Call Elite SAS the Admiral -私たちが戦い抜いた日々- 作:03-Moonlight
「秋月です。
依頼なのですが、岩川基地の私の妹の照月を救ってほしいです。」
岩川・・・ここからだとかなり遠い。
危険の予感しかしない場所じゃん。
実はテラ・ウイルスやT-ウイルスに関しての対策法をまとめた論文を読んだことがある。
前回戦ったNecrosisはテラ・ウイルスに感染し特定の条件がそろうと突如変異が発生し大型化すること。
また、テラ・ウイルスは傷から感染、または感染者に攻撃され感染した場合は数秒で変異するが、内服薬により感染した場合は、言語能力が1カ月で奪われ、2週間で運動能力、2か月で意思疎開すらできなくなり、そこからは攻撃されて感染した場合と同じように変異する。
現在はワクチンにより感染するものはいないものの、呉鎮守府の前例があるため、今でも上層部の一部が所持している可能性がある。
それに比べT-ウイルスは抗体を持ってる者には全く感染しないが、持っていない者にはかなり早く感染する。
感染経路は傷から、感染者に攻撃され感染するなどのみ。このT-ウイルスを核にして構成されてるハンターなどを、B.O.W.と呼ばれる。
まさか俺たちのいた世界であったテラ・ウイルスもこの世界にあるとは。
俺は大本営を信じていない。絶対にテラ・ウイルスやT-ウイルスを持っているはずだ。
では、岩川基地にT-ウイルスやテラ・ウイルスがあるか?答えの探し方は簡単だ。
監視カメラをすべてハッキングすればいいのだ。
ただ、この話には続きがある。
「照月はすでに、2週間前にテラ・ウイルスを内服薬で感染しています。ウイルスに関してはよくわからないので、私にはどうにもなりません。それで、あなたに依頼しました。」
知ってるのか。2週間なら・・・あと3週間で言語能力が奪われるのか。
初依頼が超危険な場所か・・・いくら俺でも単騎突入は無理。
呉鎮守府のこともあるだろうし、防御固めてるだろう。かなり厳しいのだ。
俺は依頼の音声を停止すると、ハッキングを開始した。
岩川基地の監視カメラはほとんど苦労せずにハッキングできた。戦闘訓練じゃなくてハッキング訓練も受けてんだぞ?なめんなよSASエリート将校のこと。
俺は電話をかけた。
「秋月か?1人パートナーつれて5/12に岩川を奇襲する。お前は来なくていい。」
速攻で切った。
さて、誰をパートナーにするか。
(うーん)
自分としてはアサルト兵科がいいのだが。
最終候補としてしおい、羽黒、加賀、初霜に絞り込んでる。
その中で加賀と羽黒はアサルト兵科、しおいと初霜はメディック兵科なのだ。
メディックはお互いに回復できるので問題ないのだが、アサルトではこちらが回復に専念しないといけない。特に加賀はスナイパー寄りの性格なので回復が追いつかない可能性もあったりするか。あと初霜はWハンドガン使いだし、しおいは月光剣使える上HIKS 3100持ってくし、羽黒に至ってはSub-light使うし、わけわからん。
しおいか初霜つれてくなら黒テンペストとかRIA 50[RED]とかSub-light持って行くのがベストだが、加賀や羽黒を連れていくのであれば軽量武器を主体としなくてはいけない。といっても羽黒の場合は後ろを守れば大体何とかなったりする。加賀はこっちがミスすると怒るので敵にばれると囲まれかけない。
俺は悩み続け、午後10時にようやく決まった。
「さて・・・呼ぶか」
俺は受話器に手をかけた。そして、ここから個々が変わっていく。
ここでいきなりエンディング分岐。
※ちょっと面倒なので、Chapter2から分岐に変更しました。
※投稿直後にタイトルミスに気付きましたので訂正済み