ジョジョの奇妙な冒険~episodeofhighschool~   作:DJトッティー

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承太郎とユウゴの冒険その1

承太郎side

 

よう

 

俺は空条承太郎

スタンド使いだ

 

俺は今、ジョジョの提案で冥界観光に来ている

 

まぁ、騒がしいのが嫌いな俺は一人、別行動を取っている

 

……とある人物に呼ばれた…と言うこともあるがな

 

承太郎『ここか……アジュカ・ベルゼブブの屋敷と言うのは』

 

俺を呼んだ人物……それは四大魔王の一人アジュカ・ベルゼブブだ

 

 

俺は屋敷の応接間に通された

 

アジュカ『すまない、少し遅れてしまった』

 

承太郎『構わねぇ、で?話ってのはなんだ?下らねぇ話だったらお断りだぜ?』

 

 

アジュカ『いや、君にとって嬉しい話だよ』

 

承太郎『何?』

 

アジュカ『まぁ、会った方が早い』

 

するとドアを叩く音が部屋に響き、そのあとに聞きなれた声が聞こえた

 

花京院『失礼します』

 

承太郎『……やれやれだぜ』

 

アジュカ『ね?君にとって嬉しいお知らせだろ?』

 

承太郎『……まず聞きてぇ事が2つある。1つは悪魔に転生してるのかどうかってのともう1つは何であの時駆王学園にいた?』

 

 

花京院『悪魔に転生したのは僕が一度死んでしまっていたからなのとあの時は会談があっただろう?別室で待機していたんだ』

 

 

承太郎『なるほどな……あん時は心配したぜ』

 

花京院『それは……すまなかったね、君達にDIOのスタンド能力を教えようと必死だったから』

 

 

そう、こいつは一度……DIOに殺されてる

 

時間を止めるスタンド能力を俺達に知らせるために

 

花京院『そうだ!冥界でも美味しい所があるんだ!食べに行かないか?』

 

承太郎『あぁ、俺は構わないが……魔王の仕事の手伝いはいいのか?』

 

アジュカ『あぁ、構わないよ?花京院君の仕事は終わってるしね』

 

承太郎『そうか……ならいい』

 

俺と花京院は町にくり出した

 

花京院『お!承太郎!ここのフルーツは美味しいんだ!』

 

そう言って、花京院はチェリーを1パック買ってきた

 

花京院『レロレロレロレロレロレロレロレロ』

 

承太郎『………』

 

花京院『ん?どうしたんだ?承太郎』

 

 

承太郎『い、いや……』

 

俺は花京院の癖を久しぶりに目撃したが、ラバーソールとの戦いを思い出してしまう…

 

承太郎『やれやれだぜ……』

 

俺達はしばらくぶらぶら歩いていると……

 

 

花京院『おっと、いつの間にかグラシャラボラス領に来てしまったようだね』

 

承太郎『ほう、ここがグラシャラボラス領か、案外普通の屋敷なんだな』

 

 

俺と花京院はいつの間にか、グラシャラボラス領に来ていたらしい。そーいや途中に関所?的なものとかがあったが……確信犯か?

 

 

承太郎『にしても、なんだ?でけぇ街のわりには人が余りいねぇな』

 

花京院『確かに……これは異常だな』

 

 

俺が辺りを見回しているが街に全然人がいない?

 

ちらほらいるが子供の姿が全く見えん

 

 

 

じぃさん『あ、あんたら!なぜ子供がおるんじゃ?』

 

 

 

承太郎『おい。なんだじぃさん…子供?どういうことだ』

 

俺が少し考え事に集中しているとじぃさんが話しかけてきた。

 

 

 

じぃさん『最近のことじゃ、街では冥界ネズミの被害が増えてしまってのう。なんどネズミを駆除してもネズミの数は減らず、それどころかネズミは儂等を全然恐れなくなったのじゃ。領主様も困り果ててのぅ。そんな時にじゃ、派手な服の男が街に現れたのじゃ』

 

 

 

花京院『派手な服?』

 

ネズミの被害に派手な服装の男…

 

似ている…ある物語に酷似している。

 

 

 

じぃさん『そうじゃ、その男はネズミを完全に駆除してみせると言ってのぅ。領主様は渋ったのじゃが背に腹は変えられんくての』

 

 

 

花京院『それはそうですよ。たかがネズミってもかなりの数だったんでしょう?』

 

日常生活にも支障をきたすぐらいだったのか?

 

確かに、数が減らないってのもネックだな。

 

 

 

じぃさん『うむ、夜には鳴き声で眠れないくらいじゃ。続きを話すぞ?』

 

 

 

承太郎『ああ、頼む』

 

 

 

じぃさん『男は一夜にして、ネズミの駆除に成功したのじゃ。その男に当主様は報酬を渡そうとしたのじゃが、もう貰っていると言って断ったのじゃ』

 

一夜にしてか…

 

やれやれ、俺の知ってる物語と酷似してやがる。しかし、報酬の件については違うな。

 

 

 

承太郎『万々歳じゃねぇか』

 

 

 

じぃさん『いやの、ここからが本題じゃ。男がさってからの、街の子供達のあいだで舞踏病が流行ったのじゃ』

 

 

 

承太郎『舞踏病?冥界でも流行ってるのか?』

 

花京院『いや、極めて稀だよ……』

 

 

おいおい、さっきからあの物語に似通っている点が多いと思いきや所々で違ってやがる。

 

 

 

じぃさん『そうじゃ。段々と街の子供達に病気が広がっていっての。4日前にいきなり子供達がいなくなってしまったのじゃ』

 

 

 

花京院『この街にいる子供達、全員!?』

 

 

 

じぃさん『いや、耳の悪い子供や足に障害のある子供などは無事じゃ』

 

 

なるほどな。だから、俺達がいるのが不思議だったのか

 

 

 

承太郎『おい、じぃさん。子供達はいなくなる前に笛の音とかを聞いてなかったか?』

 

 

 

じぃさん『いや……全くそんな話しは聞いたことが無い』

 

 

 

承太郎『そうか……』

 

手を顎に当てて考えてみる。やはり、知ってる物語とは僅かばかりとは言え違ってやがるな、

 

 

 

花京院『おじぃさん、他に街で変わったことは?』

 

 

 

じぃさん『うむ?そうじゃの、次期当主のカーシャモラル様がいなくなったことくらいかの。まぁ、これは関係ないじゃろ。もともと現当主とは仲が悪かったしの』

 

 

 

承太郎『そうか……ありがとよ。じーさん』

 

 

じぃさん『気にするでない。それと早いうちにこの街から出ることを進めるぞい』

 

 

まぁ、そうだろうな。

 

今のこの街の様子からして観光には向いているとは思わない。じーさんはそれを言うと立ち去ってしまった。

 

 

俺達がグラシャラボラスの屋敷に入ろうとすると

 

ユウゴ『なんだか似たような話だな?』

 

花京院『!?』

 

上からユウゴが飛んできた

 

警戒した花京院がスタンドを出すが俺が制止する

 

承太郎『待て花京院、こいつは俺の仲間だ』

 

花京院『このスタンドみたいなやつが!?』

 

ユウゴ『俺はユウゴ!不死身のフェニックスだ!』

 

花京院『フェニックス!?』

 

承太郎『あ~……その辺りの説明は後でする』

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、俺と花京院はグラシャラボラスの領主の屋敷から出てきたところだ。……と言っても領主との面会を断られて屋敷から追い出されただけなんだがな。

 

 

 

承太郎『まぁ、そうくるよな……』

 

 

今、自分の領土が大変な事になってるのに人間なんかと会うわけないよな。

 

 

花京院『どうしたもんか…ん?』

 

 

ゼファードル『あ?なんだテメェ』

 

屋敷から出たところで、怒号が聞こえてきた

 

ユウゴ『ん?俺達のことか?』

 

 

ゼファードル『テメェ以外に誰がいるってんだよ』

 

 

ユウゴ『はっ!そりゃそうか』

 

グラシャラボラスの門の前で待っていたユウゴがチンピラみたいな奴等に絡まれていた

 

 

ゼファードル『で、何なんだよテメェらは』

 

ユウゴ『俺はユウゴだ』

 

 

眷属1『おい、コラァ!何普通に名乗ってんだぁ!ああ‼︎』

 

チンピラの一人がユウゴに掴みかかるが、軽くあしらわれる

 

 

ユウゴ『はっ!なんかタダの三流チンピラみてぇだぜ?』

 

 

ゼファードル『ッ⁈テメェ⁈おい、お前ら殺るぞ!』

 

眷属達『おお!』

 

リーダー格のチンピラの掛け声で取り巻きの奴らがユウゴを取り囲む。

 

 

 

ゼファードル『やれっ!』

 

 

 

「「「「おおおおおおおおっ‼︎」」」」

 

取り囲んでいた奴らが全員で襲いかかってくる。人数はざっと十人くらいか?

 

 

 

ユウゴは一気にしゃがみ込みその場で廻りながら襲いかかってきた奴ら全員の脚を払う。そのまま回転の威力をいかして転ぶ前のチンピラ共に回し蹴りを叩き込む。

 

 

 

「「「「がっ⁉︎」」」」

 

やれやれ……

 

今ので気絶したか…

 

後の人数はリーダー格を合わせて三人か…

 

 

 

ユウゴ『ハッ!』

 

リーダー格の後ろで魔法を放とうとしていた二人を殴り倒し、リーダー格の奴の後頭部を掴み顔面から地面に叩きつける。

 

ドガァン!

 

少し、強すぎないか?

 

事が終わったので、ユウゴと合流する

 

承太郎『終わったか?』

 

ユウゴ『お!終わったぜ!』

 

花京院『ちなみに、この人達はどうするんだい?』

 

承太郎『俺に考えがある』

 

俺はチンピラ達を無理やり起こす

 

 

 

「「「「がはっ」」」」

 

 

 

ゼファードル『ん、こ、ここは……ってテメェ!!』

 

 

承太郎『よう、いい夢見れたか?』

 

無理やり起こすとまたもや臨戦態勢をとりだすチンピラ達、全く面倒な奴らだぜ……

 

 

 

眷属1『俺らにこんな事してタダですむと思ってんのかぁ!』

 

眷属2『ぶっ殺すぞコラァ!』

 

眷属3『クソがぁ!』

 

 

 

ユウゴ『ったく………うるせぇな……二人とも…ちょっとまってくれ』

 

 

花京院『?わかった』

 

 

ユウゴ『さあて、ちょっとお話ししようか』

 

バキボキと拳をならす。

 

 

そこからは俺でも見るに絶えないものだった………

 

どんなだったかは…想像に任せる

 

 

承太郎sideout

 

 

 

ユウゴside

 

ユウゴ『さぁて、俺の質問に答えるよな?』

 

 

 

「「「「へいっ!ユウゴのアニキっ‼︎」」」」

 

 

花京院『すごい仲間だね……』

 

ボコボコにしたら従順になったチンピラを見て、引きつった笑みを浮かべる承太郎の仲間

 

そんなにすごかったか?

 

ユウゴ『まず、お前らは誰なんだ?』

 

 

 

ゼファードル『えっと、俺はゼファードル・グラシャラボラス。グラシャラボラス家の次男です。こいつらは俺の眷属たちです』

 

 

ユウゴ『ふーん、なるほどね』

 

屋敷から出てきたからなんらかの関係があるとは思ってたけどグラシャラボラス家の次男だった

 

ゼファードル『ところで、話は変わりますがアニキは本当に人間ですか?』

 

ユウゴ『あ?あぁ……人間じゃねぇけど……その説明はまた今度でいいか?』

 

ゼファードル『えぇ……構いませんけど…?』

 

 

ユウゴ『で、ゼファードル。お前、これから何処に行くつもりだった?』

 

 

ゼファードル『へいっ!実は………』

 

ゼファードルは屋敷から何処に向かうところだったのかを話しだした。

 

 

ユウゴ『ほー、そうかそうか』

 

ゼファードルの話しを聞くかぎり、街でじぃさんがしていた話とは大差がなかった。ただ気になる点としてはこいつの実の兄がいなくなったのは事件が起きてすぐということだ

 

 

 

ゼファードル『内の家の親父もお袋も兄貴がいればって。そればかりいいやがる。だから俺はこの事件を俺らだけで解決するつもりだったんです』

 

 

承太郎『あてはあんのか?』

 

 

ゼファードル『……ねぇっす』

 

 

 

ユウゴ『お前の兄貴は優秀なのか?』

 

 

 

ゼファードル『はい、俺なんかよりもずっと…。ただ性格はクズ野郎ですけどね』

 

言うねぇ……

 

 

ユウゴ『いいぜ!やっぱ気になるからこの事件おもしれぇし!俺も首を突っ込まさせてもらうぜ』

 

 

ゼファードル『ア、アニキっ‼︎』

 

ユウゴ『ほら手掛かり、探しに行くぞ』

 

ゼファードル『うっす!』

 

承太郎『やれやれだぜ……』

 

花京院『ははは……』

 

さて……もう一度、街で聞き込みでもするとしますかね。

 

 


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