ジョジョの奇妙な冒険~episodeofhighschool~   作:DJトッティー

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エグゼイド見ました?

キリヤさん、リプログラミングでなんとかならないッスかねぇ……


冥界猫、本気になる

ジョシュア『ふぅ………』

 

夜――――俺はグレモリー家のテラスで水を飲みながら一息吐いていた。

 

イミテイト『相棒。また、あの夢か?』

 

ジョシュア『ん?あぁ………最近よく見るんだよなぁ』

 

あの夢ってのは、俺の前世の事。

 

ジョシュア『イミテイト、俺さ……すごい幸せなんだ』

 

イミテイト『そうだな。俺にもそう見える』

 

ジョシュア『でもさ、幸せになっちまったら……あの日の出来事を忘れてしまいそうで、怖いんだ……』

 

…もしかしたら、最近になって見る様になってるのは、決して消えることの無い十字架って事を現してるのかも、な。

 

 

「お前は、お前自身の罪をわすれてはならない」って言う――――

 

 

 

 

小猫『…………先輩?』

 

 

――――ッ!?

 

 

そこのいる筈の無い声が聞こえ、勢いよく振り向くと、

 

 

ジョシュア『小猫……?』

 

 

リアス眷属のマスコットキャラクター、小猫がいたんだ。

………以前会った時と同じ様に、可愛い猫耳と尻尾を生やして。

 

ジョシュアsideout

 

小猫side

 

小猫『……………ふぁ』

 

私――――塔城小猫は、深夜に目を覚ましました。

理由は、三日後に控えたソーナ会長達とのレーティングゲームを控えて、恐らくですが緊張しているのかもしれません。

 

私は――――その試合で、自身の中で嫌悪していた力、仙術を使うと決めたから。

 

 

ですが………心でそう決めても、頭の方がまだ納得できていないみたいです。

私も、もし兄様や姉様の様に守るべき部長を傷つけてしまったらと思うと…………

 

私は気晴らしに外の空気を吸おうとして、普段は出さない猫耳と尻尾を出してテラスへと向かいました。

するとそこには………先客がいました。

 

小猫『………先輩?』

 

ジョシュア『ッ!?』

 

そこにいたのはオカルト研究部のスタンド使い、ジョシュア先輩でした

先輩は最初俯いて何やら独白していましたが、私が声をかけると、此方を勢いよく振り返り、心底驚いたような顔をしていました。

 

ジョシュア『……小猫か…全然気づかなかったよ』

 

小猫『仙術の力を応用すれば、容易いです……』

 

私がそう言うと、

 

ジョシュア『すげぇな、仙術ってのは…波紋とは大違いだ』

 

と、先輩は感心した風に呟きました。

 

小猫『…ジョジョ先輩は、どうしてここに?』

 

ジョシュア『……ちょっとな。夜風に当たりに来たんだよ』

 

………嘘です。

 

今の私は、猫又の力を解放しているから、人の気の流れが分かります。

だからこそ言えるんです。

 

ジョジョ先輩は、嘘を吐いている……と。

 

現に今のジョジョ先輩の気には、若干の乱れが見られます………でも、驚きでした。

先輩にも、怖いものとかもあるんだ――――と。

 

小猫『先輩……私はっ』

 

ジョシュア『皆まで言うな。………仙術って、人の心にも敏感なの忘れてたぜ』

 

……読み取られてしまいました。

 

 

ジョシュア『それはそうと………この間は、悪かったな』

 

小猫『えっ?』

 

私は一瞬何の事か分からず首を傾げましたが、直ぐに思い当たりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――ここで話は逸れますが、私から見たジョジョ先輩の事を話したいと思います。

 

 

 

最初は、リアス部長が気にかけてオカルト研究部に入部させてそこから親しくなったのですが……私が感じた先輩の第一印象は、兎に角ニヤニヤしていて、どこか抜けてて軽薄そうな方だと、思っていました。

 

 

ですが、その軽薄そうな感じを抱いた私はそれを大きな間違いだと気づきました。

 

 

 

 

先輩は――――冥界でも少し話題になった、仮面ライダーでした。

 

 

 

ジョジョ先輩は、たとえ守るべき人の方から心ない言葉を浴びせられても、決して見捨てませんでした。

自分がどれだけ傷ついても、絶対に絶望させまいと、獅子奮迅の活躍を見せてくれました。

 

他人の絶望を払い、希望となる――――そんな他人の為に精一杯に動けるジョジョ先輩だからこそ、チノちゃん、ココア先輩、シャロ先輩、ミッテルトは惹かれたんだと思います。

 

かく言う私も………気づけばずっとジョジョ先輩から目が離せませんでした。

私が本音を吐いた時もジョジョ先輩は、優しく受け止めてくれるといった――――今思えば、甘えの考えを抱いていました。

 

でも――――

 

ジョシュア『他人と自分を比べて弱いと理由付けて!何時までも力から逃げても、強くなんてなれる訳ねぇだろっ!?』

 

ジョジョ先輩は、厳しい言葉で、私を叱り付けました。

最初はショックでした。

 

どうして、優しく包んでくれないのだろう――――と。

 

 

でも、アンクさんが教えてくれました。

 

『アイツは、お前の為にあえて突き放したんだろーよ。あそこでてめぇを甘やかせば、てめぇは一生てめぇの弱さを正当化して向き合わなくなり、例えそれを突きつけられても、自身に縋る事で逃げちまうから………全く、嫌われ者は俺達、グリードだけで十分だってのによ』

 

ジョジョ先輩は、私の為を思って嫌われ者を演じようとしてくれたのです。

恐らくそれに気づけなかったら、私はずっとジョジョ先輩に、悪感情を抱いていたと思います。

 

 

 

 

 

 

ジョシュア『俺さ、小猫が苦しんでるのに、あんな辛い言葉しか掛けれなかった…………駄目な先輩だよ。悩んでる後輩に、慰めの言葉ひとつ掛けてやれねぇなんてさ』

 

小猫『そんな事無いです………先輩は、駄目な先輩なんかじゃないです』

 

ジョシュア『…ありがとな』

 

ジョジョ先輩は、私の頭を撫でてくれます。

少し荒っぽいですが、心が温かくなる様な感じです………にゃあ♪

 

ジョシュア『なぁ、小猫………』

 

ジョジョ先輩は手を下ろすと、真剣な表情で私に語りかけてきました。

 

ジョシュア『お兄さんとお姉さんの事なんだけどさ……嫌いにならないで欲しいんだ。勿論、二人ががお前にどれ程の絶望を与えたかは分かってる。でもっ』

 

小猫『………私は、多分一人では兄様と姉様を信じる事は出来ません』

 

私は、先輩の言葉を遮り、先輩の胸に抱き付きました。

 

小猫『でも………ジョジョ先輩が信じるなら、私も信じます』

 

ジョシュア『……もしそれで、またアイツに襲われても、俺がお前を守る』

 

ジョジョ先輩は、拒む事無く私を抱き止めてくれました……。

 

 

ジョシュア『たとえ、波紋と仙術に振り回されても、俺が、俺達が受け止めてやるから。何も怖がらなくて良い…………絶望に苛まれても、俺は絶対にお前を見捨てねぇ。約束する………俺が、お前の最後の希望になってやる』

 

 

 

――――こんなの、惚れるなと言うのが無理です。

 

 

 

ゴメンなさい、チノちゃん…………私、ジョジョ先輩の事”本気“になっちゃいました

 

 

その日、ダメ元でジョジョ先輩に一緒に寝てくれますか?と聞いたら、渋りながらも『良いぜ』と苦笑いで言ってくれました。

 

 

 

翌日には、リゼ先輩とに怒られてるジョジョ先輩がいましたが………昨日一緒に寝てくれたジョジョ先輩の暖かさをずっと思い出していた私には、あまり関係ありませんでした。

 

 

 

 

覚悟してくださいね、ジョジョ先輩。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方の隣を狙って――――『冥界猫』は密かに牙を研いでいますから♪

 

小猫sideout

 

 

ジョシュアside

 

パーティー当日。

 

 

俺は黒いタキシードを着て客間で待機していた。

 

・・・・着た、というより着せられたと言った方が正しいか。

 

ヴェネラナさんに命じられたメイドさん達に着替えさせられたんだ。

 

まぁ、パーティーだし、リアス達もドレスを着るとのことだしな。

 

俺もこういうのに着替えないとダメなんだろうな。

 

 

木場『やぁ、イッセー君、ジョジョ先輩。結構様になってますね』

 

イッセー『イケメン王子に言われてもなぁ』

 

木場もタキシードを着てるんだけど、かなり似合ってる。

 

どこぞの貴族と言われても頷けるくらいだった。

 

匙『兵藤と木場じゃないか。それにジョジョ先輩も』

 

振り替えると匙がいた。

 

ジョシュア『おう、久しぶりじゃねぇか。・・・・なんでここに?』

 

匙『会長がリアス先輩と一緒に会場入りするから俺達シトリー眷属もついてきたんすよ。で、会長は先輩に会いに行ったし、副会長達もどっかに行っちまったから、俺もうろうろしてたんです。そしたら、ここに出ました』

 

なるほど。

 

つまり、匙は迷ったんだな・・・・

 

この本邸、かなり広いから迷うのも分かるけどな

 

近くの椅子に座る匙。

 

匙『ていうかジョジョ先輩は大丈夫なんですか?』

 

ジョシュア『あー、大丈夫大丈夫』

 

余裕で勝てるが勝ち誇りはしない

なぜなら

戦う前に勝ち誇る奴はその時点で敗北しているからな

 

 

匙『そうそう。俺、先輩に礼が言いたかったんだ』

 

へ?

 

俺、こいつに何かお礼を言われるようなことしたっけ?

 

匙『この間、若手悪魔が集まった時のことだ。会長の夢が上の連中に笑われたじゃないっすか。・・・・あの時、怒ってくれてありがとうございました』

 

ジョシュア『なんだ、そんなことかよ。いいよ、お礼なんて。同じ学園に通う仲間として当然のことをしただけだしな』

 

匙『それでも俺は嬉しかったんです。先輩が会長の・・・・俺達の夢を認めてくれたようで』

 

ソーナの夢。

 

それは冥界に新しいレーティングゲームの学校を作ること。

 

それは上級悪魔や特定の悪魔だけじゃねぇ、全ての悪魔が通える差別のない学校だ。

 

それは匙達の夢でもあるらしい。

 

ジョシュア『認めるもなにも、最高の夢じゃねぇか』

 

匙『えぇ。だから俺達は何がなんでも夢を叶えます。そのためにも今度のゲーム、絶対におまえ達に勝つ!」

 

イッセー『いや、勝つのは俺達さ!木場、お前も何か言ってやれ』

 

イッセーが振ると木場は苦笑する。

 

木場『・・・・そこで僕に振るんだ。まぁ、でも僕達が勝つよ。絶対に負けないよ、匙君』

 

木場は不敵に笑みを浮かべて答える。

 

匙も笑っているけど瞳は真剣そのものだ。

 

 

すると、部屋の扉が開いた。

 

リアス『お待たせ、ジョジョ、イッセー、祐斗。あら、匙君も来ていたのね』

 

そこにはドレスアップした部員の面々。

 

化粧もしてドレスを着こんで髪も結ってる!

 

皆、お姫様みてぇだな!

 

まぁ、リアスは本物のお姫様だけど。

 

 

朱乃も今日は西洋ドレス姿

 

メチャクチャ似合ってんなぁ

 

超絶を遥かに超えた美人だな

 

 

アーシアや小猫、ボーイッシュなゼノヴィアも似合ってる!

 

 

 

 

さて、問題はこいつか・・・・

 

ジョシュア『おい、ギャスパー。なんでおまえまでドレスなんだ?』

 

ギャスパー『だ、だって、ドレス着たかったんですもん』

 

こいつは……

 

ソーナ『サジもここにいたのですね』

 

同じくドレスアップしたソーナ。

 

うーん、可愛い

 

匙『うおおおおお! 会長ぉぉぉ!! メチャクチャ可愛いですぅぅぅ!!!』

 

匙が興奮して鼻血を吹き出していた。

 

ジョシュア『匙、とりあえず落ち着け』

 

匙は鼻血を拭きながら

気持ちを落ち着かせる

 

イッセー『ところで、会場までは何で行くんです?』

 

ジョシュア『車だ』

 

俺はリアス達とソーナ達を外に出すと一台のリムジンを見せる

 

リアス『リムジンね、でも運転手は?』

 

ジョシュア『心配ねぇ、俺が運転する』

 

俺はイミテイトストッカーをホイールオブフォーチュンに変え、リムジンに憑依させる

 

すると、外側は先程と同様で変わりは無いが、内装はすげぇ豪華にしてある

 

俺は運転席に乗り、リアス達とソーナ達を乗せ、会場に向かう




そー言えば、

小猫の兄のシオン
漢字表記はどっちがいいですか?

紫に音で紫音

獅子の獅に音で獅音

どちらがいいかコメント下さい(^_^)

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