
ミドカルズ『なるほどねぇ…………。ダディったらワンワンを強化したのかなぁ? なら北欧に住むダークエルフに協力してもらって、鎖を強化してもらえばいいんじゃない?確か長老がドワーフの加工品に宿った魔法を強化する術を知ってるはずぅ』
へぇ。
こっちの世界にもエルフっているんだ。
アザゼルがヴァーリの方を指さす。
アザゼル『そのダークエルフが住む位置情報を白龍皇に送ってくれ。この手の類のことはヴァーリの方が詳しい』
ミドカルズ『はいは~い』
ヴァーリが情報を捉え、口にする。
ヴァーリ『―――把握した。アザゼル、立体映像で世界地図を展開してくれ』
先生がケータイを開いて操作すると、画面から世界地図が宙へ映写される。
ヴァーリがとある場所を指差し、アザゼルがその情報を仲間に送り出した。
連絡を終えたアザゼルが言う。
アザゼル『よし。フェンリルについてはとりあえず良しとしよう。残るはロキとヘルか…………』
ミドカルズ『ダディとお姉ちゃんかぁ・・・・・。二人とも魔法が上手だし、お姉ちゃんなんかヘルヘイムの魔物やら死人を呼び出せるから面倒だよぉ。呼び出せる数は千じゃそこらじゃないからねぇ』
マジかよ………。
ヘルの方も相当に厄介じゃねぇか。
こちらは数が限られている分、呼び出されたらかなりキツいぞ。
アザゼルも顎に手をやり、むぅと唸っていた。
アザゼル『恐らく呼び出す魔物の一匹一匹はそこまで強くないだろうが、数でこられるとマズイな』
ミドカルズオルム『多くの魔物を呼び出す時にはお姉ちゃんの動きが止まるから、そこを攻撃すればいいんじゃないかなぁ』
アザゼル『なるほどな。それは良いことを聞いた。ではロキの方はどうだ?』
ミドカルズ『そうだねぇ。ダディは魔法だけじゃなくて剣を用いた格闘戦もできるからねぇ』
そうなんだよなぁ。
ロキの野郎、魔法も出来て格闘戦までこなせるからチートなんだよ。
レーヴァテインなんて剣まで持ってるし。
ミドカルズ『ダディを倒すとしたら結局は正攻法しかないかなぁ。そうだねぇ、ミョルニルでも撃ち込めばなんとかなるんじゃないかなぁ』
ミドガルズオルムの話を聞いて、先生は考え込む。
アザゼル『やっぱりミョルニルか・・・・・。ミョルニルは使う事になった』
ミドカルズ『そっかぁ……、じゃあ、本物を借りれなかったらさっきのダークエルフに頼んでごらんよぉ。ミョルニルのレプリカをオーディンから預かってたはずぅ』
アザゼル『物知りで助かるよ、ミドガルズオルム』
アザゼルは苦笑しながら礼を言う。
本当に物知りだよな、このドラゴン。
実は龍王と呼ばれるのはこの辺りから来てるんじゃないだろうか・・・・・。
ミドカルズ『いやいや。たまにはこういうのも楽しいよ。・・・・・ふはぁぁぁぁぁ・・・そろそろ僕も眠くなって来たから、また今度ね・・・・・・・』
大きなあくびをするミドガルズオルム。
少しずつ映像が途切れてきた。
タンニーン『ああ、起こしてすまなかった』
おっさんの礼にミドガルズオルムは少し笑んだ。
ミドカルズ『いいさ。また何かあったら起こしてよ』
それだけ言い残すと、映像は完全に消えてしまった。
うーん、ミドガルズオルムか。
悪いやつではないんだけど、変なドラゴンだったな。
とにもかくにも、ミドガルズオルムから得た情報を基に俺達は動き出すこととなった。
▽
話が大体決まり
俺達は別荘のリビングに戻ってきた
するとリアスが駆け寄ってきた
リアス『どうだった?』
ジョシュア『なんと言うか……話自体は決まった…やっぱり俺の想定通り、ミョルニルが話の鍵だな』
リアス『そう……それと……イッセーの容態は……?』
そう…イッセーが死んだあと、俺はラボに行ってイッセーを甦らせた
ゴーストスペシャル魂でザ・ワールド・オーバーヘブンの能力を使って……
だが、イッセーが目を覚ますことはなく、未だ意識を取り戻すことはない
いわゆる、植物状態と言うやつだ
今も、ラボで治療している
リアス『そう……』
今も小猫が居てやってるが……
あれはみてられなかった……
ジョシュア『……バカな真似しねぇといいけどな……』
リアス『そうね……』
ジョシュアsideout
ナレーションside
小猫はある決意を決めた
小猫『………部長……ジョジョ先輩……すいません……』
そして、小猫はラボから姿を消した……