ジョジョの奇妙な冒険~episodeofhighschool~ 作:DJトッティー
イッセーside
相手の『兵士』と『戦車』を倒したことにより、敵は『女王』、『騎士』二名、『僧侶』二名、そしてディオドラのみだ。
ディオドラの相手は俺がするとして、他は部長と朱乃さん、木場で何とかなるだろう。
リアス『行きましょう』
部長の掛け声と共に俺達は次の神殿へ足を進めた。
次に俺達を待っていたのは―――敵三名の姿。
全員、ローブを纏っている。
女王『待っていました、リアス・グレモリー様』
三名のうちの一人がローブを取り払う。
あの人は確か、ディオドラの「女王」。
うん、美人だ。
ブロンドのお姉さん。
碧眼がキレイだ。
それに続いて残りの二名もローブを取り払った。
片方が女性で、もう片方が男性だ。
二人とも「僧侶」。
映像では魔力とサポートは中々に優秀だった。
「女王」の方も強かったはずだ。
アガレス戦では「女王」の直接対決をして勝利を修めていたからな。
炎の魔力を用いていたのを覚えている。
朱乃『あらあら、では、私が出ましょうか』
そう言って一歩前に出たのは朱乃さん。
リアス『あとの「騎士」二人は祐斗がいれば十分ね。私も出るわ』
と、部長も前に出た。
二大お姉さまのタッグかよ!
朱乃『あら、部長。私だけでも十分ですわ』
リアス『何言っているの。いくら雷光を覚えても、無茶は禁物よ?ここは堅実にいくのが一番だわ』
雷光と滅びの力。
どちらも強力な性質を持つ。
更にはそれを扱う二人も強くなっているから、威力は絶大だ。
それが共闘する。
この勝負も余裕で勝てそうだ。
ジョシュア『んじゃ、俺も出張るわ』
んな!ジョジョ先輩まで参戦!?
リアス『あら?別にいいのよ?』
ジョシュア『さっき言ったろうが堅実に行こうぜって。なら俺もいた方が確実だろ?それにそろそろ暴れさせろ』
リアス『……分かったわ』
ジョジョ先輩も参戦し、最強のトリオが生まれた
すると、小猫ちゃんが俺をちょんちょんと小突く。
ん?
どうした小猫ちゃん?
小猫ちゃんは俺にしゃがむように促し、耳元に小さな声で耳打ちしていく。
ふむふむ、なるほど。
イッセー『それでいいの?』
小猫『………はい。それで朱乃さんはパワーアップします』
パワーアップしなくても勝てると思うんだけどなぁ………。
まぁ、小猫ちゃんの頼みとあらば言ってみようか。
イッセー『朱乃さーん』
俺が呼ぶと朱乃さんが振り向く。
イッセー『えっと、その人達に完勝したら、今度の日曜デートしましょう!…………これでいいの小猫ちゃん?』
俺が小猫ちゃんに尋ねるとコクコクと頷く。
うーむ、俺とデートする権利なんかで朱乃さんがパワーアップするとは思えないけどなぁ。
カッ! バチッ! バチチチチッ!
突然、稲妻が辺り一面に散らばり出した。
何事かと思い、朱乃さんの方へ顔を向けると―――絶大な雷光のオーラに包まれた朱乃さんがいた!
朱乃『・・・・・うふふ。うふふふふふふふ! イッセー君とデート!』
え、ええええええ!?
なんか、迫力のある笑みを浮かべながら、周囲に雷を走らせてる!?
ウソッ!?
マジでパワーアップしちゃったよ!
リアス『酷いわ、イッセー!朱乃だけにそんなこと言うなんて!』
ちょ、今度は部長が涙目で俺に訴えてきた!
朱乃『うふふ、リアス。これは私の愛がイッセー君に通じた証拠よ。さっきだって、「俺の朱乃」って言ってくれたわ。これはもう確定なのではないかしら?』
リアス『な、な、なななな、何を言っているの! デ、デート一回くらいの権利で雷を迸らせる卑しい朱乃になんか言われたくないわ!』
おいぃぃぃぃぃい!
なんだか、部長と朱乃さんが口論し出したんだけど!
小猫ちゃん、これ本当に大丈夫なの!?
事態が悪化した風にしか見えないんだけど!
朱乃『なんですって?いまだ抱かれる様子もないあなたに言われたくないわ。その体、魅力がないのではなくて?』
リアス『そ、そんなことはないわ!』
朱乃『あら? 何をしたというのかしら?』
リアス『ベッドの上で胸を触ってくれたわ』
ジョシュア『ぶっw!』
朱乃『………それ、イッセー君の寝相が悪くてそうなっただけではなくて?』
リアス『………キ、キスしたもん………』
あ、今の部長、スゲー可愛かった。
完璧に普通の女の子だった。
つーか、人前でそんなこと言っちゃって良いんですか!?
ガシッ
俺は突然、肩と腕を掴まれた。
見てみると、ゼノヴィアが俺を掴んでいた。
ものすごい力で・・・・・。
ゼノヴィア『今の話、どういうことだ?』
ゼノヴィア……笑顔だけど目が笑ってないぞ………。
イッセー『いや、部長とキスしたのは……な、なんというか………そういう雰囲気になって………』
その先に進もうとしたら、アーシアが部屋に入ってきたから出来なかったけどね………。
ゼノヴィア『ほう………。それはどんな雰囲気か、是非とも教えてもらいたいものだな。』
ゼノヴィアの目がマジだ!
木場に助けてもらおうと視線を送るが・・・・・。
木場『ハハハ。大変だね、イッセー君』
木場ァァァァ!!!
俺が叫ぼうとした時――――
先生に繋がってるはずの通信機から
チノちゃんの声が聞こえた来た
チノ『ジョジョさん、ディオドラさん?に勝ったら今度の日曜日、ででで、デートしましょう!///』
すると………
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!!
うおっ!?
神殿が揺れる!
ゼノヴィアの時の比じゃないぞ!
見ると、ジョジョ先輩が莫大なオーラを発していた!
ジョシュア『ふふふ、チノと、チノとデート!』
そして、部長と朱乃さんも口論を続けている
朱乃『だったら私も今すぐにイッセー君と唇を重ねてきますわ! リアスのキスなんか忘れるくらいに!』
リアス『ダメよ!あなたのことだから、舌も入れるつもりでしょう!』
朱乃『当然よ!彼を私色に染め上げて見せますわ!』
リアス『絶対にダメよ!イッセーが獣になってしまうわ!』
………なんつー会話をしてるんですか。
つーか、今の件、以前にも聞きましたよ?
相手の『女王』と『僧侶』達もどう出ていいのか分からず、困惑している様子だった。
しかし、この空気に耐えられなくなったのか、『女王』が全身に炎のオーラを纏いながら激昂する。
女王『あなた方!いい加減になさい!私達を無視するなど―――』
「「うるさいっ!」」
ジョシュア『うるせぇぇぇ!』
ドッゴォォォォォォォォォォォォン!!!
部長と朱乃さん、ジョジョ先輩が特大の一撃を相手目掛けて撃ち放つ!
その威力は見ているだけで寒気がするほどだった!
滅びの魔力と雷光、そしてスタンド攻撃が敵を容赦なく包み込んでいき、周囲の風景もろとも消し飛ばしていった!
相手は今ので完全に戦闘不能。
お、恐ろしい………。
あの三人は怒らせたらマジで怖いね。
しかし、口論は止まらない。
リアス『だいたい朱乃はイッセーのことを知っているの!?私は細部まで知っているわ!』
!?
部長、いつ俺の細部を見ましたか!?
風呂の時ですか!?
朱乃『知っているだけで、触れたことや受け入れたことはないのでしょう? 私なら今すぐにでも受け入れる準備は整ってますわ!』
リアス『うぬぬぬぬ!……まぁ、いいわ。それはアーシアを救ってからゆっくりと話し合いましょう。まずはアーシアの救出よ』
朱乃『ええ、わかっていますわ。私にとってもアーシアちゃんは妹のような存在ですもの』
おおっ、二人ともやっと意見が一致したか!
一時はどうなることかと思いましたよ!
すると、ジョジョ先輩が何かに気が付く
ジョシュア『………嫌な奴と再開するかもな……』
?
ゼノヴィア『イッセー。私も頑張ったんだ。今度、私ともデートしてくれ』
ゼノヴィアの言葉にガックリとなる俺であった………。
イッセーsideout
▽
ジョシュアside
俺達はディオドラの『騎士』が待っているだろう神殿に足を踏入れたとき、俺達の視界に見覚えのある者が映り込む。
J,B,『や、おひさ~』
現れたのは白髪の俺。
それは………
ジョシュア『やっぱ、おまえかよ。J,B,』
そう、俺達の目の前に現れたのはジョシュア・ブランドー。
いつも俺達の邪魔をする奴だ
まぁ、会いたくなかったけど・・・・・。
J,B,『おやおや?今、俺と会いたくなかった、とか思っただろ?ジョジョ~』
ジョシュア『当たり前だ』
J,B,『ぎゃはは!即答!俺様傷ついちゃう!』
大袈裟に泣き真似をするJ,B,
そんなキャラじゃないくせに。
ふざけてやがる
俺は辺りを見渡し、J,B,に問う。
ジョシュア『おい、ディオドラの「騎士」はどうした?』
俺の問いに嫌な笑みを浮かべるJ,B,
J,B,はポケットから何かを取り出した
見てみると、それは眼魂だった。
J,B,『俺様が刈り取らせてもらった』
こいつ…………。
俺達の戦闘が終わった直後に二つの気が消えたから、もしかしたら・・・・とは思っていた。
だけど、今の答えは予想外だ。
J,B,『さぁて!てめぇらの魂も頂くか!』
』
[カイガン!ディープゴースト!デッドゴー!最期!ギリギリゴースト!]
J,B,はディープゴーストに変身する
ジョシュア『………変身』
[カイガン!オレ!レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!]
俺も変身し、J,B,と対峙する
するとJ,B,が突然、笑いだした
J,B,『ヒャハハハハハハッ!ところで知ってるか?ディオドラ・アスタロトの趣味をよぉ!これが素敵にイカレてて聞くだけで胸がドキドキだぜ!』
J,B,が突然ディオドラの話しを始める。
J,B,『ディオドラの女の趣味さ。あのお坊ちゃん、大した好みでさー、教会に通じた女が好みなんだって!そ、シスターとかそういうのが!』
女の趣味?シスター・・・・・?
俺の中で直ぐにアーシアと直結した。
J,B,は話を続ける続ける。
J,B,『ある日。とある悪魔のお坊っちゃんは好みの美少女聖女様を見つけましたとさ。でも、聖女様は教会にとても大切にされていて、連れ出すことは出来ません。そこでケガした自分を治療するところを他の聖職者に見つかれば、聖女様は教会から追放されるかも、と考えたのでしたぁ』
そうかよ………。
そういうことかよ……………。
道理でおかしいはずだ。
現魔王の血縁者で上級悪魔であるディオドラが教会の近くで眷属も引き連れず、怪我をし、たまたま悪魔も治せるアーシアに助けられる。
考えれば考えるほど、あまりにも話しができすぎている。
アーシアはあのクズ野郎に・・・・・・ッ
強く握る俺の拳からは血が滲み出ていた。
だけど、痛みは感じない。
それよりも怒りの方がでかい・・・・・・・ッ!
J,B,『信じていた教会から追放され、最底辺まで堕ちたところを救い上げて犯す!心身共に犯す!それが坊っちゃんの最高最大のお楽しみ大丈夫なんだとよ!!ぎゃははははは!』
絋汰『ッ!!』
キレた絋汰が咄嗟にをドライバーを着ける
…………が、俺はそれを止める。
絋汰『何すんだよ!?』
絋汰が驚愕の表情を浮かべる。
ジョシュア『あんなクズ野郎のためにおまえが手を汚す必要はない。ここは―――俺が行く』
J,B,『さぁて!ド派手に行こうや!』
[ガンガンベース!]
ジョシュア『てめぇだけは俺の手で潰す!』
[ガンガンセイバー!]
俺はガンガンセイバーをJ,B,の肩に向けて振り下ろすが、それをガンガンベースで防がれる
J,B,は俺の脇腹に向けて蹴りを食らわせる
ジョシュア『がっ!』
J,B,『んだよ。その程度かぁ!?』
J,B,はガンガンベースでガンガンセイバーを弾き、そのまま回し蹴りを食らわせる
ジョシュア『ぐはっ!』
J,B,『行くぜ!超振動波!』
J,B,はベースを弾く
けど、このままやられる俺じゃねぇ!
[カイガン!ベートーベン!曲名!運命!ジャジャジャジャーン!]
ジョシュア『はぁッ!』
俺は楽譜でJ,B,の超振動波を弾く
J,B,『ちっ!けどな……こっちも眼魂集めてたんだよ!』
[カイガン!バッハ!賞賛!賛美!そして栄光!]
ジョシュア『なっ!バッハ!?ならこいつだ!』
[カイガン!ビリー・ザ・キッド!百発百中!ズキューン!バキューン!]
[ダイカイガン!ビリー・ザ・キッド!オメガインパクト!]
J,B,『ちっ!』
ジョシュア『お前らは先に行け‼』
イッセー『で、でも!』
ジョシュア『俺の事はいい!今はアーシアを助けることを考えろ!』
イッセー『はい!』
俺はイッセー達を先に行かせ、J,B,とのタイマンを張ることにした
J,B,『いいのかよ?行かせちまって』
ジョシュア『あぁ、てめぇの陰我俺が断ち切る!』
ジョシュアsideout
▽
イッセーside
最深部の神殿。
ここにアーシアとディオドラがいる。
内部に入っていくと、前方に巨大な装置らしきものが姿を現す。
そして、その中心にアーシアが張り付けにされていた。
見た感じ、外傷は無いし服も破れている様子はない。
気の乱れも感じないから、とりあえずは無事か。
ディオドラ『やっと来たんだね』
装置の横から姿を現したのはディオドラ・アスタロトだった。
やさしげな笑みが俺の癇に障る。
アーシア『………イッセーさん?』
アーシアが顔を上げる。
目元が腫れ上がり、涙の跡が見えた。
腫れ上がり方からして、かなりの量の涙を流したのだろう。
イッセー『………ディオドラ。おまえ、アーシアに話したのか?』
先程、J,B,から聞かされたこと。
あれは絶対にアーシアに聞かせてはならないものだ。
だが、ディオドラはニンマリと微笑む。
ディオドラ『うん。全部、アーシアに話したよ。ふふふ、キミたちにも見せたかったな。彼女が最高の表情になった瞬間を。全部、僕の手のひらで動いていたと知ったときのアーシアの顔は本当に最高だった。ほら、記録映像にも残したんだ。再生しようか?本当に素敵な顔なんだ。教会の女が堕ちる瞬間の表情は、何度見てもたまらない』
アーシアがすすり泣き始めている。
イッセー『…………そうか』
ああ…………こいつは許せそうにねぇな。
俺から放たれる殺気が神殿を揺らし、内部にひびが走る。
ディオドラ『アハハハ、凄い殺気だね!これが赤龍帝!でも、僕もパワーアップしているんだ!アークからもらった力でね!キミなんて瞬殺―――』
ドゴオオオオオオオオオオオンッ!!!
ディオドラ『……あっ、がっ………』
龍騎に変身した俺は
ディオドラの顔面が地面にめり込ませ、巨大なクレーターを作り出す。
今、俺がこいつをフルスイングで地面に殴り付けたんだ。
ディオドラは何が起きたのか分からず、痛みやらで混乱しているようだった。
拳をバキッバキッと鳴らしながらディオドラに告げる。
イッセー『立てよ、クズ野郎。アーシアを泣かせたツケはきっちり払ってもらう。これで終わりと思うなよ? おまえには絶望を見せてやるよ』
かつてないほどの怒りが俺の中で燃え上がっていた。