ジョジョの奇妙な冒険~episodeofhighschool~   作:DJトッティー

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兄との再会その1

俺達は会場の近くに到着した後、会場である超高層高級ホテルに入っていく。

 

あっちこっちに武器を持った兵士の人が目に写る。

 

魔王主催のパーティーだからか警備が厳しいんだろうか?

 

ん?ジョースターさん達?

ジョースターさん達は先に会場についてるはず……

 

 

俺達がリムジンから降りると大勢の従業員の人が迎え入れてくれた。

 

朱乃がフロントで確認を取り、エレベーターへ。

 

朱乃『最上階の大フロアが会場のようね』

 

ここの最上階って何階なんだ?

 

エレベーターの表示を見てみると・・・・・二百ぅ!?

 

流石は冥界、スケールが桁違いだ。

 

 

俺が建物の階数に驚いているうちに最上階に到着し、エレベーターが開く。

 

 

一歩出ると会場の入口が開かれ、きらびやかな空間が俺達を迎え入れた!

 

フロア全体に大勢の悪魔とうまそうな料理の数々!

 

天井には巨大なシャンデリア!

 

豪華すぎるぜ……

 

 

「「「「「おおっ」」」」」

 

部長の登場に会場にいた人達が注目し、感嘆の声を漏らしていた。

 

 

モブ1『リアス姫はますますお美しくなられた・・・・』

 

モブ2『サーゼクス様もご自慢でしょうな』

 

 

流石はリアス。

 

どこに行っても注目の的だ。

 

ギャスパー『…人がいっぱい……』

 

おどおどしてるけど普通についてきているギャスパー。

 

さっそく修行の成果が出てるな。

 

以前ならダンボールに逃げ込んでいただろうに。

 

後で誉めてやろう。

 

 

リアス『イッセー、挨拶まわりするからついてきて』

 

イッセー『へ? あ、分かりました』

 

冥界ではイッセーの存在を知っている人は多く、挨拶をしたいっていう上級悪魔の人達が大勢いるらしい。

 

皆、イッセーのことに興味津々のようだった。

 

そりゃ赤龍帝で仮面ライダーなんだ

俺の自慢の後輩の一人だよ

 

 

ジョシュアsideout

 

 

イッセーside

 

 

イッセー『あー、疲れた』

 

あいさつを終えて、俺はフロアの端にある椅子にアーシアとギャスパーとの三人で座っていた。

 

部長と朱乃さんは遠くの方で女性悪魔の人達と談話してる。

 

木場とジョジョ先輩達は女性悪魔の人達に囲まれてキャーキャー言われていた。

 

クソ! やっぱりイケメンは敵だ!

 

 

あー、もう帰りたくなってきた。

 

だって挨拶長いんだもん。

 

しかも中にはトレードしないか、とかふざけたことを言ってくるやつもいたし。

 

トレードというのは王の悪魔の間で同じ駒同士の眷属を交換する制度のことだ。

 

つまり、俺を自分の眷属にしたいから自分の眷属と交換してくれと言う意味だ。

 

全くもってふざけてるな。

 

 

ドライグ『(悪魔というのは本来、欲が強い種族。それゆえ相棒のような強者を自分の配下にしたいという者も出てくるだろうさ)』

 

そういうのは全部お断りだぜ。

 

俺は部長以外に主を持つつもりはないからな。

 

 

ゼノヴィア『イッセー、アーシア、ギャスパー、料理をゲットしてきたぞ、食え』

 

ゼノヴィアが料理が乗った大量の皿を器用に持ってやってきた。

 

イッセー『サンキュー、ゼノヴィア』

 

ゼノヴィア『このくらいお安いご用だ。ほら、アーシアも飲み物くらいは口をつけておけ』

 

アーシア『ありがとうございます、ゼノヴィアさん。・・・・私、こういうのは初めてで、緊張して喉がカラカラでした・・・』

 

アーシアはゼノヴィアからグラスを受けとると口をむける。

 

俺も料理を受け取り、口に運ぶ。

 

うーん、美味い。

 

 

俺が料理に舌鼓を打っていると、人が近づいてきた。

 

ドレスを着た女の子だった。

 

レイヴェル『お、お久しぶりですわね、赤龍帝』

 

イッセー『えーと、レイヴェル・フェニックスだっけ?』

 

レイヴェル『そうですわ』

 

そう、部長の元婚約相手、ライザーフェニックスの妹。

 

いやー、懐かしいな。

 

数ヶ月ぶりか?

 

「元気そうだな。そういえば兄貴は元気か?」

 

ライザーのことを聞いたら、レイヴェルは盛大にため息をついた。

 

レイヴェル『・・・・あなたに敗北してから籠ってしまいましたわ。負けたこととリアス様をあなたに取られたことがショックだったようです。お陰で毎日毎日トレーニング三昧ですわ』

 

あらら・・・

 

部長から引きこもってるって話は聞いてたけど、本当だったんだな。

 

 

レイヴェル『まぁ、才能に頼って調子に乗っていたところもありますから、良い勉強になったはずですわ』

 

手厳しいな。

 

兄貴もバッサリ切りますか。

 

イッセー『・・・・容赦ないね。一応、兄貴の眷属なんだろう?』

 

レイヴェル『それなら問題ありませんわ。今はトレードを済ませて、お母様の眷属ということになってますの。お母様はゲームをしませんから実質フリーの眷属ですわ』

 

へぇ、今はライザーの眷属じゃないのか。

 

 

レイヴェル『と、ところで赤龍帝・・・・』

 

イッセー『そんなに堅くならなくても良いって。普通に名前で呼んでくれ。皆からは『イッセー』って呼ばれてるしさ』

 

レイヴェル『お、お名前で呼んでもよろしいのですか!?』

 

・・・・なんで、そんなに嬉しそうにしてるんだ?

 

レイヴェル『コ、コホン。で、ではイッセー様と呼んで差し上げてよ』

 

イッセー『いやいや、「様」は付けなくて良いって』

 

レイヴェル『いいえ! これは大事なことなのです!』

 

 

・・・・そ、そうなのか?

 

うーん、良く分からんね。

 

そこへ更に見知ったお姉さんが登場した。

 

イザベラ『レイヴェル。旦那様のご友人がお呼びだ』

 

この人はライザーの戦車、イザベラさんだ。

 

レイヴェル『分かりましたわ。では、イッセー様、これで失礼します。こ、今度お会いできたら、お茶でもいかがかしら? わ、わわ、私でよろしければ手製のケーキをご用意してあげてもよろしくてよ?』

 

レイヴェルはドレスの裾をひょいと上げ、一礼すると去っていった。

 

良くわからん娘だなぁ。

 

イザベラ『やぁ、兵藤一誠。会うのはゲーム以来だ』

 

イッセー『ああ、久しぶりだ、イザベラさん』

 

イザベラ『ほう、私の名前を覚えていてくれたとは、嬉しいね。君の噂は聞いているよ。大活躍しているようじゃないか』

 

イッセー『そこまで活躍した記憶は無いんだけどね。・・・・一つ聞いていいか?』

 

イザベラ『なんだい?』

 

イッセー『俺、レイヴェルに何かしたかな? 俺と話している時、メチャクチャ緊張してるみたいだったからさ』

 

俺がそう尋ねるとイザベラさんは苦笑する。

 

イザベラ『君を怖がってるとかそんなんじゃないから安心してほしい。・・・・正確にはその感情とは全く逆な訳だが・・・。まぁ、それは私からは言わない方が良いだろう』

 

イッセー『?良くわからないけど・・・・、お茶はOKだと言っておいてくれ』

 

イザベラ『本当か? それはありがたい。レイヴェルも喜ぶ。では、私もこれにて失礼する。兵藤一誠、また会おう』

 

イザベラさんはこちらに手を振って去っていった。

 

 

ギャスパー『・・・イッセー先輩って、悪魔の人と交友が多いんですね』

 

ギャスパーが尊敬の眼差しでそう言うんだけど・・・・。

 

そんなに多いかな?

 

 

すると、俺の視界に小さな影が映った。

 

―――小猫ちゃんだ。

 

何やら急いでいる・・・・というより何かを追いかけている?

 

なんだ・・・・?

 

嫌な予感がする・・・・。

 

イッセー『アーシア、ゼノヴィア、ギャスパー。俺、少しここを離れるわ』

 

アーシア『どうしたんですか、イッセーさん?もうすぐサーゼクス様の挨拶が始まりますよ?』

 

イッセー『ちょっと用を思い出してな。すぐに戻ってくるさ』

 

ゼノヴィア『分かった。私達はここにいるぞ』

 

俺は席を立って小猫ちゃんを追いかける。

 

エレベーター?

 

下に向かっているのか?

 

隣のエレベーターの扉が開き、俺はそれに乗り込む。

 

すると、俺に続いてエレベーターに乗ってきた人達がいた。

 

イッセー『部長?ジョジョ先輩?』

 

リアス『イッセー、私も行くわ。小猫を追いかけているのでしょう?』

 

ジョシュア『少し、小猫の様子がおかしかったからな』

 

イッセー『あ、部長達も気づいたんですね』

 

リアス『当然よ。私はいつでもあなた達のことを見ているのだから』

 

ジョシュア『先輩として当然だ』

 

そして、俺達は小猫ちゃんを追いかける

 

イッセーsideout

 

ジョシュアside

 

 

俺とリアス、イッセーはエレベーターで一階まで降りた後、外に出た。

 

 

リアス『ジョジョ、小猫の気配は追えるかしら?』

 

ジョシュア『任せろ。今は森の奥に向かってるみてぇだな』

 

俺はイミテイトストッカーをハイウェイスターに変え、小猫を追う

 

リアス『森? ホテル周辺の森にあの子は行ったのね?』

 

イッセー『みたいですね。俺達も行きましょう』

 

リアス『分かったわ』

 

 

ホテルから少し離れた森の中を俺とリアスは走り抜く。

 

森の中はある程度は人の手が入っているようでリアスも問題なく走れている。

 

森を進むこと数分。

 

俺はリアスとイッセーの手を引いて気の影に隠れる。

 

顔を覗かせると小猫を視認できた。

 

 

小猫以外の気配を感じる・・・・

 

誰だ?

 

 

小猫もそれに気づいたのかその気配がした方へと視線を移す。

 

小猫の目の前にはゲキレンジャーに出てきた黒獅子リオ(怪人態)に似た男がたっていた

 

服は黒って言うより紫だけどな

 

小猫『そこのあなた、獅音と言う人を知ってますか?』

 

???『……あぁ』

 

男は気弾を小猫に向けて放ち、かがんだ小猫の首をつかんで顔を向けさせた

 

小猫『!まさか!』

 

???『俺だ…俺の声を忘れたか?白音』

 

小猫は蹴りをいれ、男から逃げる

 

小猫『獅音兄様……!』

 

獅音『そうだ…久しぶりだな……いるのはわかってるぞ』

 

おおっと

ばれたか

 

俺とリアス、イッセーは男の前に出る

 

ジョシュア『そいつかお前のお兄さんか』

 

小猫『なぜ、その姿に!』

 

獅音『この姿は俺が力を手に入れた証…』

 

リアス『っ!会いたかったわ!獅音‼行くわよ!』

[KAMENride!ディケイド!]

 

俺とイッセー、小猫はリアスの指示で変身するが

 

小猫はその場に固まったままだ

 

リアス『はぁぁぁ!』

 

リアスが獅音に斬りかかると、近くから弾丸がリアスを襲う

 

リアス『くっ!』

 

ジョシュア『誰だ!』

 

現れたのはイゴールだった

イゴールは何もない木から姿を現した

まるで透明になっていたかのように

 

イゴール『さて、死んでいただきましょう!』

 

イゴールは俺とリアスとイッセーに襲いかかる

 

獅音『どうした?来ないならこっちから行くぞ!』

 

獅音は爪で小猫の頭を斬り付けようとするが

小猫はそれをかわす

 

しかし、獅音もそれを読んでいたのか

すぐに小猫の体を爪で斬り付けようとする

 

小猫はその攻撃を受け、代わりに回し蹴りをいれようとするが、獅音はそれをかわし、小猫の膝の裏に軽く蹴りを入れ、

膝を付かせる

 

そして爪で小猫の首を突き刺そうとしたが

爪が小猫の首に当たる前に止まる

 

そう、互いに爪を首につけていたのだ

 

獅音『……少しは出来るようになったな…泣き虫だったお前が』

 

小猫『何故…何故裏切ったんですか!』

 

小猫は獅音を殴り、そのまま近くの木に押し付ける

 

獅音『…許せ、あの時は何も話すことは出来なかった!だが!』

 

獅音は小猫の拘束を振りほどき、気弾をイゴールに放つ

 

イゴール『がっ!な、何を……』

 

イゴールはその場に倒れる

 

リアス『なっ!』

 

ジョシュア『おいおい…』

 

小猫『え?!』

 

獅音『……これが答えだ…』

 

ジョシュア『……何?』

 

小猫『…何の…真似ですか…?』

 

すると近くから翼の音が響く

 

獅音『説明してる暇は無いようだ…』

 

獅音は小猫に何かを投げる

 

獅音『覚悟を決めたらそこに来い…真実を知りたいならな…』

 

リアス『あなたっ!待ちなさい!』

 

ジョシュア『待て!今はパーティーの真っ最中‼ここは一旦退くぞ!』

 

俺達はその場から逃げる

 

そして、パーティーが終わり、

俺達はグレモリー邸のイッセーの部屋に来ていた

 

そこにはもちろん、小猫の使い魔のグリード達もいる

 

ウヴァ『何を考える必要があるってんだ!罠に決まってる!』

 

小猫『ですが……』

 

でも…俺が一番気になるのは何故イゴールを倒したのか……

……待てよ?

確か眼魔は眼魔アイコンが破壊されない内は何度でも復活できるはず……

 

小猫『……ゼノヴィア先輩に聖書の神しかいなかった様に、私には兄様と姉様しかいなかったから…だから…っ!』

 

アンク『ちっ!…話を聞く位の間は待ってやるよ…』

 

とりあえず、俺達は目の前のレーティングゲームに挑むことにするのだった


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