戦女神×魔導巧殻 第二期 ~ターペ=エトフへの途~   作:Hermes_0724

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第七十一話:異界の出現

アヴァタール地方からニース地方にかけては、広大な平原が広がり、豊かな大地を形成している。しかし、この地への往来は簡単なことでは無い。「腐海の地」と呼ばれ、闇夜の眷属や魔族たちが数多く住む未開の地だからである。国家形成期以前までは、行商人たちが往来をしていたが、ブレニア内海沿岸に「バリアレス都市国家連合」が形成されると。腐海の地からアヴァタール地方に入ることは困難となった。レウィニア神権国の貴族たちは、腐海の地から闇夜の眷属たちが入ることを警戒し、レンストをはじめとする各都市に闇夜の眷属の立ち入り制限を依頼したのである。バリアレス都市国家連合は建国間もなく、腐海の地への立ち入り制限なども同時に行うことで、交易の利益を独占しようと考えた。ラギール商会など幾つかの商会が、腐海の地への行商が許可されているが、人的な交流は全て、都市国家連合によって管理をされていた。このため長年にわたって、腐海の地は「半封鎖状態」となっていたのである。

 

腐海の地の状況が一変するのは、ターペ=エトフ歴二百七十八年に起きた「第二次ハイシェラ戦争」の直後である。バリアレス都市国家連合の首都「レンスト」に残されている記録では、ターペ=エトフ歴二百七十九年、ラギール商会が過去に無い大規模な行商隊を組んで、腐海の地の街「フノーロ」を目指している。レンストの首長である「セリオ・ルビース」は、これまでの取り決めを破棄し、ラギール商会の「無制限往来」を許可している。この異例の決定には、各商会から文句が出たが、ラギール商会は腐海の地に「運ぶだけ」で、何も持ち帰えることが無く、常識で考えれば損失の方が多いため、やがて文句も立ち消えとなった。ターペ=エトフ歴二百七十九年から、滅亡後までの三十年間近く、ラギール商会はアヴァタール地方から腐海の地まで、膨大な物資を輸送し続け、その輸送量は「延べ十万両」とまで言われている。

 

なお、ラギール商会が腐海の地に物資を運び始めた翌年のターペ=エトフ歴二百八十年、フノーロの街は「スケーマ」と名を改め、エディカーヌ王国の建国が宣言されている。腐海の地で起きた新国家建国とラギール商会の関係については、両者とも一切、明らかにしていない。

 

 

 

 

 

ターペ=エトフ歴二百三十八年の年末は、記録的な寒波に覆われた。ケレース地方はアヴァタール地方より北部にあるとはいえ、ディル=リフィーナ世界ではそれほど気温が下がらず、温暖な地帯である。しかしこの年は、ブレニア内海に出現した「止むことなき嵐」の影響で、北方から強い寒気が流れ込み、滅多に見られない「降雪」などが見られた。首都プレメルでも例年にない寒さで、獣人などが身を震わせて家々に駆け込んでいる。年の瀬の挨拶で、ディアンは使徒たちを連れて、絶壁の王宮を訪れた。あくまでもターペ=エトフの民として、国王への挨拶である。公式行事が全て終わった大晦日に、インドリトはディアンの家に来る。父親のエギールは既に他界をしている。インドリトにとって、ディアンたちが「家族」であった。ディアンの他に、レイナ、グラティナ、ソフィア、ファーミシルスも一緒だ。皆で庵に吊るされた鍋を囲む。獣骨で取った出汁に野菜類や獣肉、生姜を入れ、酒粕と味噌を溶かす。炊いた米を握り、出汁で割った醤油を刷毛で塗りながら炭火で焼く。政事の話などは殆どしない。昔の思い出話や今年一年の振り返り、来年の抱負についてなど、話題は尽きない。エール麦酒や米酒などを酌み交わし、遅くまで笑いが絶えなかった。日付が変わり、新年となった夜更けに、インドリトはディアンの部屋で話し込んでいた。

 

『この数年は色々と忙しかったが、今年か来年には、スティンルーラ族も落ち着くだろう。お前もいよいよ、退位への準備を始めるか?』

 

『そうですね。これからの十年間は、政事と外交で忙しくなるでしょう。ところで、気になっていることがあるのですが・・・』

 

『ミカエラ殿から聞いている。「神殺し」が誕生したそうだな?』

 

『大丈夫でしょうか?』

 

『私が知っている限り、ダカーハ殿とミカエラ殿が言われていた古神とは、大女神アストライアのことだろう。アストライアはオリンポス十二神の筆頭である大神ゼウスの娘で、その力は古神の中でも最高峰に位置する。だが、彼女は大丈夫だ。アストライアは平和を愛し、争いを嫌う。ダカーハ殿とミカエラ殿は、古神の復活を感じた後、その気配を見失ったそうだな。それ故、神殺しの誕生と考えているのだろう。私から言わせれば、アストライアは天界に戻ったか、あるいは己の力を再び封印したのだろう・・・』

 

『お言葉ですが、先生・・・私は嫌な予感が消えません。先生も、ダカーハ殿も、ミカエラ殿も、巨大な力を持つ古神が復活したことは事実とされています。そして、その気配が消えたことについて、それぞれに仮説を立てていらっしゃいます。先生は楽観に、ダカーハ殿、ミカエラ殿は悲観に考えています。そのどちらにも、明確な根拠が在るように思えません。それであれば私は、悲観的に考えたいと思います。予測が外れた時の影響が、余りに大きすぎるからです』

 

『フム、まあ確かにそうだが、現実的に神を殺せる人間などいるのか?かつて、マーズテリア神殿の聖騎士とレイナが一騎打ちをしたことがあったが、ほぼ互角だったそうだ。私の第一使徒と五分で戦った事自体が驚異的だが、逆を言えばマーズテリアの神格者と謂えども、その程度の力なのだ。アストライアは古神としての力を取り戻し、ウツワを浄化したようだ。古の最高神を人間が殺せるとは、私には思えないが・・・』

 

『確かに、理屈では解ります。ですが・・・』

 

ディアンが笑って手を挙げた。愛弟子の懸念も理解できる。それに熾天使ミカエラと黒雷竜ダカーハが、口を揃えているのも気になった。あの二人はその精神も、限りなく神に近い。

 

『アストライアとは、面識がある。私は、信じたくないだけなのかも知れん。彼女は私の信仰心を媒介して、このディル=リフィーナに降り立ったのだ。私としては、彼女が目的を果たし、無事に天界に戻ったものと信じたい。だが、もし本当に神殺しが誕生したのだとしたら、その神殺しの正体は恐らく・・・』

 

ディアンは口を閉ざした。クライナで、仲良さげな二人を見ている。あの時は漠然と、アストライアの使徒になるだろうと思っていたが、その後の話で彼は、バリハルトの神格者となり、マクルで非道を行っていたらしい。ウツワの影響がクライナまで届いていなければ、マクルまで飛んでいって、この手で斬り殺していただろう。

 

『あの青年が、神殺しになったのか?もし非道のまま神殺しになったのなら、オレがこの手で殺す・・・』

 

ディアンの小さな呟きに、インドリトは顔を引き締めた。

 

 

 

 

 

フノーロの地下街は、ニース地方から闇夜の眷属が、ディジェネール地方から亜人族が往来する。地下街には独自の通貨なども出回っているが、レウィニア神権国やバリアレス都市国家連合の通貨のほうが強い。いずれにしても、一文無しでは生きることは出来ない。セリカに出される食事なども、アビルースの財布から出ているのだ。セリカは申し訳なく思い、すぐに出発しようとした。だがアビルースとペルルがそれを止めた。

 

『セリカさん。ここを発つと言われますが、何処に向けて発つのですか?そのための準備は出来ていますか?見たところ貴方は、剣も刺していません。旅をするのであれば、しっかりと準備をしなければ・・・』

 

『だが、俺は一文無しで転がり込んだ。これ以上は迷惑を掛けられん』

 

『なるほど・・・では、こうしてはどうでしょう?』

 

アビルースが提案をしたのは、魔獣狩りである。地下街には時折、魔獣が入り込むことが在るが、最近、その数が増えているのだ。アビルースも手伝って撃退をしているが、次第に強力な魔獣が出現するようになり、手を焼いている。

 

『魔獣を退治すれば、街から幾ばくかの金も出ますし、感謝もされます。得た牙や皮は、素材として売れます。そして、セリカさんは魔獣を殺すことで、精気を吸収できるわけです。金を稼ぎ、街から感謝され、しかも回復を図ることが出来る。一石三鳥です。どうです?この街で暫し滞在し、魔獣狩りをしては?』

 

『だが、俺は行かなければならない場所があるんだ!』

 

『ほう・・・それはどこです?』

 

『セアール地方の街「マクル」だ。そこのバリハルト神殿に姉がいる。そこに行かなければ・・・』

 

アビルースは地図を広げた。ブレニア内海の東方沿岸域が描かれている。マクルの場所を確認して、眉をひそめた。

 

『これは・・・いささか厄介ですね』

 

アビルースは地図を壁に貼り、棒で示しながら説明をした。

 

『良いですか、ここが私たちのいるフノーロの地下街です。そして、ここが目指す街「マクル」です。マクルに行くには、二通りの道があります。まずは海路です。ディジェネール地方からブレニア内海南岸に出て、船でマクルを目指します。ですが現在、ブレニア内海には呪術的な嵐が吹き荒れ、船を出すのは自殺行為でしょう。となると陸路で行くしかありません』

 

アビルースの棒が、ブレニア内海東岸域を上っていく。

 

『このように、ブレニア内海東岸を陸路で行き、アヴァタール地方の国「レウィニア神権国」から西に向かう行程です。ですが、ここで一つ、問題があります。それが「バリアレス都市国家連合」です』

 

レウィニア神権国の南部で、棒が円を描く。

 

『バリアレス都市国家連合は、「腐海の地」と呼ばれるこの地域からの立ち入りを制限しており、事実上、封鎖をしています。陸路でセアール地方まで出るとなると、第三の道が必要ですね』

 

アビルースは棒を動かした。山岳地帯を抜ける道である。

 

『この地下都市は、リプリィール山脈の麓まで続いています。リプリィール山脈を超えて、アヴァタール地方のレウィニア神権国に直接入り、マクルを目指します。ですがリプリィール山脈は竜族の縄張りであり、抜けるのは極めて危険です。戦うにせよ、逃げるにせよ、今の貴方では無理でしょう』

 

アビルースの説明は極めて簡潔で解りやすい。帰還を焦るセリカも、頷かざるを得なかった。アビルースは笑顔になって手を叩いた。

 

『焦りは禁物です。まずは回復と準備を進めましょう。魔獣退治をすれば、やがて強い剣も手に入ります。マクルは逃げません。じっくり時間を掛けて、準備をしましょう。さて、今日は大晦日です。御馳走を用意しましょう』

 

ペルルがセリカに抱きつく。セリカは溜め息をついて頷いた。

 

 

 

 

 

新年の挨拶で、ディアンとインドリトは黒雷竜ダカーハの縄張りを訪れた。寒波は厳しい。白い息を吐きながら、山頂を目指す。ディアンは新年の挨拶として、葡萄酒の樽を背負っている。この地に来てから二百余年、雷竜ダカーハはすっかり「酒飲み」になっていた。山頂にたどり着くと、以外な光景があった。ダカーハ以外の黒雷竜が居たのだ。ディアンは思わず、インドリトを庇うように前に出た。

 

『我が友インドリト、そしてディアン殿、新年早々、良く来られた。ちょうど、我の旧友がこの地に訪ねてきておる。紹介しよう・・・』

 

『ディジェネール地方、フェマ山脈に棲みし竜族が一柱、ガプタールである』

 

ディアンは遥か昔の東方見聞の旅を思い出し、笑みを浮かべた。インドリトが進み出て挨拶をする。

 

『ターペ=エトフ王国国王、インドリト・ターペ=エトフです。ダカーハ殿には、一際篤い友誼を結んで頂いています。ダカーハ殿の友人は、私の友人です。ようこそ、ターペ=エトフへ・・・』

 

ガプタールはインドリトを見下ろし、目を細めた。一度頷き、ダカーハに顔を向ける。

 

『なる程、御主ほどが友誼を結ぶ理由が解った。確かに、稀代の名君だ。インドリト王よ、新年早々に押しかけたこと、お詫び申し上げる。いささか厄介な事が起き、ダカーハに相談をしようと考え、この地に来たのだ。まさかインドリト王に会えるとは思っていなかった。そして・・・』

 

ガプタールはディアンに顔を向けた。

 

『黄昏の魔神よ、呪われた竜は何処にいるのだ?我の眼の前にいるのは、いつの間にか葡萄酒を飲むようになった「酒飲み」なのだが?』

 

ディアンをはじめ、皆が笑った。新年の挨拶をし、葡萄酒の樽をそれぞれの竜に置く。ダカーハは嬉しそうに飲むが、ガプタールは首を捻った。どうやら、あまり酒は得意では無いらしい。

 

『それで、ガプタール殿、厄介な事とは何なのでしょう。もし私たちがお邪魔であれば、ここは外しますが・・・』

 

『いや、インドリト王や魔神殿にも聞いておいて貰いたい。これは我ら竜族のみならず、ディル=リフィーナ世界全体の問題だからな』

 

ガプタールはそう言うと、ディアンに顔を向けた。

 

『ディアン殿、二百年以上前、お主がフェマ山脈を訪れし時に、我が話したことを覚えているか?』

 

『竜族の聖地とは何か、という問いをさせて頂きました。ガプタール殿から「封神の要石」についてお話を聞きました』

 

『そうだ。あの時、お主が懸念していたことが現実になったようだ。ディジェネール地方に異界が出現した。恐らくは、東方にあった要石を何者かが取り除いたからに違いない・・・』

 

ディアンの顔色が変わった。東方の統一国家「龍國」には、インドリト王の名で「竜族の聖地」について伝えた。龍國は、厳重な封鎖地にしたはずである。その後、統一国家が分裂し、現在は割拠の状態となっているそうだが、そのどさくさで失われたということか。インドリトも同様の予測を立て、東方諸国の状況について説明をした。ダカーハとガプタールは深い溜め息をついた。ディアンは二柱の竜に尋ねた。

 

『その「封神の要石」は、何か宝石のようなものなのか?目立ったり、売れば金になるとか・・・』

 

『いや、多少の魔力は秘めているが、ただの石コロだ。あんなものを売ろうとしたところで、価値があるとも思えん。アレは、置くべき場所に置いてこそ、価値が生まれるのだ』

 

形や大きさを細かく確認し、ディアンは首を傾げた。どう考えても、人間族が関心を持つような石に思えなかったからだ。

 

『何故だ?何故、そんな石を欲しがったのだ?その大きさの石を運ぶとすれば、荷車が必要なはずだ。あの険しい山々を抜けて忍び込んだのだ。金目的であれば、もっと価値のある鉱石なども見つかっただろうに、何故、そんな石を運び出した?』

 

『何者かが、意図的に運び出した、ということでしょうか?』

 

『そうとしか思えん。片手で持てる石コロとはわけが違うのだ。それ一つで、荷車一台と馬数頭が必要になる。はじめから、要石が目的だったとしか思えん。そしてその連中の狙いは・・・』

 

『そういえば、以前に読んだ本の中に、古神の復活を目指す「結社」が存在すると書かれていました。その名も知られていないお伽噺のようなものだと思うのですが、そうした組織があるのでしょうか?』

 

ダカーハとガプタールが顔を見合わせた。ダカーハが語り始めた。

 

『竜族でも殆ど伝承やお伽噺としてしか残っていないが、三神戦争直後から伝わる話の中に、思い当たる名前がある。古の神々を信仰し、現神信仰の終焉を目指している集団がいるそうだ。名前は確か・・・』

 

ディアンは眼を細めた。インドリトも唾を飲み込む。

 

『「オメラスの解放者」・・・だったな』

 

 

 

 

 

地上に出たアビルース・カッサレは、指定された古小屋へと足を向けた。既に夜は更け、辺りには危険な気配も漂っている。小屋には既に先客が来ていた。上から下まで黒一色である。顔には銀色の仮面をつけている。アビルースは差出人不明の手紙を懐から出した。目元が険しい。アビルースは怒気が混じった声を上げた。

 

『貴方がたが何者かは知りませんが、迷惑です!セリカさんを裏切ることなど、私には出来ません!』

 

仮面の男は低い声で笑い、アビルースに語りかけた。

 

『お主も、あのセリカという男が何者なのか、薄々は気づいているのではないか?あの男の存在は、正に我らにとっての奇跡なのだ。闇夜の眷属を不当に虐げ、その犠牲の上で繁栄を謳歌している現神たちに、一矢報いたいとは思わぬか?』

 

『セリカさんは人間です!たとえ肉体は違えども、その魂は私たちと同じ人間なのです!己が野心のために、罪もない人を騙すなど・・・そこに正義はありません!』

 

『・・・やれやれ、カッサレ家の血筋とは・・・』

 

仮面の男はため息をついて低く笑った。

 

『まぁ良い。あの男には、まだまだ辛い道が続いているのだ。いずれ、其の身を手にする機会も巡ってくるだろう。アビルース・カッサレよ、お主であれば、我らは何時でも受け入れるぞ。「解放者」に加わることを考えてみよ・・・』

 

仮面の男は、地面に潜るように消えてしまった。心が少し揺れた自分を否定すべく、唇を噛んだ。口端から、一筋の血が流れた・・・

 

 

 

 




【次話予告】
精気は、徐々に回復傾向にあった。リプリィール山脈までの洞窟を探検する中で、巨大な力の衝突を感じたセリカは、洞窟から抜け出る。翼を持った竜族の女戦士と、青髪の美しい魔神が戦っていた。魔神の姿に、セリカの記憶が刺激された。そして、旅立ちの準備が整う。


戦女神×魔導巧殻 第二期 ~ターペ=エトフ(絶壁の操竜子爵)への途~ 第七十二話「ただ独りの旅立ち」

Sors immanis
et inanis,
rota tu volubilis,
status malus,
vana salus
semper dissolubilis,
obumbrata
et velata
michi quoque niteris;
nunc per ludum
dorsum nudum
fero tui sceleris.

恐ろしく
虚ろな運命よ
運命の車を廻らし
悪意のもとに
すこやかなるものを病まし
意のままに衰えさせる
影をまとい
ヴェールに隠れ
私を悩まさずにはおかない
では、なす術もなく
汝の非道に
私の裸の背をさらすとしよう・・・

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